I COME WITH THE RAIN


<勝手な解釈あらすじ>
パンフレットも読まずに書きます。たぶん、パンフレットは今後も読みません、あしからず。

クラインは、生きた人間を使って彫刻する芸術家(20何人を殺した)を追って、その人と同化してしまい、最後にはそいつを射殺したが、精神がおかしくなって刑事をやめた探偵。
数年後。
日本の世界的製薬会社の社長から失踪した息子探しの依頼 を受け、フィリピンへ。
写真を頼りにシタオを探すが、すでに殺されたと。
でも復活した、と。
香港にいるらしいことが分かって香港へ。香港での頼りは友だちの刑事。そこで彼が目の仇にしているマフィアのボス、ドンポを知る。
警察署に行ったそのとき、シタオがちょうど警察に保護?されてるのを見かけるが、その時は分からずあとで知って、なんてこった!ということに。

ドンポは部下に裏切られて愛人(恋人とか、妻とか言うよりこっちのほうがぴったりくるから)リリを連れ去られた。
大追跡でその部下は撃たれて、瀕死の状態でたどりついたのが、シタオが住んでいた草むらの小屋の前。
その部下は死んだが、麻薬中毒のリリを助ける。
シタオは他人の傷や病気を全部自分に移し、他人を助ける特殊能力の持ち主。
献身的介護でリリを麻薬から救うシタオ。
怒り狂ったドンポはあちこちで残虐極まりない行為をし、リリを探す。

クラインはシタオにたどり着けない。
シタオの傷を負った身体の写真にまみれて、シタオを想う。これも同化してるのか?過去や幻やいろいろなものに追いつめられるクライン。

リリは自分の意思でドンポのところに戻ったが、シタオが忘れられずまたシタオの元へ。
シタオは救世主。群がってくる人々の傷や病、痛み苦しみをすべて受け入れようとする。
やめさそうとするリリ。
ドンポがその場所を探しだし、リリを奪い、シタオを撃つ。
「あなたのような人は僕を怖れる。怖がらないで」
シタオの言葉にキレるドンポ。生きたままのシタオの腕を板に打ち付けてハリツケにする。

そして、ドンポにシタオの居場所を訊き、やっとたどりついたクライン。
イエスと化したシタオには金が生えている。(そう見えました)
当然死なないシタオはクラインにハリツケから救ってもらい、抱きかかえられる。
二人がいなくなったその場所。シタオが横たわっていたためできた縦の跡と、貼り付けられていた板が交差し、あたかも十字架のようであった。


<勝手な感想>感想は元来勝手なものですが。

シタオがカワイイんです。とっても。写真のシタオが特にかわいい。すごく無垢な顔してるのです。毛布にくるまった感じなんかも。
メシア?なので、死なないんだな、きっと、と思ってからは、どんなに苦しんでいようと、その苦しむ顔を美しいと見るようになってしまう。
日本の大手製薬会社の息子がなんで救世主になってしまったのかわかりませんけども。
そもそもシタオってどういう名前よってことだけど、そんなこたどうでもいいです。

あのシタオ復活のシーンのウジ虫さんは、眼のふちを這いまわり、唇のところにも這いまわり、頭にも何匹かいましたが。
そりゃ気持ち悪くて、信じられないけども、数か月前に一斉清掃で河原の掃除をしたときに、ものすごい大量のウジ虫たちを生で目撃した私は、もっとすごいことを想像してたので、
なーんだ、って思いました。すいません。
だってすごかったの、私が遭遇したウジ虫の大群は。シタオが劇中で叫ぶ声よりもずーっとデカイ声で叫びましたもん、マジで。

リリの今にも脱げそうな下着のような服が気になり、気になり。それにあんまり美人とは言えない顔。
でも、なんか魅力的ではある。
シタオがリリを介護して、麻薬中毒から抜けて、髪を洗ってあげるのが、もう、そりゃそんな木村拓哉見たことないわなぁー、日本のドラマじゃできんわ。
快復したリリと一緒に寝てるところとかが綺麗です。環境的には汚いはずなのに。

イ・ビョンホンはどうだろう?残虐な行為の数々で、顔も角ばってて、カッコよくなかったと、私としては思う。
犬を殺してそれでその飼い主を殴るとか、金づちで叩きまくるとか、気色悪いったらありゃしない。
クラインのオープニングのシーンがすごいって木村さんはラジオで言ってたけど、大したことなかったよ。
クラインの友だちの香港の刑事がカッコイイ。猛スピードで逆送してドンポとやりあうシーンなんて最高。

エンドロール。
2番目に出る「TAKUYA KIMURA」の文字にちょっと身震い。このまま世界的俳優になってしまうのか・・・真面目に英語もやってるのなら、可能かも。でもそれは、ちょっと嫌だな。


木村さんは、雨のシーンは自分のウジ虫のシーンだけって言ってたけどほかにもありました。警官たちがシタオを探してる最中とかも雨降ってました。全体にシケッてるので、「I COME WITH THE RAIN」って感じ。でも、タイトルを訳すと木村さんの言うとおり『シタオは雨の中復活する』っていう意味だと思う。
難解って言われるけども、クラインの回想シーンをしっかり押さえればそれほどでもありません。無宗教な日本人にとっての難解さはあるけれど。

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