ビューティフルライフ4 (11話)


最終話 未来へ(3.26)
やっぱりザ・王道でした。何一つ裏切らない、見事な展開。

翌朝、ちゃんとした朝食を食べながら、照れてじゃれあってる二人がかわいいー!HOTLIPは入社5年目にリフレッシュ休暇があってそれを取ったと嘘をついて杏子を喜ばす柊二くん。「ほんとに喜んでんの?邪念が見えるんですけど」って額を杏子の額にひっつける柊二くん!こんな時の杏子ってほんとに嬉しそう。

空っぽのHOTLIPで、悟にこれからどうする?って聞かれてまだ何も考えてないって言ってポテトをほおばる柊二。

翌日病室に行って、お母さんが出ていったとたんのいちゃいちゃムードの二人。お母さんがまた入ってきたときさっと立ち上がる柊二のドキドキがわかるー!24時間と3時間半待ってたという杏子も素直すぎ。「好きです。好きなんです。」とかもう、柊二も変だよ。スキンシップに弱いのかなって抱きつく杏子。もうホントに嬉しそう。
杏子の提案で、お兄ちゃんとサチのお祝いをやることになりました。幼稚園チックな飾り付けを文句言いながらもやってる柊二くん!
パーティーが済んで、お母さんが泊まるように誘ってくれました。杏子の顔をみると、泊まった方がいいと思って柊二もお言葉に甘えることに。
そして、今日のベストシーン!!入浴シーン!!壁の犬の絵を見つけて身をのりだすところの腰のくびれのあたり!あー、もうちょっと下・・・ってエロじじいか!私。
木村が一生着そうにないパジャマ姿の柊二にお母さんから感謝の言葉。でも、こんなことになっちゃって、堪忍してね、ってうつむくお母さんと、右目結膜炎(マジ)で真っ赤な柊二。

杏子のベッドの横の床に布団をしいて寝てる柊二。客間なくてよかったけど、「言っとくけどここじゃしないからな。」「なんだぁ。」
病気になっていろんなもの諦めたけど、いろんなものをもらった。普通のことがとても素敵なんだけど、最後にすごく素敵な神様からの贈り物。柊二、私の人生のスペシャル。「人生これで終わりみたいなこと言って涙でる?」「いいよ何でも。正直に俺には言って。」とすべて引き受ける覚悟の柊二。

家に帰ると派手な車。顔を出す悟。「だれ?」 悟は柊二が心配で親切に仕事の話を持ってきますが、全然余裕がない柊二。置いてった雑誌をながめて、ドアに向けて投げつける。落ち着いているように見える柊二の心の中がちょっと見えた瞬間。

引っ越し作業中のみんな。
「正夫さんは退院してくる杏子と僕のために家を借りた。杏子は幸せだと思った。こんなにみんなに思われて。そして僕らは何かをしていないといられなかった。残された時間を感じることが恐くて。やることを探して見つけて集まって。杏子のために、何かをしていないと、いられなかった。」
布団袋、受け取ってえびぞりの正夫お兄ちゃん、さいこー!

いちょう並木で、写真をとる杏子。これからどうしよっか?と柊二は聞くけど、これからやりたいことはいつもと一緒のこと。ふーん、って顔の柊二を見て、「あ、ちょっと、ストップ!その顔かわいい!」とシャッターを押す杏子。今日のNO2シーン!!
ストップモーションになった顔がすっごいかわいい!普通27歳同士で女の子が男に「その顔かわいい!」なんてゆうかぁ?ほらね、言わずにおれない顔なんだよ。北川さんがいつも思ってるんだな。
「ここでキスして」にしゃがんどいてから、立ち上がりざまにちゅってするの好きー!

新しい家にお兄ちゃんが犬を持って来てくれました。ジャンバーの中に無造作に子犬をつっこむ仕草がかわいいの!
この家のセットでのシーンがラストの撮影だったですね。撮影ってシーンが前後して大変だぁ。

渋谷で犬小屋の材料を買い物した柊二。今は無きHOTLIP前にたたずんでいると巧にあいました。杏子さんのためにも柊二さん頑張ったほうがいいっすよ。って言われ、柊二は笑顔を見せるけど、どっかむなしさが。

犬小屋を造っている柊二に、杏子はHOTLIPがつぶれたことを悟から聞いたと言います。悟はキョウイチフジタのコレクションのヘアデザインの誘いも持ってきてくれてましたが、杏子のそばにいられるだけでいいという心境の柊二くん。杏子はやって欲しいと言いますが、「俺の気持ちもわかってよ。俺、今仕事なんてできないしさ。人の髪型なんてどうだっていいからさ。」

夜、髪を拭きながら部屋に入ると杏子がまだ起きていた。とても恐いけど、でも生きようと思ってる、だから柊二も生きて欲しい、二人とも後ろ向いてるのはだめだ、と杏子に言われ、「わかった。」と柊二。杏子を布団に横たえてその横に寝そべって杏子の手を取り、「そのかわり一緒に頑張んだからな。ずっと二人で。」
神様に抱かれるって言う杏子。「じゃ、神様っていいな。」の笑った顔。「寝るまでこうしてっから。」のささやき声、「おやすみ」の声にならない声。全部、ごうかーくー! ここら辺からずっとうるうるしてました。

「杏子は家のこともするようになり、しばらくは穏やかで幸せな日が続いたけど・・・」川縁のシーンってほんの一瞬だったのね。週刊誌にはいっぱい出てたけど。
「やがて彼女は倒れてまた結局病院にもどることになった。」病院に駆けつける柊二。
「杏子はいつまでもどこまでも強がって、点滴が増えただけで何も変わりないのと僕に言い、彼女の笑顔に免じて、僕はいっそそれを信じようと思った。」屋上でたばこを吸いやるせない柊二。

サチに赤ちゃんの靴下をあげて、お腹さわってこんにちは!って言う杏子。サチはこみ上げてきたものが押さえられずに泣き出す。
  ここは泣くね。だーだー泣いてるね。
夜、病室で写真を見てると走ってくる柊二の足音。看護婦さんに怒られて入ってきてなんか飲ましてって、冷蔵庫を覗いて、「あーやっぱり、プリーン!いい?これ食って。」か、かわいい。

いつも病室に泊まってるのね柊二くん。自分の気持ちが痛いという杏子「そっち寝ようか」って杏子のベッドに横になって手を握る柊二。「あと何回呼べるかな、柊二って。」「・・・」「ねえ、生きていたいって思う気持ちはどうしたらいい?」(頭を引き寄せて)「俺が引き受ける。」「柊二が私の分まで生きてくれるの。」「ああ。それとも一緒に死ぬ?」「まだ生きてんのそれ。」「ん、別にいいよ。」「・・・柊二には生きて欲しい。私の分まで生きて欲しい。わかった?」「わかった。」目を閉じる杏子の頭に口づける。
そして屋上に行き、奥歯を食いしばり、たばこに火をつけ、涙をこらえる柊二・・・。

ごめん、ちょっとつっこめないわ。涙出るし。

ショー当日は快晴。朝病室に寄って柊二は会場へ。会場は準備の真っ最中、スタッフに会釈して、舞台の方へ行くと、もうすっかり陰の薄くなった真弓と悟が。招待客はこの辺?照れてる!と冷やかされて「照れてねえよ。」その時杏子が倒れた!でも今日は行かせて、と杏子。最後の夢なんだ。私と柊二の。

スペシャルな席に杏子が着く。ピンをつけたまんま出ていったモデルさんのピンを取りにステージに出る柊二。ついでにもう一人のモデルの髪も直したりして、そりゃ出過ぎじゃ。でもかわいいから許す!ヘッドホンつけさせたら日本一くらいかわいいヤツ。杏子は仕事してる柊二を見れて嬉しい感じ。
でも杏子は倒れ、ラストに出てきて花束をもらった柊二、杏子がいない?巧くんが「杏子さんが倒れました」いきなり花束ほおりだしてインカムほおり出おりして、地下駐車場に走る走る!救急車に飛び乗る!
呼びかけると、意識を取り戻したのを見て「ん?だいじょぶ、だいじょぶ」と笑って見せる。「よかったよ、コレクション。」「まじ?」「いろいろ、ごめんね・・・・ありがとう。」そして目を閉じる。「杏子、杏子、・・・」上目遣いに救急隊員を見てるの?何度も。マスクをつけるのがなんか、このときはまだ息を引き取ってはないって感じかな。よくある、ガクッて死ぬんじゃなくて。

「彼女の涙は暖かく、そしてそれが彼女の最後の笑顔だった。僕はそれを忘れないように全力で心のシャッターを押した。目に焼き付けるように、頭に焼き付けるように、胸に焼き付けるように、僕の一生に焼き付けるように。」 声が震えてました。 もう、泣く、泣く!
病院で泣くサチとお兄ちゃんを引きで撮った映像がなんとも言えなかった。

お葬式の準備の酒屋さん。柊二は杏子にメイクします。
部屋に入ってドアを閉めてそのままドアを向いたままちょっと振り返らず。で、側にすわってため息。白い布をはずす。巧くんがメイク道具をもって来る。ファンデーションを左の手のひらに取って、右手の指とスポンジで塗っていく。きちんときちんと塗っていく。一生懸命に淡々とメークする柊二。リップ塗ってるとこなんて、お人形のような杏子。「ちょっとかわいすぎたかな。」「いや、杏子さん少女みたいだったし。」と言った巧は、こらえ切れずに涙が。「すみません、トイレ」と巧は出ていき、それをしょうがねえなあ、って感じで指を指し「な。」と杏子に話しかける柊二。お母さんが赤い靴を持ってくる。「天国で歩けるようにね」って。出ていくお母さんを見送って、「よかったな。」 チークを塗ってると、目に涙があふれて来て、「あーごめん、わすれてた。これ、これ」と櫛を出して、髪をとかして
大きな息を吐いて、「どうすか?」「パールもうちょっと足そうか。な。で、口紅はもうちょっとグロスひいて光らせて。・・・お前そういうの好きだったもんな。」ブラシを出して、杏子の額に手を当てると、そのまま動きが止まる。嗚咽がもれて、「なんでこんなに冷てえんだよ、お前。・・・・おい、ねえちゃん、シカトすんなよ、何とか言えよお前、おい。笑えよっ!綺麗にしてやってんだから、笑えよ!きょうこ。」・・・・泣く泣く泣く泣く!泣いてやるー!

青い空にオレンジの風船。ふたりのイメージカラー。
「杏子が焼かれたその日は、雲一つない晴天で風もまるでなくて、行楽日和とでも言いたい日だった。空は抜けるように青く静かで、そして彼女の骨は砂のように白く、少し苦かった。」
みんなから離れて一人で足をぶらぶらさせて、青い空に溶けるような柊二の顔がやさしくて瀬名みたい。
収骨するときのアップがすっごい美しい。

終わって巧と握手して別れ、そこにお兄ちゃんがいて、「あのー・・・ありがとう。あんたのな、あんたの、おかげであいつ、幸せだった。」頭を下げるおにいちゃん。
すっごい泣けたよ。ここ。
「あの、ひとつお願いあるんですけど。」「なんだ」「あの犬もらってもいいすか?」
「もし死後の世界なんてのがあるとすればそれは誰かの心の中かもしれない。きみは僕の心の中で永遠に失われないから。ねえ、杏子。僕はちゃんと君を愛せていた。」
バイクに乗る前、まぶしそうに左目をつぶって空を見上げる顔がきれーい!そしてバイクで終わる。 

3年後くらい?海辺の美容院。女の子がやってくる。ドアにベルが付いていて、鏡の回りにいろんな写真が貼ってあって、本棚には本、窓辺に杏子の椅子とクッション、そしてドリームキャッチャー。そこに、ありゃりゃ、そこまでやるとは。サーファー美容師登場か!それ、お湯なん?頭にかけて、ウエットの中にまですすぐからには。ここは木村がしゃべった三浦のロケ。もうちゃんとセット作っちゃったわけね、これが。
美容院に来るのが初めての女の子はママに内証で来ました。写真の場所のことをどこ?って聞かれて、
「これはね、心の中。」 額出してるのもいいなあ、やっぱり。
海を見つめる柊二の背中に杏子の声がかぶさる。「ねえ柊二、この世は綺麗だったよ。高さ100センチから見る世界はきれいだったよ。あなたに会って私の人生は星くずをまいたように輝いたんだ。」
振り向く柊二、杏子の椅子とクッション、ドリームキャッチャーでフェイドアウト。

回想シーンが全然なくて良かったなぁ。90分にして延ばした分は総集編かぁ?っつうようなヤツは見てイヤになるじゃない。淡々としてて、それほどお涙ちょうだいにせず、全く意外性はない。でも演技が光るってやるですか?キャストが違ってたら全然ヒットしなかったかも。また賛否両論、いろいろ言われるのだろうけど、木村の死に化粧のシーンは名シーンとしてきっと語りつがれるのでしょう。おおげさか?
柊二は、一生一人でいるんではなく、新しい恋をみつける。心に杏子もいてそれを認めてくれるいい人に会うに違いないと思います。ね、そうじゃなきゃかわいそうでしょ。


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