僕と彼女と彼女の生きる道



最終話 「絆」 (04/03/23)

<凛が出て行った>
そのまま凛の部屋で座ったまま朝になってしまいました。ゆら先生の腕枕で眠ってしまっていた徹朗くん。
「いてくれてありがとう。」
「もう少しいましょうか?」
「凛が出て行った。」

お母さんは可奈子を戒めます。「良くない。徹朗さんからこんな形で凛ちゃんを引き離すなんて。」
判ってるけど、こうでもしないと不安でしょうがないんです、可奈子は。

徹朗くんは仕事に身が入らないしやる気ないし。シェフに仕事にならないなら帰れと突っぱねられます。
一人の家に「ただいま。」と帰るけどその後ろ姿が切ないです。

スーパーでゆら先生と会います。気力のない風の徹朗くんは取ろうとしたレーズンパンを戻します。
『仕事をやめようかと思ってる。凛がいなくなったから意味ない。凛を取られるの判ってたらみどり銀行辞めなかったのに。』
「凛ちゃんを言い訳にするの止めてださい。」
今の徹朗くんにとってはゆら先生の言葉とて空虚なもの。
「凛のことはともかくオレのこととやかく言うの止めてくれよ!」
でもそんな風に言われてもゆら先生はくじけません。「頭冷やしてください!」

<もっと大事なこと>
思わずお母さんに向かって「ねえ、お父さん。」って言っちゃう凛ちゃん。「間違えちゃった。ごめんなさい。」
「お父さんに会いたい?」
「ううん、会いたくない。」笑顔で答えるけなげな凛。
可奈子としては会いたいって言ってくれたほうが楽だったのかもしれないのに、かえって辛いです。

一晩でとりあえず反省した徹朗くん。仕事も行って「昨日はごめん。」とゆら先生んちに訪ねてきます。
店のケーキを持って。
不服申し立てをするかしないか、凛はどうしたいかで悩んでいる徹朗くんにゆら先生が言います。
「凛ちゃんはどちらかを選ぶことなんてできません。もっと大事なことがあるんじゃないですか。」
ひとりで家に帰る徹朗くん。「・・・大事なこと・・・。」

店で自分が切った人参を残す子供を見た徹朗くん。ちょっと複雑。

お父さんも凛のことが心配です。「明日までに不服申し立てをしないと親権は可奈子さんのものになるんだろ?」
でも徹朗くんは決めていました。「しない。もっと大事なことがわかったから。」
「そうか、お前がそう決めたならそれでいい。」
帰るお父さんに徹朗くんが伝えます。「凛、親父に遊んでもらって楽しかったって言ってたよ。」
「徹朗。楽しかったのは俺のほうだ。」
いやー、泣けるわー。いっつもお父さんがらみのシーンで泣いてる私。

<離れていてもお父さんはお父さん>
ゆら先生んちに来た凛はラッキースタンプを持って帰るといいます。凛なりに決意したんでしょう。
でも不安な凛はゆら先生に尋ねます。「ずっと凛の先生でいてくれる?判らないことがあったら電話してもいい?」
けなげな凛ちゃんの言葉にうつむくゆら先生。
「どうしたの?」
「嬉しい。凛ちゃんがそう言ってくれて。」指きりげんまん。

凛の荷物の整理に来た可奈子ももっと大事なことが判りかけています。
可奈子とちゃんと向き合って話す徹朗くん。離婚してしまったんだけど親であることは変わりないのです。
「可奈子はもう俺と関わりたくないと思う。でも凛のことではずっと協力し合えないかな。もし何かあったら相談してほしい。俺にできることはやらせてほしい。これからも凛の父親でいさせてほしいんだ。
離れていても父親に愛されているんだって凛にはいつも感じいて欲しい。だから凛に愛してることを伝え続けたい。伝え続けることを認めてほしい。ダメかな。」
徹朗くんの話を聞いて可奈子にもはっきり判りました。
「どうしたらいいかわからないことがあったの。でももう答えが出たわ。私は親権を手にしたとき問題はすべて解決したと思った。でも凛にとっては何の解決にもなってなかった。
だって、私が家を出る前は凛はあなたのことはただ一緒に住んでる男の人くらいにしか思ってなかったのに、今は違う。大好きなお父さんになってる。
気づいたの。凛にとって誰と暮らすのかは重要。だけど離れて暮らす親とこれからどうなるかもすごく重要なんだと。だけどどうしていか判らなくて。ここに来るまではまだあたなを信用できなかったから。
でも判った。あなた本当に変わったわね。これからもずっと凛に愛してると伝え続けてあげて。あなたは凛の立派な父親よ。」
うるうる・・・。
「ありがとう。可奈子、凛をよろしくお願いします。」
「あなたはどう思ってるの?凛にとって私と暮らすことはいいと思ってる?」
「凛は可奈子のことが大好きだ。可奈子も燐を愛してるんだろ?」
「はい。」
「二度と凛を手放さないんだろ?」
「はい。」
「何も問題ないじゃないか。」
優しい顔の徹朗くん。
「ありがとう。」
理解し合えたのに夫婦としてはやっていけないんです。これが現実。
帰りにゆら先生と会う可奈子。「小柳を変えたのは凛だけじゃないわね。」
ゆら先生にとって前の奥さんのこの言葉は力強いです。

ゆら先生はちゃんと徹朗くんに教えてくれていたんですね。もっと大事なことを。

話し合って凛と会うことも決めたと弁護士に伝えます。力になれなかったかもしれないけど嬉しそうな弁護士さん。いい人だぁ。
ライバルリョウタくん登場。「店に食べに来てください。」といわれて「イヤです。」と言うのが素敵。

<最後の夜>
人参グラッセに挑戦させてもらえる徹朗くん。焦がしちゃ問題外ですね。家でも練習。凛の描いた絵を見てまたガッツ出して練習。
そしてできた人参グラッセ。シェフは食べていないのに見ただけで判るんです。「盛り付け。」
それを必要以上に真剣に食べる子供(笑)。「おいしい」って言ってくれてガッツポーズで「やった!」
笑ってくれたシェフ。

岸本くんは留学するらしいです。
宮林先輩に仕事のことを聞かれて「今の仕事を続けることに決めました。僕の作った人参グラッセをおいしいって言ってもらえたんです。オムライスやハンバーグも作れるようになりたいなって。」
そんな生き方を羨ましく思う先輩。でも、先輩は「出世争いとか嫌いじゃない。だからこの世界から抜けられない。」・・何か判る気がします。私にもそんな気が少しあるもの。

凛ちゃんは転校します。最後のミニ音楽会でお別れ。今度はちゃんとハーモニカ吹けたでしょう。
引っ越しの前日お父さんちにお泊りです。送り出すお母さんもいい顔をしてます。
凛に手紙を書いてくれと、住所を書くのを練習させる徹朗くん。毎月ちゃんと封筒と便箋と切手を送るって。
「ひとつだけ忘れないでほしいことがあるんだ。お父さんはいつでも凛のことを思っているから。離れていても凛のことが大好きだからな。」
「はいっ。」
ゆら先生も来て、楽しい時間もお別れの時が近づいています。ゆら先生が帰るとき、「凛ちゃん。」って何度も呼ぶゆら先生。「いい名前だね。凛ちゃんって。」

夜ベッドに入ってからお父さんに尋ねる凛ちゃん。「凛はどうして凛ってゆうの?」
「お父さんとお母さんが2人で考えたんだ。凛々しい子に育ってくれるよに。」
「凛々しいって?」
「キリっとして勇気のある子。」
とても嬉しそうな凛ちゃん。

<別れ>
朝マンションを出て、橋を歩く時に両手を持ってもらってぴょんぴょん飛びながら歩く凛ちゃん。初めてのパターンです。この橋あ2人のいろんな歩き方を見てきたんだなー。
川原で一緒にハーモニカを吹くと、いろんなことが思い出されてきます。
凛ちゃんの「はいっ!」のプロモーションビデオでした。
新幹線のホームで手をつないで歩いて、立ち止まって見つめ合うところなんて完全に恋人同士みたいです。
剛が『凛は本当は17歳なんだよ』って言うのも何か納得しちゃいます。
新幹線が動き始めて泣きそうな顔で走る徹朗くん、背伸びして窓から顔をだす凛ちゃん。ホームに残された徹朗くんの泣き顔が切なくて切なくて。

でもス-パーでゆら先生と会った徹朗くんはすっきりした顔をしています。
今日の夕食は何を作るか?なんて話すと2人ともカレーの予定。「ひとりでカレーって大変じゃない?」だから?
「俺も今日カレーなんだ。あのさ・・・何カレー?」
「野菜カレーです。」
「俺も。」
それなら一緒に・・・って言えなくて「じゃあ。」って行ってしまう徹朗くん。現実はこんなもんなんだなーと思います。

<半年後>
凛からの手紙も順調に届いています。
今日はシェフの協力もあって店を貸切り。可奈子に連れられて凛がやって来ます。送っただけですぐ帰るというのがとてもリアル。絶対一緒に食事したりしないもんです。はい。
もう一人の席は「お父さんの大好きな人。でも来るかどうかわからない。お父さんのことをどう思ってるかわからないから。」
「その人って!」凛にとっては嬉しいことですね。ゆら先生とお父さんが仲良しになることは。
半年間全くゆら先生に連絡しなかったっていうのが徹朗くんらしくていいわ。
そして来てくれたゆら先生。よかったね!お父さんって顔してる凛ちゃん。
ゆら先生も大事なものが見つかったようです。
学校の友達のことを楽しそうに話す凛ちゃん。

Na.「娘が笑っている。彼女が笑っている。ただそれだけで俺は幸せだ。」
それぞれの道。ホテルのベルボーイのお父さん、亡くなった井上部長に乾杯する宮林先輩。
そして娘との普通の会話。

もっと早くに気づけば良かったんだろうけど、離婚したから判ったんですね。これが僕と彼女と彼女の生きる道。


第11回 「サヨナラ凛」 (04/03/16)

<それぞれの道>
おじいちゃんは週3日の仕事を始めて、仕事のない日は家事を手伝ってくれることになりました。
ネクタイを締めようとしたおじいちゃん、結局締めずに徹朗くんちに行ったんですね。
ちゃんとお料理して、「熱いから気をつけなさい。」ってぎこちないながらもあったかい感じ。なんかここで泣けてくるわー。

徹朗くんが帰ってくると、そこにはゆら先生と凛からの手紙とソファで寝てるおじいちゃん。幸せな雰囲気。
お鍋を開けると「おっ!」火をつけて。「で〜ん。」草鍋剛は出てこなかったけど(笑)。
学校の先生にもちゃんと報告しに行く徹朗くん。先生も徹朗くんによって、教師としての道を見つけたようです。よかったね。

可奈子のお母さんは調査官の質問に、ちょっと後ろめたいながらも徹朗さんは父親としてふさわしくないと考えていますと答えてしまいます。
帰ってから可奈子に念を押すお母さん。凛のことを一番に考えると言う可奈子の気持ちは本当なんだろうな。

今日は3人で焼肉。凛のお皿に取ってあげてるのがとてもいい雰囲気の親子です。
凛の描いた絵を飾ったら?というゆら先生。
お母さんちに泊まったときはお母さんの絵を描いて上手だって言ってくれたって言うと、お父さんの表情がちょっと曇ってしまったのでうつむく凛ちゃん。
ゆら先生がすかさずフォロー。何かかわいそうで涙が出ます。身につまされるわー。

<審判は続く>
可奈子のお母さんの陳述を基に次から次へと質問が飛びます。便秘で入院したこと、食事のこと・・・。
おばあちゃんが凛に会いにきます。
「凛はお父さんのお嫁さんになります!」いい笑顔。
「ぎゅっとしてくれる♪」いいわぁー!本当に恋人だわ。
こんなにお父さんを好きなの離れ離れにしちゃっていいのかしらと思うおばあちゃん。こっそり徹朗くんの様子も見に行きます。
徹朗くんはシェフの作る料理を見て勉強します。

可奈子は東先輩に徹朗が本当に凛のために会社を辞めたと聞きます。『子供を置いて家を出たので不利だけど私のケースだと勝てる見込みがある。でもそれは昔の徹朗くんだったら。』
可奈子も不安なんです。

凛から頼まれてゆら先生は徹朗くんに言います。一度でいいからお父さんとお母さんと3人で遊園地に行きたいという凛。
「どうしたらいいかな。やめたほうがいい?」
「小柳さんの思ったとおりでいいと思います。それが正しいと思うから。」
「ありがとう。」

<最後の遊園地>
可奈子に電話する徹朗くん。
凛が期待するから止めたほうがいいと言う可奈子。
でもそれはちゃんと話すから、と徹朗くん。「凛は判ってる。3人で暮らしたくてももう暮らせないって凛は判ってる。」・・・・切ないなぁ。
お父さんとお母さんの手を掴んでぐんぐんひっぱる凛ちゃん。何かかわいそうで涙が出ます。

徹朗くんに名刺を渡したことを反省してるリョウタさん、潔くてカッコイイです。たぶんゆらさんとこれからもいい友達でいられそうです。

遊園地の時間は楽しく過ぎていきます。複雑な思いでラッキースタンプ帳を見るゆら先生。
お父さんと仲良しの凛を見て不安倍増な可奈子。そんな娘の思いをお見通しのお母さん。
生まれてから7年間のあゆみをきちんと整理してる可奈子。強力な物証になりそうです。

ドライヤーで凛の髪をかわかす徹朗くん。
「凛、もう絶対3人一緒って言わないから。」
黙って凛の頭を抱いて自分の胸に抱き寄せる徹朗くん。そのときの凛の表情ったら、もう完全に女です。
可奈子のつけてた育児日記を見てノックアウトをくらう徹朗くん。この7年間、何も見てこなかった自分・・・。
自分は凛が逆上がりができた時に感動したけど、そんな感動が数え切れないくらいあったんです。自分の知らないところで。ゆら先生に話をします。
「もう一度人生をやりなおせるなら、りんの生まれたときに戻って凛の成長をみたい。それができないなら、これからの凛を見続けたい。どうしてもっと早く大切なものに気づかなかったんだろう。」
「いいじゃないですか。気づけたんだから。」
徹朗くんの手にそっと手を置くゆら先生。

<徹朗さんは立派な父親です>
審判でお母さんは言います。
「徹朗さんは、立派な父親です。徹朗さんは父親失格ではありません。」
驚く徹朗くん。びっくりする可奈子だけど不思議に納得できているのかも。でも時間が経つとやっぱり何かひっかかるのです。
「どうして私の味方になってくれなかったの?」
「凛ちゃんは可奈子と暮らしても徹朗さんと暮らしても幸せだと思うわ。」

習ってきたスパゲッティは上手にできました。嬉しそうな凛ちゃん。

<お父さん、さようなら>
シェフは徹朗くんを見込んだのか、やってみるか?と料理を教えてくれます。
付き合い始めた坪井さんと岸本くんが来てくれたとき弁護士さんからの電話が。「家庭裁判所の決定が出ました。」
涙を流している徹朗くん。その理由は玉ねぎだけではないでしょう。
家に帰ると可奈子がいて、早いほうがいいからと凛を連れて行くといいます。徹朗くんに何も言う隙を与えないように、事務的に言いたいことをサラサラという可奈子。
徹朗くんに話しをされると凛を連れていくことができなくなるのではないかと恐れるかのように。
お父さんに挨拶を、と言われた凛ちゃん。
「お父さん、さようなら。」
徹朗くんは何も言えずに凛を見つめるだけ。靴をはく後ろ姿を見つめる徹朗くんはその場所に消え入りそうな感じ。
可奈子に手を引かれて出ていく凛と徹朗くんの間にドアが閉まる・・・。ふたりとも目にはいっぱいの涙。
黙ってたたずむ剛の表情はすごいです。見てるだけで、もし何もシチュエーションがなくても泣いてしまいそう。これぞ役者草なぎ剛!
ゆら先生が訪ねてきたら真っ暗な小柳家。
ひとり残された徹朗くんは放心状態で凛の部屋に座っていました。ゆら先生は黙って徹朗くんのそばに座って背中をさすり、肩を抱いてあげます。
自然にゆら先生の肩に頭を預ける徹朗くん。儚げな女の子のようです。

第10回 「別離」 (04/03/09)

<審判が始まる>
審判になることになったとゆら先生に話す徹朗くん。
「親権欲しがるのは俺のワガママかな。」数ヶ月見ただけだし、両親が争うのは凛もつらいだろうし・・・。だからってお母さんに譲るわけにはいきません。
ゆら先生の友達のリョウタさんを介して弁護士を紹介してもらいます。
リョウタさんは立派な名刺を差出ます。『ゆらが好きなヤツってどんなヤツだ?』っていう雰囲気が出てます。

凛に話をするお父さん。
お父さんとお母さんとどっちが凛と暮らすか話し合ってたけど決まらないので、家庭裁判所の人が決めてくれることになった。
「そこの人がうちに来たりするけどいつも通りにしてればいいからな。」
「はいっ。」

可奈子のお母さんは凛を可奈子に育てさせてくれないかと頼みに来ます。お母さんは徹朗さんのこともわかってるんだけど、やっぱり人の母親なんです。

家庭裁判所の人が来ました。ジュースを一緒に作る感じがいい印象だけど凛ちゃんが質問にどう答えるか気が気じゃない徹朗くん。
「可奈子と一緒のほうが楽しそうなのかな。」とゆら先生に不安を打ち明けます。
言ってもしょうがないけど、言わずにいられない徹朗くん。ゆら先生はちゃんと聞いてくれます。

<徹朗の不安>
今日はお母さんと会う日。「食べたらでかける準備しないとな。」って言う徹朗くんに「もうしました。」な凛ちゃん。「早いな。」これも不安材料ですね。
マンションを出て歩き初めてお父さんの手に自分からつなぎに行く凛ちゃん。
今日は可奈子が凛を泊まらせたいと言い、お父さんの顔を見る凛ちゃん。「いいよ。」と徹朗くん。
バイバイって言って背を向けるお父さんの背中を心配そうに見つめる凛ちゃんです。

お母さんと動物園に行くと、この前ペンキがべったり付いたベンチがありました。
お母さんにきちんと貼ったラッキースタンプを見せる凛ちゃん。迎えに行くまで預かっててねといわれます。

坪井さんが徹朗くんに告白に来ました。別の人からデートに誘われてるから。
それをきっぱり断った徹朗くん、「坪井さんとはそういう気ないんだ。ごめん。」はっきりフッてもらえてありがとう、な坪井さん。

凛のいない部屋。ひとりため息をつく徹朗くん。

凛を送ってきた可奈子と会ったゆら先生。ちょっと複雑。

おうちに入ってお父さんを探すけどいない?そしたら隠れててわーって驚かす徹朗くん。凛を後ろから抱いてベッドに倒れこんで嬉しそう。
どうだったか聞こうと思ったけど聞けない徹朗くん。膝に乗せたまま話す感じが恋人同士の雰囲気です。ドキドキしちゃう。

<凛ちゃんのおじいちゃん>
徹朗くんが仕事に行ったあとゆら先生が来たときに来ていたおじいちゃん。凛のことを何もわからないから、と戸惑いを口にします。
ゆら先生はここでも聖母マリア性を発揮して、「すぐ仲良くなれると思います。お父さんもそうでしたから。」と言うゆら先生。
「凛ちゃんを呼んできていただけますか?凛ちゃんのおじちゃん。」
「はい。」
『凛ちゃんのおじいちゃん』って言葉がグググっと来ます。はいって言わずにいられなくなりますね。

ラッキースタンプをゆら先生に預かってもらう凛ちゃん。お母さんが迎えにきてほしいけどお父さんとも離れたくないし。

審判が始まります。
審判とはいえ裁判です。なんだか怖いなー。あすはわが身かもなんて思ったらゾクっとしてしまいました(笑)。
自分の発言とか、1回きりの浮気とかも、暴露されていくんですね。弁護士も浮気のことは聞いてなかったぞっ!な顔。
可奈子は訴えます。「凛を捨てたことは事実です。でも後悔しています。他に何もいりません。母親でいさせてください。」
徹朗側の弁護士の「実に感動的ですね。」も効いてます。そのことばでハっとする感じ。可奈子のことばに徹朗くんさえも動かさされそうになっていたもの。
凛の寝顔を見つめる徹朗くん・・・。

仕事では皿洗いだけでなく下ごしらえをやらせてもらえます。シェフはちゃんと仕事ぶりを見てるんですね。ちゃんと仕事をできる人はどこに行っても何の仕事をしてもちゃんとできるもんです。

自分が不利じゃないかと落ち着いていられない徹朗くんが弁護士のところに行くと、お父さんが上申書を持ってきたと。便箋にびっちり書かれた丁寧な文字。
それには『子供に対する愛情が欠落していたのは私の責任だ。』と書かれていました。
お父さんは息子のため、お母さんは娘のため、奔走するのです。

お父さんに会いに行く徹朗くん。
「ありがとう。手紙。」
「お母さんは幸せだったと思うか?いや、いいんだ。」
家族のために一生懸命に働いたってことがオヤジなりの愛し方だったんだと今は思う徹朗くん。
お父さんの肩を静かにもみます。
「おふくろ、幸せだったと思うよ。」じぃーん・・・。

夜もあんまり眠れない徹朗くん。
「小柳さんが眠るまでお付き合いしますよ。」とゆら先生。
え??それって?
電話でした(笑)。「お味噌汁の具は何が好きですか?」とか言うのでビクッとしちゃったです。
しじみのみそ汁のしじみって食べないなんて。うっそぉー!普通食べるよね?
話ながらうん、うん・・・って声が力小さくなって眠りに落ちる徹朗くん。いいなー。こういうの。幸せな気分で眠れたのね。

第9回 「和解」 (04/03/02)

<凛を返して>
1回目に離婚のことを初めて告げられたときと同じように、可奈子は自分の椅子に座っていて、徹朗くんはその横に立っています。
「もう一度やり直そう。」ということを言うってことはすごい勇気。
『私の人生にあなたはいない。私があなたを愛することはもうない。』という可奈子の気持ちはよく判る。本当にそうなんです、女にとっては終わった男を愛することはない。
男は愛着があるから好きじゃなくても一緒にいられるのです。女は一緒にはいられない。
「これもこれも私が作った。7年間凛を育ててきたのは私。たった数ヶ月見ただけで父親ぶらないで。」すごく判ります。
凛を返してくれないなら家庭裁判所にお願いするしかない。
「もし審判になったら・・・。」不安な徹朗くん。
ひとりで待ってた凛を抱き上げるのが素敵なんだけど。

<厳しい現実>
洋食屋で働き始めた徹朗くん。
家庭教師を減らそうとする徹朗くんだけど、ここに来たいから来る、というゆら先生。
英語以外の科目は時間があるときに見てくれる、と言います。「お願いします。」素直にお願いできるのも進歩かな。

可奈子は徹朗が銀行を辞めたというのが信じられません。
可奈子のお母さんは徹朗くんを見てきたから判るのだけど、結局は娘の味方なのです。
お母さんの人生も人から見たらつまんないかもしれないけど、本人にとってはそれが一番なのですね。

徹朗くんの作ったカレーを食べてるところに、怒りのお父さんがやって来ました。
銀行を辞めた理由がお父さんに理解できるわけがありません。
家族のことを考えて一生懸命働いてきたというお父さん。「それよかった?幸せだった?」
肩書きに頼った人生。「おやじみたいには絶対なりたくないんだよ!」
「俺は間違ってない。」そういうしかないお父さん。
慣れない水仕事で手が荒れちゃった徹朗くん。ハンドクリームを買うなんてところがとてもリアル。
お母さんからの電話に「お父さん料理作ってくれた。」って精一杯訴える凛ちゃん。迎えに行くから待っててと言うお母さんに「はい。」と言うしかない複雑な凛ちゃん。

家庭裁判所で調停が始まります。
「凛はどうなるの?お父さんと住むの?お母さんと住むの?お父さんと住んだらお母さんと会えないの?」と悩む凛を励ますのはゆら先生。
不成立に終わって審判になったら・・・と心配な徹朗くん。
「銀行辞めたのまずかったかな。」
「本当にそう思ってるんですか?」
「思ってないよ。」
でも現実的に考えると・・・。理想ばかりじゃ生きていけないのです。

仕事で失敗する徹朗くん。
「この仕事、なめてる?」シェフに尋ねられます。
「いえ。」図星・・・。
シェフは秀吉のときの子分の松重さん。何かこの人から教えられることもありそうだ。

銀行の後輩に偶然会ってしまい、後輩くんは銀行の話をぺらぺら。ただ聞いてほしいだけだったけどそんな話今の徹朗くんにとっては耳の毒。
家でも洗い物をしてることにため息をついてしまいそう。
そんな徹朗くんの所に先輩と坪井さんが訪ねてきます。
銀行じゃなくて洋食屋で働いていることを言うけど、「ずっとそこにいるわけじゃない。」と精一杯つっぱってみせます。
「おもしろいです?オレがこんなことになって。」先輩に八つ当たりしてしまう徹朗くん。
先輩は言います。「自分で選んだ道信念もって進んでいけばいいんだから。」
その通りなんだけど。
イライラするけど、凛の寝顔を見てると心穏やかになるのです。
でもごめんな、凛・・・って言ってるみたい。

お父さんが就職の話を持ってきてくれたけど、意地になってるような徹朗くんです。
痛いところをついてくるお父さん。「子供のためと割り切っても簡単にはいかないだろ?」
会社の資料を捨てようと思ったけどおもいとどまった徹朗くん。

「審判になったら勝てる見込みはあるのでしょうか?」調停員はそんなことは答えられないでしょう。でも感触は良くない・・・。

<明日も頑張れる>
洋食屋さんに凛とゆら先生が来てくれました。「働くお父さんを見に来ました!」銀行では見られなかったから。
「お父さん、しっかりね。」本当に子供って純粋だなー。
厨房に入らせてもらってお父さんの姿を描く凛ちゃんにシェフがデザートを作ってくれました。
「すいません。コックさん。もうひとつください。」って席で待つゆら先生の分もお願いする凛ちゃん、本当にいい子です。
仕事が終わってみんなで食事。
「お父さんが洗ったお皿はピッカピカ!お父さんお仕事お疲れ様でした。」
「ありがと。」
ここは泣きポイントです。
忘れてたことを思い出させてくれるような凛ちゃんの綺麗な瞳。子供の心ってどうしてこんなに綺麗なんだろう。
Na.「オレは娘に愛されている。娘はオレを無条件に愛してくれている。明日も頑張れる。」
3人で親子みたいに帰るのがとても幸せそうなんだけど。

就職のことを聞きに来たお父さんに、今日は落ち着いてちゃんと話す徹朗くん。
仕事は大切だけど凛と過ごすことも大切。「俺が凛と一緒にいたいんだ。」
凛が帰ってきて、自分で作ったレストランのメニューを見せてくれます。メニューはレーズンパンとココアだけだけど。
ジュースを作ろう、となって、凛ちゃんは「おじいちゃんも飲みますか?」
「え、・・・はい。」おじいちゃんも凛ちゃんみたいな返事をしてしまいます。
凛の描いたお父さんが働く絵を見ながら、キッチンで楽しそうにジュースを作る二人を見るお父さん。
何か珍しいものを初めて見るようで、そしてお父さんの中で何かが生まれます。
「お前の好きにしろ。」帰り際にそう行って帰っていくお父さん。
『知らなかったよ。徹朗があんな顔して笑うなんて。あれが父親の顔というものか・・・。』
お父さん、しんみり。30年経って初めて味わう感情。

ハーモニカを2人で吹いてる穏やかな日はそんなに長くは続かない。
調停は不成立に終わってしまいます。「審判になる。」
ゆら先生にそう告げて見つめる表情は、ちょっと疲れててちょっと決意しててちょっと寝不足な視線。

 

第8話 「凛を返せ!」 (04/02/24)

ハローワークに行く羽目になってしまった徹朗くん。
凛はお母さんからの電話があったことを誰にも内緒にしています。
凛ちゃん、洗濯物をきちんとたたむ偉い子ちゃん。1年生なのになー。
信用金庫がダメになったときにどうしよう?ってゆら先生に電話したけど「出なくてよかったよ。」と言う徹朗くん。
でもゆら先生は「パニックのときに電話かけてくれていいですよ。」って言います。これって愛の告白ですな・・・・。
徹朗くんを好きになったことをはっきり自覚したゆら先生。それを確かめるかのように自分を好きなリョウタにわざわざそれを言ってみます。

お母さんが会いにきました。やっぱりお母さん。凛の嬉しそうな顔。
お父さんはごはんを作ったりしなくて、出前とったりお弁当を買ってきたり。「そんなことだろうと思った。」あー、リアルなことば。
凛はお父さんにごはん作らないの?と聞きます。「料理するって言ったのに。」
「ごはん作ってよ。」でも徹朗くんは失業中なので今は無理です。
「いつ作るの?」お父さんがごはんを作ってくれたらお母さんが帰って来てくれるんじゃないか、とでも考えてるみたいに、しつこく聞く凛ちゃん。

スーパーで会うゆら先生と坪井さん。火花バチバチ。
「北島三郎の北島です。」ゆら先生のキャラにない言葉でした。
坪井さんだけじゃなくて、先輩も後輩も一緒に徹朗さんの家で鍋。先輩は寝ちゃって、あとで徹朗くんと話します。
実は出世とかすごく気にしてる自分。井上部長と合わなくて、死んだ時にちょっとホッとした、と。
会社をやめた徹朗くんになら、今なら話せる先輩。初めて友情が生まれるのでしょう。
凛「お父さん。凛のうちはここだよね。」ひとりで悩む凛ちゃん。

ハローワークに行ってるときに、お父さんから電話。「何も言わずに突然切るな。」と言われたので「切らせていただきます。」と電話を切る徹朗くん。お父さんはいつ判ってくれるのでしょうか。
お父さんが元気がない、って言う凛も元気がないです。ゆら先生は一緒に遊園地に行こうと言うけど。「3人がいい。凛とお父さんと・・・・お母さん。」
ゆら先生ショーック!でも子供の気持ちはわかります。
「3人で一緒に住みたい。どうして3人一緒はダメなの?」
素朴な疑問。その疑問は判ります。でも・・・。
可奈子は凛を迎えに来たと徹朗くんに言います。
「凛は渡せない。」
お母さんが『凛を愛してない』って言ったときの気持ちは判ります。そうでも言わないと踏み出せなかった。でも一度捨てたことは事実として残るのです。
帰ってお母さんと会ったことをどうして言わなかったんだ?と尋ねる徹朗くん。
「3人一緒がいい。」の一点張りの凛ちゃん。どうしていいか判らない徹朗くん。
ゆら先生の言うとおり。「ちゃんと説明すれば判ってくれると思います。」「凛ちゃんは、お父さんとお母さん、どっちかを選ぶなんてできなんだと思います。」そうなのです。
身につまされる・・・。
お父さんと口をききたくない凛。徹朗くんは話をして、判ったらピースサインをするように言います。
仕事のことは凛は判ってくれました。仕事が見つかったら料理もする・・・ピース。
「離婚のことだけど、お父さんとお母さんは夫婦じゃなくなった。もう仲良くできないんだ、ごめんな。凛は何も悪くないんだからな。悲しいけどもう3人一緒に住むことはできない。」
これには凛は手をギューっと握ったまま。ピースサインはできません・・・。
翌朝も無言でさっさと歩いていく凛ちゃん。かわいそうだけど。しょうがないことなのだけど・・・。

可奈子さんもやっぱりお母さんなのです。子供は可愛い。そしてそんな娘の気持ちをわかってくれるのはやっぱりお母さん。叱るけど最終的に味方になってくれるのです。
「お布団干してきたの。うちに帰ってらっしゃい。」
徹朗くんにとってお義母さんは敵になってしまうのかもしれません。

学校で友達のお母さんのお手製バッグを床に投げつけた凛ちゃん。気持ちは判ります。
迎えに行った徹朗くん。帰りに土手に座って肉まんを食べる二人。凛もわかってるんです。肉まんを持ってないほうの手の指がピースになってます。
切ないわ〜。
「もしかして、昨日の話判ってくれたってこと?・・・・・ごめんな、凛。」

Na.「人は何故愛する人を傷つけてしまのだろう。」
こんなときはゆら先生。
Na.「何故、ただ愛することだけできないのだろう。」

「俺変わったかな?」
確かに変わった徹朗くん。
「思ったんだ。今の俺なら、可奈子とやりなおせるんじゃないかって。どう思う?」
「私に、訊かないでください・・・。」
徹朗くんがゆら先生にしか訊けないということも、ゆら先生に訊くべきだということも、私に訊かないでと言うゆら先生の気持ちも、それでも答えを出してくれるってことも、全部全部お互いに判ってるのです。
「やり直せるならそれが一番いいと思います。」
何よりも凛ちゃんをたいせつにしてる小柳さん。だから。
「俺が変われたのは、凛のおかげ。それから北島さんのおかげだから。ありがとう。」これが『さようなら』の意味だということも、2人には判っているのです。
ひとりになって涙を流すゆら先生・・・。

家にやって来た可奈子に「やり直そう。俺と可奈子と凛の3人で。」凛のために・・・。


第7話 「元妻の復讐」 (04/02/17)

入院中のお父さんに買ったアンパンが粒あんじゃないので怒るお父さんにキレる徹朗くん。
「面会時間が気になって井上部長のこと気づけなかったじゃないか!」ってお門違いの怒りをぶつけてしまう。身内だからできることね。
イライラのまま帰って、玄関にゆら先生の靴があると、ホッとしてる感じの徹朗くんだけど、ビールを取り出したり止めたり。帰ろうとしてたゆら先生は荷物を置いて黙ってココアを入れてくれます。
凛ちゃん心配してました。お父さん元気がなかったって。
凛の前ではこんな顔してたらダメだよな。
自分で入れるより誰かに入れてもらったココアのほうがずっとおいしいよな。
そんなことに気づく徹朗くんです。

「ジャーン!」って、ミキサーを買ったの?すごい。
毎朝特製ジュースを作るって言うおとうさん。「おいしい?」って警戒する凛ちゃん。ジュースのヒゲに笑い合うふたりでした。

部長の意識が戻ったってさっそくゆら先生に知らせる徹朗くん。何か嬉しがってるゆら先生。いい雰囲気。
お休みの日にお見舞いに行き、会ってくれた井上部長。
頭とかに包帯もしてないところがかえってリアルだったりします。
カラオケの十八番、♪シクラメンのかほりについてのやりとりが素敵。
すべてを失ったけど、家族のたいせつさに気づいた井上部長。嗚咽する部長を見つめる徹朗くん。
「新しい仕事も子供のこともうまくいくといいな。お前ならきっとうまくいく。オレ、もう大丈夫だから。」
笑顔で分かり合えたふたり。
いつものスーパーで買い物中、友達の披露宴帰りのゆら先生の綺麗さに見とれる徹朗くん。それ見すぎ(笑)!
余談ですが、ゆらさんの友達の新婦さんがナイスバディやなーと思いました。
おばあちゃんはいい雰囲気の2人を見かけて心配です。

その夜容体が急変して亡くなった井上部長。
「オレ昨日、井上部長に会ったんだけど。オレ、昨日井上部長と話したんだけど。」信じられない徹朗くん。
精進落としの席で会話に参加しないでもくもくと食べる徹朗くん。日常は何も変わらずすぎていくのです。新しい部長はヤなやつ。
カラオケで井上部長の十八番『シクラメンのかほり』が流れ出す。ほんとにあった怖い話かと思いました。
徹朗くんの仕業だったわけですが。
ひとりでトイレに行ったときに『禁煙』の表示に突然悲しみとうやるせなさが押し寄せてきて、うずくまって泣いてしまう徹朗くんでした。
Na.「人は彼を負けた人間だと言うだろう。でも俺は彼が安らかに眠りについたと信じている。彼は最後の最後にかけがいのない家族の存在に気づいたのだから。」
夜、凛がお父さんの部屋に来る。何も言わなくても感じあってるのね。
ベッドに入って見詰め合って、凛の肩を抱き寄せて手を握って・・・これはすっごいラブシーンだわ。和賀っちより相当ロマンチック(笑)。
「ありがとな。ありがとう、凛。」
「どうしたの?」
「お父さんの子供に生まれてきてくれてありがとう。」
見上げてお父さんの胸に頭をもたれさす凛ちゃん、すっげー!色っぽい。いいシーンだぁー!

退職の日。送別会だけど、男性陣は忙しくて坪井さんだけになってしまいました。「徹朗さん」って言われてびっくり。「小柳さんでお願いします。」
お父さんから電話があって、融資のことで相談したい人がいるからという話。
相変わらずのお父さんに、会社を退職してキングバースタイン証券に行くというと、大喜びのお父さん。
「ウソ。近所の信用金庫に行くことにしたから。」
断りもなしに!誰が一人前に育てたと思ってんだ!お父さんの言葉に酒をガンガン飲んで寝ちゃった徹朗くん。
偶然その店にやってきたゆら先生。
「徹朗さん」って揺り動かしたりして、綺麗なゆら先生に対抗意識満々な坪井さん。相手がどんな知り合いかわかんないのに、こういう時って女のカンって働くのよねー。
「せっかくのデートだけど。」なんて普通知らない人に言わないのに。
家に連れられて帰ってきたときの徹朗くんは凛の足元にころぶボロ雑巾でした。女のカンが働いて凛ちゃんも坪井さんのことを警戒してますね。

夜眠れないゆら先生。そんな可愛いとこあるんだわー。前に徹朗からの電話のせいで焦がした鍋なんか洗っちゃったりして。朝にはそれがすっかり綺麗になったりしてて。

翌朝。「坪井さんと凛がベッドまで運んでくれたの?ごめんな。」
「坪井さんにも迷惑かけたんだから謝らないと。」
「はい、そうだよな。ごめんな。」
そっぽ向いてしゃべる凛ちゃんったらまるで奥さんです。さすが女ですわ。
次の会社に行くまでちょっとゆっくりできるから料理に挑戦するという徹朗くん。不安気な凛ちゃん。
でもその信用金庫に、徹朗くんを法人営業部長として迎えたいということで、9時5時の条件は飲めないことになったといわれてしまいます。
その条件は飲めないと答える徹朗くん。失業だぁー。さてどうなる?!
ゆら先生に徹朗から電話がかかるけど、出ようかどうしようかと考えてるうちに切れてしまいました。ゆら先生も女のコ。

そんなときにお母さんから凛に電話がありました。「凛と一緒に暮らしたいの。お母さん凛を迎えに行く。」
さて、どうする!?徹朗くん


第6話 「娘との旅」  (04/02/10)

会社をやめて家の近くの信用金庫に行くことを選んだ徹朗くん。給料が半分だけど残業のない仕事を選ぶのです。
「ムカツク!」って言う井上部長。
凛の担任の先生は、きちんと対処してくれて訪ねてくれてきてくれました。先生も反省してます。本当はいい先生なんです。
でもまだ凛は学校に行きたくない。でもキツク言わないで考える徹朗くん。

次の人事で常務になれるかどうかという位置にいる井上部長はピリピリしてます。
徹朗くんから会社を辞めることを聞いた東先輩は家に訪ねてきます。ゆら先生が普通に洗い物をしてるのでビックリの先輩。綺麗な女性が家にいることでちょっと自慢っぽい顔の徹朗くん。
出世なんて眼中にないように見えた先輩だけど、本当はそうではないので、あっさり辞めるという徹朗くんにビックリです。

東先輩が献立てた合コンに誘われる徹朗くん。みどり銀行を辞めるとわかると女の子は相手にしなくなるのです。先輩はあまりにあっさりした徹朗にイライラ。途中で見かけた井上部長を追いかけて偶然を装ってバーに入る東先輩。井上部長はそんな東先輩をお見通しでした。やっぱりね。
おばあちゃんは、若い女性が家に来ることにちょっと心配です。

夜中に泣きじゃくる凛ちゃん。「お母さん・・・。」抱きしめてあげるけどやるせないお父さん。
ケガして入院中のお父さんには誰もお見舞いに来ないと聞いた徹朗くん。家に帰って、ちょうど帰ろうとしていたゆら先生に小学生の頃のことを思い出したと言い、「よかったら」とワインを誘います。お父さんがちやほやされてた頃のことを思い出して、今ならゆら先生が会社を辞めた理由がわかる気がするのですね。
「実はみどり銀行を辞めるんだ。」
「そうですか。」
「それだけ?」
「え?」
「何か言うかと思って。」
「何か言って欲しいんですか?」
「いや。」
そのあとで「会社を辞めること間違ってないと思います。」って言ってくれてほっとする徹朗くん。

ゆら先生のアドバイスで凛の気分転換にと雪山にでかける徹朗くん。ニット帽をかぶった徹朗くんは女のコみたい。
学校も行きたくなるまで行かなくていいし、会社も替わるというお父さん。「凛ともっと一緒にいたいんだ。」
ニッコリの凛ちゃん。
楽しく遊ぶ親子っていうより恋人同士みたい。後ろから凛をすごい勢いで抱いて転ぶところが素敵。ゆら先生に雪だるまのお土産を持って行きます。
朝、学校に行く用意をして部屋を出てきた凛ちゃん。土手を歩くふたりのシルエットが美しい。
学校の門まで行って立ち止まってしまう凛ちゃんを先生もじっと待ってくれてます。
ふと門を見る凛。『南が丘小学校』の字をみて、「おとうさんが学校の中にいます。」『校』に中に『父』がいるのですねー。気づかないわ、こんなこと。
「凛、お父さんが一緒にいてくれると思って頑張ります!」けなげー!先生に挨拶する凛とした表情の凛ちゃん。よかったね。

会社で正式に発表されて、ヘッドハンティングされたんだろうってウワサされてるらしい徹朗くん。そんなことには興味のない徹朗くんだけど。
明日は人事の発表。夜ひとりでいると部長が入ってきて、なんだかしみじみ。
改めてお礼を言い帰る徹朗くんを呼び止めた井上部長。「お疲れさん。」と優しい顔で言います。
ひとりになってふっと笑って禁煙してたはずのタバコを吸う井上部長。常務になったら会社を全部禁煙にするって言ったのに、タバコを吸ってるのは・・・。
お父さんは病室で同室の人に息子がみどり銀行に勤めてるって話してるのを聞いて、そのまま帰ってきてしまった徹朗くん。こんなときに心の支えはゆら先生。
リョウタから電話があったときには『お風呂に入ったからもう出られない。』と断ったゆら先生なのに、徹朗くんには、しっかり着替えて出て行きます。そんなもんよね、女って。
お父さんに会社を辞めたことは言えないと話します。
「どの道を選ぶかよりも選んだ道をどう生きるかが重要なんじゃないかと思うんです。」ゆら先生って本当にすごいわ。
「わざわざ来てくれてありがとう。どうして来てくれたの?」と見つめ合っていい雰囲気。どうしてなんだろう?って自問自答してるんでしょう。でもその時に携帯が鳴って。
「え?井上部長が、飛び降りた?」

 

第5話 「娘のために」 (04/02/03)

逆上がりができるようになって喜びを分かち合えた親子。徹朗くんの推した岸本くんの企画も通ってバンバンザイ。
岸本くんは「一生小柳代理についていきます。」ってお調子ものです

3年前にちょっと遊んだ会社の女の子が相談があると言って徹朗を誘ったのは好きになっちゃってるんですね。本当はいいコなのね。
徹朗くんはすごく引いてますけど。

凛ちゃんが学校で靴がなくなったって聞いたけど、そんなの遊びだから気にするなと言うお父さん。
もうちょっと深刻なのに。でも手をつないで行くようになってよかったなー。
今夜のメニューはレトルトカレー。栄養が心配です。でも今日はお母さんが作ってくれた体操着袋もなくなってしまって、泣いてしまう凛ちゃん。泣きの芝居がこうも上手いと困りますわ。

朝の歯磨きも一緒にしていい親子になりました。
夜の接待も断って家にさっさと帰る徹朗くん。凛ちゃんが心配です。
先生に伝えたほうがいいとゆら先生。「連絡帳に書くとか。」
どういうふうに書いたらいいか判らない徹朗くんは素直な生徒になってゆら先生に添削してもらいます。

東先輩は営業成績のあまり伸びない徹朗くんを気にします。徹朗を影で妬んでいる先輩だからちょっと嬉しいのでしょうか。
凛は今度は下敷きがなくなって落ち込んで、うちに来てるとゆら先生から電話。
夜迎えに行った徹朗くん。ゆら先生の「泊まって行ってもいいですよ。」にビクっ。そんなわけはありませんとも!

ちゃんと帰って来てたんだけど朝から吐いてしまってる凛ちゃん。病院に行くので遅れる、休む、と会社に連絡します。前ならありえないことでした。
子供が・・・とは言わなかったんだけど。

ゆら先生は担任の先生と話をしたほうがいいと言います。
「行くべきだよな。」
ゆら先生の「はい。」は凛ちゃんそっくり。

担任の先生に話しに言ったものの、建前論だけでした。でも徹朗くんに反論する術はまだありません。
接待をはずして欲しいと井上部長に言う徹朗くん。仕事人間な部長は驚きです。
「いっそのこと接待のない総務にでも行くか?」と冗談のつもりだったのに。
「それもやむを得ません。」
「・・・・」それでも仕事・しごと。
夜持ち帰り仕事をしていてためいきをつく徹朗くん。迷った末にゆらさんに電話してしまいました。
寝てたのに優しいゆら先生。マリア様です。電話できる人がいてよかったね、徹朗くん。
寝てる凛の髪をなでてる徹朗くん。愛があふれています。

日曜日。おばあちゃんが来てくれてたときに徹朗くんのお父さんがやって来てしまいました。「こんにちは。」と、凛ちゃんの頭に申し訳程度に手を多くおじいちゃん。
お怒りのおじいちゃん。おばあちゃんも居たたまれないです。先生にすべて任せとけばいいんだと言うおじいちゃん。この間までの徹朗くんと同じ。
「近くにいる大人がその子を見てあげられるならそれでいいじゃない?」というゆら先生の言葉がいいなー。

体操着袋を凛ちゃんと探してる、とゆら先生から電話をもらって、すぐに参加する徹朗くん。
その変わり様にゆら先生もびっくりです。結局見つからなかったけど。

また学校に先生に会いに行き、文字通り門前払いをされるのですが、引き下がれない徹朗くんは校長先生に直談判。担任の先生は立場がないです。
マニュアル通りのような答えをしてた先生ですが、徹朗くんのしつこさに『本当に盗まれたのか。』と言ってしまいその言葉にムカムカの徹朗くん。
「本気になってください。建前は結構ですから。やってくれないなら毎日きます!本気ですから。」
その勢いに校長先生が再調査を約束してくれました。
校長に直接話すなんてと怒る先生に思わず笑ってしまう徹朗くん。悪い先生じゃなかったのに、売り言葉に買い言葉になってしまったんですね。

そんな帰り道、木にひっかけてある体操着袋。
「あったよ!体操着袋!」すぐにゆら先生に電話です。
「それでさ、かなり汚れちゃってて凛が見たらショックだと思うんだ。洗濯してから見せたほうがいいと思う?それともちょっとでも早く見せたほうがいいと思う?」
「え・・どっちがいいんだろ。」
「な?迷うだろ?」
嬉しくてすごい勢いでしゃべる徹朗くん。ゆら先生にすごく嬉しいことを報告する子供みたいになってます。ゆっくり歩いてなんていられないし。

夜、凛に「ジャーン!」って綺麗になった体操着袋を見せた徹朗くん。凛ちゃん大喜び。
勉強中の凛をじーっと見てる徹朗くん。その徹朗くんをじっと見るゆら先生。いい感じです。

徹朗くんは仕事も頑張って営業の目標達成。でももう決心していました。部長に話します。「会社をやめさせていただきたいんです。」

第4話 「愛しい娘」 (04/01/27)

お父さんのココアに興味持ってる凛ちゃん。お父さんもなんだか嬉しそう。でも「・・・しなさい。」って言う命令口調がダメなの。それを辞めるのはいつだろう。
テストが悪かった凛ちゃん。思わず怒るお父さん。見せたことだけですごい進歩なのに。
でもすぐ学校に聞きにいくなんて、なかなかできることじゃありません。
先生の「まさか叱ったりしてませんよね。」に反省。

ゆら先生は「おかえりなさい」って言ってくれたのに、凛ちゃんは無視。
でも「テストのこと怒ってごめんな。」って言ったら凛ちゃんニッコリ。
帰るゆら先生を追いかけて、英語以外もみてくれるように頼む徹朗くん。ゆら先生もたまんないと思うけど、聖母マリア様だからOKです。

キングバースタイン証券をやめたって本当?正社員?と失礼な聞き方の徹朗くん。そういう人多いよね。
どうして?って聞くってことが進歩なんだけど。

東先輩はいい人そうに見えて、実は営業成績のいい徹朗くんをねたんでるようす。子供と2人になってチャンスって思ったのに営業成績は下がらない徹朗にがっかり。
「出世とか興味ない。」って言うのがうさんくさいのですわ。

昔ちょっと遊んだ会社の女のコが相談があるっていうのは下心だなぁ。離婚したこと知らないだろうけど。
ひょっとして東先輩が話してるかな。けしかけようとして?
上司は徹朗にまだまだはハッパをかけるのです。「そんな風に育てたおぼえはない。」なんて大きなお世話だよな。育ててもらったおぼえはないよな。
井上部長は最後までこういうキャラなのかなー。
でもそんな上司を見習ってきた徹朗くんは後輩くんの企画なんて見向きもしないのです。

おばあちゃんは親子2人の生活を心配してる。もっと来てもらって栄養のあるものを食べさせてもらいましょう。
「バカな上司」なんてはっきり言う後輩くん、さすが今の若者。
お父さんに「お前は黙ってオレの言うとおりにしていれば間違いないんだ。」と言われて、ちょっと違和感感じた徹朗くん。

帰ってきたお父さんに「ココア飲みますか?」と聞く凛ちゃん。「もらおうかな。」「はい!」ってすごく嬉しそう。
ゆらさんにふたりが似てるって言われて、微笑みあう2人がいい感じ。
凛が逆上がりができないって知ったお父さんは、さっそく朝練を始めます。すごいなー。滅多なことじゃできないよ。
凛ちゃんのフリルのついたジーパンがすんごくかわいいわ。

ゆら先生は練習してるお父さんに「嬉しそうですね。お父さんのほうが。」
「立ち止まるために会社をやめた。」と言うゆらさんの話に心が動く徹朗くん。

徹朗のお父さんは定年の日も誰からも相手にされず、おざなりな花束と拍手に押されて会社をあとにします。もらったしょぼい花束を捨てるのかと思っちゃいました。
会社の話ばかりするお父さんに反発するように離婚した話をしてしまう徹朗くん。
寝ちゃったお父さんに「それでよかった?」

ソファーで寝てる徹朗くん真上から撮ったらまるで人形。ひもをひっぱったらそのまま動きそうなあやつり人形みたい。

そして公園で逆上がりの練習してる凛をボォーっと見てたとき。できた瞬間、一瞬まっしろな時間。
「お父さん!見た!?」
初めて丁寧語じゃなかった瞬間。思わず駆け寄って抱き上げてくるくる回る徹朗くん。「痛いよおとうさん!」
ちょうど来たゆら先生に報告する凛を見ながら泣いてしまうお父さん。気持ちがじわじわ伝わって来ます。

凛の寝顔を見てる徹朗くんは、何か吹っ切れたようで、晴れ晴れとした顔で出勤して後輩くんの企画を採用するのです。
「オレは今この子が何よりもいとおしい。」
よかった、よかった!

で、やっと出た主題歌。ついに諦めて吾郎さまのソロになったらしい(笑)。


第3話 「悲しき抱擁」 (04/01/20)

朝から凛のハンカチにアイロンをかける徹朗くん。変わったぁ〜。
凛をおばあちゃんちに行かせるのは音楽会が終わってからにしました。
ゆら先生に凛ちゃんから嬉しそうな報告。
「行ってらっしゃい、気をつけてね」って言ってあげるのはゆらさんだけなのが切ないです。
会社の先輩には「離婚届出してきました。」とあっさり言う徹朗くん。
仲人してもらった部長にも報告します。キツイな、小日向部長さんは。いずれ衝突するんだろうな。

ゆらさんに残り1週間ちょっとは父親らしくするつもりなんでって言う顔がいい感じ。
凛の好きなパンをあれこれ悩んで結局ふたつ買った徹朗さんに微笑むゆらさん。

新聞の束のひもの結び方もいつのまにか上手になってます。
どっちのレーズンパンにしようかと長いこと悩んでた凛ちゃん、「両方食べてもいいですか?」
「どうぞ。」(笑)
でも、食パンのほうは焼いてあげたほうが美味しいのになぁ。

かつての浮気相手が相談があるって言ってくる。これもなんかプチ事件になりそう。
ゆらさんは昔からの友達に告白されてるけど笑ってしまいます。
凛ちゃんから頼まれてお昼に徹朗くんと会うゆらさん。
徹朗くんは話し方も穏やかになってるし、ゆらさんの言葉に聞く耳を持つようになってるし、七味とか取ってあげてるし。
凛の頼みごとは、お母さんのことが知りたいということでした。

ピザを2人で食べながら、学校のことを聞いたり、ピザを切り離してあげたり、団欒してることに自分で気づいてるのかな。
お母さんの話をします。
手にもったピザがおたがいに垂れそうになった時、同時に「垂れる!」と叫んであわてて口に入れちょっと微笑みあったけどそのまま笑顔を引っ込めたふたりでした。
もう1歩だ。
「離婚したんだ。ごめんな。」
ただ黙って食べてる凛ちゃんの気持ちが痛いです。

土手で練習する凛ちゃん。ハーモニカもだいぶ上手になってます。
ゆら先生に聞きます。「おかあさんはもう凛のお母さんじゃないの?」
「凛ちゃんのお母さんは、どんなことがあっても凛ちゃんのお母さんだよ。」安心な凛ちゃん。

自分が子供のときって何を考えてたんだろう、と実家に帰って子供のころのものを探す徹朗くん。
『僕の生きる道』と同じように思い出の箱がありました。

妻のお母さんは娘のしたことに責任を感じています。
「あなたたちが決めたのだから新しい道を行くほうがいい。でも母親が子供を手放すことはしてはいけない。凛ちゃんを引き取ったら一生懸命やります。申し訳ありません・・・。」
いい人だな。
徹朗の小学校1年のときの作文の題は「手」。小学校1年でそんな哲学的な・・・。

今日はクラスの音楽会。朝からハーモニカの練習してる凛ちゃん。もうきちんとカワイイお洋服も着て偉いわぁ。
そこに『さくら』の直太郎が登場?かと思ったら徹朗くんでした。シャキッと取り出したハーモニカ。「吹いてもいい?」ってアルトの音で合奏。もう別人です。

家を出て歩く2人の距離が近づいていて、徹朗くんは凛に歩調をあわせて話しています。
別れるところで。「がんばれよ。」って言ってしばらく見送るお父さん。
凛に向かってよろけながら走ってきた自転車。「凛!」って思わず言っちゃうお父さん。こっちもニッコリしちゃいます。

音楽会では、うまくふけなくて、これで学校と別れだというのもあって涙が出てきた凛ちゃん、先生もわかってさっと流してくれました。
悲しい気持の凛ちゃん、おいちに帰ってゆら先生に電話するけど、携帯を家に忘れててつながらず。
こんな時誰かが慰めてあげないと・・・。

営業に回ってそこの孫が1年生と聞くとなにげに自分の子供の話を嬉々としてしちゃう徹朗くん。
髪のはえかたが自分と似てると言って喜ぶおじさんを見たら、『ぷっすま』で「細部が似てる!」と主張する剛画伯を思い出しました。

徹朗くんが家に帰ったら、沈んでる凛ちゃんが。お父さんを見ると、じわーっと涙が出てきます。
どうしたのか聞くけど何も言わない凛ちゃん。詳しく聞くことがせず、膝をついて目線を合わせる徹朗くん。おそるおそる手を差し出してそっと抱き寄せます。
そうしなければならないという本能に動かされたように。
徹朗くんの幼い声が。『手は何のためにあるか知ってる?仲良くなりたい人とつなぐため。悲しんでる人を抱きしめてあげるためにあるんだよ。』
泣ける〜!
お互いにひとりになって思うことは・・・。

荷造りも終わって引っ越しの前日。持ち帰り仕事してるけどそうはしてられない気持ちになった徹朗くん。
「凛、どこか行くか?」
「いいんですか?」
動物園に出かけた二人。動物を見てる表情がだんだんやわらかく楽しげになってきます。
ケチャップが口についてる凛を見てティッシュを渡したけど、自然に手を出して拭いてあげてるお父さん。
さ、帰ろうかと立ち上がったら。「ん?」なんとベンチはペンキ塗りたて。通行人に笑われて、声を出して笑い合った親子です。ほんわか〜。よかった〜。
Na.『ただそれだけで心があったまった。』
凛の手から離れて飛んでいった風船を見てる2人。
Na.『だたそれだけで悲しくなった。』
「凛。このままお父さんと一緒に暮らさないか?」
「・・・・・はいっ。」
手をつなぐふたり。「風船をまたもらいに行こう。」
ペンキのついた2人の後姿です。

今日はおよびがなかったゆらさん。ちょっと寂しそう。
夜やっと電話があって凛かと思ったら徹朗くんから。家庭教師の依頼でした。
「判りました。お受けします。」ゆら先生は聖母マリア様なのです。

第2話 「別れの理由」 (04/1/13)
<あとちょっとだ>
小日向さんは典型的企業戦士なのね。どっちかと言うと気弱で優しいイメージがあるので、そうは口で言っても家庭を大事にしろよって言ってくれるんでは?って思っちゃう。期待してるなんて言われて徹朗くんはますます仕事にせいを出すってことです。
小学校の先生(浅井さん)も僕道メンバー。役者さんっておもしろい。こうやって同じメンバーで全く違う人間になれる。
家に帰ったらハーモニカの音が聞こえて玄関でうんざりする徹朗くん。とことんヤなお父さん。
おばあちゃんがちゃんと食事させてくれててよかったーって思う母の私。だってほっとかれて可哀想な凛ちゃんなんだもの。
徹朗さんも実は家庭料理を期待してたのね。このさい義理のお母さんであっても店屋物とかお弁当よりマシ、と。
おばあちゃんは来週旅行に行くので、あと1週間徹朗くんが凛の面倒を見ます。やっとのことで平成を装って言ったけど、『なんだよぉ!旅行かよぉ。』って感じでした。
ゆらさんはできた人。「昨日は失礼なこと言ってすいません。」と電話でちゃんとお詫び。でも図星でしょ?ってほくそえんでるような風もありです。
「もう来なくていいって言えばよかった・・・。」って言う表情がとてもリアルで上手い剛!

<ラッキースタンプ>
商店街のラッキースタンプを散らかして片付けなかったからお母さんが出ていっちゃったんだと思って泣く凛ちゃん。
子供って何でもないことがすごい大きくのしかかってたりするのよね。そんなこと普通の親でも判らないことがあるのに、徹朗くんに判るわけがないです。それを言うために徹朗を待ってたゆら先生、徹朗くんの変にプライドの高い父親面する態度にため息ですわ。
「お母さんが出て行ったのは凛ちゃんのせいじゃないと言ってあげて。」っていう言葉に耳を貸す徹朗くんじゃないですから。
「レッスンは次が最後です。」って最後通告。

<この子にしてこの親>
凛はもう諦めたので、お父さんと朝一緒にでかけることをやめました。でも朝ごはん作ってもあげない、ひとりで出かけさせるなんて・・・。
「2人でいて息が詰まるよりマシだ。」なんて先輩も驚くわ。
スーパーで賞味期限が近いパンは30%引きじゃないかと言ってるゆらさん、カッコイイ。なかなかいえるもんじゃありません。
それが徹朗くんからすれば恥ずかしいこと。
ゆらさん、今日も言われるがままにガマンガマン。
お母さんの3回忌のため実家に帰る徹朗さん。
奥さんが出て行ったなんてことはこのお父さんには言えないな。嫁の当然の務めがどうのこうのとか言うお父さんなんて。加奈子さんもこのお舅さんにはうんざりだったろうな。

<家族団らんなんて>
燐は土手でひとりでハーモニカの練習中。ゆら先生にお願いごとがあります。
なのでまた今日もレッスンじゃないのに、凛ちゃんちに来てしまいました。お父さんが帰ってきて「まだ帰らないで。」ってゆら先生に訴える凛ちゃん。
それを見てる徹朗さんの目がすごく鋭くて怖い。
会話なんて全くない店屋物のお寿司の食事。お父さんはビールとテレビのニュース。魚の名前を凛に聞かれて迷ってるのに聞こえないフリなのか、聞こうとしてないので聞こえないのか、全く無視の徹朗くんに戸惑うゆらさん。
そのうちソファで寝ちゃってる徹朗さん。でも、あらら、かわいいとこあるじゃん?って思うわけもなく。
凛ちゃんのお願いは「音楽会に出たいから、音楽会が終わってから引っ越したい。とお父さんに頼んで欲しい。」ということ。
「家庭教師以上のことはしてくれなくて結構ですから。」って言いながら寿司桶出しておいてなんてすっげームカつくわ。ゆらさんじゃなくても。

会社で同僚と話します。
「うそ?!家族の団欒あったの?」「父親とキャッチボールとかした?」って驚く顔が剛の顔でした。
なんか発見したって顔がかわいらしぃー。
昔1回おつきあいした坪井さんに、妻が旅行中って言うのはそりゃ誤解されます。そんな気は全然ないのはわかるけど。

<あなたは何もわかってない>
ドラマ予約してくるの忘れた!って先に帰る友達の気持ちがひしひしわかるわ。
雷におびえる凛からの電話。ゆら先生はお父さんに事務連絡って感じで知らせてさっさと電話を切ります。でも徹朗くんが帰るはずもなく。だって職場のみんなに頼りにされてるんだもの。
でもそれって本人が思ってるだけなのよ。結局自分が欠けたとしても同じように会社は回っていくことに気がつきなさいね。

帰ったら今日はゆらさんの靴がなくてホッとしたのに、風呂場に干された濡れた服や靴を発見。
このやろーって勢いで凛の部屋へ飛び込んでいきます。ラッキーシールを貼ってる凛とゆら先生。
一杯だけと言いながらお酒も飲んでる徹朗さん。あれほど帰ってあげてと言ったのに。
凛ちゃんはお母さんの替わりにスタンプを貼ってるとお母さんが帰ってきてくれると思ってるのです、と告げるゆら先生。
「俺を責めてるのか?」
「凛ちゃんの様子を伝えてるだけです。あなたにやましいことがあるからじゃないですか?」
初めてちょっと意見したゆら先生。
「家庭教師のあなたには大きな組織で働くってことがわからないだろうけど。」
「誰かの親じゃないからわからないだろうけど。」
また父親ヅラして、おまけに会社でも有能なんだとさも言いたげな徹朗くん。
ゆらさん、言ってやりなさい!
「あなた何もわかってないです。凛ちゃんを愛してないことも?」
「それから。私は家庭教師になる前に勤めていた会社はキングバースタイン証券です。そこにはあなたの会社の100倍の社員がいました。」
徹朗くん、しょぉーっく!素直にショックとして受けてくれるかどうかは疑問ですが。
ちょっと溜飲が下がる思いをした私を責められないよね。
でもこのとき、ソファに座って偶然リモコンに触って映りだしたライオンの親子見ながらの表情はとてもよかった。

気持ちを整理しようとしてか、凛の部屋に行ってみる徹朗くん。「何してんだよ。わかってるよ。無視だろ。ふっ・・・。」
無視し続ける凛ちゃんも悲しい。

<愛してない>
奥さんから連絡があり会いに行きます。
「私はあなたの家政婦だった。」判るわー。私は家政婦役はすぐに放棄したけどね。
母親失格だと言うカナコさん。あの子を産んでなかったらどんな人生送ってたんだろうと考える。「ごめんなさい。愛してない。・・・私、凛を愛してない。」
その瞬間の徹朗くんの目。黒光りする黒水晶(んなのあるかどうか知らないけど)のようです。

今まで考えもしなかったでしょう。母親が子供を愛してないなんて常識人の徹朗くんには衝撃的。でもそう思うことってあるんです。出来ちゃった結婚じゃなくても。
「子供は何のために生まれてくるのか。愛されるために生まれてくる。
俺に妻を責める資格はない。俺も娘を愛してないのだから。娘は何のために生まれてきたんだろう。」
そんなこと言っても愛してないわけはない。このときから徹朗くんの心の中にはじめて子供が生まれたんですね。

<俺は何をすればいい?>
帰って真っ先に娘の部屋を覗きます。たぶん初めてのことでしょう。ベッドの上に散乱してたラッキースタンプ。
破れたりさかさまだったりぐちゃぐちゃに貼られたスタンプ台紙を見る徹朗くん。これが子供なんだよ?わかったかな?
寝てる凛の手のひらの上のスタンプをそっと取ります。ドラマ始まって以来初めて!凛に触れた瞬間。
そのとき目が覚めた凛ちゃん。「お母さんは凛のことが嫌いになったから帰ってこないの?」泣けるわー。
何も答えられない徹朗くん。
「連絡帳何かあるか?」でも見ても何も読めないのです。
「今日お母さんと会った。凛のこと大好きだと言ってだぞ。」そう言うしかなかったんですね。
リビングに行ってテレビを見るともなくつけた時に、ゆら先生が背後霊のようにそこに!びっくりしたぁー!

レッスンが最後なので挨拶して帰ろうとするゆら先生。
「教えてくれないか。俺はまず何をしたらいい?凛の父親として。」
ゆら先生は聖母のように答えます。「ハーモニカを買ってください」
「でも凛は持ってるじゃないか。」
小さく首を振るゆら先生。そしてやさしい目で徹朗くんを見つめます。そうです、御自分のです。
ここが今日の一番泣きポイントでした。

土手でゆら先生と並んで座ってハーモニカを吹いてる凛の後ろからめっちゃアルトのカエルの歌が聞こえてきます。
お父さん!怖いわー何のつもりー?ってなことではなくて(笑)。

で、まだ謎覆面歌手の謎の主題歌(笑)。

<予告>
おぉ!ぎこちないながら抱きしめてるぅー!一歩一歩距離が縮まっていくのだな。意外と早かったな。

第1話 「離婚の朝」(04/01/06)
これは剛だと思って見ちゃいけないなー。『そんなこと言っても本心はいい人なんだからー』なんて思っちゃいけないのね。
なんて思ってたのに、途中から完全に敵視しちゃってました、徹朗さんを。
だってすっごく身につまされるんだもん。私も言ったことあるなぁ。「本当にわからないの?」って。

<突然の離婚宣告>
銀行員の小柳徹朗はある日突然妻から離婚を言い渡されます。でも理由なんか思い当たらないのです。

すっごいあったかそうな幸せそうなおうち。手作りのものがたくさんあって。名前のテロップがキラキラしてすっごい綺麗。
ココアってのが引っかかるな。ココア好きだったら子供と仲良しっぽいのに。
玄関には子供の靴がいつもちゃんと綺麗に並んでる。でもそんなことに見向きもしないんだろう、徹朗さんは。
「ゴミ出しとこうか?」なんて初めて言ったんだろうな。ゴミの日だって知らないのだから。
動揺して靴べらを持ったまま出勤してしまう徹朗くんを見つけた東先輩。またいい人で終わっちゃうのかな(笑)。

<そして妻はいなくなった>
徹朗くんは会社ではやり手なのです。旭川に左遷される先輩にも心こもってない挨拶しかできないような男。プライド高くて見栄っ張りで自分ひとりが頑張ったと思ってる。
なので家庭の一大事でも仕事優先。急な接待が入って遅くなって帰ってびっくり!妻はもう出て行ってました。
朝呆然としてるとトイレから出てきた娘におそれおののいてしまうお父さん。2人の間の距離が何ともいえません。
子供は丁寧語でしゃべり、父は命令口調。「何々しなさい。」って言うのです。そうなの、それなの。すっごいよくわかる。
奥さんの手作りの調味料入れを見てふっと笑ったところは素敵でした。
朝の“うんち”のくだりはとっても好きです。子供が小さい頃“うんち”で何度仕事に遅れたことか。それにしてもかわいらしい凛ちゃん。

今日は買い物もして9時前に帰って徹朗さんは、家庭教師のゆら先生と会います。ヤなやつ風ふかす徹朗さん、それを見抜くゆら先生。年収4千万の生活って何やってたんだろう。
妻のお母さんが心配して訪ねて来たけど、見栄っ張りの徹朗さんは凛を預かってとは言えません。お母さんともとっても距離がある徹朗さんです。この雰囲気すっごい判る・・・。

<けな気な凛ちゃん>
お母さんが出てったことを悟った凛ちゃんはお父さんに向かって明るく振舞います。
おばあちゃんの所に行かないか?転校しないとな、先生の名前は?とたたみかけるお父さん。そして泣いちゃう凛ちゃん。
「泣いてるのか?」子供の泣いた顔なんて見たこともないんだろうな。距離があるからいい笑顔しかしてくれなくなっちゃってるの。泣く理由もわからない。
忙しい最中に電話をかけてくる凛、最後は仕事の電話を優先して凛の電話を切ってしまいます。まだ1年生なのになんたる仕打ち。
仕事が一件落着したのにすぐに帰らず飲んでるし。
東先輩に愚痴たらたら。「何が不満なんだ?!」若くしてマイホームも持てて、運動会もビデオ撮ってやって、毎年家族旅行にも行ってるのに。
早く帰らそうと思ってくれてる先輩はやっぱりいい人だ。
遅くまで待ってた凛ちゃんだけど、帰ってくるなり早く寝なさいって言う徹朗さん。

<本当に判らないの?>
妻に言われました。「本当に判らないの?」そうなの、本人はベストだと思ってるからタチが悪いのよ。
担任の先生に呼び出しを受けたのでしょう、家庭のことはほっといてくれっていう感じがありありの徹朗さん。それじゃ困ります。心配してくれていい先生じゃないですか。
お休みの日は掃除や洗濯、家事って大変だってことが判るでしょ。それに子供との時間だって大事なのに。
お花がしおれてるので水を変えてあげようとして花瓶を落としてしまった凛ちゃん。可哀想・・・。
時間割を見てあげるところ、ハーモニカの音にキレるところ、ひどーい!極悪人!
そして遂には電話を無視してしまう徹朗さん。
凛ちゃんはお腹が痛いのに・・・。

<娘を捨てようとしてるのだ>
ゆら先生のお世話で入院した凛ちゃん。
留守電を聞いて駆けつけた徹朗さんだけど、体裁ばっかり気にしてる。
「なついてくれてるんです。」って言葉自体がおかしいことを気づいてない徹朗さん。本当の親はそんな言葉は使わないです。
ゆら先生は自分も何かあるのかしら。人の家庭のことにでしゃばりすぎ?って思うけどこの人がいてくれるおかげでいい方向に進むんだろうなと思えます。
凛ちゃんが「おばあちゃんちに行きたい。」って言ったときの徹朗さんの微妙な表情。引き込まれます。
ゆら先生の「ホッとしてるんじゃないですか?」って言う台詞に今日一番泣けました。
仕事しようとしてたけど、やり切れなくて投げ出すことで、まだこの人は大丈夫って思わせてくれて安心できました。
『誰だって何かを守るために何かを捨てて生きている。・・・・・俺はいったい何を守ろうとしてるんだろう。』仕事なんて守るべきものじゃないはずです。
そして吾郎さまの優しい声・・・謎の主題歌はもう10回くらい聞きましたゎ。

それにしても徹朗さんはいつ凛に触れるのだろうか・・・。

<おまけ>
私事ですが、ちょっとってゆうかかなり痛いです。自分ではちゃんとやってるつもりのお父さん。でも違うのよ、方向が。子供の望んでいる方向とずれてるのに気づかない・・・。


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