第4回「君の噂・・・」(1996.5.6)

[瀬名マン]4/25ごろ
「大丈夫だって。いくら真二でも、汚れなき乙女をどうこうするなんてことないって。姉のあたしが保障・・・する?」瀬名も、るうちゃんも、暗い顔。「野獣だからね。」って。朝が来て。部屋から出てきた南、瀬名に「眠れなかったんでしょ。」面接に出掛ける南、「ねー。」ソファーに横になって腕組みした瀬名くん、大きなまばたきひとつしながら「ん?」という表情がとても柔らかくていい。「真二と涼子ちゃん、本当に何でもないと思うよ。」「ふっ。いいよ。・・・面接遅れるよ。」明け方まで寝られなかったるうをそのままにして出掛けます。るうさんの目玉焼き、「おいしいです。」って食べるお顔のアップ。やたらと正面アップが多いです。お箸で刺すとぶちゅうーって中身が出る固さ。後片づけもしてくれたるうさんに、「よかったら、真二くん戻ってきたら、ここに電話くんないかな。」って瀬名。どえりゃー美しい正面顔。「あたしたち似たもの同士ですよね。」「まあ。」そうなのか、瀬名!?るうさんの雰囲気、いいなぁ。いや、ひょっとしたらりょうさんが好きなのかも、わたし。

[公園]
ドッヂボール。

[瀬名マン]
街で涼子ちゃんに会って「しちゃった。」と聞いた南と桃子、「来年の春、あたし弟の子供育ててるわ。」と突拍子もないことを。瀬名ご帰還に「よお〜アイルトン!」ってわざと明るい二人。もっと、ちゃんと生きた方がいいよって瀬名は留守電を聞こうとして止めようとする南と格闘、桃子が「真実を知ったほうがいいと思います。」っていらんことを口走る。るうの留守電は真二が帰ったという連絡だけだったのに、言葉尻をつかまえられた。「真実ってどういうこと?」

ベッドに座って暗〜い瀬名くん。優しい南、「おにぎり作りすぎちゃったから、ここ置いとこおっと。生きてる?」「死んでる。」

[萬金]数日後 
涼子ちゃんから相談を受ける南と桃子。そこへ、佐々木先生と瀬名くん。私、スキンシップに弱い?だの逢ったその日にはまずい?だの、カマトト涼子。結局キスだけだった、とわかって、みんななぁんだ、そっかぁ、ほっとしたぁ、って雰囲気。キスって何でもないこと?な涼子ちゃん、「先輩、もしかして先輩は私のこと、好きだったんですか?」とストレートな涼子。「今頃、気づいたんデスカ?」ふっとうすく笑う瀬名。

[公園]
ベンチで話す南と涼子。「瀬名くんシャイだし、一応かっこいいし。」「?」「ブ男の愛の告白の方がほんとっぽいでしょ。心を鬼にして言うけど、真二は涼子ちゃんのこと好きじゃないと思うよ。」

決心して走ってきた瀬名くん、「日曜日、デートしよう。」ベンチの後ろに隠れて、のぞき見の恰好の南。目をきょろきょろさせて、よかった、よかったって感じ。

[デート]4/28の日曜日?
一日中二人でいるのに一人でいるような感じ(詩人の瀬名くんによると)の涼子ちゃん、「ピアノって言葉が乱暴で人から信じられない人のためにあるのかも。」「それ、誰のこと?」「・・・」
「キスしようか。」と言ったもののできなくて「いくじなし。」と言われてしまう瀬名。そりゃないぜ、涼子ちゃん。あんたは真二くんとついこないだしたじゃん!出来ないよ、瀬名は優しいんだもの。

[瀬名マン]
「ただいまあ。」南が帰ると、ワイン3本も空けちゃって「おかえりなさいまっせぇ〜っ」の瀬名くん。「どうしたの?」屋上で「僕って意気地なしでしょうか。」酔っぱらいの♪弱いぼくだから♪の瀬名くん。「いくじなしの5文字が僕の胸をマシンガンみたいに打ち抜いたんです。」世の中マシンガンだらけだよって屋上で励ます南。崖っぷちを歩いている瀬名くん。

[瀬名マン] 数日後5/1ごろ
杉崎さんに再会して帰宅した南、涼子ちゃんがあすここに来るって聞いて、真二に一馬身の遅れをとっている瀬名くんに涼子ちゃんへの決め台詞伝授。いい小道具があるじゃん、とエリーゼのためにを連弾?ジャーン!とさえぎって「ここにいろよ。俺のそばにいろよ。もうどこへも行くな。」ガシッと抱きしめる。どう?やってみな。瀬名くん、うまく台詞を言って、ガシッと南を抱きしめる。(あ・・・・。何だこれは。なんだか胸がきゅー。)という感じでしばしボーっとしちゃう南、「ふっ、やればできるじゃん。グーッド、グーッド。」「なんか、南さんの香って蚊取り線香のにおいに似てますね。」「へ?」すたすたとキッチンへ行く瀬名、「なんか飲みます?」「あー。」なんかどぎまぎと気が抜けた感じとが入り混ざってる南。

[昼食] 翌日5/2ごろ
桃子に何でもしゃべっちゃう南。「あれ?先輩ひょっとして瀬名にほの字?」「まっさかあ。」と笑い飛ばしてみたものの・・・。

[瀬名マン]
「涼子ちゃん来るから、なるべく遅く帰るって言ってあんのよ」なのに、どんどん進む桃子を南は止められないのです。部屋にいない、あ、上?いました。屋上に。
見つかっちゃった。けしかける二人に、話の流れが全然違うんで無理、と言う瀬名。涼子ちゃんはバイトがあるのでもう帰っちゃいます。ま、今日のところはこれでよかったよねって言う南と桃子だったけど、いつも慎重でシャイな瀬名くんが突然走ります。下の道で涼子ちゃんを呼び止め、南のレッスンとおりに、でも南と練習したときよりは、若干ぎこちなく「俺、俺、おれ、のそばに・・・・」と抱きしめます。「受け売り。頭パニっちゃって。ごめん。いいから。気にしないで。行って。」「先輩、あたし、ここに居ます。」
屋上から見つめる真剣な顔の南、ほっとしたような、寂しいような、浮き浮き桃子に「行くよお。」

よかったなぁ。涼子に舞い上がっている瀬名と瀬名のことがじーっと気になりだしてきた南。よくわかるよ。

 

第5回「愛の告白」(1996.5.13)

[萬金]
せっかくうまくいった瀬名くんたちのことが心配なお姉さんは、真二に釘を刺します。おかあさんからの鮎の甘露煮おいしそう。

[瀬名マン]5/6ごろ
南が帰ると、電話中の瀬名くん。「3時半ね。じゃあ、おやすみ。」電話を切って、クーっと下向いて、両手グーでやったあーって感じ。回転しながら垂直ジャンプ4回で、5回目にソファーにダイビング。
「帰ったならそう言ってよ。」「跳んでたよ。」「知ってるよ。跳んでたのおれだもん。」「デート?」「わかる?」「わかるよ。顔に書いてある、ってこういう顔してんだねって顔してる。」本当に嬉しそうな瀬名くん。あすなろを思い出す。「なんか元気ないね。」「素直だね。人ってさあ、誰かを好きになってその人が自分のことを好きだと素直になるんだねー。」

いい台詞だ。「顔に書いてある、ってこういう顔してんだねって顔してる」すごいわかるし。瀬名くんの喜んでいる姿、かわいいったらありゃしねーーー!!

朝 5/7ごろ
遅刻しそうな瀬名くんを、グアムに行ってる桃子の車で送ってあげる南。あぶない運転で無事到着。「今日デートでしょ。帰ってこないんでしょ?」「まさか。」「このぉ、照れちゃって、ミスターシャイ!」「やめてください。」「I'm sorry!See you later!」とからかう南。行きかけて戻って来て、「ねえねえねえ、妬いたりとかしちゃってんの?」とふふふ笑いの瀬名。「・・・オーマイゴー!バカじゃないのお!」

南は、また面接に行った会社で杉崎さんに会う。いっしょにライブに行くことに。

[デート]
映画「恋する二人」では落ち着かない瀬名くん、お目目きょときょと、手を握ろうとごそごそ、「え?」ときかれ、今何時?時計忘れちゃってって嘘ついて。食事中、映画の話。え?そんなシーンあった?ってどうもかみ合わなくて気まずい雰囲気。今度合う約束もコンクールがあるから、とできずじまい。「暇になったら電話します。」振り返らない涼子ちゃん、なんだかなあ・・・。

[瀬名マン]
帰った瀬名くん、部屋に派手なバニーガールが。超ハイテンションな南。いいことがあったこと「顔で打ち上げ花火上げてたら誰だってわかる」状態の南。南ちゃん、ひみつをしゃべりたい、しかたなく聞いてやる瀬名くん、「やきもち?!」「誰が!!」プロ野球ニュースに気がいっている瀬名くん、ろくに聞いてないので、何回も同じことを言わしても「結構君のファンだった。って!結構っていいと思わない?」とのりのり南。でもはたっと気づいた南「あ、何で帰ってきてんの?どうだった?デート。」相談しようかな、って感じで瀬名くん「ビールよりワインでも飲みませんか?」・・・「暇になったら電話する、か。それって一生かかって来ない気しない?」って南。映画観て笑うところが違うんだって、落ち込む瀬名くん。わかる、好きだから合わせたいの。性格の不一致は早くエッチしちゃうことで克服しろってオープンなミナミ春夫さんに、「男と話してるみたい。もてた?」って心配してあげる瀬名くん。座っているソファーがお互い相手のソファーだ。二人の距離が確かに近づいていたかな?

「昼食」水曜日5/8ごろ
また、桃子と。桃ちゃんに話すことで自分の気持ちを整理できるって感じ。先輩と瀬名って何なんですか。男と女の友情なんてえせ臭いって言う桃子。

[瀬名マン]
電話で涼子ちゃんと日曜日に食事の約束をする瀬名くん。でも、涼子ちゃんの心の中では真二くんがだんだん大きくなっている。ベンフォールズファイブ(?)のライブは、木金土。GSにガソリンを入れに行く二人。満タンじゃなくて20、というところが芸が細かい。「あたしたちってなんだろうね。」「引っ越してきました。うちの前に電信柱がありました。最初は気に入らなかったけどだんだ気にならなくなりました。」「・・・引っ越してきました。ネズミがいました。お姫様に恋しましたが、所詮ネズミはネズミです。穴から出てこれませんでした。」お姫様は涼子ちゃんのことなの?南は本当の心の中をさらっと言っちゃったのかなぁ。

こんな何気ないガソリン入れに行くシーンがなんかグッとくるんやなぁ。マジで。  

[ライブ会場前]土曜日 5/11
昨日も今日もダフ屋でチケットを買う涼子ちゃん、真二も来て、なんかおかしい雰囲気、と気が気ではない南。

[瀬名マン]
熱心にピアノを弾く瀬名くん。南は部屋で考えこんでいます。

涼子ちゃんからの電話で彼女んちへ行く瀬名。「愛車で送るよ。」と南。

[車]
やっぱり運転は瀬名(笑)。「ねえ、行くのやめない?」「なんで」「なんかいい話じゃないような気しない?あしたデートの約束してるのに何で呼び出すの?」「泣いてたみたいだし。ほっとけないじゃん。」「行くことないよ。帰ろう?」「なんか隠してる?」今日ライブで会ったことを話す南。

[涼子んちの玄関前]
待ってようかっていう南に、いいと答え、涼子ちゃんの部屋へ。

ドアが開いて、我慢できずにか、それとも女の子の部屋へ入っちゃいけないっていう紳士の気持ちからか、涼子ちゃんの手をとって廊下へ引っ張って抱きしめます。でも、「ごめんなさい。私ほかに好きな人がいる。」

急停車してUターンの南。

よし、よし、傷つく姿が似合う木村さんの本領発揮か!やっと、涼子ちゃんがふってくれる(笑)!

 

第6回「KISS」(1996.5.20)

[涼子んちの玄関前]
上から当たっているライトが二人を白く見せて、いい効果。「だから、先輩とはつきあえない。」と言われたときのお顔の美しいことといったら!「・・・そうか。わかった。何泣いてんの。じゃあ。」
やっぱり心配でUターンしてきた南。出てきた瀬名くん、南をちらっと見てうるうるお目目で歩き出す。「道間違えちゃってさあ。あ。」エンスト。わざとなのか、南。いや、神様の仕業でしょう、エンストは。

チッと舌打ち、なんなんだよ、とぶつぶつ、振り返って車へ行って「あの、ギア・・・」という間にさっさと助手席へ移る南。やりきれなさ、怒り、情けなさで不機嫌な瀬名くん、そっぽ向いたまま運転席へ。(注:左ハンドル)最後の1本のたばこを譲り合ったふたり。

いいよぉーーーー!!せなぁぁぁ!南もいいよぉぉ。最後のたばこを譲り合う感じ。もう、うっとりぃ!

[大学]5/15ごろ
佐々木先生と階段教室で話す。ちゃんとピアノで生きていきたい、変わりたいと言う瀬名くんに、自然に誰かのために弾いたときに変わっていくと思う、と佐々木先生。「メロディは誰かを思う心です。」涼子を見て、やあってあいさつしたのに、彼女冷たい顔。寂しく、ちょっといらついて部屋でピアノを弾いている。>ポロネーズ?かなんか。

[瀬名マン前]
杉崎さんと映画見て、テアトロン行って、送ってもらった南、タクシー降りたとこでコンビニ行ってた”おとなりさん”に会います。部屋に入るとおとなりさんはいない、あ、うえっと屋上へ。「ただいま。」「おかえり。」この基本的あいさつがいいんだよね。一人じゃなくて、おかえりっていってくれる人がいる。随所で感じる。回覧板届きましたかって寂しく夜空を見上げる瀬名くん。星を輝かせるための闇?俺ってそんな感じかなって。あたしまた面接落ちたんだって慰める南。何ができるんだろう、って南に、別に遅くないんじゃない、と励ます瀬名くん。誘われたことはとりあえずやってみるといいんじゃないかって。

下でバスケットをする二人。同じ映画を見た。「あそこさあ、ポールがこうやって(鼻の下の髭をなでるように)やるじゃん、あそこすごいおもしろかった。」「!!!」な南。「瀬名くぅん。ずっと友達でいようね!」老人ホームに訪ねていってあげるよ、そのとき65才と59才のとき、一人だったら再婚したげる。いやだ、59なら55の女の子がいい、と言った「ロリコン!」の瀬名くんは南のいいところ十分認めてる。バスケのシーンで、南のモノローグ、「瀬名くんにはピアノがある。瀬名くんは星になる人だ。」

このシーン、すごい好き。今日のラスト、最終回ラストに匹敵するくらい。なんか、ある人を思い出しちゃうんだ。あたしにとってこんな感じの存在で、ほんとに一生友達でいたいひと。そんな人いるといいよね。

[YAMAHA]5/23ごろ
気まぐれ桃子が来て、南先輩は杉崎さんとしてるとかしてないとかうるさい。根拠はないけど瀬名は「してない」と思う。倉田も来て、涼子ちゃんが大学に出てきてないからってうるさい。「もう関係ないから。」でも。帰りに留守電にメッセージいれといた。俺のことは気にするなって。

南は、杉崎さんと食事に行けなくなって、仕方ないから瀬名に電話。やきそば作ろうとしてた瀬名くん、電話とるなり「あなた、キャベツになんかやった?」って「ゲーッ。所帯臭い第一声。」ジャガイモは焼きそばにはいれないよ。「出てこない?萬金集合!」でも定休日、真二んとこ、と言いかけてあっと思ったけど、いいよ行こうって瀬名くん。

[テアトロン]
真二の「こないだの男と違うじゃん。」は無視して二人で座ると、気まぐれ桃子が涼子ちゃんを真二の前に連れてきて、好きなら瀬名が居ようが関係ないと意気込みます。南は「好きなら何をしてもいいの?!」と切れて、ふたりはつかみあいのケンカを始め、見かねた瀬名くん南を後ろから羽交い締め、涼子の「やめてください!!」にみんなびくっ。走って出ていく涼子ちゃんを、瀬名は真二に「来いよ、頼むから来てくれ!早く!」と頼んで、一緒に追いかけます。足の速い涼子ちゃん、男二人息がきれているのに、ぜーんぜん普通です。

「話聞いてやってくれよ。」と瀬名くん、二人をおいて帰ります。外で待ってた南、自販機にお金を入れるのに手間取ってる瀬名に「だせー。」と言ってコインをいれます。「どれ?」「星屑を天使の涙でわったカクテル。」「そんなんねえよ。」・・・「かえろっか。駅こっちだよ。」「歩いて帰る」という瀬名のあとを付いていく南。歩調を合わせたり、逃げるように走る瀬名くんを追っかける。いい感じぃーー!

[瀬名マン前の堤防]
足ぶらぶら座ってるふたり。淡い夜のあかり、風が気持ちよさそうでいい雰囲気。「夜の空気がもう夏だね。海でもいきたいねー。」「あ、いいね。」「瀬名くんはいい人だね。」「そうですか。」「空は青いし、海は広いし、瀬名くんは人がいい。」「なんだ、それ。」「そういう感じがするってことよ。未来永劫人がいい。」「ほめられているように思えないんですけど。」「・・・瀬名くんみたいな人とずーっと一緒にいられたらそれはそれで幸せなんだろうな。」「それはそれでって何?」「ふっ。なんだろ。(笑)」・・「ねえ。キスしようか。」「いいよぉ。」(BGM入る)チュ!南はニコーっと目を閉じたまま、今度は長く。自然におでこをくっつけ会って笑顔。南の肩に頭をもたせかけてはぁーってため息。(いい感じの、ね。)「久しぶりのキスだったなあ。」くすぐったいのか、首をすくめるようにして笑う南。「しばらくこうしてていい?」「いいよぉ。」後ろ姿。

圧巻だあ!!木村にストンと落ちたのはこれを見たとき。何、これ。っと思ったね。こりゃ、すごいわ。南の「いいよぉ。」って言い方がまたいいんだ。ちょっと語尾をのばして、優しくて、あったかくて。


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