雨宮邦之(春見区役所臨時職員・婚活中) 中居正広 桜田周五郎(春見区役所臨時職員・婚活中) 橋爪 功
飛田春乃(「とんくに」アルバイト・就活中) 上戸 彩 二瓶 匠(春見区少子化対策課長?) 谷原章介
深澤 茂(深澤酒店店主・婚活中) 佐藤隆太 溝口静子(春見区長) 風吹ジュン
雨宮邦夫(「とんくに」店主) 小日向文世 伊藤勝(春見区都市開発課) 北村有起哉
雨宮邦康(邦之の弟・美容師) 上田竜也(カツン) 村瀬優子(婚活中の女性) 釈由美子
高倉真琴(結婚相談所所長) りょう 増岡(区長の秘書) 田中要次
 
脚本:龍居由佳里(1,3,4,5,7)/森ハヤシ(2,4,6)    演出:鈴木雅之(1,2,5)/葉山浩樹(3,6)/遠藤光貴(4,7)


09/05/18 第5話『女の涙 男の涙』

★くにちゃんには陶芸は無理
「お手伝いしましょうか」「脇を閉めて」きしょいくらいのしっぶーい声(笑)。
ろくろの王国でならした腕を見せてくれると思いきや、ぐしゃっ。

春乃はアパレルでバイトを始めました。先輩の店員が「渋谷区の“いらっしゃいませ”」を教えるけど、どう見てもそれも下町ちっくなんですけど。

くにちゃんは、結局真琴とお話し中。そっちが似合うわ。
陶芸みたいなカルチャーものは、区役所主催では無理。もっと気楽に集まれる何かないかなー、と仕事熱心なくにちゃん。
そのころ区役所では、周五郎さんの周りにたくさんのおばちゃんおじちゃんが。人気者ですねー。それを今後利用する方向でやればいいんでないの。
くにちゃんは、ペンを指にはさんでピコピコピコピコ。
真琴「コンカツバー」
く「トンカツバー?最低なバーだなそれ」
真「違う。婚活バー」
独身の人たちが集まるバー。でも店作るのは金かかるじゃんか。
真「じゃあ、くにんちは?婚活トンカツ屋」
ふと思い浮かべる画は、いちゃいちゃ話すカップルに怒るお父さん。
く「ないだろ」
真「ないわ」

くにちゃんは、茂のプロポーズが気になります。自分のせいで春乃がフィアンセのふりをしてくれて、それを見た茂があわててプロポーズをしてしまったこと。
普通だったら、二人っきりで落ち着いてプロポーズしただろうに・・・。
いい人だわねー、くにちゃんって。
婚役者のふりをしてくれた真琴にお礼をすると言うくにちゃん。「金はないけどさ、気持ちだけはドーンとさ」
肩叩き券じゃなく、犬を散歩させます券じゃなく、「あなたの執事に1日なります券」。
真「あ、それ。今度の日曜空いてる?」

くにおちゃんは、茂を励まし。
優子さんは、春乃を指南し。
優「あ、もしかして好きな人がいるとか?」
春「いませんよ!いたらこんなに悩まないですよ」まだ自分の気持ちに気付いてないってことですね。

★くにちゃんは実は絶叫系乗り物は苦手?
匠くんは、再開発事業のターゲットがさくら地蔵商店街かとイトカツに迫るけど、部下のことを区長に言うぞ、と逆に脅されます。
計画は始まってるようです。
そんなイトカツを探る匠&周五郎。尾行してったら、優子さんとのデートでした。

同じ日に真琴にも会っちゃう春乃。
婚活プロの真琴も感じます。「春乃ちゃん、もしかして好きな人がいるとか?」
春「いませんよぉ」

茂くんちで飲んでるくにちゃん。
く「そっか、今日も返事なかった?」
茂「うん、邦之くんが責任感じることないからね」
くにちゃんの仕事を応援するために、春乃も芝居したんだから、その気持ちに応えてあげて。
そんな二人のところに寄れない春乃でした。

日曜日に真琴親子と一緒に遊園地。
ジェットコースター!フリーフォールみたいな落ちるやつ、汽車。
クラシックカーのゴーカートを運転する時、会話してるのに、なんかハンドルさばきに夢中みたいな顔です。
絶叫系の乗り物が苦手で一緒に乗ってあげられないので助かったと言う真琴。
子供のことを話す真琴の顔を見て、優しい表情になるくにちゃんでした。

春乃はヤスにも「もしかして?」と言われ、「好きな人ならいないよ」
ヤスは好きな人がいて、結婚も考えていて、でも兄貴と親父には言わないで、と口止めします。

メリーゴーランド。
仕事のほうはなかなかいいアイディアが浮かばないくにちゃん。
何か柱になるものが欲しいんだけど。
く「みんなに助けてもらったとは言え、いつまでもウソついてるわけにいかないし、いずれ区役所やめるにしても何かひとつきちんと仕事したいなって思ってさ」
真「そっか。覚悟はできてるんだ」
く「まあね」
今度はスイングする大きな海賊船に乗ろうとせがまれ、真琴と顔を見合せ、ぐったりするくにちゃん。

日曜も、窓口を開けてる周五郎さん。
こないだヤスが連れてきてくれた友達がくにちゃんを訪ねてきました。あー、この続いてる感じ、好きだな。この子誰だっけ?風間くんだっけ。

真琴の子供たちが、本当はママと一緒に乗物に乗りたいんだな、と感じたくにちゃん。
く「一緒に乗ろうよ」
真「え?」
く「ママと一緒に乗りたいんだよな」
上の子「うん♪」
く「ママと一緒ならシンタロウも乗れんだろ?」
下の子「うん♪」
く「(ちょろっと出してた舌を引っ込めてにっこり)一緒に乗ろ♪」
真「でも」
く「だいじょぶだよ。二人がちゃぁんと守ってくれるから。ほら、ママと手つないで」
二人がママの両側から手をつないで。
子「だいじょぶだよ」
笑顔のくにちゃん。
そして一緒に乗りました。怖そうというよりは、楽しんでるじゃん。

★くにちゃんは、いつものくにちゃん。春乃は?
匠&周五郎探偵は、料亭で密談のイトカツを探っています。密談の相手は“川ちゃん酒場”の川ちゃん。

ベンチで語る幼なじみ。結婚して、離婚して、子どもを育てて、ここまでやってきた話。
結婚したことは良かったと語る真琴。真剣に聞いてるくにちゃんだけど、ちょっと眠いんじゃないかしら(笑)?

くにおちゃんも春乃に質問します「もしかして好きな人いるの?」
これで4回目。イエスでもノーでも早く茂に伝えてあげて、と言うくにおちゃん。
そこに、楽しげに仲良し家族のような感じで帰ってきたくにちゃんたち。
子どもたちをお父さんに紹介するくにちゃん、それをこっち側で見てる春乃の背中にピントが合っているんですね。その背中で春乃の気持ちをこっち側に伝えてるってことでしょう。
みんなを店に誘導するくにちゃん。
く「あれ?春乃は?」
春「ん?」
く「メシ食ってけばいいじゃん」
春「(笑)じゃあ、荷物置いてくる」
く「じゃ、待ってるから」
春「うん」
く「(うんうんうん)」
そして、歩きだした春乃は、はっと振り返る。『あ、あたし、くにのことを・・・』という件でございました。

★くにちゃんの想い、春乃の想い
芝居をおりまぜながら、テキパキと聞き込みをする周五郎さん。手帳にメモするやり方、といい、敬礼といい、元刑事じゃんっ!どうして辞めたの?
来週は大手衣料品会社のユニオンと予約が入ってることまで聞きこんできました。すごい。

真琴はたっぷり時間をかけてやっととんくにに歩いてきたら、くにちゃんは、真琴たちを送ってきたところ。
く「チビたちが眠くなっちゃってさ、駅まで今送ってきた」
春「そうなんだ」
く「入んなよ」
春「うん」
今日遊園地に行ってたこと、真琴がいいお母さんで、3人を見てたら結婚もいいなーって。
く「離婚してる真琴が言うからなんか説得力あってさ」
春「真琴さん離婚してんの?」
く「うん。ま、人生いろいろあるよな」
春「・・・」
く「春乃もさ。シゲ。返事待ってるよ」
春「・・・」
く「オレの仕事のことだったら気にしなくていいからな」
春「え?」そんなこと全然思ってもなかったのに。
く「区長の前で婚約者のふりしてくれてさ、本当助かったしおかげで仕事も続けられてるし、だけどこのことと春乃と茂の人生は全く別だからさ。だからオレの仕事のことは気にしないで自分の気持ちだけをしっかり考えないと」
と、最後にふっと春乃のほうに顔を向けた感じがようございましたわー。
春「くには・・・どう思う?」
く「はぁーーー、オレねぇー。なんだろう。や、シゲが春乃にプロポーズしたのは、最初はやっぱり正直びっくりしたかな。んー、オレは、春乃のことを、ホントに、本当に、だーい好きだし」
この言葉に泣きそうになる春乃。
く「同じぐらいシゲのこともだーい好きだし。兄弟みたいなもんだってずーっと思ってた。や、でもさ、あまりにも身近すぎてわからなかった気持ちに、あるとき突然気がつくって、そんなんもあるんだなって」
春乃、涙が。
く「オヤジがさ、そういうのを奇跡だって言ってた。はぁー、その奇跡が、茂にも起きたんだなぁってね・・・春乃?」
涙いっぱいの春乃に気付いたくにちゃん、何で?とびっくり。それはね・・・。
そこにお父さんが帰ってきました。
春「私、行ってくる」
くにお「え?」
く「春乃、はるの!」
茂の店の前に立って中にいる茂を見つめる春乃。その後に、くにちゃんとくにおちゃんがいて。
茂が外に気付いて見る。
くにちゃん、その茂を見たあと、視線をはずす必要はなかったけどな。

★くにちゃんには男の友情が大事です
くにちゃんは、冷蔵庫からビールを出し、カウンターに座ってひとりで待ちます。くにおちゃんも店に帰ります。
茂と春乃は外で話します。
春「ごめん、プロポーズ受けられない」
自分の気持ちがなかなかわからなかったけど。
茂「もしかして、春乃、好きなヤツいるのか?」
春「・・・いるよ」
大丈夫、茂はカッコよくフラれてくれました。いいヤツだな、本当に。
カウンターで肘をついて、唇のあたりを触るくにちゃん。時計を見て、ちょっと溜息をつき、また口元に手をやって。
そこに、ガラガラっと戸が開いて。
茂「あいやー!」
く「あいよぉ〜」優しい笑顔で迎えます。どっちなんだろと思いながら。その時のくにちゃん、本当は何かちょっと気づいてほしかったけど。
茂「ふぅー・・・。邦之」
く「ん?」出たぁ!中居ファン総屑崩れの必殺「ん」攻撃。
茂「へへ(笑)・・・ほほぉ(笑)、はぁ」とくにちゃんに背を向けて地べたに座る茂。
その様子を見て悟ったくにちゃん、立ちあがって冷蔵庫からビールを取り、茂の隣に腰掛けます。
茂は、何も言えず、こらえてる。
く「はい」とビールを渡すくにちゃん。
茂「ふ(笑)、ありがと」ぷしゅっ。「はぁ・・・」
く「飲むか」
茂「・・・うん・・・いただきまぁす・・・苦っ」
く「苦いか」
茂「うん・・・・ふ(笑)、終わっちゃった」
く「・・・・」目をつぶる。
茂「ま、でもさ、オレは春乃のお兄ちゃんだからさ、で、春乃はオレの(泣)、可愛い、妹だからさ。うん、そうだよ、はぁ(笑)・・・」
く「なんだよ・・・泣くか笑うか、はっきりしろよ、お前」
茂「・・・・(泣)・・・オレ、本気で惚れてたんだ・・・」
く「・・・・」
何もしてあげられないのが、何かもどかしいような表情でした。

★くにちゃんは正義のために立ち上がる人
そして二人で飲んだくれていると、そこにイトカツ、そして1日中尾行してた匠&周五郎さんが、やって来た!
茂「オレは決めた!オレは春乃の恋を!いや、全人類の恋を応援する!」
そこに飛び込んできた匠&周五郎さん。
匠「伊藤勝がとんでもないことたくらんでるんだよっ!」
く「伊藤?伊藤って誰?」
周「都市開発部の」
匠くんが両手でほっぺたをはさんでのっぺりした顔を作ってイトカツを表現。あっはっはっ(笑)!
く「あぁ、あの伊藤、ぅん」
アイツがかくかくしかじか、今とんくににいる!
く「うちに?」

変な客をいぶかるくにおちゃん。

この数日間のアイツの動きを報告する匠くん。
言ってくれりゃオレも手伝ったのにーとくにちゃん。それは、そういう脚本もありだったかもしれないけど、撮影スケジュールとにらめっこして変わってきたりしてるんでしょ。
く「少子化対策課つぶしも本気かもしれないね」
周「優子さんだけじゃなくて、少子化対策課も私から奪おうっていうのか」素敵!周五郎さん!
く「とにかく、オレたちで何とかしないと」ポケットに手を入れたまま、戸のほうに近づいてくるくにちゃん。
匠「でもどうやって?当然伊藤の計画には区長も関係してるんだからさ。そう簡単には・・・」
く「いや、けど、指くわえてみてるわけいかないし」

イトカツはトンカツの衣が嫌いな様子。衣をきれいにきれいにはずして、ソースの匂いを嗅いでそれをやめて、肉に塩をかけてる。おかしいよぉー、イトカツ!
それを見て切れるとんくにのご主人。
くにお「お客さん、ちょっとやめてくんねぇかな」
伊藤「何です?」
くにお「何ですだぁ?!」

く「よくわかんないけど、ほっとくわけいかねぇだろ。とりあえず。偵察!」と、戸を開けてとんくにに向かうと。
くにお「金輪際うちのとんかつ食ってもらわなくて結構!」
目の前にとんくにから放り出されるイトカツが!
おぉ!対決だー!くにちゃんvsイトカツ!
睨みすぎるわけでもない視線がかっちょいいわー。
こんなカッコイイくにちゃん。草食系じゃなくなっちゃうじゃん(笑)。




09/05/11 第4話『女からの愛の告白』
★くにちゃん休日出勤
他のみなさんは、ゴルフ合コン。
朝から揚げてるとんかつの匂いにウッとくるくにちゃん。「朝っぱらからよく食えるな」って言うけどお父さんはお仕事なんです。
「まっとうな仕事」をしてるんだからね、お父さんは。
父「いつまで区役所にウソついてるつもりだよ?」母さんに泣いて約束したもうウソつきませんって言ったじゃないか。
え?それって何?子どもの頃、学校の教材でいるってウソついてお金をもらって野球カードを箱買いしたことを言ってるんです。
く「何だよ、そんな昔のこと」
父「人間何十年経っても忘れちゃいけないことあるんだよっ!」
く「だからオレは!」
父「は?」
く「・・・・いってきます」何かカッコいい・・・。

婚活窓口には誰も来ず、春見ちゃん相手に暇つぶし。
「いらっしゃいませ。こちらのカードのほうにご記入お願いできますか?」・・・・で、バンっ!と机を叩いて溜息。
机の叩き方の間がとてもよろしい(笑)。
「やっぱり休日は誰もこないよな〜」
とふてくされてたら、おばあちゃんがやってきました。でも周五郎さんがいないと分かると帰って行きました。
作り笑顔が固まるくにちゃん。

★そのころゴルフ場では
春乃に告白する妄想にふける茂。
ゴルフ合コンの極意を優子さんからレクチャーされる春乃。
春乃はくにがいないので不満です。

★くにちゃん、区長の気まぐれに右往左往
ピッピッピッと携帯を使って結婚紹介所サイトかなんかを見てるくにちゃん。
このドラマが終わるころには、相当の携帯の使い手になってるかも(笑)。希望的観測。
区長が窓口に座ってケーブルテレビの収録をする、と言い張ります。
30分経過、だーれも来ません。
匠くんに電話しても、ノー天気な匠くん、キャディー中なので相手にできません。
増岡さんに咳払いされて、姿勢を正すくにちゃん。サクラでもいいから何とかしろと言われます。ヤバイ。
くにちゃんは春乃にも電話して、友達を区役所に差し向けてくれるよう頼みますが、いきなりその携帯を切っちゃう優子さん、それはないでしょう。
く「やべっ、怒ってんのかなぁ」
くにちゃんは次々とみんなに電話するけど、みんな忙しいので相手にしてくれません。
真琴は座禅合コン中だし。
次はヤスに。
く「なぁ、頼むよぉ。お前しか頼れるやついないんだよぉ」
ヤス「何でそんなとこ行かなきゃならねぇんだよ」
く「来てちょこっと区長と話してくれたらいいんだよ、友達いっぱいいるだろ?」
でもヤスは今からごはんですから。
父の声「ロース揚がったよ」
く「何だコイツ家にいんのかよ」
がっくりのくにちゃん。
イライラしてきた区長の様子をこそこそ見てるくにちゃん、ガシャンって音をたてて鋭い視線を浴びてちっちゃくなります。
次は青果店の小松くんにも電話。「な、オレもうお前しかいない」って柱に手をつくくにちゃん。
春乃はお昼休みにくにちゃんに電話するけど、ちょうど電話を置いて区長とお話中のくにちゃんでした。

そんな中、ヤスが友達を連れて来てくれました。
でも婚活の相談だと言ってなかったので、ちょっと婚活とは程遠い若者たちが「チワッス!」とやって来ました。
友達の兄ちゃんのために来てくれる友達たち、いいじゃないですか。
く「・・・チワっす・・・」
く「婚活って感じじゃねぇだろ」
ヤス「しょうがないじゃん。兄貴がちゃんと言わねぇから!」
く「シー!」
区長「弟さんなの?」
区長に見つかって、導かれる若者たち。
くにちゃん、焦るけど、「ちゃんとしましょうね♪」って言うのが精いっぱい。

★くにちゃん、いいとこ見せちゃった
今日は5月17日日曜日、『こんにちは、区長です』の収録です。
個人情報はパスですって言って調査用紙に記入してくれない若者たち。一人だけしぶしぶ書いてくれると言いますが。
結婚は面倒くさそうと言う若者たち。
メモを取りながら、そうだよなぁと内心思ってるらしいくにちゃん。
若者「結婚ってしなきゃいけないもんですかね」
ここでCMに入ったけど、その画面の切り替え方が、カメラをずらしながらちょっとボカシをかけてて、変わった手法でした。

若者の主張。「一人の時間を大切にしたいし、自分のペースを壊されなくないし」
我が意を得たり、のくにちゃん。全く今の中居さんの意見と同じ。
自分らしくいられるのは、今の生活。
く「そうだよなぁ〜」
みんなが「え?」ってくにちゃんを見ます。
く「いや、オレもさ、結構自由に自分らしくやってきたんだけど、結構それって楽なんだよな」
−それでいいじゃないですか。
く「いや、いいんだけど、それって自分の部屋の中でうろうろしてるだけなんじゃないかなぁって」
−今はそれでいいっていうか、外に出るのも面倒。
く「まあな、確かにそっから外に出てもさ、知らない人からわけのわからないことを言われちゃったりして」金子杏里さんからガンガン言われたこと。
く「いやぁでもね、んー、なんだろうな、外に出るのも悪いことばっかりじゃないと思うのよ」周五郎さんとの出会いのこと。
く「たとえばさ、みんな友達でしょ」
−美容学校の同期。
く「友達になってよかったじゃん」
−そう。
く「ほら、そこ!そこに、最高の出会いがあったってことだよね?だから人と出会うのは結構おもしろいんじゃないかなって」
中居さんの口調そのもので、ちょっと恥ずかしくなってくる私。
−でもオレたちはたまたまで・・・。
く「そう!たまたま!たまたまなんだよ!」熱いよ、くにちゃん。
く「それが、奇跡なんだよ!その奇跡の出会いが男と女の間にも、起こる可能性があるんじゃないのかなぁって」お父さんが言ってたもんね。
−そんな誰にでも奇跡なんて。
く「起こるか起こらないかわからない。だからおもしろいんじゃんか!だってゲームだってさ、あん、自分で最後決めるわけにいかないし、あ、エンディングわかってたら最初からやらないでしょ」
く「だから人ってさ、第1歩を踏み出す勇気って必要なんじゃないかなって思うんだよね。1歩目があるから2歩目がある。」
その間にいい出会いがあるんじゃないか。悪い出会いもあったり。そんな間にもまれて人間って成長できるんじゃないかなって・・・
くにちゃん、ハッと我にかえって、「あ、すいません、こんな言える立場じゃないっていうか、一歩も踏み出してないっていうか・・・(と言ったのかどうかわかりません、そんな風に聞こえたけど)」
聞いてたみなさんの心には何かが芽生えたようす。区長もヤスも嬉しそう。
兄ちゃん、いいこと言うじゃんって顔してます。
そしてテレビはカット!
この映像がドラマ中、いつかどこかで使われるんじゃないかと思うんですけど。使ってほしいな。

★くにちゃん、ピンチ
区長さんに、「さすが雨宮くん」とお褒めにあずかります。
結婚が奇跡って言えるのは素晴らしいって。
でもそれは父の受け売りなんですけど・・・。素敵なお父さんね、お父さんがトンカツ屋と聞いて、食べに行きたいと言い出す区長さん。
「さくら地蔵商店街で」って言っちゃうヤスをバンって叩くくにちゃん。あっちゃー言っちゃった。
なんか兄弟の雰囲気もいいなー。
区長は結婚式の主賓なんだから親御さんにごあいさつしなきゃ、と。そりゃそうだ。
く「あー、ちょっちょっちょっちょっ、今日は、ダメですね」
区長「なんで?」
く「あの僕窓口が終わったあと、残業が残ってますので、ご案内するのが遅くなると思いますので、今日は無理ですね」
区長「じゃあ、弟さんに」
ヤス「え?いや、僕もこのあと用事がありまして」
く「忙しいんだよな」
区長「残念ね」
く「すみませんでした」
区長「じゃ、私たちだけで行きましょう」
くにちゃん、それは、ますます困る。
く「ちょっと待ってください、弟が御案内したいって言って・・・」
ヤス「え?」
く「ちょっとお待ちください」
ヤスと後ろを向いて、「ちょっと、時間をかせぎな!」
ヤス「やっぱり?」
く「うん」
ヤス「はい」

★ゴルフは終了
優子さんのお眼鏡にかなったらしいのはアイツこと伊藤勝。
周五郎さんはいつも前向きで、いい感じです。

★くにちゃん、超特急チャリ
周五郎さんから今日もカップル成立せずというメール。
帰り支度のくにちゃん「何だ、ゴルフ合コンダメだったのか」
そこに小松がやってきて「あ、遅くなってすいません!」
く「何だお前、おせーよ!もうとっくに用すんだよっ!」
車の乗せられて家まで案内するヤス。遠まわりするのに必死です。
小松のチャリを借りてチャリで疾走するくにちゃん!素敵。急いでいる理由が、恋愛ドラマで彼女のために走ってるっていう内容でないのに月9みたいなBGMがいいし(笑)。
信号待ちで真琴に電話するくにちゃん。
く「真琴?座禅合コン終わった?」
真琴「終わったけどさ、くにのおかげで肩痛い」
く「お願いがあるんだけどさ、さっき言ってたよね、私でできることならって」
真琴「えぇ?」

春乃もくにちゃんに電話。
春「あ、もしもしぃ。くにぃ?」
く「あ、どうした?」どうした?っていうイントネーションが好きだー。
お天気がいい日のロケ。ロンバケの元瀬名マンのあった付近でのロケで、音楽と内容がマッチしなくて、いいです(笑)。
まぶしそうに電話してるくにちゃん。
春「何よ、昼間の電話。何度も電話したんだからね!」
く「あぁ、あれは解決したんだけど、今もっとヤバい状態でさ、区長がトンカツを食べに来るって。ちょっ、説明、説明してる暇がないんだよね」
春「ちょっちょっちょっちょ、何よそれ」
く「大丈夫。真琴に頼んだから、うん。急いでるから、うん。悪いね、あい!」
電話を切った春乃、わかりやすいなー。「「何で真琴さんなのよっ!もう帰る!」
チャリ、車を追いかけて疾走!
そしてとんくにの戸をガラガラっと開けると、そこにはお父さんしかおらず。
く「はぁはぁはぁ、間に合ったぁー。いぇー」
戸を閉めてカウンターに座ってる父の背中に手を置き、倒れ込むようにして「親父さ、ちょっとたの、たのみがあるんだけど」息も絶え絶えのくにちゃん、やっとのことでしゃべってます。
父「なんだ?」
く「んはぁーーー、ちょっとぉー」水をくれーのしぐさ。「はぁはぁ、あのー」
父「なんだよ?」
ガラガラガラ!
父「いらっしゃい!何だヤスか」
口パクでヤスに訊くくにちゃん(来た?)
ヤス「・・・どうぞ」
増岡、女性秘書、区長と店に入って来ます。
何で区長さんがうちに?ほらやっぱりあなたのほうが早かった、弟さんが道にお詳しくないみたいで。
区長さんの言葉にいぶかるお父さん、「え?ヤス?邦之?お前」
兄弟でごまかしごまかし。ご挨拶をと言う区長さんに、トンカツを勧め、お父さんには大きな目でぱちくり合図。
ヒレをロースを変更して注文した区長さん。準備に入ったお父さんの後にピタっとついてるくにちゃん、可愛いわー。
く「ごめん。オヤジごめん」
父「仕事の邪魔するな、あっち行ってろ」
くにちゃん、うんうん、と頷きながら後ろへ。仕事する父の背中は大きかったのね。

★くにちゃん、真実を告白
おいしいわー、お嫁さんになる方は・・・と二言目には結婚のことを口にする区長さん。正直者のお父さんはだまってるわけにはいきません。
父「区長さん」
もうくにちゃんは覚悟を決めたかのように、下を向いて目をつぶりました。
そのくにちゃんを見たお父さんは、くにちゃんのために本当のことを言うのをやめたのです。
父「この肉は花の種しか与えてないひまわりポークといいいまして・・・・」とお肉の説明を始める父さん。
くにちゃん、えー?おやじ?
区長「で?ご結婚後はこちらに同居されるんですか?」
父「そしてトンカツと常に同居してるこのキャベツですが、これにもこだわりがありまして・・・・」
くにちゃん、お父さんに感謝の嵐で泣きそう。
パン粉の説明、ソースの説明・・・・食べる人にとっては過剰とも思われる説明だけど、お父さんの精一杯の情けなんです。
春乃が帰ってきて店の中をそっと見て、「どういうこと?」
お母さんの話、正直に生きてればいいことがある、素材選びもウソつかないでまっすぐにやていこうと・・・
ひとことひとこと、突き刺さるくにちゃん。
区長「天国で奥さまも喜んでらっしゃるでしょうね、息子さんのご結婚。・・・あ、ごめんなさい。私なんか」
父「こっちこそ申し訳ありません!」と頭を下げるお父さん、お父さんは頭を下げることなんかないのに。「本当に申し訳ございません」
くにちゃん、そんなお父さんを見てたら、もう限界です。心がギリギリしてくるのがわかります。あー、芝居うまくなったって。本当に。
父「あとこのご飯なんですけど・・・」
く「あ、親父。親父もういいよ。ごめん、もういいから」と言うくにちゃんの顔はとても優しい。
区長「雨宮くん?」
く「区長、申し訳ありませんでした」
区長「え?」
ヤス「兄貴・・・」
く「実は、実は僕、結婚なんてしないんです。結婚相手なんていないんです」
区長「はぁ?」
増岡「どういうことかな?」
父「申し訳ありません!」
ヤスも一緒に頭を下げて。
区長「つまり、ウソだっていうこと?」
春「クビになっちゃうじゃん・・・」
区長「ウソなの?」
く「・・・・はい」
区長「ちょっと待って。あなたが結婚するって言うからあなたを採用したのよ?」結婚式のドレスも新調したんですって。「それをあなたウソでした、なんてどういうことよ?」
く「・・申し訳あり・・・」
春「ちょっと待ってください!」
く「春乃?」
春「区長、スピーチお願いします」
区長「あなたは?」
春「はじめまして。雨宮邦之のフィアンセの飛田春乃です」
く「??!!」
父&ヤス「?!」
く「私が悪いんです。昨日大ゲンカしたときに、もう結婚なんてしないなんて言っちゃったから。なんかそれ真に受けちゃったみたいで」バンバンバンとくにちゃんの腕を叩く春乃。
父「春乃ちゃん」
春「いい?ここまでやってきたんだから、もうちょっとがんばろ。あたしもがんばるから!」
男たちは何も言えません。
春「お父さん、わかってください!お願いします!」いい子だー春乃。
春「くに!」とくにちゃんの背中を押して一緒にお父さんに頭を下げさせる春乃。
ごちゃごちゃ二人でやりながら。
区長「そういうことだったの、雨宮くんが人騒がせな言い方をするからぁ」
真琴「どうも!遅くなりましたー!」あー、真琴も来ちゃった。
く「真琴?」
真琴「区長さん、はじめまして。雨宮のフィアンセの高倉真琴と申します♪」
区長「え?」
真琴「うふ♪」
く「・・うん・・・だいじょぶ・・・」
真琴「区長、私はくにを愛してます。」
両手で顔を覆うくに、そしてヤスも。いい兄弟だ(笑)。
真琴「二人で素敵な家庭を築いていきたいと思っております」
春乃も顔を覆って。
くにちゃんはもう1回、バチンと両手で顔を叩きます。
区長「あなた、二股をかけてるってこと?」
く「いや、二人がちょっと、あの」
父「区長さん、あの勘違いがあるみたいですね。あの、こちらの真琴ちゃん、私のフィアンセです!」
く&春、びっくり。
真琴も、え?どういうこと?って顔でくにちゃんを見て。
父「私も再婚することになりまして。私も名前を邦夫っていいまして。こちらの真琴ちゃんに、くにって呼ばれてるんだ、私も。ね?真琴ちゃん♪」
くにちゃんが真琴に合図して、なんとか真琴も乗ってくれました。
真琴「あー。あ、はい!あ、そうなんです」
みんなでうすら笑い(笑)。
区長「そういうことでしたの、やだ私ったら二股だなんてねえぇ」
くにちゃん、みんなのおかげで命拾い。
そこに帰ってきた茂、とんくにをのぞくと春乃がしゃべってます「ええ、そうなんです。私とくにが結婚するんです」
茂、爆発!「春乃を愛してるのはオレだ!春乃と結婚するのはオレ・・・・」え?変な空気を感じた茂、どんどんトーンダウン。
くにと春乃が、あっち行けみたいにアゴを振ってると、ヤスが気をきかせて、「なーにをワケわかんないこと言ってんの、茂くん!さぁ」と外へ追いだしてくれました。
区長「なーんなのよ、彼女結婚するのにねぇ」
はい。ほっとする

そのころ匠は、さくら地蔵商店街の再開発計画の文書を見てしまいました。

★くにちゃん、みんなに感謝
区長さん御一行を送り出して、ほっと一息。
く「みんな、ありがとう。春乃も。ありがとな」
春「ううん」
く「真琴も」
真琴「私は、何かタイミング悪かったね」
く「親父、いろいろすいませんでした」
父「オレはよ、春乃ちゃんも、真琴ちゃんもあそこまでやってくれたから、だから別にお前のウソを認めたわけじゃない。ただみんなの気持ち、嬉しいじゃないか。その気持ちにちゃんと応えろよ」
く「(うんうん)・・・・ありがと」
父「最後にはちゃんとけじめつけんだぞ」
く「(うんうんうんうん)はい。よし、行こ!」
と、そこに暗ーい茂が。
ヤス「茂くんさ、大丈夫だったからそんなに落ち込まないでよ」
真琴「私も相当ひどかったけど、シゲには負けるわ(笑)」
みんな笑ってますが。
春「ホント、シゲやってくれるよねー(笑)」
茂「・・・ウソじゃない」
春「え?」
茂「オレのはウソじゃない!」
く「あ?」それどういうことじゃい?
茂は、春乃の前に立ち、用意していた指輪を出して「春乃、オレと結婚してくれ」
ポカーンな面々。マジかよぉ?

お母さんの仏前に手を合わせるくにちゃんの背中を見るお父さん。店のほうに出てくるくにちゃんに父が声をかけます。
父「ちゃんと謝ったか?」
く「うん」
父「あーあ。なんか疲れたなぁ。んと、お前のせいでよぉ」
く「だから、悪かったって言ってんじゃんか」
父に背中を向けたままで語るくにちゃん。「・・・トンカツの話」
父「え?」
く「・・・んと、まっとうな仕事してるんだなって思ってさ」
ほほ笑むお父さん。
父「気がつくの遅せーんだよ!じゃ食うか?トンカツ」
くにちゃん、お父さんのほうを向いて、手でばってんして手のひらを開いて、「いらなぁい」
父「ちぇっ」でも残念がってる風でもなく。
父「いやー、しかし驚いたな、茂が春乃ちゃんにプロポーズとはねぇー」
く「あぁぁ」本当に。
何気に外のほうを見るくにちゃん。

くにちゃんと、お父さんと弟の関係もとってもいいな。あったかくて、いいですよ、本当に。
カツンが予想外に良かったよ、本当に。
今日もほほ笑み続ける私でした。




09/05/04 第3話『プロポーズ大作戦』

★くにちゃんは実はモテるんです
中居さん、相変わらず身体かたっ!全然前屈できてないんですけどぉ(笑)。
今日は桜田さんのほかに、匠くんも参加してます。
金子杏里さんが、くにちゃんを見染めた模様です。そりゃ光ってるでしょ、これほどのイケメンさんは婚活会場では目立ってしかたないでしょ。
持ってたタオルがジャイアンツのタオルなんて、また地でいっておりますが、金子さんも一緒でした。
そして、メアド教えてくださいって積極的にこられてますよ、だいじょうぶー?くにちゃん。
優子さんはくにちゃんを見て、複雑な表情です。まだひと波乱ふた波乱ありそうな、優子さんとの間。
今日の参加は婚カツ事業のための実地研修ってことでしたが、匠くんは二人とも自腹だと言います。
く「何で?婚活事業の実地研修だろ?だったら経費でさ」
匠「だって二人とも区長に結婚相手いないことバレたらまずいんでしょ。だから婚活しちゃったんでしょ、ということは今回は自分のための婚活、つまり自腹」
く「仕事だから就業時間内に来たんじゃんか」
匠「二人は半休にしといたから。じゃ」
桜「納得できないなぁ、ったく」
く「ンだよ」
と、去っていく匠を見ると、出口あたりで金子さんが手を振ってました。あら、くにちゃん、もててる♪

職場に戻りました。行動予定表を見ると、今日は4月28日火曜日です。明日はお休みね。
電話があり、区長が婚活事業の責任者を呼んでるとのこと。どっから見つけてきたのか旧式の黒電話ですが、これは内線専用なんですね。
匠「邦之、行ってきてよ」
く「え、何で!ここは上司の匠だろ?」
隣で桜田さんは自分の婚活がバレたのかと戦々恐々。
匠「だって区長言ってたじゃないか、婚活事業の中心は邦之だって」
く「中心だって言っただけで、責任者とは言ってないだろ」
両腕を互いにつかんで言い争い。なかなか好きです、こういう場面。
匠「あぁー中心がそんな無責任じゃ困るなぁ」
く「てゆうか、お前責任逃れしてるだけじゃねぇかよぉ」
匠「上司にそういう言い方ってどうかなぁ」
結局くにちゃんが行きます。「何だよ、上司ヅラしやがって」ってブツブツ。ごもっとも。
くにちゃんの前にたちはだかるアイツ。
あ「もしかして、結婚が嘘だってバレたのかな」
く「何で?」
あ「誰かに説教する時しか下ろさないからさ、あのブラインド」
見るといつもガラス張りの区長室は、すべてブラインドがおりています。
く「うそぉ・・・」
あいつ、面白いよー。本当はイイヤツだし(笑)。

くにちゃん、そろそろと区長室をノックすると、どうぞの声。
く「失礼します」ちょっと滑舌悪気味で(笑)。
ドアを開けるとヨガ真っ最中の区長が。びっくりのくにちゃん。
く「お呼びでしょうか」
区長「雨宮くん、これは大問題よね」
く「え?」
区長「あなたのけっ、こん〜〜〜」
くにちゃん、うつむき、ピンチか。
区長「はぁ・・・結婚式に着ていこうと思ってたドレスがね、昨日試しに着てみたら、なんかキツクなっちゃってて。あわてて運動。式までには何とかなるから」
く「(ほっ・・・)」
区長「だって区長の私がみっともないとこ見せられないでしょ。なんたってあなたの結婚の立役者だから。あ、婚活事業、ちゃんと進んでる?」
く「あ、はい」
区長「ならいいの。よろしくね」
お辞儀のくにちゃん。去る区長。
秘書の増岡さんがそっと言います「区長があの笑顔で歩いた後ろには、いくつもの屍が転がってきた。期待を裏切った部下たちの屍がね」
きょわっ!
匠くんも外で盗み聞き。「しかばね・・・」

さて、どうすればいいのか。
真琴に電話して聞こうとするけど、それは同業者だから教えてくれないだろと却下。
まずは会議室予約だって言う匠くん。そこにヨガでメルアド交換した金子さんからのメールがくにちゃんに。
3人で盛り上がってたら、後ろで咳払いしてるのは、アイツでした。

茂は春乃とのことを妄想中。優子さんが謝りに訪ねて来ました。帰ってきた春乃と優子さん、婚活と就活がうまくいかなくて意気投合して盛り上がる女二人。

ヨガの筋肉痛が早くも当日出てるって、くにちゃん、若いねぇ。
ヤスが茂に頭を頼まれたってやってきます。
メールが来たのに返事してないくにちゃんに、ありえないと説教する茂とヤス。
く「でもさ、この時間になったらちょっと非常識なんじゃない?」
ヤ「アニキが常識語るかね」
く「何だそれ、お前よ」
ヤ「結婚しなきゃまずいんだろ?自業自得だよ」
く「そうだけどぉ、でも朝送ったほうがいいんじゃないかなぁ」
埒が明かないくにちゃんに業を煮やした茂が貸してみ!と動くと頭をやってもらってたハサミが茂の頭にガシっとなって大騒ぎ。
ヤ「もう、動くからでしょ!」
茂「邦之くんがメールしないから!」
く「わかったわかった、そうだよな。送ったとしても寝てたら電源切ってるもんな、だいじょぶだよな、迷惑かかんないよね」いや、電源切らないでしょ、普通。
く「送るよ」
ヤ「ごめん、血出ちゃったよ」
茂「ウソぉ!」
く「ウソ?」
ヤ「うっそぉ〜ん♪」
く「や、そのウソじゃなくて。もう返信来た!」
茂&ヤ「「はやっ!!」」
茂「そういうことだったら、こっちも即メルだよ!」
ヤ「やるね!アニキ!」
嬉しそうなくにちゃん。手で口を覆って、思わず中居さん化してました(笑)。

★くにちゃん、普通に仕事
匠「それではただいまより、少子化対策課における婚活事業に関する第1回婚活事業計画会議を開きます」
桜「わたくし、書記を務めさせていただきます」
匠「お願いします」
く「・・・・あのぉ・・・広すぎじゃね?」
ぶわっはっはっ(笑)!ロの字で30人ぐらい座れそうな会議室。
匠「だってここしか空いてなかったから」
なーんも意見が出ない3人ですが、金子さんからメール到着。マナーモードにしとけよ、常識だろっと言いたいところ、我慢する私(笑)。
見る、見ないでごちゅごちゃごちゃ言う外野。でも結局見ていいと上司が言い、婚活事業の参考になるなら通信費をみるから内容を言えと言われ、くにちゃんが読むと、参考にならないと突っぱねられ。
く「なんだよ、お前それ」
のらりくらりの理屈派の匠くんです。

アイツの都市開発課の雰囲気は、だらーっとした少子化対策課とはまるで違うってことを見せて、こっちは、まだダラダラと結論が出ない会議中。
一応アイディアが出てるものの、しょうもなーって感じ。
結局、匠くんのアイディアで、区役所の玄関に「婚活相談窓口」なるものを開設しました。これが5月1日?
誰も来てくれず、結局庁舎内の案内係と化しております。
増岡さんが血相かえてやってきて、そこでやっちゃダメってことで少子化対策課の前の課(地域振興課だったっけ?)の入口辺りに移動。
く「結局縮小されてるし」
担当は1名。今は桜田さん。
く「ねぇ匠、ひとつ聞いていいかな。その絆創膏なんだけどさ、今日またカミソリ負け?」
匠「うん、負け」
く「肌弱いんだね」
匠「っていうか、向こうが強い・・いや、カミソリがね」
く「刃換えればいいのに」
匠「そう簡単にはね」
く「何、どんなの使ってんの?」奥さんがすんごい強いのね。プロレスラーみたいな人かしら。
そこにまた金子杏里さんからメールが。今晩の食事の場所です。決めていただいたのね、女性に。そりゃ、くにちゃんらしいわ。
レストランでは、なかなかいい雰囲気で。
結婚してから仕事を続けたいけどどう思うだの、家庭菜園やってるので食べに来てくださいだの、言われて普通の会話をしてるつもりのくにちゃん。
野菜好きだなんて、嘘としか見えなくて、すいませんね(笑)。

相談窓口の桜田さんは、適材適所だったらしく、おばあちゃんたちと話が盛り上がってます。

今日は深澤に、真琴を呼んで幼なじみで飲んでます。
真琴「金かけずにパーっとできることがないかってそこが間違ってるの!」
く「だって金ないし」
そうじゃなくて、婚活っていうのは、昔近所の世話好きのおばちゃんの替わりなんだと。派手にぶちあげるんじゃなくて、地道な仕事なんです。
スルメ食ったり、タバコ吸ったりする仕草に見惚れちゃいますわ♪
春乃が、今日はアパレル以外に範囲を広げて就活したら好感触だったとご機嫌さんで帰ってきました。
く「へぇ、すごいじゃんか」
春「でしょ!」
ってそこにメール。
匠「また杏里ちゃん?」
春「あん、あんりさん?」
匠「邦之の彼女」
く「なーん、まだそんなんじゃないよ」
顔色変わる春乃。わかりやすなぁ。機嫌悪い時の定番「日本酒、一番安いやつ」。
春「もうこれでいい」ってくにちゃんの飲みかけのビールを飲んじゃうのが、またいいじゃん。
ニヤニヤしながらメールしてるくにちゃん、春乃の視線がキッツイよー!いつ気づくのかな、気づいた時のくにちゃんを早く見たいなー♪

ここらで連休明けってことでしょうか。
婚活事業進んでる?と区長にせっつかれ、つい「お見合いパーティーをやる方向で検討を進めてる」と言ってその場逃れするくにちゃん。
区長「そのパーティでカップルが誕生するのね!がんばってね!」
ほっとして区長室を出るくにちゃんを、アイツがジトっと見てました。気になるぅ。
課に戻ると焦ってる匠くん。
匠「お前、区長に何言った?!」
なんとケーブルテレビの生放送に出てる区長が、春見区お見合いパーティの準備が進んでいて、来週のこの時間には婚活事業第1号カップルを紹介しますって言ってます。
く「何でまたこんなことになっちゃうんだよぉ〜!」
匠「あと1週間?」
さあ、何から始める?まず会場確保だ!
くにちゃんは、会場探しで電話かけまくり。キャンセルが出たという連絡があって、やっと取れました。
テンション高っ。

おうちに帰ってきたくにちゃん。今日できたポスターを持って帰りました。
く「ただいま」・・・このイントネーション好きです。
く「ねぇ、これさぁ、店に貼ってもいいかな」参加費700円ですって。
父「はぁ?何だこれ。婚活?てめえの頭のハエも追えないようなやつが人様の結婚の世話だぁ?笑わせんなお前」
く「仕事だからしょうがねぇだろぉ」
父「何だよ、仕事しょうがなくやってんのかよ」
く「別に誰もしょうがないと思ってやってるわけじゃないよ。オレの仕事なの、オレが責任者なの!」
父「・・・」責任者って言葉にぐっときたの?
く「もういいよ、誰がこんな店にポスター貼るかよ」
父「待てよ、貼らねぇとは言ってないだろ」とくにちゃんの持ってたポスターをつかむと、ビリッ!
く「あっ」
父「・・・・・」
く「・・・・・」
父「・・・・・」
くにちゃん、持ってた半分の片割れをブンっと落としてプイっと行ってしまいました。コイツ、かわいいのぉ(笑)。

春乃は食品会社から合格通知をもらい、くにおさんは、くにちゃんの成長を内心喜んでおり、そんな二人を見る春乃もがんばろうと思うのでした。

★くにちゃん、フラれた?否、フった?
手作りパーティの準備に奔走する少子化対策課。桜田さんだけは、相変わらずおばあちゃんたちの相手をしています。相談者は長蛇の列。
くにちゃんはテーブルクロスを確保してきましたが、「シワだらけ〜」
アイロンかけながら、電話の応対、そして金子さんからのメールも。
仕事が忙しいけど、待ち合わせして、ちゃんと会ってくれるんです、婚活をちゃんとしてるってことですね。
何気にボディタッチする金子杏里、やるな。
くにちゃんが仕事で使う会場のティアラ春見という結婚式場のパンフレットを持ってたもんだから、金子杏里さん、勘違い。あらら。
3人ともがんばって用意して、そして。

パーティ当日。
閑散〜。誰一人きません。
隣の会場は、大物が亡くなったらしく、盛大なお別れ会が開かれておりました。
くにちゃん脳裏に浮かぶ言葉は、「しかばね・・・」

反省会は、深澤で。桜田さんも初めてご来店。
残ったスナック菓子などを買い取りなんて、茂は「ありえないからね!」
パーティは失敗だったけど、こういう経験が初めての桜田さんは、楽しかった、と。桜田さんは前は何をやってたんでしょう。
くにちゃんがタバコに火をつけています。こういう所が見逃せないのだよー。水色のタバコ、銘柄は何でしょう?
桜田さんは、おばあちゃんたちの話を聞き、自分が頼りにされてるのがとっても嬉しいのです。失敗は成功の元だし。
前向きな桜田さんを見習ってほしいけど、くにちゃんと匠くんは意気消沈。
そこに金子杏里さんからメールです。
こうなったらお前の婚活だけでも成功させてくれと匠くんに言われて金子さんに会いに行くくにちゃん。

く「え?今なんて言った?」
金「ですから、来週の日曜日、両親にあいさつしに来ていただきたいんです」
く「あ、いや、それは」
金「あ、私、指輪のサイズは7号です。安いものでかまいませんので、その前にいただければ」と、テーブルに置いたくにちゃんの手に自分の手を重ねちゃう金子さん。
スーッと引いていくくにちゃん「あ、ちょっと待ってください。僕はまだそんな風には」
金「は?」
く「ちょっと急ぎすぎじゃないですかね。僕たち出会ってまだそんなに時間経ってないし」
金「ふふ(笑)、もう会うの3回目ですよ。メールだってしてるし」
く「えー、もうって、3回は「まだ」なんじゃないかな」
金「だって、うちにも来たいって言ったじゃないですか」
く「へ?」
金「うちに来て、家庭菜園の野菜食べたいって」
く「あぁー、いや、あれは、あのーまぁその、はい」
金「もしかして、遊びだったんですか」
く「あ、そんなことはないですよ」
金「そうですよね!だって、結婚したあとも私が働くことを許してくれたし。この前なんかすごく忙しいのに、私に会うために必死に時間作ってくれたし」
テーブルの上に置いた手をガシっと握られて、びくっとするくにちゃん、可愛いらしー。
金「あと、式場のこともあなたが」
く「あ、ちょっと待ってください。あの、僕そこまで話しましたっけ?」
ガシャン!と音をたてていきなり立ち上がるお嬢さん。びっくりして手を引っ込めるくにちゃん。
金「ふざけないでください」
く「えぇ?」
金「その気がないなら、何で会ったりするんです?何で即メルしてくれたりするんですか?」
く「あ、いやいやいや。その気がないなら、こうやって会ったりしませんよ。お互いを知る時間が」
金「私にはね、もう時間がないんですよ。今年で35になっちゃうんです!」
く「35。え?年上?」こら、くにちゃん、そんなこと関係ないでしょうに。
金「焦りすぎと言われようが、悪あがきと思われようが結構。私は結婚がしたいんです!結婚して子供産んでって考えたら、もう1分1秒だってもったいないんですよ!のん気にね、恋愛に費やしてる時間なんてないの。失礼します!」
く「はぁ・・・フラれたぁ。・・・や、違う。フッた?」あれ?なくにちゃん。

出勤すると昨日のデートのことを訊かれます。
く「あれは、フラれたというか・・・えぇ、ま、フラれました」
桜「それは残念だったねぇ。若くてね、可愛いお嬢さんだったのにね」
く「それなんですけど、僕より年上の35だったんですよ」
桜「え?そうは見えなかったけどなぁ」
く「そういうこともあって、彼女結婚を急いでたみたいなんですよね。ま、そこらへんのペースが合わなかったというか」
匠「結婚ねぇ・・・」
く「え?」
匠「あ?ああん、こっちの話」
桜「でもまあ、結婚を焦ってるのは雨宮くんも私も一緒だからねぇ」
く「あ、そうなんですけど、3回目のデートで結婚っていうのはさすがに・・・、あ、それと、あと、何かベタベタっていうようなコだったんですよ。僕そういうのちょっとダメなんですよね」
ぎゃっはっはっはっ(笑)!どこまでリアルなのか、コイツは(笑)!
桜「え?それだけで?もったいないなぁ。私なんかベタつきもされませんからね」
く「はは(笑)、そうですよね」
匠「邦之の婚活も春見区の婚活事業も失敗かぁ・・やっぱり区長の所行って謝るしかないかなぁ・・・」
リリリーン!電話だ!
匠「あ、区長!パーティですか、もちろん大成功です!」
く&桜「「はぁーーー??」」
明日10時の「こんにちは区長です」でカップルの紹介をすると。安請け合いの匠くん。
く「お前なんてこと言ってんだよ!」
匠「やっぱりダメだなんて言えるわけないじゃない」
桜田さんには窓口にやってきた相談者から御指名が。
く「ちょっ、ちょっ、周五郎さん!」いつから周五郎さんになたのかな。仲良しになってるのねー。
落ち込む匠くん。
く「落ち着いて考えよ、な、落ち着いて」
桜田さんの声が聞こえます。相談にきたおばあちゃんに「良かったですねー、初孫っていうことですよねー」って。
それを見て、何かヒントを思いついたくにちゃん。考え中。
く「あ・・・・、な、匠。諦めるの早いかもしれないぞ」
匠「え?」
く「周五郎さん、周五郎さん!周五郎さんが知り合ったお年寄りの中でお孫さんが結婚相手探してる人いるかもしれないですよね」
匠「あ、お孫さん同士くっつけるんだ!」
く「無理やりはダメ!絶対だめ!それは気をつけるとして、とにかくしらみつぶしに当たってみましょう」
桜「でも、明日の10時までっていうのはねぇ」
く「いや、それはそうなんだけども!」
匠「がんばりましょう、桜田さん!」あら、匠くんも前向き。
く「とにかく、がんばりましょうよ!ね!」
くにちゃんと匠くんはしょっちゅう腕を取り合ってます。仲良しなんだから♪

★くにちゃん、ギリギリセーフ
そして、街に出たくにちゃん。おうちを訪ねて聞き込み。
公園でおばちゃん連中の井戸端にも入って聞き込み。
くにちゃんががんばってる様子を目撃する春乃は、食品会社に決まってた就職を、考え直すのでした。

くにちゃんは夜になってもおうち回り。メモ帳には、あの、中居さんの直筆で住所、氏名が書かれていて、「ピンクの??」とか「オレンジのアパート」とか書いてます。
栄町3-5-7のおうちもだめでした。グリグリと線で消します。
時計を見て「あと1軒行けるかぁ」と小走りに走りだします。ちょこちょこ走る姿が緊迫感なしだけども(笑)。

翌日、9時50分。
課に戻ってきたくにちゃん。「ダメだったよ、全滅。周五郎さんは?」
匠「もうちょっと当たってみるって」
リリリーンと鳴る黒電話。また押しつけられて電話に出るくにちゃん。
く「はい、少子化・・・」
増岡さんの声「時間だ。カップルを連れて上がってくるように」
く「はい・・・」
思案顔のくにちゃん、瞬きとともに視線をクイっと上げるってことは、何かいいアイディア浮かぶの?そうなのね?

と、思わせておいて。
区長室へ向かうくにちゃんは肩をがっくり落としています。なーんだ。
周五郎さんをもうちょっと待ってみようと言うくにちゃん。
く「周五郎さん、必死に探してるかもしれないし。信じてみよう」そういうことなの?周五郎さんがそこまで必死に頑張る根拠はないのにー。
増岡さんが出てきて「遅い!」
区長も出てきました。やばーい。
区長「どうしたの?」
匠「あの、えっとですね」
区長「ん?」
く「大変申し上げ、にくいんですが。・・・(ウン、と決心。)申し上げます。んー、実は」
桜「二瓶さーん!」
え?スローモーションで登場する周五郎さん。その後ろにはペアルックのカップルが走ってきます。
く「周五郎さん!」
後ろから続々と関係者らしきいろんな方たちが走って来ます。何なの?そこまで必死に走ってくる理由がいまいちなんですけどぉ。
でも、とにかく間に合った!
く「周五郎さん、ホントありがとぉぉ!」
匠くんも「周五郎さん」と呼んでくれて、周五郎さん嬉しそう。
それ見てくにちゃんも、「いぇーーぃ!」って。
ギリギリになってすいませんでしたって周五郎さんは言うけど、そんなに必死にならなくても?と思うんです。
区長はさっそくみなさんを収録に導いて、少子化チームは肩を抱きあい、「ギリギリセーフ!」って言い合い、小っちゃい声で「せーの!ハイ、ハイ、ハイハイハイ!」と拍手して大喜びでした。

夜はとんくにで祝杯です。
周五郎さんのおかげです、ありがとうございましたと匠くん、最敬礼。
サキさんとフミコさんが、自分の知らないところで孫同士の話をまとめてたので、連れてきただけと言う周五郎さん。
く「いや、ちゃうちゃうちゃう、周五郎さんが、窓口で地道に人と人とを結びつけてくれたからですよ」真琴の言ったとおりでしたね。
桜「そう?なんか照れるなぁ」
匠「でもほら、設置したのオレよ?」
く「匠、逃げたじゃねぇかよ」
お父さんが周五郎さんにごあいさつ。
父「どうも、うちのバカ息子がお世話になっております」
く「うちの親父です」
名刺交換するおじさんたち。
一人で座ってる茂くんにビールを飲みながら話かけるくにちゃん。
く「なぁ茂、何で今日店出してないの?」
茂「あ、今日はおじさんも一緒にね、春乃の就職祝いをね」
春乃は山盛りのとんかつを運んできます。
く「だからクサイっつってんじゃんか」それはずいぶんな言い方。
茂が何か言おうとしたけど、先に春乃から。
春「ごめん、私、断ることにしたから」
「え?」ビクっとする茂くん。
く「何だよ、お前せっかく受かったのに」
茂「あ、そっちか」
邦夫「あ、うちの店のことなら気にしなくていいんだよ」
く「うん」
そうじゃなくて、やっぱり夢を捨てたくない、自分にウソをつきたくないから、アパレルを目指すと言う春乃。みんなに激励されます。
さ、みんなで食べましょうって言ってもとんかつは食べれないくにちゃん。
周五郎さんを近くに座らせたら、自分の席がなくなって春乃の隣へ回って行きます。
邦夫「春乃ちゃんのほうが、よっぽど邦之なんかより、ちゃんと考えてるよな」
く「何だよ」
ヤス「確かに。34にもなって情けないね」
ヤスの後ろを通りながら、脇腹辺りをグシャってやってるらしいくにちゃん。「お前、うるせーな」
春乃の横に座ったくにちゃん、春乃の肩を叩いて「ま、がんばれよ」
春「くにも婚活がんばってよ」と肩を叩きかえしして、肩に肘をかけて「何か彼女できたみたいだし?」
く「あぁ、あれなんだけども、何だ、オレフラれたのかなぁ、フったのか分かんないんだけどさ、つー、何かちょっとダメんなっちゃったんだよね」
パァーっと顔が明るくなる春乃ちゃん、かわいいねー。
いきなり茂くんが、「春乃!お前の人生応援する!心から応援する!だからこれ受け取って!」
大仰な包みを開けると、深澤酒店の春乃の名前入りの前掛け。
春乃は今、就活がんばるって言ったばかりだから要らないというけど、就職祝いのつもりで用意してたんだろってことになって、ありがとーって受け取る春乃。
春「じゃあ、これ付けて邦夫ちゃんとこ手伝っちゃおうかなぁ」
茂「何でそっち?」
春「どう?くに、カワイイ?」
く「まあ、酒飲み女にはぴったりなんじゃない?」
春「なんてこと言うかなぁ、そんな人にはね、とんかつの匂いかがしちゃうから!」串刺しとんかつを両手に持ってくにちゃんに迫る春乃。
く「マジ、なんだよ、いいから!やめろ!」って春乃のアゴを手でぐいーって掴んでホッペ攻撃!
春「やー、痛い、痛い〜!」
く「やらない?やらない?」
豊松父ちゃんがケン坊にやってた顎つかみ攻撃とおんなじだー。春乃は子供だってことねー。
中居さん、こんなに女優さんと密着するのも珍しいけど、彩ちゃんならやっぱり年下過ぎてできるのかな。

そんな楽しい飲み会の外にアイツがやってきた。都市開発課のアイツが持ってる書類は、「リテール小路計画」。この路地が再開発のターゲットなんですね。
新しいネタ、OKOK。なかなかよろしい。

春乃とじゃれあって、一回離れて、みんなに「しつこいんだよ、いっつもなんか」と言うくにちゃん。
春乃はまたくにちゃんの肩をグイって引き寄せてとんかつをくにちゃんの顔に近づけるんです。
くにちゃん、反撃の顎攻撃!「しつこいんだよっ」(笑)
仲良しだわー。楽しいわー。
でも、くにちゃん、アゴのラインがトンカツみたいになってきてるよぉー!なんとかしろぉー!




09/04/27 第2話『ウソは恋の始まり』
★くにちゃん、相関図を書く
南国の海で歩いてくるおばあちゃん。誰?

今日は料理合コン。5分で調理台を回って行くなんて、なーんか変な感じ。
今日も優子さんが来ています。
茂は優子さんにアタックすると言ってますが、「ハードル高いだろ?」。
でも茂は秘策がある、と。
“リカーショップのCEOでスタンディングバーのオーナー”と自己紹介する茂。
向こう側の調理台でちゃんとしゃべりながらお肉をぐちゃぐちゃやってたくにちゃん。茂に近寄って背中越しに。
く「お前の言ってた秘策ってこれか」
茂「最初に女性の心をつかむのは肩書きなの」
く「とは言ってもウソはまずいだろ?」
いや、決してウソではないでしょう。
茂「邦之くんもね、バカ正直に区役所の臨時職員なんて言ってたら誰にも相手にされないぞ」という忠告を聞き入れて、ちょっと言ってみるくにちゃん。

く「東京都で公務員やっています。特別プロジェクトチームを任されておりまして」
うん、嘘じゃないよ(笑)
でも相手の女性が都庁勤務。特別プロジェクトチームってどこの部署でしたっけ?
あらら〜。
く「・・・・厳密に言いますと春見区の職員です・・・」
あら、フラれちゃった。

茂は優子さんからメールが来てご機嫌。
帰ってきて二人でいるところに商店街の布団やのおばちゃんが来て、ご機嫌の茂くんはくにちゃんの制止も聞かずぺらぺらと?
怒るくにちゃん。
く「茂くん、キミはバカなのかなぁ?わかってるよね?オレに結婚相手がいないことがバレたらどうなるのか。わかってるよね?この商店街の情報の早さ。
ケーブルテレビにオレが結婚すると流れた数時間後には、うちに100万円近くのご祝儀が集まったんですよっ!」
茂「はい、そうでした」
く「ペン貸して!」
ボードに図解して茂を叱るくにちゃん。
布団やのおばちゃんにバレたら?⇒とんかつやのおじちゃん、つまりオヤジ。
オヤジは言うでしょう「ウソついて区役所で働くぐらいなら、とっとと店手伝いやがれ!」
茂くんにクイズ形式で図解していくくにちゃん。
オヤジにばれたら次はどうなる?春乃?うん、まあ春乃にもバレたらまずいけども。春乃じゃなく。
茂「ヤス?」
く「うんうん、ヤスもそうか」それはつまりオヤジにバレるってこと。
しかし一番の危険は区長でしょ。「雨宮くん、あなたにはやめていただきます」って宣告されるのですから。
区役所の人にバレたらダメなんです。「特にあいつ・・・、あいつ名前なんてったっけ、えー・・・名前なんて・・・ま、あいつでいいか」(笑)
「あいつ」って書くくにちゃん(笑)。
匠も左遷されたばっかりだから、ダメ。
完全な包囲網。
く「わかるよねーオレがどんなに危険な状態かー!」
人物相関図が完成。テレビ誌みなくても、主役本人の書いた人物相関図ってなかなかありません。
く「覚えて!覚えたら消す!」
あとは、桜田さんと真琴・・・と考えるくにちゃんの前でボードを消そうとした茂くん。「くにゆきくん。これ、消えない・・・」
く「お前、これ油性って。バカなのか」(笑)
明るくて面白い中居さんを見るのがこんなに楽しいなんて!やっぱ、こういうのもいいよねー。演技も昔にくらべて格段に自然になってるし。

茂の店を出て真琴に忠告しておくべく電話すると、なんと電話の真琴の声と、本物の真琴の声がシンクロ。なんと目の前の「とんくに」ののれんの向こうから声が。
真琴「今どこにいると思う?」
戸を開けながら、く「とんくにだよねぇ・・・」
真琴「当ったりー!うわ!すごい!くに、ナイスタイミング!」
く「・・・バッドタイミング・・・・」
春乃「あ!くにおかえりー!」手を振る春乃に、軽く手を振り返すのがすごい自然で素敵。
く「何で真琴、何でここにいるの?」
くにたちに会って懐かしかったから、来てみたと真琴。
真琴と春乃とお父さんは再会を喜んでるけど、真琴の後で挙動不審のくにちゃん。
くにおさんと春乃からいろいろ訊かれてる真琴。今社長さん?結婚コーディネイトの会社でしたよね?
真琴「あー、そうそう今ちょうどくにも・・」
く「あ、ま、真琴!ちょっといいかな?」
真琴「何?」
く「あの、折いって話があるからちょっと表に出ようか?」
真琴「え?ここじゃダメなの?」
く「うん」
父「後にしろよ!カツ揚がったところだからよぉ」
あららーとのけぞるくにちゃん。
春乃が「くに、結婚するんですよ」といきなり核心に。
焦るくにちゃん。
料理合コンで相手見つかったの?と言う真琴。
く「うん、うんうん。出会いは料理合コンなんだよね。あれから愛をはぐぐんで・・・ゴールインしたと」
真琴「それ早すぎじゃない?」
そうだよね、今日のことでしょ、料理合コンって。
結婚ってタイミングって言うからね!トンカツ早く食べたほうがいいんじゃない?トンカツと結婚は、あの、鮮度が大事っていうから」
父「トンカツ嫌いなヤツがトンカツ語ってんじゃないよっ!」(笑)
こりゃだめだと背後に回ってメールするくにちゃん。ちゃんと打ってるのか、適当に打ってるのか。
真琴「くに、今メール送った?」
く「あ、ごめん。間違えて送っちゃった!あの、大した内容じゃないから見てもいいよ。いや、ちゃうちゃうちゃう。見ますか?逆に見てみようかー」
あたふたする変なくにちゃんを、不審に思う春乃。
メールには「俺、結婚するってウソついてる!親父にバレたらやばい!」
え?
お父さんにくにの彼女のことを聞かれて、ごまかしてくれる真琴。
その返事のたびに後で膝カックンしてるくにちゃん、かわいいなー。服がかわいかったら、もっといいのになー。

お腹いっぱいトンカツを食べた真琴とくにちゃんが店を出て話します。
3か月以内に結婚なんて婚活を舐めてる、くにみたいにウソを取り繕うために婚活してる人なんていない、と言う真琴。
真琴「私は早めに本当のことを話したほうがいいと思うな」
く「いやでもオレ、がんばるから、もうちょっと付き合って」
真剣な顔で向き合って話してる二人を見た春乃。
「くにの彼女って・・・真琴さん?」
ま、そう思っていただいてもいいんじゃないでしょうか。

★くにちゃん、秘密がバレる
おばあちゃんはバスに乗り・・・。

今日の仕事は「待機」って。匠くんにはどんな秘密が。
仕事は自分で獲りに行くのでなく来るのを待つ。それが忙しくならない秘訣・・・とクロスワードをやってる匠くーん、ヤバいよ。
「か」で始まる5文字のお菓子?
く「お前が左遷されたの分かったような気がするわ・・・」全く。
匠「あっ、カカオ豆か!」
く「かりんとうじゃね?」(笑)
桜田さんは来るなり昨日の料理合コンの話をし出します。
匠「りょうりゴーコン?」
く「え、あ、リョリーゴードン。こないだ行ったアクアゴードンの姉妹店みたいな、ね?」
匠「そんな姉妹店あったっけなぁ・・・」
く「匠、オレちょっと外回りしてくるわ」
匠「外回り?」
く「オレ、お前と違って足で仕事持ってくるタイプだから。桜田さんも一緒に行きましょう」
とっとと出ていこうとするくにちゃん。
匠「待て!」
く(ビクっ)「何?」振り返ると。
匠「思いだしたぞ・・・リョリーゴードンって春見街道沿いでしょ?」
く「(うんうん)あった・・・あったみたい・・・」(笑)

CEOの茂は優子とデート。
春乃は就活。

廊下を歩きながら桜田さんにお説教するくにちゃん。
く「僕たちの婚活が区長の耳でも入ったらどう・・・」
区長「私の耳がどうかした?」こわー。
区長はくにちゃんの結婚式でのスピーチが気になってます。廊下で披露するノー天気な区長さん♪「結婚に必要な7つの袋は・・・」(笑)
く「あの、区長、やっぱりスピーチは当日の式までとっといたほうが。感動が半減してしまうじゃないですか」
区長「そうよねー、私ったら」
く「失礼します!」そそくさとおいとまします。
連れションしながら桜田さんに釘をさすくにちゃん。絶対内緒。
その会話を聞いていたのは、個室に入ってた「あいつ」でした。

春乃はくにの結婚相手が真琴だと思ってるので、茂に聞いてみます。会話の行き違いから、「邦之に結婚相手がいないこと」が春乃にバレちゃいました。
春乃はご機嫌。
とんかつ屋に着替えを置いてるのか、春乃ってば。

帰ってきたくにちゃんを問い詰める春乃。本当はもう知ってるんだけど。
春「くにの彼女って何の仕事してんの?」
く「仕事、ま、普通の仕事」
春「普通って?」
く「普通って普通だよ、OL的な」
春「彼女いくつ?」
く「いくつ?にじゅう代かな」
春(茂の店に入りながら)「ビールおごってくれるー?」
く「いいよ、ちょっと、何で・・・」
路地から店に入るのがワンカットで撮影されてるみたいだけど、ここが横浜とお台場のセット・・・のつなぎなんですよね。大変。
春「彼女のことなんて呼んでるの?」
く「お前とか、キミとか・・・」
春「ふぅん、結婚相手なんかいないのに?」
く「え?何それ!」
春「とぼけなくていいよ!んんー(顎で茂を指す)」
く「?ちょっ!」茂を攻撃!
茂「ごめん!ごめん!」
春「何で私に言ってくれないかな。協力してあげるのに」
く「いやいやいや、春乃さんに協力していただくのは申し訳ないなと思いまして」
春「見つからなかったら、私がお嫁さんのふりするとか」
く「いやいや、春乃さんだったらリアリティないじゃないですか」
茂「そうそう、春乃さん、リアリティがね」
春「リアリティがないって・・・」
く「ですから、結婚相手必ず見つけますから、内緒にしていただけませんか」
茂「そう!邦之くんに結婚相手がいないのは絶対に言っちゃ・・・」
背後にいたのはヤスだ!
ヤス「(にっこり)ビールおごってくれる?」
今度はちゃんと店の戸を閉めて。ウソつくくにが悪いのよ。
でも仲間ができたってことで、と茂。そんな茂の声は外まで聞こえてました。また一人、小松青果店の兄ちゃんにもバレてしまいました。

★くにちゃん、どんどん秘密がバレまくり
おばあちゃんはお参りし・・・。

朝、区役所に行くと、うしろからあいつの声。「その後婚活は順調かい?」
く「そんな、すぐに結果なんか出るわけない・・って何で知ってんの!」
あいつ「ウソついてまでやりたい仕事か?臨時職員なんて」
く「頼むから区長には黙っててくれないかな」
あ「君のことを区長に報告するほど暇じゃないんだよ」
く「悪いな」
あ「うちに迷惑がかからないうちは、あっ、区長おはようございます!」
サッと振り返るくにちゃん。
あ「いい動きだ!それぐらい素速く動いてほしいな、仕事でも」あいつ、実はおもしれーヤツ。
くにちゃんは、このやろ〜って感じですけど。

都庁が視察に来るんです。少子化対策にいち早く取り組んだ春見区をモデルケースにして他の区に紹介するっていうことで。
少子化対策なんて、ずいぶん昔から取り組んでますけどね、官庁は。ま、いいか。
匠くん大慌て。週末には事業報告会をしなければなりません。さて、どうする?

くにおさんは、茂の店にフラッと来ますが、あの人物相関図がそのまま柱にかかっています。うわーうわー!と焦る茂。なんだかんだと言ってくにおさんを追いだします。

少子化対策チームは保育園で視察中。
子ども相手にはいつもの中居くんがちら見え。「婚活」の言葉を教えてしまったので、がんばってねー!って子供たちに言われてます。
匠くんが来て、核とするのは保育所支援だと宣言。さっそく帰って資料作りだ。
く「あのね、おじさんたち、これからお仕事なの」自分で「おじさん」と言うことに違和感ありありですけど。
婚活がんばってねー!嫁さがし、がんばってねー!子どもたちが言ってしまいました。匠くんにバレバレ。
く「嫁さがしって駅前の居酒屋の・・・」
匠「ないよね?」
橋の上を歩きながら匠にお願いするくにちゃん。
く「待ってぇー。区長だけには絶対言わないでー」
ダメだと言う匠。匠を追いながら身振り手振りで言い訳するくにちゃんがかわいらしいですけど。
く「ちょっと考えてみようよ。これはお前の責任問題になるんだぞ、降格、収入の大幅ダウン、これ嫁さんだって悲しむぞー」
匠「え?」匠も独身または、離婚したばっかり?ってのは予想がついておりますが。
匠「告げ口なんかするわけないじゃないか、オレたち友達だろぉ?はっはっ(笑)」
く「何だよ、急に」

帰ってきて相関図の匠にばってんをつけて溜息つくくにちゃんのアップが素敵。
就活がうまくいかない春乃も溜息。それを聞きながらうんうんうんと頷くくにちゃん、その頷きが好きです。
傍らでご機嫌な茂。
く「いいよなー、悩みのないやつは」
眉毛を整えた茂「どう?」
く「ムカつくぅー」

★くにちゃん、真面目に婚活
おばあちゃんは電車を待ち・・・。その駅は「ばらき」?どこ?それ。ホームに立ってる駅名表示のあっち行きとこっち行きの字がボケてて読めません。アナログだから?

茂はみんなに優子さんのことを悪く言われて怒ってます。が、本当の姿を優子さんに見せることを決心しました。
そしてさくら地蔵商店街のリカーショップ深澤に。
青果店の兄ちゃんが目撃して、くにおさん、春乃が来て外から茂たちをうかがいます。
そこに帰ってきたくにちゃん。
く「あ、春乃、どしたの?」
茂が女性を連れこんでると。
く「あー、あの子か」
茂は普段着の前掛け姿で登場。本当のことを優子さんに言います。
騙されたと怒る優子さん、外で聞いてる春乃はムカムカ。春乃が我慢してる感じを窺うくにちゃん。
優子「何で気がつかなかったんだろう、そう言えば一緒にいた友達も微妙だったし」
く「微妙?」(笑)
プロポーズする茂。
く「この流れでよく言ったなぁ・・・」
優子さんの条件は、170以上、ルックス普通以上、大卒以上、年収600万以上・・・あら、意外に現実的(笑)。
春乃がキレて突撃!
く「春乃、春乃!」
春乃はバンと戸を開けて言います。「シゲは条件は最悪、あなたの結婚の対象になれません。でも人間くさくて魅力的で楽しくてあったかくて気持ち良くて、滅多にいませんこんなヤツ。シゲはあなたにはもったいないです」
でも優子さんは「婚活を本気でしたことのないあなたにはわからないわ」と出て行きます。

外にはおじさんたちがいて困惑する優子さん、帰っていきます。
声をかけるくにちゃん。
く「あ、あのさ」
優子「どうせいやな女だって思ったんでしょう!」
く「ううン、全然。君の言ってることは間違ってないと思うよ。本当に。
だから逆に聞きたいんだけどさ、僕もふたりとおんなじで条件とか考えてなくてさ。婚活のときもプロフィールとかじゃなくて、相手の人柄とか気持ちとかを知りたくなっちゃうんだよね。婚活ってそういうのじゃだめなのかな」
くにおさん、あれ?って顔。
優子「いいんじゃない、それでも。でも私は条件が大事。それが婚活するにあたって自分に課したルールだから」
く「(大きなお目めくるくる)ン〜・・・・そっか」

父「邦之、お前。婚活してんのか?」
くにちゃん、ピーンチ!きょろきょろ。
父「結婚の話は?」
くにちゃん、茂と春乃のほうを見ても誰も助けてくれません。
く「あ〜・・親父ごめん、あれ、全部ウソなんだ・・」

母の遺影に「ごめんなさい」のくにちゃん。
父「お前のやったことはな、どんなに謝ったって謝り足りることがねぇんだぞ!」
母の前で頭をあげるくにちゃん「わかってます」
立ちあがって父のほうに3〜4歩歩いてくる姿が場違いにカッコイイんですけど、ここではそんなにカッコよくなくても(笑)。
父「どうしようもないウソつきやがって。ウソついて区役所で働くぐらいなら、とっとと店手伝いやがれ!」
く「やっぱり・・・」予想大当たり。
父「だいたいな、お前は結婚をなめてんだよ!」
く「まぁ正直ちょっとなめてたかな」
父「はぁ?」
く「でも今は、オレはオレなりに婚活しようと思ってるから」
父「勝手にしろ!」

★くにちゃん、本当にプロジェクトリーダーに
おばあちゃんは東京タワーの前を歩き・・・。

少子化対策課に都庁がやってきました。その中に、料理合コンで会った都庁勤めの女性が!
く「あっ、あのときの!」
お料理合コンで会ったと言う女性。料理の先生と間違われた桜田さんもみつかってしまい。
区長「どういうことかしら?」
く「あのー、リサーチです。少子化、対策に、婚活を活かせるじゃないかと思いまして」
区長「少子化に婚活?」
く「(うんうん。よし、これで行こうと決意)はい、子どもが少ないのは、夫婦が少なくなってきてるからかなって思いまして。だから婚活かなって」
区長「実際にはどうなの?」
く「実際には・・・」
匠「30代男性の未婚率は39%、女性は25.5%」目くばせする幼なじみたち。読んでたマンガが役にたったね、匠くん。
匠「これは30年前に比べて3倍以上の数字です」
区長「自治体が婚活ね」
結婚相談所は年齢の高い人は浮いてしまうし、登録料高いし・・・桜田さんも援護射撃。
く「そんな意見を踏まえて、区が婚活を支援するメリットがあると思い、婚活の現場に行ってきたわけで」
区長「すばらしい!少子化支援の核は婚活支援ってことね」
く「はいっ!」
匠、桜田「「はい!」」
区長「いいでしょう。雨宮くん、あなたが中心となって進めてちょうだい」
く「わかりました」
視線を合わせるくにちゃんと匠くん。
何とかセーフ。
背後には冷やかな目で見るあいつがいましたが。

★くにちゃん、ルーツは宮古島?
おばあちゃんは、さくら地蔵商店街に。

茂は春乃が優子さんに自分のことを言ってくれた時から、春乃を意識しちゃってます。
くにちゃんは帰ってきて、お父さんに怒られます。御祝儀全部返して回ってくれたのね、そりゃあ大変でした。
く「ごめんなさい」
父「邦之、二度とこんな思いしたくないからな」
く「わかってるよ、だいじょぶだよー。じゃ、今日みんなにおごるから」
父「当たり前だ!」
春「マジ!?」
く「うん」
そしてすぐにみんなで深澤へ移動。トンカツのお盆を持ったままの春乃は足で戸を開けようとして。
く「足、ダメだって」
そこに来たのはおばあちゃん。
よーく見ると。
く「宮古島の、おばあちゃん?」
おばあちゃん「邦之、結婚おめでとう。はい」
御祝儀がまたひとつ。




09/04/20 第1話『草食男子が就活で婚活!?』
★くにちゃん、間が悪っ
「子どもの頃から肝心なところでなぜか間が悪かった」
くにちゃんはそんな可愛い子。
坊主頭で可愛いけど、この顔は誰かに似てる。斗真?鼻のところが斗真に似てるわ!この子は斗真の子供のころをやるべきだ!

こんな可愛い男なのに、退職願を出しても、誰にも止めてもらえないんです。もてそうなのに。
ショートコートがかわいいのに。今どき斜めがけバッグでかわいいのに(笑)。
横山さんって、もうとっくに定年過ぎてる顔なのに。
横山さんは奥さんも子供さんもいらっしゃるし・・・「じゃ!」と明るく可愛く去って行くくにちゃんだけど、その翌日、世の中は未曾有の不況へ突入。
ハローワークの撮影は飯田橋。あそこの中にいるはずだったのに(笑)。
芝公園で求人誌を見ながら電話しています。とってつけた位置のベンチに座って。
「お忙しい中恐れ入りますぅ。あのー、求人誌を見て電話さしてもらったんですけども、はい、求人募集、昨日で締め切りぃ。あぁーそうですか、あ、そこのなんとかちょっとお願いしたいんですけども。えぇ、あのわたくしですね、御社の経営理念に非常に共感いたしまして・・・」
滑舌悪いから切られたんと違いますって(笑)!
「はぁ、やっべ」溜息も出るっちゅうねん。

アーケードの商店街は、実在するから見に行かねばなるまい(笑)。路地のほうは薔薇のない花屋と同じ横浜のオープンセットです。
寒そうな風が吹くさびれた商店街。さくら地蔵商店街を求人誌をみながら靴を地面にするように歩くくにちゃん。
パーカーがかわいらしいですけども、ちょっと寂しい雰囲気。

とんかつや「とんくに」がおうちです。引き戸を開けると脂の匂い満載で「うわっ」と引いてしまいます。
「ただいま」・・・のイントネーションが私んちと同じだったので、ちょっとビクっとしました。これはどこのイントネーション?関西風。
待ってたのは12歳下の春乃ちゃん。
トンカツも就活もだめなくにちゃんの横で、とんかつを美味しそうに食べる春乃。
仕事が決まらなかったら店を継げよというお父さん。
おしんこを取ってきゅうりをかじるくにちゃん。「やっべ、どうしよ」

折しも世の中は大不況、国も都道府県もどこもかしこも緊急雇用対策をしなければならず、少子化対策もやらなければならず、大変なんです。
春見区もそれは同じ。溝口区長は少子化対策と雇用をいっしょにやっちゃうことに。
そんなに軽くできやしないんですけどね。

4つ下の茂はお向かいの酒屋さん。今日もくにちゃんは「いつものもらうよ」って冷蔵庫を開けるんです。ツケもたまってます。
そのツケの金額を書いた紙の裏に目が止まるくにちゃん。
「これ?」
メモ帳に切られていた紙をつなぎ合わせると、区の少子化対策課の臨時職員募集チラシでした。
面接に行くと、おじさんの人とかがたくさん。びっくりですね、いくら東京と言えどもこんなに多いとは。

面接の終わりに面接官は聞きました
「雨宮さんは結婚なさってるんですよね?」
チラシに欠けていたところに、応募条件「既婚者」と書いてあったんですね。
「近々、結婚する予定、です」
「予定、ですか」
「はい、実は、本当ならもうとっくにしてるはずなんですけど」目が泳ぎまくりのくにちゃん。
「それが、職を失ってしまって、でも、それでも彼女は待ってくれてます。そんな彼女のためにも、男としてきっちりけじめをつけなくちゃいけないなと思ってまして・・・ん・・・ま、あの・・結婚します」
言っちゃった。さて、婚カツのはじまりはじまり。

★くにちゃん、結婚願望なし
茂くんは婚活に興味津々。週刊誌の『結婚できない草食系男子』は邦之のことだよ、とお父さんは諦め気味。
区長は臨時職員なんか興味なくて、秘書の増岡が履歴書を落っことしたおかげでくにちゃんは運よく選ばれたのでした。

くにちゃんの履歴書が本人自筆なのが良かったです。でもあんな字で履歴書書かれたら、私なら落としますがね(笑)。
1974年8月18日生まれ。
学歴 平成2年〜5年 都立春見高等学校。平成5年〜9年 明●大学○○学部○○学科
職歴 (株)●●商事 営業
免許 普通自動二輪免許 普通自動車免許
って感じなり。

春乃は就活がダメでしょんぼり帰ってき茂にお酒を注文したら、くにちゃんが区役所に決まったと聞き大喜び。
自分のことのように喜ぶ春乃はくにちゃんの首に巻きつくようにして1回転、ぐるんともう1回回って春乃の手をはずすくにちゃん。
「だからお前もがんばれって、な」
落ち込む春乃。
「タバコちょうだい」茂は店の中に引っ込んで持ってきてくれます。
しゃべりながら缶ビール飲みながら、なぜか路地に座る人たち。
「キャベツ持ってきて」
二人ともお兄ちゃんのいうこときくのね。
春「あのね、そうやってキャベツばっかり食べてる草食系男子?結婚できないらしいよ」
く「いや別に、結婚しなきゃ生きていけないってわけじゃないし。第一そんな金ねぇもん」
茂「オレはしたいな、結婚。オレも金はねぇけどね」
春乃がキャベツを持ってきて、くにちゃんに渡すときの芝居も何やらひところふたこと、自然な感じ。
く「一人でいるより金かかるんだもん。結婚式だ、新婚旅行だ、引っ越しだぁつって。どんだけ金かかるんだよぉ。んなぜってぇ無理だよ」
確かにお金があるほうがいいと言う春乃。え?そんなのを二人で乗り越えるんじゃないの?と夢見る茂くん。
く「や、ぜってぇ疲れるぜ。だっていちいち合わせたりさ、あの、いちいち気使ったりするわけだろ?んなだったら、人間てさ、そういう気分じゃない時てあるじゃんか」
春「そう言えば、結婚って忍耐と努力ってよくおばあちゃんが言ってた」
く「ほら、そうだろ、それだったら一人のほうが気楽でいいじゃんか」
春「え?じゃ何?くには結婚しないの?」
く「んまぁ、しないよね、っつか別に興味ねぇし」
春「えぇー」
茂「オレは結婚したい!」
春「ってか、私は就職したい!シゲ!おかわり!」
茂「え?んだよ。今日だけだかんな」
く「ソース持って来て。サイザンアイランド」
茂「サウザンアイランド?」
く「うん」
春「くに、*****」ってくにちゃんの持ってるキャベツ?に手を出す?それとも何か渡した?アドリブっぽいやりとりも。
ここんとこ、自然な会話でずっと引きでの長回しっぽい。表情はあえて撮らず、会話だけで成立。

★くにちゃん、初出勤
春見区役所に行くと、くにと同じように案内板を見る若者。
く「あ、おたくももしかして今日から?」
「ええ」
く「新しくできた部署の?」
「ええ」
く「えぇー。じゃあ一緒だ。よろしく」
「どうも」
「いやー、お互い良かったよね。臨時職員だろうが何だろうが仕事が見つかって。ねぇ♪」
ってそんなに可愛い顔で見られたら、北村さんぐらっとくるぞ。
区長さんが玄関まで来たのは、引き抜かれて区役所の都市開発課に呼ばれた伊藤さんを出迎えに来たのでした。
あらら〜なくにちゃん。『ちっ、なーんだ』な感じで足を投げやりな感じにして回転するところが好きですー。
そこにやってきたのは面接の時に会った桜田さん。
よかったね、いい人そうで。「よろしくお願いします。ふっふっふ(笑)」
地域振興課の奥の倉庫みたいな所が少子化対策課。
そこで天井から少子化対策課のプレートを吊ろうとしてたのが、同級生の匠くんでした。
少子化対策課長?の匠くん。左遷って言うけど、今、少子化対策はすごいのよ。忙しくて大変で、エリートなんだから。
伊藤さんはシンクタンクからやってきたんですね。よくありそうな感じ。企業誘致、地域活性化って言うけども、今の時代それよりも少子化対策なのにねー。
ま、いいか。

ケーブルテレビの取材がやってきて、区長さんは伊藤さんを推したかったけど、テレビ局が目をつけたのは天井にプレート取り付け作業をしている少子化対策課の人たち。
くにちゃんもテレビカメラが自分を狙ってるのに気付いて一応ニッコリです。

★くにちゃん、祝福の嵐
くにちゃんは匠くんとさくら地蔵商店街に帰ってきました。「腕だるっ」って、あのプレートを付けるのにいったい何時間かけたんでしょうね。
帰って来たらびっくり。お祭り騒ぎのさくら地蔵商店街。
弟の邦康まで帰ってきてるし、何があった?といぶかしげなくにちゃん。なんとみんなは邦之くんの結婚祝いに集まってきていました。
今日のケーブルテレビで、区長が雨宮邦之さんは区役所採用によって晴れて結婚できると言ったもんだから、みんなに知れ渡ってしまいました。
あわあわするくにちゃんだけど、何も言えません。
御祝儀、婚礼布団、商店街中の人から、いやいや、商店街から離れて行った人まで祝福にやってきてるし。
若い人もいっぱいいるから結婚の話題なんてないわけないのに、こんなに活きがいいなんて、ありえないんだけどね。
そこに帰ってきた春乃。匠と久々に会う喜びも、くにが結婚?って聴いて大困惑。
世も更けて宴会は延々と続いております。
お父さんはいったいどのくらいとんかつを揚げているんでしょう。
恩師らしきおじいちゃんまでやってきて。
岡村も酒を持ってきました。顔もわからないくらいでしたけどね。

みんなが去ったあと、ポツンと立つくにちゃん。
春「ねえ何で教えてくれなかったのよ、結婚のこと」
く「ん?あぁ」
春「おめでと。今度ちゃんと紹介してね彼女のこと」
黙ったまま首を縦にうんうんうんって振るしぐさ。いつもの中居さん。
く「うん」
春「じゃ、おやすみ」
く「おやすみ」
春乃はくにちゃんに背を向けて歩きながらつぶやきます「結婚なんかどうでもいいなんて、ウソばっかり!」怒っています。でもまだ自分の気持ちに気づいてないんでしょうね、きっと。
後片づけをしてるお父さん。
店中に、ご祝儀やら、お酒やら、布団やら。こんなのありえないけど、ドラマですからー。
お父さんはお母さんの仏前に報告します。「邦之が結婚だってさ」
く「何でこんなことに・・・」
そりゃ、自分のせいじゃんか(笑)。

翌日区役所でも時の人になってるくにちゃん。花束なんかもらっちゃって、気がおもーい。
少子化対策課はまだ何をやるか決まってないので、他の課のコピーしたり?
あー、もったいねぇー・・・。匠くん、区長を言いくるめてバリバリ新施策を打って出れるのになー・・・。
電話まで年代物の黒電話だなんてねー。
区長室に呼ばれたくにちゃん。
反響がすごくて嬉しい区長さん。くにちゃんは本当のことを言おうとするけどもそれもならず。
区長「で、式はいつ?なるべく早くしてもらわないと。私の信用にもかかわるし」
いつ?1ヶ月後?2ヶ月後?・・・そして3ヶ月後に結婚式、と決まってしまいました。
区長「楽しみにしてるわね、結婚式。主賓で結構よ。結婚式のスピーチ、最高のものを考えとくわね」
あー、どうするくにちゃん。
伊藤さんから嫌味も言われます「いいねぇ。仕事しなくてもこんなことで話題になれて。結婚おめでとう、どうぞお幸せに」
ヤなやつ。
でも、どうするの?くにちゃん。いぃーって口。
気弱な可愛い男、くにゆっきちゃーーん。

★くにちゃん、困惑
家に帰るとお父さんが紋付袴とかモーニングとかを取り出して選んでました。あちゃーなくにちゃん。
こっそり家を出て溜息まじりで茂の店へ。
「いつものもらうねー」と冷蔵庫の前へ行くけど、いつもと何かが違うと感じるくにちゃん。
邦之くんの結婚がこんなにもおれを幸せにする、という幼なじみの言葉。
でも、「あれ?」何かが違う。
茂はお祝いのお金をそっと出します。
封筒の中には、思ったより大金が。
く「何だ、お前こんな大金!?」
茂「まあまあまあ、みなまで言うな黙って」
く「何で、お前こんな大金持ってるんだ・・・?」
茂「(笑)」
く「お前まさか・・・」店の中を二度見。「バイク!!!」
茂「ホント、いいの、いいから!ね!オレの気持ち。もう、ぜっんぜん気にしなくていいから」
く「あ・・・・・」
茂、満面の笑顔。
茂「おめでとう!」
くにちゃん、うすーく愛想笑い、がっくり頭を垂れて。「あぁ・・・」と脱力。
茂「えええええーーーー!!うっそぉぉぉぉ??」
あわてて店の戸を閉めるくにちゃん。
昨日の宴会、ご祝儀、お祝の品、そしてお父さんがどんだけ喜んでるか、茂が言うまでもありません。
茂「どうすんのよ!」
く「ごめん・・・。マジ、本当ごめん・・・」
茂「んー、ちょっとどうするか考えようよ」
二人でカウンターに肘を付いて考えます。
く「え・・・あ、なぁ、こういうのってどうだろう。お前さ、こないだ婚活がどうのこうのって言ってたじゃん。とりあえず誰か見つけて、事情話して、芝居打ってもらうっつうのは?」
見つめあう二人。
突然、西田敏行みたいに(伝わらないだろうな・笑)大きく上半身をのけぞらせて「あぁっつ、ダメだよ!そんなの絶対ダメだよ!人としてダメじゃんか」自分で言ったくせに(笑)。
「「・・・・・」」
茂「や、それだったらさ、そんな回りくどいことしないで、普通に婚活したらいいじゃん」
一瞬見つめ合った二人、だけど同時にまた西田敏行になってガッとのけぞって、「ダメだよ!ウソを本当にするための結婚なんて基本的に結婚を冒とくしてるよ、絶対だめ!」
く「っ、ダメ」
茂「だからさ、本当の本当の本気で、婚滑して結婚すればいいんじゃないの?」
く「・・・」
茂「目がヤだっつってるぅ〜」
く「婚活なんてぜってぇ無理だもん」

★くにちゃん、気乗りせず
お見合いパーティです。なんとそこには桜田さんも。へぇ。
深沢茂くんしゃべりすぎ。隣でくにちゃんは何もしゃべれませんし。臨時職員だし。
年収も貯金も書いてないくにちゃんは、村瀬優子さんに「もう結構です」と言われてしまいました。
そんな村瀬さんには、桜田さんも茂くんもご執心。
トイレからかえってくるくにちゃんを呼ぶ声が、「くに!」
く「?」
真琴「久しぶり!・・・高倉真琴!」
く「え、マコトって?」
真琴「ほら!昔こーんなだったキャッチャーの真琴!」
あの少年野球のキャッチャーが女の子だったなんて。
く「え、あの真琴?」
近づいて、真琴の周りを一周。
く「え?あ、ああ、まこと」手の平を上に向けて差し出すくにちゃん。
その手のひらに真琴が手をパン、手の上下を替えてパン、肘をクロスさせて、「いやー!真琴だぁー!!」イェス!とガッツポーズを合わせて、「やー!久しぶりぃー!全然わかんなかったよー!」
く「お前さっき司会してたよね」
真琴「うん」
差し出す名刺「スターマリッジに御登録いただきましてありがとうございます」
く「社長?わぉ・・・」

久しぶりに会う感じ、昔の仲間な感じいいですねー。りょうさんもいろいろやるけども、こんなに明るいのも珍しいわ。

★くにちゃん、ちょっと思う
屋台のおでん屋でくにちゃんと真琴は話します。
初めての婚活はどうだったかと聞かれると。
く「んあー、まあ、なんかねー」
真琴「あ、その顔は私の出したサインに首横に振った時の顔だ(笑)」
く「だって、2分ごとに機械みたいにぐるぐる回ってさ、あんまりいい感じではないよねぇ。だいたい2分で人の何がわかんの?」
真琴「くに」
く「ん?」おでんを頬張りつつ。
真琴「本当に結婚したいと思ってる?」
く「え?」
真琴「本当に結婚したいと思ってる人は、たとて何分だろうが、何秒だろうが、何かとつかもうと努力すんの」
く「それにしたって次から次へなんだもの。数打ちゃ当たるってわけじゃないでしょ」
真琴「打たなきゃ当たんない」
く「だからその感じが」
真琴「ガッついてるように見える?」
く「傍から見たらね」
真琴「何傍から見てんの、当事者だよ」
く「・・・・・あ、そうか」
真琴「あのね、くに。結婚て、悪くないよ」
く「えぇ?」ちょっとのけぞるくに。それって、ここではダメじゃん。
真琴「だから真剣にもなるし、貪欲にもなって当たり前だと思うんだよね」
コップ酒を飲むときは人差し指を立てるんですか?くにちゃんは。
真琴「それを恥ずかしいと思う人は確かにいて、そういう人たちのために私はああいう場所を提供したいと思ったのね。生きてる以上幸せになることに臆病になってほしくないもん、私は別れちゃったけどね」
く「え?」
真琴を見るくにちゃん。
真琴「ん?」
く「ううん、なんか大人になったなぁって思って」
真琴「やだー、当たり前じゃない、お互いもう34だよ。くにだって大人でしょ」
おでんを注文する真琴をまた見るくにちゃんでした。小学校のとき、ときめいた相手ではないですね、あんなに体格のいい女の子なんて。

★くにちゃん、だいぶ思う
課でお弁当を食べてる独身二人。
たくさんの人たちと会えて楽しかったと言う桜田さん。
弁当マジに食べ過ぎじゃないですか、中居さん。
アクア合コンに一緒に行こうと言う桜田さん。
匠くんに聞かれました「アクアゴウコンって何ですか?」
匠くんはカップラーメンですか?匠くんだって独身なのかしら。
アクアゴードンってごまかすと、本当にそういう店があるらしかったです。
匠「今夜行く?」
く「(ゴクリ)本当にあんのか・・・」

帰るとお父さんが手に絆創膏を貼り中。「あ、どしたの?」「ちょっと油がはねただけだよ」「はぁん・・・」
「彼女とデートだったのか?」「あ、いや、区役所のみんなと飲んでた」
右手の甲なので、やりにくそうなお父さんに手を貸すくにちゃん。
「いいよ、自分でやるから」
「できてねぇじゃんか」
彼女をたいせつにしろよというお父さん。お前みたいなやつと結婚してくれるって心の広い優しい人だろうな、オレはいいから母さんに紹介しろと言うお父さん。
く「そのうちね」と行こうとすると。
父「待てよ!」
く「何?」
父「人が必死でおだやかに話してるのに何だよ、その態度は!」いきなる怒るところ、本当の親子みたい。ありがちだもんね、肉親って。
親に何も言わないで勝手なことして、会わせないし、そのうちねって何だよそれ。今まで我慢してきたことをぶちまける父。
く「でかい声だすなよ」
父「奇跡なんだぞ」
く「え?」
父「お前と彼女の出会いは奇跡なの!俺と母さんがそうだったように、じいちゃんとばあちゃんがそうだったようにさ、奇跡なんだよ。そういう奇跡が順番にずーっと続いてさぁ、お前がこの世に生れてきたんだよ。そんな中途半端な気持ちでいるんなら、彼女がかわいそうだ。もういい年だし、そろそろ結婚でもしとくかみたいな気持ちなら、結婚なんかすんな。奇跡を馬鹿にしちゃいけない」
いいこと言うけど、んなこと言ったって・・・・と複雑なくにちゃんでした。

★くにちゃん、婚活する?
海をバックに歩いてくるくにちゃん。
大人な男なんですよー。歩き方がいつものおちゃらけたひょこひょこ歩きじゃなくて、大人な男。
時計を見るしぐさ、その時計をそのまま右手で位置を直して、左手をさすったりするところ、普段の中居さんみたい。さすがにそで口は留めてあるわね。
水族館でのアクア合コン。
今日は積極的に話すくにちゃん。
「どちらからいらっしゃったんですか。僕は春見区なんですけど」
桜田さんは、優子さんを追いかけてます。それを追いかける茂くん。
優子さんは、我慢できなくなってくにちゃんの腕をつかんで引っ張っていきます。
優子「あなたのお友達、あのお年のほうの方、どうにかなりません?」
く「え?」
優子「連れて帰ってください」
く「メンツが悪いってことですか?」
優子「私はね、この2年というもの、心から本気で真剣に婚活しているの。あなたたちみたいな人に邪魔されたくないんです」
く「僕たちが区役所の臨時職員だからってことですか?」
優子「別にそんなことは…」
く「え?じゃあ何でですか?」
優子「あなたたちには、本気さが感じられないの」
く「あの二人は最初から本気だったよ」
優子「じゃあ、あなたはどうなのよ。年収もまともに答えなかったじゃない」
く「・・・・、あのさぁ」
優子「なによ」
自然にため口になるのがいいわ。
そんな時、まだ何も知らない春乃は「くに、デートかな・・・」と浮かない顔。
く「奇跡って信じる?」
優子「は?何言ってんの?ワケわかんないんだけど」
く「オレもよくわかんないんだけど」
大きな水槽をバックに、半分シルエットの二人。くにちゃんは優子さんの向こう側にちょっと移動したので、こちら側から見るとすごく接近してるように見えます。
く「だから、婚カツしてみようかなぁって思ってんだ」
優子さんに顔を近づけて「本気でね」
あわわー、こんな中居さん初めて見た。って言いすぎか(笑)。

★タイトルバック
ウエディングベル、私、何を隠そう全コーラスほぼ覚えております。レコードも持ってましたし、歌も全部覚えられてた頃ですんねん(笑)。
くたばっちまえ〜あーめん♪
タイトルバックの仲良し加減がもっともっと見たいわー。前を通る結婚式っぽい人たちが邪魔ー!
くにちゃんが春乃の首を絞めたり、春乃の反撃でなんか腕をどうにかされたのか痛がってるような顔も。
結婚相手として、中居さんは面倒くさいけど、くにちゃんなら結婚したいかも!
ほっといてくれそうだし、ほっといてもよさそうだし、適当に優しくて適当にいい人だし。



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