雨宮邦之(春見区役所臨時職員・婚活中) 中居正広 桜田周五郎(春見区役所臨時職員・婚活中) 橋爪 功
飛田春乃(「とんくに」アルバイト・就活中) 上戸 彩 二瓶 匠(春見区少子化対策課長?) 谷原章介
深澤 茂(深澤酒店店主・婚活中) 佐藤隆太 溝口静子(春見区長) 風吹ジュン
雨宮邦夫(「とんくに」店主) 小日向文世 伊藤勝(春見区都市開発課) 北村有起哉
雨宮邦康(邦之の弟・美容師) 上田竜也(カツン) 村瀬優子(婚活中の女性) 釈由美子
高倉真琴(結婚相談所所長) りょう 増岡(区長の秘書) 田中要次
 
脚本:龍居由佳里(1,3,4,5,7,9,10,11)/森ハヤシ(2,4,6,8)    演出:鈴木雅之(1,2,5,8,11)/葉山浩樹(3,6,10)/遠藤光貴(4,7,9)

09/06/29 最終話『もう泣かせない』
★くにちゃんは決意も固く
春乃を橋の上で抱きしめたくにちゃん。ん?誰かに見られてる?
ん?春乃を離してふと道の向こうの歩道を見るけど、誰もおらず。小松、逃げ足早っ!
身体を離して照れ笑いする二人がなんともかわいらしー。
春乃が顔を覆って涙をふく感じとか、とても上手だと思いました。

二人を目撃した小松は茂に報告。でも茂くんはわかってますから。
茂→ヤス→くにお→なぜか、真琴→優子→周吾郎→匠→イトカツ
と話は膨らんでいきます。
周吾郎さん、くにちゃんが春乃と結婚するということは区長にウソをついてなかったことになるので、自分のミスさえなければ雨宮くんは今でも区役所にいられたんじゃないかと反省しきり。いい人だ。
イトカツは、匠が子どもができたってのをくにちゃんのことだと勘違いしてなぜか落ち込んでおります。
やけ酒気味に、くにちゃんと屋台で飲むイトカツ、ため息まじり。
イ「おめでとう。季節の名前のついた人と結婚するんだろ?」
く「季節?ああ。え?なに、お前にまで伝わってんのかよ」
イ「・・・」
く「え?」
イ「いや」
く「何?」
イ「何でもない」
く「なんだよ」
イ「何でもない」
く「何でもないわけないだろ、何?」
イ「できちゃった結婚ってのはどうかと思うぞ」
びっくりのくにちゃん「えっ?」

深澤に帰ってきてさくら地蔵パンを試食して、ダメだこりゃって顔するくにちゃん。
奥からでてきた茂くん、「おっ。邦之くんではあーりませんか♪」
く「ちょっと。ちょっと座んなさい。なんで、できちゃった結婚とかになっちゃってるんですか?」
茂「え?ウソ!なに、できたの?」
く「んなワケねぇだろっ!」
茂「あーびっくりしたぁ」
く「結婚とか、またお前が誰かに誤解をまねくような伝え方をしたんじゃないですか?」
それはしてないけど、ここはトントントンといって欲しいと思う茂くん。
く「でもオレはトントントンと行くようなタイプじゃないだろ」
茂「そうね」
く「でもさ、ひとつだけ決めたことがあるんだよ」
茂「何?」
く「おれはもう春乃ことを、泣かせない」
くぅーーー、それは難しいよ、現実的には(笑)。

★くにちゃんはモテちゃって困ります
春乃から、くにちゃんと満足に会ってもないと聞き、心配する茂くん。でも春乃は幸せです。
とんくにで、匠、周吾郎、イトカツも一緒に商店街のミーティング。
く「借地料の未払い?!」
地主の先代の神宮寺さんがいい人で、商店街の人たちは借地料を満足に払ってないということが判明。神宮寺の息子は立ち退きを迫ってきています。
考えてもしかたないので、とりあえず動くくにちゃん。
く「僕、行ってきます。僕会って話してきます。あ、神宮寺ってもしかして、オレガキの頃、なんかボールぶつけて?」
くにお「ああ、100万の壷割っちまったあの神宮寺さんだ」
く「あ゛ぁ~てゆうかさ、100万の壷をさ、そこらへんに無造作に置いてるほうが問題なんじゃないの?」
イ「この状況でその話は最悪だな」
く「ま、そうだよな」
イ「やっぱり心配だ。私も一緒に行こう」
あら、積極的♪
匠くんと周吾郎さんは区長に頼みに。
外に出るとちょうど春乃が帰ってきて、匠たちからおめでとうと言われてニコニコ。それを見てるくにちゃんもニコニコ。
でも一人不穏な動きをするヤツ、イトカツ。
イ「春乃・・・?伊藤まさると申します」
春「飛田春乃です」
イトカツ、不気味な頬笑み。
く「おい、イトカツぅ、行くぞ。じゃぁな、春乃、行ってきます」
春「行ってらっしゃーい」
イトカツにじーっと見られて心地悪い春乃でした。

匠たちのお願いにもかかわらず、もう区ではもうどうにもならない、と。区長は区民を見捨てるんですか!負け戦と認める区長なんて全然怖くありませんっ!いきなりの強気発言。区長もムカっ。
周吾郎さんは、くにちゃんと春乃のことを区長に話します。

神宮寺に会いにいったくにちゃんとイトカツ。
神「100万の壷、割ってくれた子か?」
あー、言われちゃったー・・・。く「あんときは、本当に申し訳ありませんでした」
神「はっはっはっ。大人になって今度は何億という金を諦めろと言いに来るとはな。呆れたもんだ」
過去のことは置いといて、今の商店街の存在価値を考えてくれ、とイトカツ。
でもシャッター商店街に何があると?
確かに今は閉まっているけど、みんな頑張ってるんです、一度街を見に来てみんなに会ってください。
そんな時間は無駄だと突っぱねる神宮寺。
思わず土下座のくにちゃん。しばらくぶりの土下座だわ。中居といえば土下座だったけどねー、昔(笑)。
く「お願いしますっ!人は変われるんです。あの街にチャンスをください!お願いします!」
それを見てるイトカツ、いてもたってもいられなくなって、イトカツの辞書になかった土下座を!「お願いします!」
横を見て、驚くくにちゃん。あのイトカツが土下座だなんて。
「そんなことされても迷惑なだけだ、帰りなさい」と部屋から出て行く神宮寺。
顔をあげたイトカツのメガネは曲がっていました。

くにちゃんたちが頑張ってるから、と商店街の人たちもがんばろう!と。
くにおちゃんはマスコット作りにいそしむ春乃に謝ります。「さびしい思いさせちゃってるんじゃないの?アイツ不器用だからさ」
春「知ってる♪」
くにお「そうか」
区長がトンカツを食べに来ました。「ウソじゃなくなったんでしょ?」
春「はい♪」

くにちゃんとイトカツは神宮寺邸からの帰り道。
く「なんか悪かったな、お前にまで」
イ「人生最初の土下座が無駄になってざんねんだ。で、どうするんだ?」
く「まあ、こうなったら、やれるとこまでやるしかないだろ。商店街は商店街として、勝負するしかないってことだよ」
イ「いたって単純な思考だな」
く「何?文句あんのかよ」
イ「ない・・・。だって、そこがいいところだから、くにの・・・」泣きだしそうになるのを一生けん命こらえながら。
くに、立ち止まって「え?」
イ「君のことは諦めるけど、この恋は後悔してない」口を手で押さえて、告ってしまったイトカツ。
く「は?」
イ「彼女と幸せになれよ」
固まるくにちゃん。「うん・・・・えっ!?」
先に歩きだしたイトカツ「とりあえず宣伝だな。行くよ、くに♪」
く「うん・・・え?エっ!?」悪寒を感じて腕をさするくにでした。

イトカツ!なんということでしょう!くにちゃんに恋してたなんて!男を好きなんだろうとは思っていたけども。
先週、くにちゃんが区役所をクビになったイトカツに力を貸してほしいと、懐に飛び込んできたときに、恋に気づいちゃったじゃないかしら。これまでこんな人が周りにいなかったんでしょうねぇ。
周吾郎さんは、優子さんに告られて、めでたしめでたし。

★くにちゃんは商店街の復活のために働きます
驚きまくりの男性陣。
茂「えぇーーー!!?優子さんとぉー!!??」
く「えぇーー!!マジでかぁーーー!!??」
握手する面々。おめでとうー!
周「雨宮くんどう?一緒に結婚式挙げない?」
茂「いいじゃんっ!」
く「んまあ、まあ、もうちょっと、ちょっと。まあ、今度今度っていうか、今度の話で、これ。こっちこっちこっち!」とごまかして縁結びの町のポスターの包みを破るくにちゃん。
真琴から電話があって、離れたところに行ったくにちゃんを見ながら。
周「もしかしてまだプロポーズしてないの?彼」
茂「みたいっすね。草食系なんで」
匠「はぁ~ん」

くにちゃんは出来たてのポスターを持って出ていくと、春乃が帰ってきました。
春「あ、くに、ただいまー!」
く「あっおかえり!」
春「あれ、どっか行くの?」
く「これちょっと真琴のところに届けてくるわ。じゃあな!」
春乃、不安はないけど、不満。

宣伝活動開始。
みんなで手分けして、ポスター貼り、チラシ配り、告知活動。ラジカセと自転車で人海戦術。
くにちゃんは、イトカツとパソコンでポスターか何かを作ってましたが、こっちのほうがいいんじゃないか?とイトカツの手の上からマウスを握ると、なにやらため息がもれてきそうなイトカツの顔。
うわっ!慌てて手を離すくにちゃん。困ったもんだ(笑)。
ヤスの彼女礼子さんもトンカツを食べにきて、春乃に「お姉さん」だなんて。
息子二人の彼女がどっちも綺麗でいいよねーとくにおちゃんの気持ちになったけど、そのあと、春乃、礼子、優子、真琴が並んでマスコットづくりをしてるのを見守るくにおちゃんったら、本当に満足そうで。綺麗な人たちを目の前に並べて見放題だなんて、幸せなおじさんだわ(笑)。

リニューアルオープンの前日、商店街をこっそり訪れた神宮寺。くにちゃんがいなかったので、誰も顔を知りませんでした。
活気づいていた街の人たちは、神宮寺ジュニアの悪口を言ってます。そこで名乗らない、いい人なんだね。

疲れて帰ってきたくにちゃん。おとうさんは店じまいしてくつろいでいました。
たくさん出来上がったさくら地蔵マスコットを手にして、和室の縁に座ります。
く「さすがにばてたわ、宣伝自転車」
父「最近、春乃ちゃんに会ってるか?」
く「ま、たまーに顔会わすけども、そういえばしゃべってないかな。ま、忙しいからさ」
地蔵のマスコットをいじりながら話をします。
父「昔な、かあさんに言われたことあるんだ」
く「ん?」
父「女はちゃんと言葉にしてくれないとわからないって。あの時代の女でも言うんだから、今の若い女の子はなおさらなんじゃないか」
く「何、言葉って。たとえば?」
父「だから。愛してる、とかか?」
引くくにちゃん。「えぇ?それは恥ずかしくね?」
父「プっ(笑)。だよなぁ(笑)。ホント女ってのはワケわかんないこと言うよな」
く「(笑)」
父「けどよぉ。言葉はやっぱり伝えられる時に伝えとかなきゃな。かあさんにももっと一杯言ってやればよかったって今頃後悔しても遅いんだよな。だから、お前はさ」
く(うんうん)「わかってるよ」

★くにちゃん、プロポーズ
リニューアルオープンの日がやってきました。
天気悪くてギリギリたいへんなロケだった日。
さて、お客さんが来るのでしょうか。
緊張して待つけどもなかなかお客さんは来ません。ちょっと雑談して、そしてお客さんが来るほうを眺める、また雑談して、お客さんが来るほうを眺める、その繰り返し。
そうしてたらスピーチをする区長が先に来ちゃいました。
少し待ってくださいと言うくにちゃんだけど区長はスケジュールが詰まっています。
そしたら、来た?と思ったら、真琴一家。
なぁんだ、でもそのあとに。続々とお客さんがやってきました。おめでとう!よかったね。
ひとりひとりの笑顔と繁盛する小さな商店街。
区長がスピーチを始めますが、「この壇上は私の場所ではなかったみたいです。この街を愛し、この街の復活のため先頭をきって走ってきた、ここに立つのに最もふさわしい人。雨宮邦之くん」
く「え?」
区長「あなたがスピーチを」
く「僕・・・」

くにちゃんのスピーチ。
「え、みなさん、本日はお越しいただき、ありがとうございます!この商店街は今日から、人と人を結ぶ街として生まれ変わります。それができるのはこの街がずーっと人と人とのつながりを何よりも大事にしてきたからだと思います。
あ、僕は、そこのトンカツ屋の息子です(笑)。
この街で生まれ、この街に守られ、この街で育ってきました。ですから、今度は僕自身が、この街を守り育てていく番だと・・・・・・」
言葉につまるくにちゃん。
いろんな想いがあるからか、それとも素人さんだからか。こんなところでいきなりスピーチったってねぇ・・・。
みんなざわざわ。
「実は僕、最近まで婚活をしておりました。その婚活をきっかけに、この街を婚活の街、出逢いの街、縁結びの街にしようという想いが生まれました。
そして、縁結びの街、さくら地蔵商店街のスタートを今日迎えることができました。
ぜひともみなさん、素敵な出会いをみつけてください。そして、これからくれぐれもよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」

拍手喝さい。
「あ、すいません。それからもうひとつ。
僕の婚活は今日で終わりました。それは、僕にとって、守りたいって思える人、泣かせたくないって思える人、そばにいてほしいって思える人を見つけたからです」
春乃をじっと見つめるくにちゃん。
「春乃、結婚しよう」
ある意味、「愛してる」と言うより恥ずかしい公開プロポーズ。くにちゃんがよくわからないです、私(笑)。
大きくうなずく春乃。
それを合図に盛り上がる商店街の人々「おめでとう!!」
ありがとーと両手をあげる仕草は中居正広そのものでしたけどね。

それを見てた神宮寺さんは、ここを売る必要はなくなったと川ちゃん酒場に告げます。なーんだ、いい人じゃん。 
く「それではみなさん、楽しんでいってくださーーい!」
壇上から下りて春乃と両手を合わせ、軽く抱き合うのが自然で(自然か?笑)いい感じでした。

広い公園のベンチに二人で座っています。
く「春乃、オレさ、ちゃんと仕事見つけるからね」
春「大丈夫だよ。くには商店街守ったんだから、仕事だってすぐに見つかるよ」
顔見合わせて。バックショット。
肩に腕を回すか?そしてチューするか?可愛いちゅーを見せてくれーと思いつつ、こんな明るい公園で昼間っからキスしないな、と諦めておりました。
春乃がゆっくりと頭をくにちゃんの肩に乗せました。
春乃を見て、春乃の自分の脚の上の左手に自分の右手を重ねて、恋人つなぎ。ぎゅっとね♪
これが精いっぱいだったねー(笑)

★くにちゃんは区役所に採用!
増岡さんがとんくにに残していったチラシは、『急募 春見区役所少子化対策課員』
・対象者
(1)区役所に勤めた経験のある方
(2)地元の復興に精力的に携わった方
(3)他人のために一生懸命になれる方
・雇用予定数 1名
・雇用期間 無期限

そして面接です。
区長「今回の採用の条件は結婚していることですが、あなたは結婚されていますか」
く「結婚はしていませんが、予定はあります。いえ、結婚します」
区長「採用!」
く「スピーチ、よろしくお願いします」

これまでのタイトルバックの場所で、くにちゃんと春乃の結婚式です。
みんなで写真を撮るために茂がみんなの位置決め中。ひとひとり出てくるけど、くにちゃんはなかなか出てこないんだもん。
最後に春乃のウエディングドレスの裾を持って中腰で登場。可愛いのぉ。
なんかワイワイ言ってるのが聞こえそうな感じで、お得意の中居さんっぽく踊ったりしてます。
最後は春乃が、ちゃんとくにちゃんの腕に腕をからめてポーズでした。
惜しい!もっと近くで見たかったな。エンドロールなしで見せてくれよ!白いタキシード姿はなかなか見れませんからね。もうないかもしれないしね(笑)。
そういえば、ラブジェネの最後もこんな感じで二人の写真だけで終わったなぁ・・・。

採用されたもののこれから、たいへんですよ。身分は何せ臨時職員なんですから。
商店街が流行るならトンカツ屋を継ぐほうがいいかもしんないですよね(笑)。
くにちゃん、それ以上丸くなったら、春乃に嫌われるから、ちゃんと絞ってね。




09/06/22 第10話『そばにいてほしい』
★くにちゃんは、どうしていいかわかんない
春乃から気持ちを伝えられたけど、何も言えなかったくにちゃん。
翌朝、眠い目をこすりながら外に出ると、「おはよう!」といつもの春乃の声。
どうしていいかわかんないよぉって表情をするくにちゃん。茂も出てきて、おはよう!って言いながら階段でつまずいてこけそうになた春乃。
思わずおぉ!って手を出しそうになったくにちゃんだけど、春乃は「だいじょうぶ、じゃあね」と笑顔で行ってしまいました。
その後ろ姿を見て、複雑な顔してるくにちゃん。
茂「邦之くん?」
く「え?」
茂「邦之くんは、なにやってんの?」
く「いや、は、ハローワークく行こうかと思って」
茂「そうか。いってらっしゃい」
く「うん」でもちょっと春乃の去ったほうを見て、「あ、もうちょっとしてからにしようっか」と家に入っていきました。
へんだぞ?と思う茂。
この路地、こないだまで本当に誰もいなくて閑散としてたけど、今は朝から人が出てくるようになっています。活気づいてきたってことで。

茂くんは指を折って「もう3日かぁ」
くにちゃんは、ネクタイ姿で冷蔵庫にビールを並べています。
く「あぁ」
茂「もう3日だよ?春乃が、『だいじょぶ、じゃあ』っつってから3日!あいつが3日間も顔出さないなんて今までなかったよ」
この通りも通らず、違う道をつかってるらしい春乃。
茂「ってゆうか、何で邦之くんがそれやってくれてんの?」
く「え?あん、な、何となく」
ビールを並べるのを交代してカウンターに座るくにちゃん。
茂「何があったの?」
く「え?」
茂「縁日の夜さ、春乃と一緒だったんじゃないの?」
目が泳いじゃうくにちゃん。
茂「やっぱり!打ち上げの途中で邦之くんいなくなっちゃうし、次の日の朝、春乃は元気だったからさ、ちゃんと自分の気持ちを邦之くんに伝えられたんあだなぁって。しかし、あれっきり春乃は来ない!なんで」
く「うん、まぁ、たぶんオレのせいなんだよな・・・」
茂「何で春乃を追いかけてやんなかったのさ!花火に誘ったの邦之くんのほうなんでしょ?」
何度も頷くくにちゃん。
茂「ってことはさ、邦之くんも、春乃のことが好きだってことでしょ」
く「え?」そうなの?って思ったけど、「や、春乃がこう、悲しそうな顔してるの 見てらんないじゃんか。だって昔からそうだっただろ」
茂「昔じゃなくて今の気持ちだよ、今の邦之くんの気持ち」
うーん・・・答えられないくにちゃん。
でも婚活バーは結構お客さんが来るのです。女の子のお客さんもやってくるようになりました。さくら地蔵のマスコットをかわいい!って。
でも、かわい~いのはくにちゃんのほうだよん♪
春乃と一緒に作ったさくら地蔵のマスコットを手にとって見つめるくにちゃん。

★くにちゃんはまだまだ迷ってる
春乃は、真琴と優子さんに食事しながら相談します。自分はくにの妹だと自分に言い聞かせて次の日は頑張れたけど。
春「それなのにクニったらあんな困った顔するんだもん・・・」
くにはそんなヤツなんです。妹に優しい兄貴。妹としか思ってもらいえない、つらい春乃ちゃん。
お姉さん二人に励まされ、お姉さんたちの体験談を聞きます。
優子さんってダメ男好きなので、それじゃダメだと思って婚活してたんですね。そっか、じゃあたぶんそれも失敗だな。
お姉さんたちの昔の男たちはみんなダメな男。それに引き換え春乃ちゃんは、いい男だし、夢いっぱいじゃんか。兄貴だとしても。
レジ係りをするくにちゃん。壁に貼った春乃との写真を見てるくにちゃんを、茂がじーっと見てました。

お客さんもいなっくなった店のカウンターで深いため息のくにちゃん。
く「結局逃げてんだよなぁ、オレ」
茂「何で逃げんの。春乃はもうあのちっちゃかった春乃じゃないってことぐらい、邦之くんだってわかってんでしょ」
く「や、けどさ、妹みたいだったのは事実じゃんか。ホントはオレさ、ホッとしてるのかもしんないな。春乃が顔出さないでいてくれること」
茂「!」
く「だってさ、どんな顔して会えばいいのか、わかねぇもん。お前だってわかってるだろ?春乃が小学校に入ったときオレはもう大学生だったんだよ。そうやってずーっと、妹を見るようにしてきてさ、それなのに、いきなりだもんな」
・・・アタシ、クニが好き。
く「よし」立ち上がるくにちゃん。「シゲ、帰るわ。じゃあな」出て行きます。
茂「邦之くん」
外に出ると綺麗な満月が。見上げるくにちゃん。
同じ月を見てる二人。
くにちゃん、眉間にシワ寄ってるよ。いいねぇ、34になっても恋とか言ってられてねぇ。いや、うらやましいよ。

★くにちゃんはイトカツが嫌いじゃないから
縁結び商店街には、女の子たちがさくら地蔵に向かって手を会わせてお願いしたりしてます。
嬉しいね、くにちゃん。マスコットはどこで売ってるか聞かれますが、深澤で売ってたマスコットは売り切れてるんです。
商店街のみなさんも、さくら地蔵パン、さくら地蔵まんじゅう、縁結び惣菜のメニュー、といろいろ試作品を持ってきます。いろんな案もあるようで、みんながくにちゃんに相談に来ます。
もう区役所の職員でもなんでもないけど。

イトカツのほうは窮地に。川ちゃんがイトカツを切り、土地の所有者である神宮寺さんと手を組むことにしたんです。おやおや、イトカツ、泡吹きそう。
神宮寺さんは念侍さんです。

商店街のみなさんは、春乃ちゃんの姿が見えないことが心配です。くにちゃんに聞くけど「仕事が忙しいんじゃないですかね」と。
茂「商店街のことで忙しいのはわかるけどさ、もう1週間だよ、春乃」
く「うん・・・」
電話しても出ないし、一言「元気です」ってメールが来ただけ。
くにおちゃんは、たまにはトンカツ食べにおいでって返事したし、茂も返事してるけど、「邦之くんは?ちゃんと返事した?」
く「ま、春乃が、そっとしておいてほしいって言うんだったらさ」
茂「うえ?何!返事してねぇの?」
く「いや、人間あるだろ?一人で考えたいとき」
茂「それにしたってさぁ」
そこに飛び込んできた匠くん、「たいへんなことになった!イトウマサルの計画が飛んだ!」
く「え!じゃここは無事になるってこと?」
匠「いや、もっとヤバイことになってる」

イトカツは、区長から「太洋総研にお引き取りください」と言われてしまいました。あらら。たった一度の失敗で?ま、この計画のために呼んでたんだからしょうがないか。
「イトカツっ!イトカツっ!!はぁーーー、イトカツ!」走ってきてはぁはぁ言いながらイトカツにもたれかかるくにちゃん。
すんごい嫌そうな顔をするイトカツ(笑)。
く「はぁ゛~、ちょと、話あんだけど」片手はイトカツの肩、片手は膝について肩で息するくにちゃん。最近よく走るねぇ(笑)。
イ「それは私のことか?」
く「ああ、そうだよ。なんたって、イトウ勝って書いてマサルだろ?だからイトカツじゃん」
イ「その嫌味を言いにわざわざ?」
く「嫌味?なんでだよ。それより、オレたちの街に力を貸してくんないかな」
イ「は?!」
く「だってお前もさ、あの街並みを残そうとしてくれてたわけじゃんか」
あれはコストの関係でそうしたまで。
でも匠と周吾郎の企画書を読んだだろ?
完全なる無駄。
く「だからそうならないように、お前の力を借りたいの!お前だって悔しいだろ?川端っておっさんにコケにされてさ」
イ「私が区役所で失敗したから、君たちを同じところに落ちてきたとでも思ってんのか。だったら大間違いだ。私には太洋総研というれっきとした居場所があるんだ。バカ言うのもたいがいにしてくれ!」イトカツ最後は巻き舌になってます(笑)。
く「ちょっ、イトカツぅ!」
せっかく走ってきたのにね。残念。でもくにちゃんって本当に人を疑ったりしないんだろうし、人間性善説なんですね。

イトカツに協力をって、そりゃ無理に決まってんじゃんと匠くんは一蹴ですが、「アイツはこの街並みをまんま残そうとしたじゃん」と言うくにちゃん。
やり方は違っていても根っこん所は同じなんじゃないか、と。
でもアイツはみんなを追い出そうと。
彼は彼なりに仕事を全うにやってた、と周吾郎さん。
く「だから余計悔しいんじゃないかなって思うんだよね」
周吾郎さん、何か思いついたのかな。
さくら地蔵のマスコットを求めて女の子がまた来ます。春乃ちゃんは?と匠くんや周吾郎さんに聞かれるけど、うん・・・としか言えずタバコに火をつけるくにちゃん。
居心地わるーい感じ。
そこにヤスがくにちゃんを呼びに来ました。
何だろう?と出ていくくにちゃん。
何だろうね、とみんなも不思議そう。そこに小松が。
茂「おめぇじゃなくて、ヤスだよ!」
小松「邦康くんなら、彼女連れてとんくにに」
茂「マジで?!」

★くにちゃんは、一度は決心したけど、またものすごい悩むんです
彼女と一緒にお母さんの遺影に手を合わせるヤス。その後ろ姿を見てるお父さんとくにちゃん。くにちゃんは、彼女に興味津津。
さあ、いよいよ彼女が立ちあがってこっち向いた!
おぉ、かわいいじゃん・・・って顔したくにちゃん(笑)。
自己紹介をして、固くなって座るみなさん。
父&あらたれいこ「「あのぉー、あ、どうぞ」」
く「あっ、ハモった(笑)」」場をなごまそうとしてるくにちゃんね。
ヤス「彼女美容学校の時の先輩だったの」
父&くにちゃん「「先輩ね」」ハモってるのはこっちも一緒。
れいこ「先輩って言ってもOGでしたけど」
父&くに「「OGね」」うなずき方までハモってる親子(笑)。
れいこ「先月30になりました」
父&くに「「30?」」
父&くに「「え?」」と顔を見合わせる親子。
れいこ「すいません」
ヤス「なんで謝んの」
父「いや、ちょっと驚いただけですから、だってお若くて。なぁ?」
く「なぁ」(笑)
この間がなんとも言えずおもしろーい!すんごい良い感じです。
ヤスは、自分が一目惚れで、最初は弟としてしか見てもらえなかったけど、押して押してようやく弟を脱したと話します。
くにちゃんには、心がハッとする言葉。
プロポーズできたのは兄貴のおかげ。嘘の結婚話とか婚活の話とかを見てて真剣に考えてプロポーズしたんです。
反面教師になってた兄ちゃんでした。
く「やるなぁ、ヤス」
父「そうは言ってもコイツは早くに母親を亡くして、末っ子なもんで、甘えッコなところがあって」つい甘やかしたけど、優しいヤツなんです。どうぞよろしくお願いします。
く「よろしくお願いします」
ヤス「親父、兄貴、ありがと」
そんなやりとりをみんなが鈴なりになって外から見てました。おめでとう!となだれ込むみんな。
父「アイツもいつの間にか大人になってたんだな」
く「うん」
みんなにうヤスのフィアンセですと紹介するお父さん、みんな嬉しそう。
そんな人たちを見て、くにちゃんもニコニコになります。
そしてバッティングセンターに。
最初は全然当たらないんです。ちくしょーと地面を叩くのがカッコよくて。それから顔つきが締まってきたら、だんだん当たるようになってきて。
キリリとした表情になって、最後にホームラン!!
何かふっきれた顔。イイ顔です。そう、正直になればいいんだよ、そうだよ、と言ってるみたい。妹、妹って気にしてるのは自分じゃんか。

翌日春乃の店を訪ねるくにちゃん。だぼだぼズボンがちょっとイケてないですけど。
店に行ったら春乃は食事に出てて、会えず。仕方なくそこらへんをうろついてみると。

春乃に会えたのは茂くんでした。春乃を元気づけようと『Fight!』の手作りコースターを持ってきたのです。
春乃は言います。
くにが不器用なことは知ってる。妹の顔に戻ってからじゃないと会えない。だってまた泣いちゃいそう、泣いて、またくにのことを困らせる。
くにの困った顔なんか見たくない。くにを困らせてる自分がいや。だから会えない。100%の妹に戻れるまで会えない。・・・
泣く春乃を思わず後ろから抱き締めちゃった茂。
そこにくにちゃんが。
無音・・・。くにちゃん、切ない顔。

清洲橋のたもとの川辺。メールを打つくにちゃん。
『春乃、』いったん打つのをやめて。
でも、『春乃、俺はやっぱりお前の兄貴として、お前の幸せを』まで打って、じっと考える。
打ちなおして『春乃、俺はやっぱりお前の兄貴として、お前と茂の幸せを』
背中からの映像の向こうには、瀬名くんちの近くの新大橋。ここらへん、何度歩いたことかしら。
『春乃、俺はやっぱりお前の兄貴として、お前と茂の幸せをずっとずっと見守って、ずっとずっと応援していく。』と書いて。
送信ボタンは・・・押せないでいます。
それでいいのか、オレは?うーん、悩むくにちゃん。どうするんだ、くにちゃん。
送信ボタンすれすれの親指の指紋まではっきりみえて、手の超アップ。アップすぎて実感わかないよ。
かなり練習したんでしょうね、メール。ドラマのおかげでメールのしかたも分かったでしょうから、ソフトバンクに替えて、やっと普通のメール生活を送るようになるのかしら。
ベンチで頭を垂れるくにちゃん。
さて、メールは?

★くにちゃんは、いったいどうするんだ
太洋総研のイトカツに会いに来た周吾郎さん。スイーツレストランに二人で入ります。そこには、偶然優子さんがいました。
イ「雨宮くんに頼まれたんですか?」
周「いやいや、もちろんまだ彼はあなたの協力を得たいと願ってますけどね」
周吾郎さんは、太洋総研に知り合いがいて、イトカツが会社で立場が悪くなってることを聞いてます。
年の功でイトカツの心にグッとくることを言います。周吾郎さんって何者(笑)?
失いかけたプライドを勇気を持って取り戻そうとしてる街。イトカツ、あなたもね。

暗くなってから帰ってきたくにちゃん。いったい何をしてたのか、くにちゃんも暗いよ。
茂「あ、おかえり」
くにちゃん、ちょっと引き加減に、「おぅ」
く「は」ってちょっと笑いながら、茂を避けるようにして家に入ろうとします。
茂「飲んで行かないの?」
く「あ、いろいろ、商店街のこととかあってさ」
手伝おうか、という茂に、「そういうんじゃないし」ってぎこちない返事を変えすくにちゃん。
そして、何日ぶりかで元気な声で帰ってきた春乃と、それを迎える元気な茂くん。くにちゃん、どちらの声にもちょっとビクっとしてます。
メールありがとね、って言われて「お、お、お・・・」ってあいまいに答えて、ほんじゃあな」と家に入っていきました。
春乃は、くにちゃんのそんな様子を見て、やっぱり妹になりきれないな、と落ち込むんですね。
茂くんは二人とも変だぞ、と。せっかく春乃を元気づけたつもりだったのに。
くにちゃんは、今日は自分ちで一人でビールを飲むのでした。
お父さんは、そんなくにちゃんに何も聞きませんでした。

何やら再開発のための測量に来たと言って作業を始める人たちが。
く「ちょっちょっちょっ!待って。うちらは川ちゃん酒場の社長にここを明け渡すつもりなんかないんだけど!」
でも決まってることだから、と言う男。
く「ちゃんと説明しろって言ってんの!」商店街のみんなが一斉にわーわー言ってますが、何も解決しません。
そこにイトカツが登場。 わーわー言うだけの商店街の みんなに嫌な顔をしながら、測量する男に言います。
土地に関する問題は片付いてないのに測量というのは問題あり。
「川ちゃん酒場赤羽店には何かと問題があるみたいですね。仕事ほされて時間があるのでいろいろ調べさせていただきました。今日のところはお引き取りいただいたほうが」
退散する川ちゃんチーム。わいわい、大騒ぎの商店街の人々。

くにちゃんはイトカツの肩を叩いて、「イトカツありがとな」
イ「だからイトカツはやめてくれ」
く「でも何で測量が入ったんだ?」
イ「だから言ったろ、いろいろ調べてるって」
く「お前、この商店街のためにか?」
イ「いや、僕のプライドだ」
く「え?」
そして、遠くにいた周吾郎さんにお辞儀をするイトカツ。
え?何で?って思ったけど、周吾郎さんかぁ、と納得するくにちゃん。
匠くんが「イツカツ!ありがとう」って言い、茂くんもくにおちゃんも「イトカツ、ありがとう!」
みんなが「イトカツ、イトカツ」って言うので、奥歯をかみしめながら、お礼の言葉を受けるイトカツでした。

★くにちゃんは、本当は春乃を愛していたのです
夜になって、ひとりで店のカウンターにいるくにちゃん。可愛い手の中にさくら地蔵のマスコット。
春乃の笑顔が頭の中でぐるぐる。茂に抱きしめられてた姿も。
そこにおっす!と春乃がやってきます。驚くくにちゃん。
春「さー、作りますか!売り切れたんでしょ?そのためにメールくれたんだもんね」
結局くにちゃんが送ったメールは『さくら地蔵マスコット、人気急上昇売り切れにつき至急作って欲しい。頼む。』
裁縫がダメな兄貴がしっかりものの妹に頼んできたんだから、がんばらないと、とサクサクと進める春乃。
でも、もうくにちゃんの心は決まっていました。
く「春乃」
春「くにはこれ切って、はーい」
く「春乃さ、本当は、違うメール送るつもりだったんだよね」
春「え?」
く「春乃がシゲの腕の中で泣いてるの、あれ見ちゃったんだよ」
春「!」
く「春乃、やっぱりオレじゃなくて、シゲといたほうが幸せなんじゃないかなって。だからメールに兄貴として見守っていくって。ずっとずっと、応援してくよって」
春「くに。だからそれはもういいって。ね」
く「そのメール、春乃に送れなかったんだよ。なんか、なんかイヤだった。・・・オレのそばにいてほしいなって。だから、マスコット作ってくれって」
春「何それ。何言ってるか、わかんないよ」
く「だから」
春「諦めたんだよ?がんばって諦めたの。だって妹の次はマスコット作り要員かよって。でもメール来ただけで、それだけで嬉しかったから。だからちゃんと諦めようって。諦めて妹でいようって。だから今だってこうして妹の顔して・・・・。それなのに、ワケわかんないこと言わないでよ!」
本当に、いきなり何でそんなこと言うのよ、せっかく諦めようとしてるのに、その気持ち分かります。
出ていく春乃。
バンと戸が閉まった時に目をつぶって、またそのまま落ち込むのか、と思わせて、バッと動くくにちゃん。
追いかけるんだ!今度は、絶対追いかけるんだ!
走って行ったくにちゃんを見た茂は、状況を想ってうまくいくことを信じています。

いつもの橋の上で春乃に追いついたくにちゃん。
「春乃!春乃!」腕を掴んで止める。
春乃の両腕をしっかりつかんで「春乃!」
春乃は、泣きながら、顔をそむけるようにして、顔をあげられず。
そんな春乃の顔をのぞきこむようにして優しく話すくにちゃん。
「春乃、ごめんな。何回も泣かせて、ほんと、ごめんな」
とっても愛おしいものを見る表情になって、そっと春乃を抱きしめるくにちゃん。
く「もうオレは、春乃の兄貴でなんかいたくないよ」
その言葉に、涙がぽろぽろこぼれる春乃は、くにちゃんの背中に手を回すのです。
その手が上に上がっていって、ぎゅぅー・・・。
くにちゃんの手にも力が入り、頬をすりすりするように抱きしめるのでした。
好きな人に初めて抱きしめてもらったことを思い出させてくれるじゃないですか!あぁー、素敵。
そこでチューしろぉー!チューしろってぇ!そこでやらなきゃどこでやる?
・・・するわけないか(笑)。




09/06/15 第9話『クニが好き!』

★くにちゃんは走っただけ

キャラに似合わず、走って走って春乃が待つ場所に行ったのに、結局何も言わずに帰ってきたらしいくにちゃん。
あらら・・・。
「結構歩いたね。ってゆうか、悪かったな」
「え?」
「こんな恰好じゃなかったらさ、誕生日のディナーおごってあげたのに」
どんな恰好しててもシゲんとこでしょ?といつもの春乃。
「じゃあ、オレ着替えてくるわ」
「じゃ私荷物置いてこようかな」
「うん、じゃあまたな」
「あとでね」
ぎこちないぞー、くにちゃん!春乃が行ったあと、はぁってちょっとため息ついて家に入ろうとしたら、茂くんがバっと突進してきてグワっと腕を掴まれます。
おびえた格好が超可愛かったわ。
「びっくりした!なんだお前!」
「邦之くん!今春乃と一緒だったよね!」
「うん、しーっ!」
「ってことは無事会えたんだよね!」
「うんうん」指を立ててシーっシーって言いながら深澤につれこまれるくにちゃん。
「いやあー!!よかったぁー!無事会えてよかったー!!」
「うん」
「あれ?でも何でこんな早い時間に帰って来ちゃったの?ってか、なんで春乃帰っちゃったんだよ?」
「あん、荷物置いてくるっつって。で、オレも着替えてここで飲もうって」
「あぁー、そういうことかぁー。って何でここなのよ!ありがたい!ありがたいけども!今日誕生日でしょ!ディナーでしょ!ワインでしょ」
「いや、だからトンカツ揚げてたいへんだったって話をしたら、あいつがオレに気を遣って、じゃあ近場でって。それにシゲにも祝ってほしいんじゃないかなって思ってさ。うん」
「そうか・・・」
「じゃあ、オレちょっと着替えてくるから」
「ちょっちょっちょっ!」また茂に掴まれて椅子に座らされるくにちゃん。
「春乃はさ、邦之くんになんか言った?」
「なんって・・・ま、来てくれてありがとうって」
「それから?」
「なんでそんな格好してんの?って」
「じゃなくて!心の想いみたいなものをさ」
「それは、ま、別に」
「なし?」
「うん」
考える風の茂、その横でそろそろと立ち上がるくにちゃんだけど、また茂に止められて。
「そうかぁ・・・。じゃじゃじゃ、邦之くんはさ、春乃になんか言ったの?
「オレ、だから遅れてごめんって」
「あぁあぁ、言う言うね。それから?」
「誕生日おめでとうって」
「で?」
「トンカツ揚げた話」
「それから?」
「それから、は、別に」
こける茂くん。
「ちょとさ、邦之くんさ、何やってんのよ。邦之くんは春乃のもとに走ってったんでしょ?」
「うん」
「だったらさ、なんかこう言うことあるでしょ!伝えることが!春乃がどういう想いでさぁ」
「だからぁ!だから、シゲな?オレだってよくわかんないんだよ。どうしゃべればいいのかとか。ほら、急だったからさ・・」
本音はそこだね。わかります。
「な、シゲ、オレが知ってることはあいつに言わないほうがいいんだよな」
「・・・そうだよね」
「うん・・・ケーキ!オレケーキ買ってくるから、な!」
走って出て行くくにちゃんを、「行ってらっしゃい」と送りだす茂。
振り出しに戻っちゃいました。違うのは、周りのみんなが知ってるってこと。

★くにちゃんはとまどっています
ハッピーバースデーの歌は茂くんの元気な声で、くにちゃんの音がはずれてるのはバレず(笑)。
ろうそく消して1個の小さめのホールケーキをつっつく3人。
昔、春乃が高校生の時にも、こうやって3人でケーキを食べたことがありました。
く「そうそう、春乃が誕生日直前に先輩に告って、ふ、ら、・・・れ・・・」
茂「(!)」
春「そうそう、フラれた時!あんとき二人が慰めてくれてうれしかったぁー」
く「そりゃそうだよね、オレたちは、きょうだ、い・・・」
ひとことひとこと気になってしまうくにちゃん。写真を撮る顔もこわばっているのでした。

朝出勤する春乃は、商店街のみんなの自分に向ける視線が変なのを感じ、「昨日の邦之くんとのデートはどうだった?」とか訊かれたのではっきり悟りました。
「シゲー!信じられない!」
ただひたすら謝る茂。
「クニにも?」
「邦之くん、あ、・・・ごめんなさい!」
でも、よく考えると茂のことをフッたのは自分だし、茂は自分のためにいろんなことをしてくれてることに気づいて、怒る資格ないよね、と反省する春乃。
「シゲ、私のこと思ってやってくれたんだよね。でも、でも、やっぱり自分で言いたかった」
出て行く春乃、そこにとんくにから出てくるくにちゃん。
く「春乃!」
立ち止まったけど、振り返らずに走って行ってしまう春乃。
く「どしたの?」
茂「ごめん。バレた」
く「え?!マジで?」
うわー、なんか居たたまれないね、くにちゃんも。

優子さんはイトカツに振られました。イトカツは何を考えてるんだか。男が好きなんじゃないの?やっぱり。増岡さんと引っ付いたりとか(笑)。

真琴と話すくにちゃん。「聞いたよ、春乃ちゃんのこと」って誰から聞いたのよ、商店街に住んでるわけでもないのに。l
く「話があるってそのこと?」
真「で?」
く「で?って?」
真「あーちょっとやめてよ。私がクニのこと断ったからって、恋に臆病になってるとかっていうの」
く「ちっっがうよ」
真「ってゆうか、あれ、恋じゃないと思うし」何で今頃そんな取ってつけたような。「恋してない」っていうのが真琴だけからの言葉だったのが世間に反発くらった?
く「え?」
くにの心の奥はわからないけど、恋じゃないと踏んでる、と真琴。
そうだよ、そんなこと、あの時に分かってたじゃん。
真「だいたいクニさ、まともに恋とかしたことないんじゃないの?」
く「ちょっと、お前ねぇ」
真「ごめん、冗談」真琴が知ってるのは小学校6年までのくにだけだから。
く「でも真琴の言ってること、間違ってないかもしれないな」そうだと思ったよ。
真「だからって、人の恋心も同じだって考えないようにね」
春乃がずっとくにのそばにいて、くにに特別な感情を持つようになったのはとても素敵なこと。
真「まあ、そこにくにがすごくとまどってるんだろうけど。たまにはそういう想いをしてみんのもいいんじゃない?」
く「なーに、ひとごとだと思ってさ」
真「人ごとだもん。私が何言っても、これはくにと春乃ちゃんの問題。しっかり悩みなさい」
く「(頷くか頷かないかの境目みたいな感じで)・・・」
真「私の話は以上。帰ってよし。じゃあね」
く「じゃあね」・・・・ため息出そうなくにでした。

★くにちゃんは仕事やめても忙しいんです
ヤスは落ち込んでますが、婚活バーは結構にぎわってます。
匠くんに婚活タウンの企画書の行方を尋ねるくにちゃん。そしたら区長はイトカツに企画書を渡したんだと。
何でイトウマサルに!?区長は企画がよく出来てるから、それを再開発計画のほうに活用するという方針にしたんです。
そんな話を聞いてた優子さん、私の前で二度とその名前をださないで!とお怒り。
イトウマサルになんかされた?フラレタとか?図星。
だいたい、ここは婚活バーなのに男ばっか!と怒る優子さん。優子さんが明日女の子をたくさん連れてきてくれるそうです。

客もいなくなったバーで、しんみりしてるくにちゃん。
茂「春乃来なかったな」
く「な、シゲ。なんか、悪かったな」
茂「なんで邦之くんが謝んのよ!春乃とこ約束破ったのオレなんだし、邦之くんは何も知らなかったわけだし」
く「でも知らないからっつって、傷つけていいってこともないし。それにシゲにもキツイ思いさせちゃったなって」
茂「何ゆってんの!邦之くんそんなこと気にしてくれてんの。オレはさ、今や春乃の恋の応援団長なんだから。もうそういうのは、本当にもういいよっ!ね」
力なく微笑むくにちゃん。
く「いや、オレさ、春乃のことをずーっと傷付けてきたんだよな」
そうなのか?そうじゃないと思うけど。

婚活タウン企画は案の定、イトカツのデスクのごみ箱に。

小松くん、張り切って昼間からバーにやてきましたが、冴えない格好に、くにちゃんも茂もどうにかしろって言われてます。
あ、今日はヤスがいた、ってことを思い出したくにちゃん。スミさんに道具を借りてヤスの青空美容院。
帰ってきた春乃ちゃん、くにちゃんに目線を合わせられないし、くにちゃんも春乃をまともに見られない。
春「こんなとこで何やってんの?」
茂「小松改造計画!」
ヤスの現代の技術と、スミさんの年季の入ったコームさばき。最初はお互いに相手を見くびってたけど、そのうち認めるようになってきたようです。
これを見ていたくにちゃん、膝をポンと叩きます。
く「シゲさ!これ、婚活タウンの売りになると思わない?ほら、何、モテ系に改造しますってさ」
茂「それいいじゃんっ!だったら、服もね、春乃にスタイリングしてもらってね!」
春「え?」
茂「ね!邦之くん!」
く「そうだな、ま、服も、あれだし。どうだろ、春乃」全然相手を見ずにぼそぼそと言うくにちゃん。
春「え?あ、うん」
びみょうーな雰囲気。くにおちゃんもぎこちない二人をそっと見ていました。

スミさんにもう一度・・・と提案しようとするくにちゃんだけど、スミさんは、一度閉めた店だからもう難しい、と言います。
それは納得するしかないくにちゃんでした。

バーは優子さんの友だちがたくさん来て大賑わい。改造された小松もカッコイイし。
くにちゃんと春乃はナッツのグラスで手が触れて、ドキって中学生になってます。設定34っすよ(笑)?
春乃は自分のショップの宣伝に回り、茂は注文を受け、ひとりカウンターに残ったくにちゃんは、居心地悪そうな表情でごっくんとビールを飲みます。その背中も、なんだか座りが悪そうで、大きく息をしたように上下しました。

ヤスはバーに来ずに、帰ってカットの練習をする、と帰っていきます。兄ちゃんに「ありがと」なんて言ったりして、いい弟だ。
変なヤツって言う兄ちゃん。お父さんは、ヤスはスミさんに教わったりして嬉しかったんだろうと言います。
昔、人がたくさんいた頃は、スミさんも表に椅子出して散髪してたりしたし、深澤も外に椅子だして飲んでたりしてたし、毎日が祭りみたいだったな、とお父さん。
くにちゃんも小さい頃は祭りをやってたことを思い出します。懐かしいな。
そこでくにちゃん、また思いつきます。そうか!祭だ!
匠くんと周吾郎さんに話して、企画を立てます。真琴は浴衣係り。
縁結びの縁日!
とんくにでそんな話をしながら、左右のみんながとんかつを食べる中で、やっぱりきゅうりばっかり食べてるくにちゃん。
出店をお願いに商店街を回るくにちゃん。「で?春乃ちゃんとは?」なんて聞かれてしまいますが。

★くにちゃんが針を持ってる!
茂は春乃に「オレは春乃にぶつかってよかった。後悔はない」と宣言。春乃を勇気づけます。
くにちゃんは、フェルトでさくら地蔵のマスコットづくり。信じられないわ、針と糸持ってるし。手芸なんて、中居さんの辞書にありえんし(笑)。
夜中になってももくもくと針を動かすくにちゃん。春乃のことを考えながら。

翌日、縁日の準備が進む中、とんかつを食べに来た春乃はさくら地蔵のマスコットを見つけます。
くにちゃんは面接もちゃんと行ってるんですね、よかった。
夜帰ってきたくにちゃんの前には、春乃が。
春「くにおちゃんは食肉組合の会合に行った」
く「春乃、なんでそれ作ってんの?」
春「ん?あぁ、お昼御飯食べに来たらあったの」明日はバイト休んだから、これ任せて、と言う春乃。
く「それはいいよ、それはオレがやるから、春乃は春乃でほら、大事なこと自分で」
春「これだってあたしの大事なこと。あたしだって商店街のために何かしたいもん。言っときますけど、明日は縁日だから、前から休みもらってました。それと、こんなへたっぴなの、売り物になりませ~ん」
(ああ、そうですかぁー)な顔のくにちゃん。
くにってこんなお裁縫は昔から全然ダメだったよね、と言われるけど、そんなの当たり前でしょう。
く「ありがとな。だったら最初っから春乃にそれ頼めばよかったな」
春乃の隣に座って、「一緒につくろっか」
嬉しそうな顔で「おぉ?」って春乃。
く「おぉ?おぉ?」上着を脱ぐくにちゃん。
く「したら、オレがこれ切るから、春乃それ作って。頼むぞ」
仲良く並んでお裁縫。
ふと思い出すくにちゃん「そう言えばさ、春乃、オレとヤスのとれたボタン、昔よくつけてくれたよな」
春「くにおちゃんのもね」
くにちゃんの入社式の朝、スーツのボタンをつけさせられて遅刻したという春乃。10歳の女の子にボタンをつけてもらってたんですか、そりゃあかんがな(笑)。
く「お詫びにケーキかってやったじゃんか。ケーキがあると春乃はいつもニコニコしてたよな」
春「そうだっけ」
く「いつもしてよな」
春乃は花火も大好きだった。明日打ち上げ花火をやるのでとっても楽しみ。
子どものころ一緒に花火を見に行ったね、と話をしてると、春乃は思い出しました。
春乃、5歳ぐらい?ならくにちゃんは17歳?
少年のくにちゃん「綺麗だね、春乃」今の声で言わないでほしかったけど(笑)。
子どもの春乃「くに、私大きくなったらくにのお嫁さんになる!」
く「どした?」
春「ううん、何でもない」
すごくありがちなエピソードですが、くにちゃんは果たしてそれを思い出すのでしょうか。

★くにちゃんは優しすぎるから・・・
縁日当日。なかなか盛況で、商店街のみんなも楽しそうです。
春乃には、真琴が浴衣を用意して、ヤスがヘアを担当。みんなが応援してくれてます。
綺麗に浴衣を着た春乃ちゃん、登場。
く「おぉ・・・」確かに可愛いと思います。グッとくるんだろうね、男ってバカだから(笑)。
みんながカワイイって言ってくれるけど、くにちゃんは、ぎこちなく「うん、うん」って言うのが精いっぱいです。
ヤスは、ところで兄貴がグズグズしてるんなら、俺が先に結婚するぞと宣言。彼女がいることをカミングアウトしちゃいました。

ヨーヨーの店番をしてたくにちゃんのところに春乃が何かを持ってきて、去っていく後ろ姿に見入ってしまってたくにちゃん。
ハッと気付くと商店街のみなさんに見られてました。
く「や、みなさん、ちょっとあのぉー」
ふたりのおかげでやる気が出たんだよ、邦之くんと春乃ちゃんを盛りたてようと思って縁日に参加したんだよ、と言う商店街のみなさん。
く「いや、ちょっと、あのー」
やってるうちに楽しくなって、カップルもできてるし、大成功と言う商店街のみなさん。
く「みなさんのおかげです。ありがとうございます」
みんなは、立ち退きの同意書なんか出さないで、ここでがんばってみようじゃないかって話になり、そりゃよかった!でも川ちゃん酒場は不気味です。

雨になってしまって花火は中止。楽しみにしていた春乃は寂しそう。
く「春乃?残念だったね、花火」
春「うん。でもしょうがないね」
く「しょうがないね」
茂の店で打ち上げが始まったけど、春乃は「私はいい」と帰っていきました。
打ち上げに参加したものの、春乃が気になったくにちゃん。外を見ると雨があがっていました。
く「止んだ?」

二人で花火をしようと、春乃を呼び出したくにちゃん。
く「春乃が残念そうにしてたからね、2番目に」
とビニール袋の花火セットを取り出すくにちゃん。
春「・・・」
春乃を見上げて、く「あれ?一番目はオレだけどね」
春乃はまたくにちゃんの優しさをひしひしと感じて、かえって悲しくなるのじゃないかしら。
く「ほら、付き合ってよ」
春「うん」
そして二人で花火。綺麗なスローモーションの映像でした。
最後の線香花火が落ちそうになったとき。
春「ありがとうね、くに」
く「しゃべったら落ちちゃうって」
春「落ちてもいいから言うね」
く「ん?」
春「私、くにが好き」
く「・・・」
春「ちゃんと自分で言いたかった。だーいスキ」
ポトンと落ちた花火。
く「春乃、オレさ」
春「でももういいの。くには優しいからあの時も来てくれた。この花火だっていつものケーキと一緒。くににとって私はいつまでもちっちゃい妹の春乃だから」
く「春乃?」
春乃は、ゆっくり歩きながら、「そのうちお嫁に行っちゃうけど、それでもたまに会うとバカ話してケラケラ笑って、今日のこともけらけら笑えて。私くに告白したねとか。私とくにはいつまでも変わらない関係でいられて」
く「春乃」と歩きだすけど。
春「来ないで」背を向ける春乃。
春「優しすぎるのって、残酷だよ」
あーー、イッテぇーーー!何も言えないよ。
春「ごめん・・・。明日になったら、いつもの春乃だから」
く「・・・」
にっこり笑って小走りに走っていく春乃。
その後ろ姿を見つめながら、何もできないくにちゃんでした。




09/06/08 第8話『ずっと待ってる・・・』

★くにちゃんは毎日が日曜日
茂の店のカウンターで就職雑誌を見ながらダラぁーっとしてるくにちゃん。
テレビではとんかつの作り方をやってます。
満足そうに見てるのは茂。
く「何これ」
茂「今朝の料理番組。トンカツだったからあわてて録画したの」
く「何のために?」
茂「邦之くんのためによ」
く「何で?」
茂「だってあと継ぐんでしょ?」
く「は?」
茂「とんくにの!だからこれ見てトンカツづくりを学んでもらおうと思ってさ」
く「な、シゲ。オレ店継がねぇよ?」
茂「うん。・・・エェ?なんで?だって区役所やめたらおじさん的には店継いでもらうぜ的な空気だったじゃん」
く「なんかオレなんか雇う余裕がないんだってさ」
茂「おじさんがそう言ったの?」
く「うん」
茂「・・・」
く「だから消して」
茂「うん、わかった」
と消した瞬間に画面に映ったのは、「こんにちは、区長です♪」
くにちゃん、一瞬固まって、「け・し・て」
茂「はい」

春乃が帰ってきて、「あれー?くに、仕事休み?・・・あ、じゃなかった」
茂「今ニートだから」
く「まあ、2か月前に戻ったって感じかな」
春「ま、私にできることがあったら何でも言って!手伝うし」とくにの肩をポンポン。
く「うん、ありがと。あ、そうだ、春乃。もうオレ大丈夫だからな」
春「何が?」
く「あのさ、区長の前でフィアンセのフリしてくれたじゃんか、あのウソはもう終了。ね、オレのことは気にしないで、例の好きな人のもとへ突っ走っていいから」
春「・・・おぉ」でもさびしそうな春乃ちゃん。
茂は、春乃のためにひとはだ脱ごうと、「あ、そうだ邦之くん、今って結構暇なんだよね?」
く「商店街のことはあるけど、婚カツと仕事なくなったからね」
たまには3人でどっかに遊びに行こうと提案する茂。
く「えー、オレそういう気分じゃないけどな」
茂「そういう気分じゃないからこそ、気分転換が必要なの」
春乃も明日は休みだし、決まり!
でもくにちゃんは、明日午前中は商店街の人たちへの説明会があるんで、ダメだと。
でも明日午後から!と強引に決定する茂。

とんくにに食べに来ていたスミのおじさん。くにおちゃんの腕があるならどこに行っても繁盛する、商店街がなくなってもだいじょうぶ、と言ったら、商店街を愛してるくにおちゃんは怒り心頭。
くにおちゃんのトンカツを褒めてるスミさんだけど、大ゲンカになりました。
「だからあんた顔が暗いんだよっ!」って、そんなヒドイ(笑)!
怒って出て行くスミさん、怒って追い出すくにおちゃん。ど
そこに、くにちゃんが深澤から出てきてびっくり。「どうしたんだよオヤジ!」
何があったか知らないけどキレすぎだよ、お客さんなのに。
知るかって感じのくにおちゃん。

春乃は明日はなんで現地集合なの?と茂に聞きます。それは、茂は行かないから。二人で楽しんで来いってことなのです。
茂「オレさ、春乃と邦之くんは絶対うまくいくと思うんだよね」くにちゃんは、春乃を一人の女性として意識してないだけ。もし女性として気付いた時、春乃の破壊力はすごいから。
明日は春乃の23回目の誕生日。春乃の恋を応援すると決めた茂くんは、「オレからの誕生プレゼント!GoodLuck!」
春乃がんばれー。

★くにちゃんが矢面に
周吾郎さん、慣れないパソコンを使って資料づくり。結構やってますよ、グラフなんか作ってますもん。
だって雨宮くんがかばって辞めてくれたんですもん、できるだけのことはしないと、と周吾郎さん。
資料も完成しました。「二瓶さん。これ持って、区長へのプレゼンの準備、整えてください」
周吾郎さんが上司みたくなってます。匠ぃ、しっかりろよぉ。
でも区長は苦手な匠くん。

区長の熱狂的ファンが出現。こういう展開になるとは意外。

また逃げてる匠くん。先週区長にせっかく、「上司の顔になってきた」って言われたのにね。
少子化対策課商店街活性化案「婚活タウン計画」の資料は区長の目に届かないままなのでしょうか。でも秘書のハヤミさんが気にしてくれてます。

匠くんはくにちゃんに明日の説明を頼みに来ました。
そんな、今無職のくにちゃんには無理なこと。
今のお前ならできると言うくにちゃん。
く「こないだアイツにガツンと言ったじゃんか」
匠「それ周吾郎さんにも言われたしさ」
く「え?・・・この資料だってちゃんとできてると思うよ」
匠「それ、周吾郎さんが作ったもんだしさ」
く「え?」
匠くんは自信なし・・・。

翌日になりました。
春乃は早くでかけ、茂はあたふたし。
そしてくにちゃんが家から出た時、匠くんと周吾郎さんが到着。
さくら地蔵商店街のみなさんがやってきて、緊張して焦りつつも匠くんの活性化計画の説明会が始まります。

3者3様のプレゼン。
優子さんは春乃に「プロポーズされる大作戦」を。
イトカツは区長に「さくら地蔵商店街再開発計画」を。
匠くんは商店街のみなさんに「縁結びの街、さくら地蔵商店街」を。
くにちゃんは匠に気合を入れつつ見守ります。

イトカツは、ボディチェックの時、すごい反応を示しておりました。ひょっとしてあっち系?まさか(笑)。
優子さんとイトカツのプレゼンは成功したけど、匠くんの話に商店街の人たちは「乗れねぇなぁ」・・・。
こないだのイトカツの説明のほうが現実的だったと言われてしまいます。

く「あ、ちょっとすいません!確かにアイツの計画がこの商店街を活性化するかもしれません、が!そこにはみなさんはいないんですよ。だったら皆さんが力を併せて」
それができるならとっくにやってる、店閉めたくて閉めてるわけじゃない・・・。
く「でも、諦めるのは早いんじゃないかな・・って」
商店街の人「邦之よぉ!お前分かってないんだよ、店をやっていくのはどんなに大変なことか。お前みたいないい加減なやつが口はさめるうな話じゃないんだ!」
ひどい言われよう。
時間の無駄ったな、と帰っていく人々。がっくりのくにちゃん、そっぽ向いてしまいます。
が、くにおちゃんが。「待てよ、最後まで話聞いてやれよ。確かにいい加減なヤツだけどさ、コイツなりに商店街のこと考えてるよ。だから話聞いてやってくれよ」
あぁ、お父さぁん!
でもみんなは口ぐちにくにちゃんのことを責めるんです。邦之は後を継ぐ気ないんじゃないの、トンカツ嫌いなトンカツ屋のせがれ、トンカツ1枚も揚げられないトンカツ屋のせがれ・・・。
くにちゃんはお父さんの背後で、イライラ。
おじさんたちにごちゃごちゃ言われてついに爆発!
く「トンカツ、トンカツってうるさいんだよ!!」
なんだよぉトンカツ揚げられなかったら、商店街のこと考えちゃいけないっつーのかよ!おぉそうですか!だったらトンカツの1枚2枚揚げてやろうじゃねぇかよ!」
前に出ようとするくにちゃんを抑えてた邦夫ちゃん、今のくにちゃんの言葉に「え?」
人々「邦之が?」
く「だかーら!ト、だか、トンカツ揚げるっつってんだよ!」
くにお「ばかっ!」
スミ「言ったな?」
く「おぉ、おんおん、言ったよぉ!おぉ」
くにちゃんを責める人たちも人たち、キレるくにちゃんもくにちゃん。
なんだか変な展開に。

★くにちゃんは前途多難
川ちゃん酒場の川ちゃんはイトカツと協力関係にあるはずだけど、なんだか怪しい動きですな。

午後1時45分。さあ、トンカツ屋さんとしての初めての作業です。格好はちゃんと料理人ぽくなりました。
ロースカツ定食を注文されて、「かしこまりました」と一応言ってみるものの、大丈夫なわけはなく。
でもラッキーなことに昨日トンカツの作り方のビデオを見たんですね、直視できなかったしふんわりだけど、見ないよりマシ。
小麦粉、卵、パン粉の順番もわからなかったかもしれませんもんね。
くにおちゃんがくにちゃんを呼びます。お前に一つだけアドバイス。
くにお「とっとと謝ったほうがいい。お前には無理だ。トンカツはそんな甘いもんじゃねぇ」
く「それのどこがアドバイスなんですか。もういいよ、オヤジには頼らないから」
さあ、お肉の前に立ったくにちゃん。
く「オヤジ・・・ひとつだけ、教えてくれないか?」
くにお「なんだよ」
く「どっちがロース?」
はぁ~…と脱力する観客の皆さんでした。

春乃は待ち合わせ場所へ到着、そこに茂がいろんなグッズを持ってきてくれました。優しいねー。

一方、くにちゃんは。
お肉と格闘中。肉を切るのがわざとらしく。そんなこたないだろ、って感じでしたが。
粉、卵、パン粉・・・ぐちゃっ、ぬちゃっ、ぼてっ・・・、よくもそこまで美味くなさそうな感じを出せるわって感じ。
そして油に、入れる、と、無音。
あらららら・・・・
「あ、火・・・火だ・・・。ちぃっ(苦笑)」

お肉を油に入れ、こんどはジュっていったけど、それからキャベツ切って、ポテサラを作って、ネギを切って、それが目に染みて、豚汁?みそ汁?を作って。
そりゃお肉も焦げますって。
周吾郎さんが見かねて「雨宮くん、トンカツ」って教えてくれました。
黒く小さくなったお肉を取り上げて。
く「おぉぉ!あぶなっ、セーフ!」
匠「アウト、でしょぉ?」
く「え?」
匠「黒いもん、素人の目から見ても」
く「ウソ。マジかぁ~。マジか」
くにおちゃんの表情は厳しいというより、爆発しそうにも見え。

春乃はくにちゃんの携帯に電話をするけど、テーブルの上に置かれた携帯に気づくこともなく、やっと1人前完成。
く「はい、お待たせしました、ロースカツ定しょ・・」
くにお「ダメだ!」
く「え?」
くにお「こんなもん、客に出せねぇよ」
でも一応できてるだろうと客は言いますが。
くにお「こんなもん出したら、お客に申し訳ねぇ。作り直せ」
がっくり肩を落とす観客。
ふぅ・・・・作り直しにかかるくにちゃん。

約束の2時は過ぎ、2時20分。
区長はストーカーにビビり、春乃の周りはチューだらけ。

★くにちゃんはトンカツ屋の息子なんです
再度ロースカツ定食が完成。客に出す前に、くにおちゃんに見せに行くと。
く「ダメだな」
お客さんたちは、とっとと出してくれよって言いますが、くにおちゃんにとってはそうはいきません。
く「な、おやじ。せめてどこが悪いかだけでも教えてくれないか」
くにお「そんなもん、食ってみりゃ分かる。トンカツを食えないヤツには何を言っても無駄だよ。自分の口に入れれないものを客に出せるわけねぇだろ」
そりゃそうだ。
く「何・・・食えばいいのか」
匠「え?」
そのまま親父にお盆を持ってもらって、一切れつまんだくにちゃん。
トンカツをちょっと眺めて、そして、空いてる手が鼻へ・・・
くにお「鼻つまんで食う客はいねぇぞ」
意を決して、目をつぶってパクっ!
観客「「「「食った!」」」」
匠「食った・・・」
周吾郎「食べましたね」
くにちゃん、んーんぁ、と息をついたら。
くにお「どうだ?」
く「はぁ・・わかんない・・・でもちょっと脂っこいのかな」
「あ、もう1回」と自ら作り直そうとするくにちゃんに、一筋の光を見出したのか、くにおちゃんは教えてくれます。
くにお「油の温度が低いんだよ」
く「え?」
くにお「今の温度じゃうちの味は出ない。あと7度上げろ。カツから目を離すな。油に肉を入れたら音を聞け。油がパチパチ言いだした瞬間を聞き逃すな。あげるのはその時だ」
く「(うんうんうん)わかった」
匠くんが何かを決心して席を立ちます。
もう時間は3時45分。
匠くんはがんばるくにちゃんに感化されて、自分も苦手な区長に会いに行くと。

4時15分。いったい何回作ってるのか。
そして、この商店街の人たちの暇なこと(笑)。ずーっと付き合ってくれるなんて。
私だったら目の前でくにちゃんがトンカツを揚げてくれるなら、何時間でも見てられるけどねぇ。
くにちゃんの顔はだんだん様になってきて、くにおちゃんの表情もちょっと緩んできました。

匠くんが区長に話をしようとした瞬間、約束どおりに区長に会いに来たストーカー。
思わず匠くんは区長の前に出て区長をかばいます。ナイフを出してきたストーカーとへっぴり腰ながら対決!あーあぶなっ!
と、そこにハヤミさんと増岡さんが。
ハヤミさん、つよぉぉーい!!
思わず惚れそうじゃないっすか(笑)。

4時25分。
トンカツを切る音もサクサクサクという美味しそうな音になりました。
お父さんの顔色をうかがうと、なんか、もういいだろ・・・って諦めの境地のような感じです。
そしてやっとお客さんに出せます。
く「たいへんお待たせしました。ロースカツ定食です」
2時間半かけて作ったロースカツ定食。さて、お味は?
ほんのひとかけらずつになるけど、皆さんに回ったんですかね?
「んーーー・・・・・」「まじぃなぁ、こりゃ」
く「え?」
「まずい」「まじ食えたもんじゃねぇな、こりゃ」「うん、まずいわ」「うーん・・・まずいね」
くにちゃんは、落ちるけど。お父さんはそりゃそうだろって顔。
「でも。いいトンカツだ」「うん、これはいいトンカツだよ」「ああ、そうだな」はっはっはいいトンカツだ」「確かに、いいな」「うん、まじいけどな」「はっはっはっ(笑)!」「いいトンカツだ、な!」
全員で、まずいけどいいトンカツだって大合唱。
お父さんそんなみんなを見ながらちょと嬉しそう、くにちゃんと目があったらうつむいた。
くにちゃん、複雑な心境ですが、ま、いいのかなって感じ。

親子の絆とか、がんばる姿とか、そういうことで、まずくてもいいものが出来たってことですか?
なんだかな・・・・しかし、長かった・・・・。

春乃は一人で、ずっと待ってる・・・。

★くにちゃん、走る!!
匠くんは、さっきの騒動で名誉の負傷。ホッペに絆創膏を貼る羽目に。絆創膏が似合う男、匠。
区長は少子化対策課の資料を見せてと言います。ハヤミさんはちゃんと持ってくれてました。

茂くんが帰ってきたら、とんくにが騒がしいので入ってみると。
最高の食材であそこまでマズイトンカツが作れるなんて、と褒めてんだかけなしてんだか、和気あいあいになってるとんくに。
茂の目の前でくにちゃんが割烹着でトンカツを切ってました。
茂「ちょっと、邦之くん、何やってんの?」
く「おぉ、シゲ」
茂「おぉ、シゲじゃないでしょ。何やってんのって」
く「シゲ、お前こそ何やってんだよ、あら、春乃、お前一緒じゃなかったっけ?」
茂「いや、オレはほら、急に行けなくなったっていうかさ」
く「なんだオレもなんだよ。急にトンカツ作る羽目になっちゃってさ。はーい、お待ちどうさまでしたぁー」
茂「何考えてんだよぉ!」
く「・・・え?」
茂「春乃待ってるんだよ」
く「いや、ちょっ、シゲお前だって行って・・」
茂「オレはいいよ!」
いきなり怒ってる茂にお客さんたちは、そりゃ何だ?って言いますが。
茂「ちょっと黙ってて。邦之くんとしゃべってんだから。邦之くん、春乃きっと今でも待ってるよ。アイツ今日のことすんごい楽しみにしてたんだから」
く「うん・・・」
茂「今日は春乃の誕生日なんだよ!」
く「ああ、そうか、ご、ごめん」
茂「邦之くん、アイツ絶対待ってるよ、早く行ってあげて」
く「だからぁ、だったらシゲ、お前がさぁ」
茂「オレが行ったって意味ないんだよ」
く「え?」
茂「春乃は邦之くんを待ってんだよっ!」
く「何だよ、それ」
茂「だから、春乃が好きなのは、邦之くんなんだよぉ!!」
うわー、みんなの目の前で大々的に発表しちゃったよ。
え?それどういう意味?と頭の中で整理中のくにちゃん。
く「シゲ、お前それマジで言ってんのかよ・・・お前そんなこと・・・」
何言ってんだよ?って茂を見たけどあまりにの真剣な茂の顔を見てついに悟ったくにちゃん。
飛び出して行く!
今までのこと。
走りながら、春乃の言動のすべてを思い出し、そうか、そうだったのか・・・と悟ったですか。
はぁはぁはぁはぁ・・・たいへんだわー、倒れるぞぉ。しかし、ちょっと痩せないとヤバイので、もっと走れぇー!!身体が重そうだぞぉー!
はぁはぁはぁ・・・やっと着いた待ち合わせ場所。
ポツンと一人ぼっちで座ってる春乃。
「春乃」
そっと近付くと、春乃は座ったまま眠ってるんですねー。そんな体勢で寝れるかぁ?
くにちゃんは、声もかけず隣に座って、座りなおして少しだけ春乃に近づいて、そして春乃の顔を見ることもなく、前を見て、頬杖をつくのでした。
なんだ、そこまでかっ!




09/06/01 第7話『本気のプロポーズ』
★くにちゃんは休日出勤
先週最後の必殺くにちゃんの「ん?」に負けなかった春乃は何も言わなかったんですね。
茂くんは一人でもんもんとしながら、お店の前を掃き掃除してたら、「おはよう!シゲ」と出てくるくにちゃん。
春乃もおはよう!って出てきていつもと同じ二人なのに、違うのは茂の心の中だけなり。
春「今日も休日出勤?」
く「婚活窓口に休みなしだよ」
春「っていうか、自分の婚活はどうしたの?」
く「まー、なかなか時間がね」
春「じゃあ結婚は?」
く「まぁ、それもいろいろとな」
春「何よ、いろいろって」
く「春乃、どうしてんだよ?ほら、好きな人いるっつってたじゃんか」
春「あ、いや、いろいろあるんだよ」
く「だろ?人間いろいろあるだろ?」
そんな二人の会話をちょっと付いて行きながら、じーっと窺う茂くん。
く「何ついてきてんだよ」
春「何ついてきてんだよぉ」
茂くん、あわあわして店の前だけじゃなくて、商店街全部きれいにしなきゃーって、焦りまくり。
そんな茂に構ってられない二人は、遅刻しちゃうって行ってしまいました。

周吾郎さんはスイーツ合コンで積極的なおばさまに閉口してたら優子さんに助けてもらいました。
でも周吾郎さんが優子さんと結婚するなんてことになったら変なので、そういう結論にはしないでほしいです。

区役所のくにちゃん所には散髪屋スミのおじさんが来ています。くにちゃんに差し入れなんか持ってきてくれて、本当にいい商店街です。
イトカツは結構な立ち退き料を提示してきてるらしく。
く「スミさん、立ち退くんですか」
ス「オレだっていられるもんなら居たいけどさ」
家庭の事情もいろいろあって。
息子の婚活を申し込みに来てくれたんですね。くにちゃんが結婚しなきゃならないことも気にしてくれてます。

★くにちゃんの好きな人?
婚活バー、深澤には客が全く来ません。
戸が開いて、「へいっらっしゃい!」って言ったら、「なんだ、邦之くんか・・・」だし。
く「何だよ、その邦之くんかって」
茂「だってさ」
く「おっ、婚活バーらしくなってきたね」
茂「そうなのよ、準備は万端なわけよ」
く「もらうよぉ」いつものビールを取り出すくにちゃん。
茂「はいよぉ」
と、今度の戸の音は客かと思いきや、周吾郎さんでした。
スイーツ合コンの結果を告げる周吾郎さん。積極的おばさんに恨みを買ったこと。
ろくに聞いてないくにちゃんと茂くん。
次に来たのは、春乃とヤス。
みんなで、なーんだって言ってしまいます。しょうがないね。
周吾郎さんはどうして結婚してないかって話になって、これまで仕事人間だったけど、会社に捨てられて、目が覚めたらしいです。
刑事じゃなかったのかぁ・・・。
誰かのためにがんばれる人間、やさしい人間になってみたいと言う周吾郎さん、いい人だ。
周「雨宮くんはどうなの?結婚は?」
ヤスにもどうなのと聞かれ「今やってない・・・」
もしかして好きな人ができたとか?
そんなつもりはなかったくにちゃんだけど、ここでちらっと真琴の顔を思い出したりした、ってことにしておきます。
春乃は複雑。くにに好きな人なんていないと信じたいけど。
「聞きたいよねぇ」って言われて、
「そうだよね、くにの恋愛話なんて珍しいからねぇ!」って突然わざとくにちゃんに襲いかかる春乃。
く「近いんだよ春乃!OKOK。近い近い」」
春「何?何?照れてる?照れてんでしょ、くにー!」ってくにちゃんのホッペを両手で挟む春乃。
反撃して春乃の顎をつかむくにちゃん。
春「イテテテテテテ」
く「イタイ?イタイ?ギブアップ?」
いつものじゃれあいをしてる二人だけど、切ない春乃と、複雑な茂なのでした。変わらないのはくにちゃんだけ。
ある意味、ラブシーンより妬けるよなー、こういうの。カワイイじゃれあい。
いいなぁ・・・。

★くにちゃんは優しいから
6月8日という設定。匠くんったら俄然やる気出してますね。商店街活性化計画を少子化対策課3人で相談中。.
く「街を元気づける何かがほしいですねぇ」
そこにフッと現れたアイツ。
イトカツ「それはこっちでやってるんだけど。より具体的に、実に順調にね」
く「金をチラつかせながら、か」
ビジネスだから。それにもう計画に賛同してる住民もいるのだ、と強気のイトカツ。
く「活性化のためには街のみんなの心をなんとかひとつにしないと」
くにちゃんったら真面目。

そんなとき、少子化対策課に嘘をついて採用されてる人がいる、とのチクリFAXが。

くにちゃんは帰ってきて茂の店に入ろうとしたら、とんくにから明るい声が聞こえます。あっと嬉しそうな顔で戸をあけると、案の定、真琴と子供たちが来ていました。
あー来てたんだー、と楽しげなくにちゃん。
「あーミニカー3台も持ってんだ。ミニカー好きなんだ」って子どもに対するいつもの中居さんの感じ。
とんかつを食べる子どもたちをやさしく見守り、「真琴、お新香もらいまーす♪」ってもらうのってどうよって思ったけど、ま、いいわ。
そこに入ってきた春乃、楽しそうなくにちゃんと真琴家族を見て、複雑。
くにちゃんと真琴はお新香をふたりでつっついて、「お新香とごはんだけでイケルよ」みたいな会話してます。
とんくにから深澤に戻ってきて落ち込む春乃。
注文の串カツをくにちゃんが子供ふたりと仲良さげに持ってきてくれて、さっさと帰っていきます。
春乃の落ち込みがわかる茂くんでした。
くにちゃんたちは、食後のトランプ。くにおちゃんも一緒に一家団欒って感じです。くにちゃん、普通のお父さんみたい。
春乃は一人で橋の上に・・・。

周吾郎さんがたくさんの商店街活性化の本を仕入れてきました。そして窓口には周吾郎さんを求めていろんな人がひっきりなしに訪れます。
く「なあ、匠。オレさ、ああいう歳のとり方したいな」
匠「え?」
く「いくつになっても前向きじゃんか」
周吾郎さんは大人気だけど、チクリFAXは徐々に区長のところに迫ります。

今日は真琴が婚活バー開店祝いにカメラを持ってきてくれました。お客さんを写真にとって店に貼っていこうという作戦。
その時、「シンタロウがまだ帰ってこない」とお姉ちゃんから真琴に電話が入ります。
真琴「何もないと思うけど。じゃあね」
く「オレも行くわ」とサッと出ていき、春乃は行こうとした茂を「シゲは連絡係」と止めて、自分も出ていきます。
くにちゃんも春乃も走り回って探します。
そしたら、当のシンタロウは、昨日とんくににミニカーを忘れたからひとりで取りに現れました。
連絡をもらって飛んでくる真琴。シンタロウに向かってバカ!と泣きわめき、お母さんの顔を見せる真琴に、くにちゃんは・・・・。
ここのくにちゃんの表情がなぁー、これでいいのかなぁ、監督さーん。
目線はずしちゃいけないんじゃないのぉ?これって・・・・。ここの表情だけで、くにちゃんが、真琴家族を守ってやろうって決意したってことを見せるのはちょっと難しいかと・・・。

★くにちゃんは春乃の気持ちに気付かない
今日も深澤で、街の活性化と婚活について話すくにちゃんと匠くんたち。
二言目には、真琴、真琴・・・・春乃の心はもう吹き飛びそう。そんな春乃を見つめる茂。
匠「邦之、真琴とどうなってんの?最近いい雰囲気だって聞いたよ?」
く「なーんもないよぉ」
男二人の会話を聞いてられない春乃はお酒を取りに席をはずすけど、聞こえてくることばは・・・。
く「でもね、真琴を見てると、力になってあげたいなってのはあるかな」
匠「あぁー、僕もそう思って結婚したなぁ」
く「ああそう。よかった?」
匠「うん、よかったよ」
く「へぇ。正解?」
匠「そういうさ、相手のためになりたいとかさ、そういうのがなかったら・・・。そういうとこから始まるんだよ」
く「ふーん」
匠「結局さ、ふたりでずーっと過ごしていくんだから・・」
春乃は手についたほこりを茂の前掛けで拭きながら、泣きそうになり、茂はそんな春乃を見て何もできません。
く「へぇ、そぉ。そう言われたらそうかもしれないね」
春乃は明日朝早いから、おやすみ!と出ていきます。
「おやすみ」と一言で送り出し、会話を続けるくにちゃん。「そっか、そんなんもあるんだぁ。でも真琴は本当に・・・」
我慢できなくなった茂は「ちょっと!邦之くんさぁ!」
いきなり怒った顔の茂を見て何がなんだかわからないくにちゃん。
く「なんだおい、怖い顔して」
茂「あ、ごめん、何でもない。ちょっと送ってくんね」と出て行きます。
帰る春乃を呼びとめる茂くん。
茂「だいじょぶか?」
春「何が?」
茂「だって、お前の好きなのって・・・・邦之くんだろ?」
背中を向けたまま泣きだす春乃「・…まいったな・・・」
茂「春乃」
春「だって、真琴さんカッコよすぎるし、ずるいよ。大人で、いいお母さんでさ、かなわないよね・・・」
茂「春乃」
春「でも、・・・・・。シゲ、誰にも言わないで。くににも絶対!」
茂「ああ」
振り返って笑顔を見せる春乃「絶対に絶対だよ!」
茂「言わないよ」
春「うん、ありがと。大丈夫。じゃあね」
悲しねぇ・・・・。春乃の気持ちがずきずき伝わってくるわ。なんかすっごい昔には味わったかもしれない気持ち思い出させてくれました。

★くにちゃん、いきなりのプロポーズ!
堤防を歩く、くにちゃんと真琴。毎日会ってるのね。
思い出話。くにが5年の時に野球の決勝で負けてプチ家出をした話。くにが見つかったって連絡があった時、くにおちゃんが泣いたってこと。
くにちゃんは怒られた記憶しかなかったけど。
真「あ、ここじゃなかったっけ。あのときの決勝戦」
く「ああ、そうだぁー」
倉庫からグローブを取りだしたくにちゃん。あの頃やってた真琴とのファイトの合図。手を上に下にと2回パンパンと合わせてグーを合わせる合図をして「よっし行くぞ!」
エィ!と掛け声をかけながら、キャッチボール。1球「よっし!」、2球「OKナイスボール!」、3球「いいねぇ」
4球「なあ、真琴」
「え?」
「オレたちさ、家族になれないかな」5球。
「え?」
「なんて言うんだろ。人生のバッテリーって言うの」6球。
受けたボールをポトリと落とす真琴。
「それってもしかしてプロポーズ?」
「んんーーん、う、うん」
「なら断る」
バシっと受けるボール。くにちゃんは、あまり考えもなくただ力になりたいという気持がその言葉に現れたんでしょう、たぶん。
断ると言われて、ふと我に返ったのかも。投げ返すボール。
「もしかして、くに、マユとシンタロウの父親になろうとしてくれた?」バシっ。
「・・・・・」バシっ。
「くには優しいから、きっとそうなんだと思う」バシっ。
「・・・・」バシっ。
「私のこともきっと守ってくれようとしたんだよね」バシっ。
「・・・・」バシっ。
「でもゴメン。くにのこと大好きだし、すごく大切な一生つきあっていきたい親友だと思ってるけど、・・・・恋はしてない」バシっ
「・・・・・」ボールを受けてちょっと止まるくにちゃん。フラれたって感じではなく。『なーんだよ、そうだよな』って顔です。そう、くにちゃんも恋はしてないでしょう?きっと。
真「60フィート6インチ。覚えてる?」
く「バッテリー間の距離だろ?」
真「私たち、ずっとその距離でいられないかな」
く「・・・・・暴投ピッチャーと・・・肝っ玉キャッチャーか」そうだよな、うん。バシっ。
真「こーんな太ってた私と、いつでも間の悪かったくに」バシっ。
く「それ言うなよ!今でも間が悪いんだから!」バシっ。
真「はは(笑)、ごめん(笑)」
真琴が投げた球がちょっと高くてジャンプして受けるくにちゃん。
く「オレさぁ、あの街、絶対に生き返らせるから!あの頃みたいに、穏やかで、にぎやかで、みんなが笑ってる街にさ!」バシっ。
真「うん!」バシっ。
く「真琴ぉ。オレのことずーっと見ててな」バシっ。
真「うん」バシっ。
く「これからも、よろしく頼むわ」
真「(うんうん)」
く「ありがとな」バシっ。
真「ナイスボール!」バシっ。
く「ナイスホボーール!イェイ!」
夕日の中、いつまでも続くキャッチボールでした・・・。

★くにちゃんは周吾郎さんが好きだから
スイーツ合コンのおばちゃんのチクリFAXが区長の目に。
呼び出される周吾郎さん。くにちゃんも自分だって嘘をついてるから一緒に行くと言うけど、周吾郎さんに止められます。
雨宮くんはこの課に必要な人間だから、と。
悔しい思いのくにちゃん、どうする?
毅然とした態度で歩いていく周吾郎さん。
ひとり残ったくにちゃんは、いろんなことを思い出します。周吾郎さんこそ必要な人間じゃないか。そして決意の表情。
目のアップ、出ましたー。遅いよっ!今までもっとアップにしてー!って何度思ってきたことか。引きの画が多いんですもん。

このFAXは自分のことだと認める周吾郎さん、辞めていただきます、と宣告されます。匠くんもかばおうとするけど本人が認めたのだから、と有無を言わせず。
区長室を出た匠くんの目の前を、決意のくにちゃんがずんずん歩いていき、区長室に入ります。
く「あの、区長。これ、僕のことなんです。嘘をついてるのは僕なんです」
区長「ちょっと待って、雨宮くん。あなたが独身のことぐらい知ってるわよ」あのカワイイ婚約者がいるじゃない。
く「それも全部ウソなんです。区長、僕は区役所に採用されたくてこれから結婚するとウソをつきました。ウソがばれないように、春乃、あの彼女に婚約者のフリをしてもらって、またウソを重ねました。とりあえず、誰かと結婚すればいいやと婚活合コンにも出てました。ま、そんな気持ちでしたから合コンで会った人の中には不快に感じた人もいると思います」
区長「じゃあ、私が区民のみなさんにした報告は」
く「全部ウソです」
区長「ウソだというそれは、本当?」
く「はい。間違いありません」
区長「じゃあ、桜田さんが言ったことは?」
く「僕のことをかばおうとしたと思います。やめなければならないのは、僕のほうです」
区長「ずいぶんな裏切りね!区民にも私にも!」
く「申し訳ありませんでした」深々と頭を下げるくにちゃん。
区長「雨宮くん」
く「はい」
区長「区役所を辞めていただきます」
く「・・・・(ちょっとうなずいたあと、「口の中で舌が動いてゆっくり瞬き」←これは中居さんが芝居でよくやる仕草ですよねー)・・・はい」
中をうかがっていた匠くん。

課に戻って荷物を片づけるくにちゃん。周吾郎さんは自分がやめるつもりであいさつ回りに行ってまだ戻ってきません。
匠「邦之ぃ」
く「なんだよ匠ぃ、そんな顔すんなよ」
匠「でもさぁ」
く「やっぱりオレさ、ちょっとウソが多すぎたんじゃないかなぁって。この区役所にはさ、周吾郎さんみたいな人が絶対必要だと思う。ほら、前にも言ったろ?オレは周吾郎さんみたいなジジイになりたいって。だからオレは、あの商店街で1から、ううん、0からゆっくりコツコツと頑張っていくから。な」
荷物を紙袋に詰めて立ち上がるくにちゃん。
く「さて、よっし。やっしゃ!」
匠の顔を見て、「頼むな」
匠「邦之」
く「匠・・・ありがと」
悲しげな匠。
く「なんだよ!オレたち幼なじみだろ!じゃぁな!」と出ていくと、そこに周吾郎さんが。
周「あ、雨宮くん、なんというか、いろいろと…」
く「まぁまぁまぁ!また、お会いしましょう!」
周「えぇ、え?」
笑顔で出ていくくにちゃん。

帰ってきた夕暮れの商店街は、さびれていてさびしくて。これから、どうしようかと悩むのは当たり前。
家の前に戻ったけど、親父になんて言おうかと・・・。
戸をあけると「らっしゃい!」の声。「あぁ」
く「ただいま」
父「なんだよ、早いじゃねぇかよ」
く「区役所、クビになりました」
父「え?」
く「本当のこと、全部言ってきました」
父「・・・」
く「というわけで、また無職になりました」
父「・・・」
く「いろいろ・・・ごめん」
父「・・・クビになったってことは、後の職探しもたいへんだろうな。まぁ、がんばんだな!」
く「?・・・え?」
父「なんだよ」
く「ううん・・・また店手伝えって言うのかなぁって思って」
父「はぁ?うちにはお前を雇ってる余裕なんてねぇよ!」なんか笑顔の父。
そんな父を見つめて、ふと穏やかな表情になるくにちゃんでした。




09/05/25 第6話『嫉妬がとまらない』
★くにちゃん、わざと下手に打つのも上手
真琴と一緒にバッティングセンターって。いいわねー、昼間から。
くにちゃん、わざと下手に打ってるだろうけど、なんか体型が中年太りの普通のサラリーマンのおっさんに見えるんですけどぉ。ダメだよー。そんなのー。どこかにカッコよさがないと。
対して真琴は華麗なスイングで、130キロのワールドクラスの球をかっとばしてホームラン。くにちゃんは、115キロのミドルクラスを空振りなのに。
あの的に当たったら音楽がなってメダルがもらえるってことなのね。
く「あー、カンが戻らなかったわ、ひさしぶりすぎてー」
小学生の男の子から握手を求められる真琴。すごい。
く「何?真琴よくここに来るの?」
真「たまにね」仕事を引きずって帰りそうな時はここで打ち切って帰るそうです。そしてママの顔になって帰る、と。
今日は、婚活バーについて真琴に教えてもらうために、会ってるらしいくにちゃん。
婚活バーのリーフレットを開いてふたりで見ておりますが、顔ちかっ!くにちゃん、顔がでかく見えるっ!髪型のせい?真琴の顔が小さいから?遠近法?くにちゃんーん、しっかりー。
そんな話をしてても、真琴が気になってしまうのは、茂と春乃のことでした。

★くにちゃん、匠との間に溝が
微妙な溝ができてた春乃とシゲの間をとりもつくにおちゃん。串カツの出前を茂のところに持っていってくれるように春乃に頼みます。
そして二人は元通り。かんたーん♪

今日の匠くんの顔には絆創膏が一段とたくさん。
前に回ってのぞきこむくにちゃん。
く「どうしたの、その顔」
顔をそらす匠くんだけど、そっち側には周五郎さん。
周「どうしたの、その顔」
匠「あー」
く「カミソリ負けじゃないよね」
匠「これはー・・・猫」
何だ猫飼ってんのか、と喜ぶ周吾郎さん。自分のネコの待ち受けを見せて、写真見せてくださいって言うけど匠くんは写真は撮ってません。
電話で区長に呼び出されてあわって出て行く匠くん。
周「雨宮くん、二瓶さんには何か事情があるね」
く「事情ですか?」
周「間違いなく彼は猫は飼ってない」
く「え?」
周「ネコ飼ってる人間ってのは、例外なくみんなネコの写真持ってるもん」  そうなのか?そうなんだー(笑)。
く「おぉ~、で?」
周「ネコ飼ってないのに、顔に傷があるでしょ。となると、何にひっかかれたか?って話よ」
く「ん~」
周「ネコ以外にうちにいるものと言えば?」
く「(はっ!)まさか」
周「(うんうん)爬虫類」
く「?(このときの表情が良かったわ)・・・奥さん。」
周「え?奥さん?」
く「奥さんでしょ(笑)」
周「あ、奥さんか(笑)、そうだね、うん」(笑)
く「や、でも、その奥さんが?・・・」
周五郎さん、どこまで本気でどこからすっとぼけなのか分からなくて素敵です。

都市再開発プロジェクトのほうをやって欲しいと区長に言われる匠くん。断れません。

廊下を歩くイトカツを追いかけるくにちゃん。
く「おい、ちょっちょっ、なっ、なぁ、あの商店街のことだけどさぁ、お前本当に乗っ取るつもりか?」
勝「乗っ取る?」冷静に考えればこの計画が商店街にとって大きなプラスになるということがわかりそうなもんだ、と言うのは開発側のいつもの理論。
く「そうかね、オレはそうは思わないけどね」
勝「ただ放っておいても廃れていくだけの商店街を我々が活性化させようとしてる、それに意見があるのなら何か代案でもあるのかな」
く「代案っつっ・・・」
勝「ないようだね。キミが計画に反対するのはただの感傷でしかない」
く「そんなことな・・・」
勝「感傷や感情でしか動けない人間と話してる暇はない。失礼」
くそぉーーーー!

課に戻ったくにちゃん。
く「匠!代案!代案考えるぞ!」
匠「代案て?」
く「商店街を活性化する方法だよ。アイツの計画を超えるようなさ」
アイツの計画を手伝うことになった、と告げる匠くん。
く「どういうことだよ、それどういうことか分かってんのかよぉ」
商店街にとってもいいかもしれないし、と言う匠くん。
く「ちっ、アイツとおんなじこと言ってるよ」
匠「悪い。会議があるんだ」
く「ちょっと待てって、匠!区長に言われたからってなんでそんなにすぐに流されんだよ」
匠「邦之、僕はお前と違って家庭があるんだ」
この瞬間のくにちゃんの表情が良いですわ~、真一文字の眉、ちょっと悲しそうな顔。
匠「お前のように感情のまま動くわけにいかない」行ってしまう匠くん。
『なんだよ・・・』という表情は、昔の中居さんの芝居でした。ちょっと無駄な表情の動きが。

★くにちゃん、婚活バーをやるぞ
さくら地蔵商店街に帰ると、あちこちの店のシャッターが閉まっている現実がありありと見えてしまうくにちゃん。
立ち止まって思いにふけってると、春乃が帰ってきました。
春乃はくにちゃんを見つけるとドキっ。でもいつもの感じをすぐ取り戻し、「くにぃ!」
く「おぉ、春乃。おかえり」
春「何かあったの?」
く「ううん、あ、今からシゲんとこ行くけど、お前、あ・・・」
春「何?私も行くけど。ほら、行こ!行こ行こ!」くにちゃんの腕を取り、率先してシゲの店に行く春乃。
良かったね、くにちゃん。二人はお父さんのおかげで元に戻ってたのよ。
シゲの店には、ヤスの友達の茂木くんが来ていました。青果店の小松くんも。
カバンを春乃に自然に渡すのが良かったな。
茂木くんはお兄さんの話を聞いて婚活をやってみようかなと思ったんですって。若いのに、珍しいヤツ。
くにちゃんも婚活なんてよくわからないんだけど、いつでも相談にのるよと言ってると、茂木くんは春乃を見て目がハートに。
茂「春乃は絶対ダメだからね!しかも好きなヤツがいるんだから」
春「シゲ!」
え?って顔のくにちゃん。
小松くんも騒然となってます。「茂さん知ってるんですか?」
知らないし、興味ないし、いや、あるかな、いやない・・・
く「どっちだよ。何?オレたちが知ってるヤツなの?」
固まる春乃ちゃん、こんなに近くでその張本人から見つめられちゃって。あなたですのん♪なんて言えるわけないし。
春「教えない!」
く「なんだよっ」ガクってなるタイミングが、さすがバラエティで鍛えた間。
春乃はそそくさと帰ってしまって、あいつマジでぇ?ってくにちゃん。
気づくのは最終回?

話は乗っ取りのことに。
く「あれ、悔しいけど、ちょっと難しいかもしれないな」・・・・商店街が変わっちゃうのは悔しいけど、アイツの計画に対抗するこれっていう代案を示せないし。
く「実際自力で商売続けられないからシャッター閉まっちゃってるわけだし」
茂「ちょっと待ってよ!何で邦之くんがそんなに弱気になってんの?」邦之くんが結婚するって時のあのパワー見ただろ?この商店街はまだ終わってないから!
茂の熱弁を聞いてると、婚活バーそのものじゃないですか。
く「それって、婚活バー?」
茂「え?婚活バー?」
く「そうだ。婚活バーだ!そうだ、ここ!ここでだ!ここ!ここ!」
とんくにを婚活バーにって言う話を真琴としてたのに、その時深澤を婚活バーにって考えなかったのが不思議ですけどね。

職場で周五郎さんに話すと、周五郎さん乗り気です。
く「僕らが主催する合コンをそこでやるんですよ。茂の店だから、経費も削減できて、人も集まって、街も活性化して、茂の店が商店街のピンチを救うんですよ」
周「企画書すぐにでも考えないと!」
く「ですね、はい!何がいいかなーシンプルでガチャガチャしないほうがいいんと思うんですよねー」
「ガチャガチャしない」は、中居さんのアドリブ?台本には別の言葉だったかも。
周五郎さんには、ひとつ考えがありました。取り出したのは猫の本。何?と警戒するくにちゃん。
周「あぁ、何?ひなたがちゅきなの?何でそんなにかわいいにょぉ?」
引きまくるくにちゃん(笑)。
周「ほぉぉ♪♪」
く「気持ち悪いおじさん合コンですか?」
周「猫好き合コンですよ!」
猫好き同士はお互いのネコを可愛がるから恋愛に発展しやすいんじゃないかと。
く「犬じゃダメなんですか?」
周「ダメに決まってるでしょ、そんなもん!」
くにちゃん、また引きまくり(笑)。
犬好きは、自分の犬を自慢するだけで単なる自慢合戦になるんですって。そうなのか。
く「犬好きになんか恨みでもあるんですか?」
周「(無視)猫好き合コンやりましょうよぉ。絶対うまくいきますからー」
く「・・・・」

★くにちゃん、匠が気になるけど
婚活バーの看板案を作った春乃ちゃん。協力したいもんね。
茂くんはこれを真琴にも見せたらいいと言い、邦之と真琴は今でもバッテリー組んでるみたい、あの二人もしかしたら結婚とかしちゃうんじゃないかって、春乃にとっては酷なことを言ってます。
そこに帰ってきたくにちゃん。
く「はいよ~」
茂「はいよ~」
春乃が描いてれたんだよ、と早速くにちゃんに見せると。
く「え?看板?あー、かわいいけど、看板要らないんだよな」
春「え?」
茂「何でよ、いるでしょ看板は」
く「いや、真琴が言ってたんだけども、婚活バーは大々的に看板出さないんだって。ほら、結婚相手探してますっていうの知られたくない人もいるみたいでさ」
春「・・・」
茂「なるほど」
く「あーごめん、春乃、せっかく考えてくれたのに」
春「うううん、確かに。真琴さんのいうとおりだよね。私帰るね!」
く「あ、ごめん、春乃。いや、怒ってんの?」
春「ううん、そんな、怒ってないよ」
その言葉とは裏腹にぷいっと出ていく春乃。
く「怒って・・・るよね?」
茂「怒って・・・るっぽいね」
く「ね」

翌日?周五郎さんったら、自分の猫ちゃんをモデルにして猫好き合コンのポスターを作ってきてしまいました。
役所仕事では、そんなのありえませんけどもね。ポスターを発注するまでにどんだけの手続きがいるか。それとも手作りで自腹ですかね。
く「猫好き合コンやるって決まったわけじゃないですよ」
周「「だって話の流れとして、完全にそうだったじゃない」
く「周五郎さんが一人で勝手に盛り上がっちゃってるだけで」
周「だったらこれどうすんのよぉ!」紙をぺらっとめくると、ポスターの束が。
く「うわっ!」
周「一人で頑張って準備してきたんですよ?それでもダメだというなら代案考えてくださいよ、代案を!」
バン!とくにちゃんの目の前にポスターの束が。

とんくにに貼ってもらうために持ってきたくにちゃん。どうやら区の作業着を貸与してもらえたようですね。
猫好き合コンだー?と言うくにおちゃんっは、実は猫好き。「いいアイディアじゃねぇかぁ。かわいいでちゅねー、お目目まん丸でちゅねー♪」
あちゃぁー(笑)
く「これでシゲんとこに人が集まればここにもちょっとはお客さん来るだろ」
父「心配されなくても、こっちは十分繁盛してっけどな」
く「(ふんふん♪)さ、じゃオレ行くわ」
父「邦之」
く「ん?」
父「しっかりやれよ」
く「(?・・・)うん」ニコっとして、いい感じ。息子の成長が嬉しいお父さん。

再開発事業の地元説明会の案内を配らなければならない匠くん。席に座って案内の入った封筒を見てると、くにちゃんが帰ってきました
く「ただいま」いつものように、「だ」と「ま」のイントネーションが上がる言い方。
周五郎さん一人で張り切っちゃって・・・とぎこちない会話。
意を決して匠くんに訊くくにちゃん。
く「こんなこと聞いていいかわかんないんだけど。や、間違ってたらごめんな。・・・・あの、それ(自分の顔を指さして)さ、もしかして・・・奥さん?」
匠「・・・・・」
く「やっぱりそうか。匠もいろいろあるよな。オレでよかったら力になるし」
匠くん、バンっと立ち上がり、「ほっといてくれ」と言って出て行きます。
くにちゃん、出て行く匠を寂しげに見つめます。

匠くんは、とんくににも説明会の案内を配って、落ち込みまくり。
ブランコをそんなに強く漕いだら、鎖が切れちゃいそうです。

★くにちゃんは猫探し
5月31日、日曜日。猫好き合コンは結構人が集まりました。
MC中居って感じです。
く「いや、いい感じになってきましたね♪」って言うのがかわいいですけど。
そこに増岡さんが猫を持って登場。
く「こんにちは。え?今日は・・・?」
増岡「なんだよ、区の職員が参加しちゃいけないっていうのか?」
く「いや、そういうんじゃないんですけども」
外に連れ出して「じゃ、なくってですね、この合コンは持ってきていいのは写真だけなんですよ」
増岡「あぁ、写真なら、あるよ」
出た!マスターの「あるよ」!そういや鈴木監督でした!って今日は別の監督だけどね。
く「あの人独身だったんだ・・・」

そのころ地元説明会でいたたまれない匠くん。
真琴が婚活バーの様子を見に来てくれたけど、春乃はちょっとひっかかる。
合コンは増岡さんの猫が女性たちをとりこにして、残った男同士で会話してる状態。
そりゃ駄目でしょ、ってことで、くにちゃんが「やっぱり預かってきます」と増岡さんに挑みます。
真琴、春乃がとんくににいると、外から「どうしてくれるんだ!」と声が聞こえます。何?
外に出てみると。
春「何?どうしたの?」
く「ね、猫が逃げた!」
怒る増岡さん、みんなで探さないと!
く「春乃、あっち頼むな!真琴オレとこっち」
真琴の肩に手を置いて走っていくくにちゃん。それは、春乃でなくてもちょっとイヤな感じしますぜ。
春「なんなのよ!」
そんな春乃を見て、あれ?と思った茂くん。

くにちゃんと真琴は猫を探して理容スミの前にやってきていました。
店を閉めてることに驚く真琴。
く「2週間ぐらい前かな、閉めたの」
一方、説明会では、理容スミのおじさんからの質問。「場合によっては立ち退かなければならないんでしょうか?」
聞きながら、昔のことを思い出す匠くん。
真「わたしたちいつもここで髪切ってもらってたよね」
く「そだったな」
真「ね、覚えてる?私がここで1組の男子にからかわれてさ」
く「あぁ、お前怒ったやつな」
小学生の、くにちゃん、真琴、匠。
真琴がからかわれて、止めに入った邦之。後で見てた匠。ケンカになりそうになって、匠は逃げた?
く「あんときさ、匠オレたちのこと置いて逃げてったんだよな」
真「そうそう、覚えてる」
く「あれ?それでどうしたんだっけ?」
真「確か、スミのおじさんが出てきて助けてくれたんじゃなかったっけ?」
く「出てきてくれたんだ、そうだそうだ」
真「懐かしいねー、あぁ、でもなくなっちゃったんだ。思い出たっぷりつまってんのになぁ、どこのお店も」
く「・・・・・。なぁん、大丈夫だよ。絶対オレがなんとかするから」・・・すごい強く出たなー、くにちゃん。どこからその自信が来るんだろう(笑)
真「うん」
く「(うんうんうん)」可愛い!可愛いですよ、くにちゃん!
真「あ、猫探し!」
く「あ、うん!」

合コン参加者たちはシラけてしまってますが、茂が機転を利かせていきなり別企画に進めます。
ここから、猫探し合コンなんです!男女ペアになって猫を探すという企画。増岡さんの大量の写真が役立ちました。
茂木くんも一緒に探した女性といい感じに。周五郎さんも優子さんと猫探し。カラスが飛び出てきて、驚いた優子さんに抱きつかれた周五郎さんの表情が素敵でした。

★くにちゃんは匠探し
説明会が終わったあと、匠くんが理容スミの前に来ていました。
ふんって感じのくにちゃんだけど。さっと行こうとした匠くんに向って「匠!」と思わず呼び止めます。
真「スミのおじさんやめちゃったんだって。さみしいよね」
匠「僕、邦之と真琴置いてひとりで逃げたよね」
真「匠も覚えてる?さっきもくにとその話ししてたの」
二人が会話している中、ふと何かを感じて理容店のサインポールに近づくくにちゃん。何かを思い出そうとしています。
サインポールは割れた後をテープで貼ってる部分がありました。そこをそっと触って・・・。
真「何よ、昔のことだから、そんな暗い顔しない!」
く「・・・・・・・違うわ」
真「え?」
く「匠・・・あん時、逃げてないよ」
匠「え?」
くにちゃん、二人のほうに振りかえってにっこり。「逃げてない」割れた部分を指さします。
そっと近づいてくる匠。そして子供のころの匠は、一度は逃げようとしたけど、そこにあったシャベルを持って二人を助けに戻って行ったのです。シャベルを持って突進!
相手なんか見えてないので、どっちかというと、邦之に襲い掛かりそうだったけど、みんな左右に逃げたので、匠はサインポールをシャベルで殴って割ってしまったのでした。
く「思いだした?匠が壊してくれたおかげで、オレたち助かったんだよな?」
真「(うんうん)」
匠の肩をちょんちょんって叩くくにちゃん。
そこにアイツがやってきた。「二瓶くん」
うんざりって顔のくにちゃん。
く「何だよ、お前」
勝「こんなとこで何してんだ?」
匠「あ・・・」
勝「あ、そうそう。説明会は無事終了したよ。いい手ごたえだった」
真琴はこの人は知らないので、ちょっと会釈して退場。
く「あの、悪いんだけどさ、ごちゃごちゃ引っ掻き回すのもうやめてくんないかな」
勝「ほぉ」
く「この商店街はオレたちの力で何とかするから。オレたちの婚活バーがうまくいって、人が集まって、また昔みたいに」
勝「婚活バーねぇ」
真琴はとんくにに戻って「あいつ誰?」ってくにおちゃんに聞きます。こういう脚本がうまいと思うんですね。
勝は深澤の前にいき、「ごめんくださーい、ごめんくださーい」
く「邪魔すんな」
勝が顎で示す先はだーれもいない婚活バー。
勝「少子化対策課も先が見えたな」
く「・・・」
勝「救われたな、二瓶くん、こっちを手伝ってくれたおかげで、少子化対策課がなくなっても君には行き場所がある。さ、区役所へ戻ろうか」
くにちゃん、悔しいけど何も言えません。
勝「君には手伝ってもらいたい仕事がまだ山ほどあるんだ」
匠くんの脳裏に、今までのくにちゃんの優しい言葉、愛ある言葉のいろいろがよみがえり、勝の偉そうな言葉がよみがえり・・・。
匠「僕は行かない!」
くにちゃん、え?って匠のほうを見ます。
匠「僕もこの街を、この街の力で立ち直らせたいから。僕はこの街に、この街の人たちに育てられたんだ。だから、君の仕事は手伝えない。僕は少子化対策課の人間だ。ずっと」
くにちゃん、ほほぉぉ♪って。
勝「どうぞご自由に。せいぜい顔の傷が増えないように気を付けてくれ」
区長がOKしてくれるんでしょうか。再開発で地元説明会をするってことはすでにもう計画はできているということで、それを覆すのは並大抵ではないでしょうよ、きっと。
くにちゃんは、ポケットに手をつっこんで、去っていく勝にえっへん♪って視線を投げてから、匠くんに聞きます。
く「匠、本当にいいのかよ?」
匠「あぁ」
く「だってさ、奥さんのほうだって」
匠「誤解されたら困るから言うけど、僕は妻を愛してる」
く「え?」
匠「えへ(笑)、そりゃ驚くよな。でも本当だ、愛してる」
く「(うんうん)」
匠「でもちょっと違ってた。我慢することが彼女のためだと思ってた。僕が殴られることで気がすむならそれでいいと思ってた、そのほうが楽だと思ってた。僕は逃げてた。彼女からも、自分からも。でもこれからは、何時間、何日、何年かかっても、彼女自身ときちんと向き合っていく。あ、こんな話結婚前のお前に悪かったな(笑)」
く「ううん、全然」
匠くんの両腕を両側からポンポンと抑えるように叩いて。
く「何か、何かすげぇな、匠」ポンポン、肩をポンポン。
く「なんだろう、匠の愛っていうのかな?うん。すげぇ。結婚、すげぇ」ニコニコ顔でいつまでもポンポンしながら、匠くんの存在を確かめるようなくにちゃんでした。

★くにちゃん、嫉妬される
すっかり日が暮れてますけど、誰も戻ってきません。タバコをテーブルにトントンやって、イライラ。「もう何やってんだろ、どこ行ったんだろ」
やっと帰ってきた茂くん、超ご機嫌!
く「おい、何やってたんだよ!」
茂「猫探し合コン、大成功!」
く「猫探し合コンって何だよ?」
そこにカップルが続々登場。
く「マジで?」
周「茂くんのおかげなんですよ」
ええー?くにちゃん、思わずいつもの中居さんになって「いやーー♪」って手で口を押さえております。
茂木くんは、猫を見つけて、彼女もゲット。
く「何だよーそれ。あの微妙な空気の中で早いんじゃないのぉー?」
そうだよ、あまりにもカップルできすぎー。
恋愛のハウツー本にいくら「男女が同じ目標に向って一緒に行動すると恋愛に発展しやすい」って書いてあったとしてもね。

春乃と優子さんは、ご機嫌斜めで帰ってきました。
く「お疲れ様でした」
春「真琴さんは?」
く「え?知らない」
春「ふーん」とそれだけで嬉しくなっちゃう女心。
く「あ、ごめんね。なんか巻き込んじゃって」
春「ん?あ、ううん。優子さん一杯飲んでいきません?」
優「そうだね、飲み直そう」
く「いいねー、いこー」・・・・でもふと我に返って。
く「あっ!増岡さんは?」
まだレイチェルを探し続けている増岡さんでした。

翌日、絆創膏のない晴ればれとした顔で出勤してきた匠くんを見て、嬉しいくにちゃんでした。

茂くんは婚活バーのメニューとしてカクテルの研究中。
茂「邦之くんもさ、そういうの売りにしたらどうだって真琴ちゃんに言われたんだって」
春「また真琴さん」
茂「ん?」
春「だったら全部真琴さんに考えてもらったら」
茂「・・・や?春乃さぁ、こないだの看板のデザインといい、なんか真琴ちゃんに嫉妬してない?」
春「何それ?」
茂「だって相手はプロだぜ?」
春「もういい。帰る」
茂「は?何だよ?・・・・ちっ(笑)・・・ホンットガキだよな、真琴ちゃんに嫉妬なんて・・・え?嫉妬?・・・って、春乃・・・邦之くん?」
茂もさすがに気がつきましたか。
帰る春乃に向って、向こうから帰ってきたくにちゃんが声をかけます。
く「春乃!」
ビクっとして立ち止まったけど、振りかえらない春乃。
く「どした?」あー出たよぉ、必殺の「どした?」(笑)
ずっと立ったままの春乃。「春乃ぉ」
振り返って戻ってくる春乃を見る表情がまた素敵。
くにちゃんの目の前に戻ってきた春乃。ちょうど茂の目の前で二人が向き合うと。
く「ん?」あぁーーー、出たぁーーー必殺の「ん?」!今日は何回か「ん?」がありましたが、この「ん?」が100点!泣きそうになるよ、そんな顔で「ん?」なんて言われたら。
茂くん、二人をドキドキしながら見てる。さっき気づいたことが、今証明されるのでしょうか?



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