翼彦一 隼会六本木地区貸元 翼興業 組長 草彅剛 四方木りこ 隼会池袋地区貸元 四方木連合 組長 黒木メイサ
黒沢五郎 隼会品川地区貸元 伍社組 構成員 五十嵐隼士 老人介護施設「タイヨウ」 ヘルパー 和泉零次 山本裕典
六車雅人 隼会赤坂地区貸元 六車組 組長 夕輝壽太 老人介護施設「タイヨウ」 ヘルパー 美空晴菜 仲里依紗
二本橋賢吾 隼会日暮里地区貸元 日本橋興業 組長 宇梶剛士 「ハートフルバード」代表取締役 羽鳥晶 夏川結衣
鷹山三樹矢 隼会上野地区貸元 鷹山組 構成員 藪宏太 羽鳥涼太 加藤清史郎
老人介護施設「タイヨウ」オーナー 園崎康弘 大杉蓮 鷹山源助 隼会若頭 上野地区貸元 鷹山組 組長 松平健
脚本::古家和尚   演出:西谷弘、石川淳一、葉山浩樹


09/08/13 第6話『認知症患者の恋』
★今日は二本橋さんのお話
若年性認知症のサイトを見る晶と、心配する涼太。
彦一っつぁんも気になって認知症について晴菜に聞いてみました。
晶は自分の刺青を見たはずなのに覚えてないし、涼太も心配してたし。認知症?

スイカの種を飛ばす三樹矢にすっごい勢いでバコン!って頭をひっぱたく彦一っつぁん。どんどん突っ込み上手になっております。
話題は、夜這いするセクハラエロオヤジの風間さんのこと。遊び人だったらしいという話から、「落とした女の数ならアニキのほうが上ですよね」なんて言われる彦一っつぁん。
それを聞いてちょっと怪訝な顔のりこ。
二本橋は別れた妻との復縁を望んでて、久々に娘に会えのでウキウキだけど、娘から連絡があり、元妻が再婚すると聞き落ち込むのでした。

認知症の母親をタイヨウに入所させるためにやってきた付き添いのお嫁さんのお尻まで触る風間さんに、彦一っつぁんは業を煮やして「エロジジィ!部屋に帰るぞ!」と力づくで車いすを押
します。
でも新しい入所者の名前が“徳田多恵子”と聞いて、顔色変える風間さん。
ちょっと嫌な感じの嫁の横山めぐみ。

涼太はまたもやしょぼんとして「アニキー」とやってくる。
「しょぼい顔してんじゃねぇよ」と涼太のホッペを掴んでアヒル顔にする彦一っつぁん。
ママのことが心配な涼太は言います。
「アニキ、ママに聞いてくれない?病気のこと」
「何でそうなんだよ、ふざけんな。そんなくだらないこと人に頼むんじゃねぇよ」
部屋に入ってきたりこは「また舎弟とサボってんのか」
「うるせーよ。ほら、もう帰れよ」
「アニキ、ママのこと嫌い?」
「いけすかねぇからな」
涼太はますますしょぼぉーんとしてトボトボと出て行きました。

初恋の人と会えて、風間さんは真面目になり、日本橋と彦一っつぁんに昔の話をします。純な思いの風間さんは「多恵ちゃんをデートに誘って告白したい」と。
そんな風間さんの影響か、五郎さんは晴菜に、三樹矢はりこに言い寄りますが、相手にされず。
「興味ない」って言う六車って「ひょっとしてゲイ?」。

りこと晴菜も恋愛話。まだ男の人と1回しか付き合ったことないし、分からないって悩んでる晴菜は彦一っつぁんが気になってます。
りこに聞くと、意外にも過去一人も付き会ったことがないと言います。
「一人も?ゼロ?」
「なんだよ」
りこ、不機嫌。

娘に会ったけど、仕事のことをとやかく言われ、「何も変わってない、私のことを何も考えてない!」と言って怒って帰ってしまい、しょぼぉんな二本橋。
リハビリに励む風間さんに励まされるのでした。

★アルツハイマー型認知症を受け入れなければならないなんて
晶は病院ではっきり診断されました。かつて母親も同じ病気だったのです。
その時、ふと思い出す彦一っつぁんの刺青。あー!
タイヨウの入り口でまたタバコ吸ってる彦一っつぁん。すんごいヘビーなんですけど、だいじょうぶかな。せっかくタバコ止めてるのにね、剛。
「ガキが心配してるぞ、あんたのこと」
晶は話があると、彦一っつぁんを連れ出します。
「涼太はあなたのこと知ってるの?」
「あ?」
「刺青」
「ちっ、覚えてたのかよ」
「思い出せたの、さっき。病院で。・・・アルツハイマー型認知症。これからどんどん進行していくの」
「ガキには?」
「あなたがどういう人か聞かないし、このことは誰にも言わない。だから、私の病気のことは言わないで。特に、涼太には絶対!あの子はまだ小さいから。だから」
「あんた・・・」
「何も言わないで。くじけそうで怖いから」
「・・・・」
りこって立ち聞きさせたら日本一ぐらい毎週立ち聞きしております。

任侠軍団の夜のひととき。考え込む彦一っつぁん、そして二本橋。
二本橋は、ついに発言します。「申し上げにくいことなんですけど、この研修抜けさせていただきます。みなさんにはご迷惑をおかけしませんので」
いかるヤツはいるけど、「てめえの人生だ。好きにすりゃいいだろ」と彦一っつぁん。
二本橋のジャージのサイコロの絵柄が3Dみたいな絵で怖いんですけど。

休憩時間に浜にいるりこのところに来る涼太。
「アニキなら仕事してるよ」
「うん」
「どうした?」
「ママ、病院に行ったみたい。悪いところ何もなかったって」
「よかったじゃないか」
「ウソだよきっと。アニキにママのこと守ってって頼めないかな。本当は僕が守ってあげたいんだけど」
「だから強くなりたかったのか」
けなげー。
「父さんどんな人だった?」
「覚えてない」
「じゃあ、父さん欲しいか?」
「ママのこと守ってくれる人なら」
「そうか」
それが彦一っつぁん?って勝手なこと考えるりこっていう展開なんでしょうね、たぶん。

彦一っつぁんは、雑巾をバケツにぶち込みながら何を考えてるの?涼太家族のこと?

★彦一っつぁんの好きなヤツって?
多恵子さんの熱が高く、乞われてそばにいて、着替えを手伝ってあげようとした風間さんは、「父ちゃん」って言われて複雑。
そこに家族が来て、誤解されたまま、退所してしまう多恵子さん。
二本橋は風間さんのことをかばうけど、聞く耳持たぬ嫁。
彦一っつぁんもキレます。
「年寄りは好きになったりしちゃいけねぇってのか!」詰めても家族の心は頑な。

和泉くんに怒られる任侠組。
「認知症だって感情はあるんだろ?」と言う彦一っつぁんだけど、和泉くんはますますひどい言い方をするので、二本橋が我慢しきれず和泉くんに殴りかかってしまいます。
それを止めに入った彦一っつぁんも殴られて、怒った彦一っつぁんは必殺ワザのを頭突き!二本橋ダウン。
「何がいけねぇんだよ・・・」と二本橋。
鼻の上に傷を作った二本橋は風間さんに会いに行きます。デートに誘えなかったと後悔しているけど、好きな人が幸せならそれでありがたいと言う風間さん。

飲みに行かなかった彦一っつぁんは屋上で一人でタバコ吸ってると、りこがやって来る。
「惚れたはれたに年は関係ないのに。誰だっているだろうが、好きなヤツぐらい」
「あんたは?」
「あ?」
「あんたもいんのかよ」
「アホか」
彦一っつぁんが吸ってるタバコをスッと取って吸ってみるりこ。
「コホン、コホン、まっじぃ」と去るりこ。
こんな仕草、昭和の恋の始まりのシーンにありそうな・・・。っていうか、昭和時代、私もしたことあるような(笑)。

二本橋が決意した表情でどこかに行くのに声をかける彦一っつぁん。
「おい、どこ行くんだよ」
じーっと見つめる真剣な顔。
シンパシー感じてるらしいです、二人。

夜道を闊歩する二人のヤクザの影はカッコイイです。
多恵子さんちに行き、頼む二本橋。
「風間さんにお母さんをデートに誘わせてあげてください」
「お父ちゃん・・」と言う多恵子さん。
「認知症でも人を好きなるんです。ちゃんと気持ちを伝えさせてあげてください」と、土下座する二本橋。
それを見つめる彦一っつぁんのお顔はとってもりりしいです。

★女を待てる男がカッコイイんだよ
多恵子さんとの待ち合わせ場所に行く風間さん。
二本橋は別れた妻に会いに行き、結局は新しい人生を妻にプレゼント。娘に嫌われても、自分の本当の姿を貫くことにしたのでした。

りこは彦一っつぁんの好きなブラックコーヒーを飲んでます。苦くて、くぅーーーって顔をしながら。

皮肉にも、多恵子さんはその朝帰らぬ人に。
風間さんに知らせに走る彦一っつぁん。
「もう少し待つさ」と言う風間さん。
「昔から女の支度が遅いのはしょうがねぇんだよ」それを待てる男がカッコイイんだって。そんなこと言う風間さんがカッコイイ。
嗚咽する風間さんを見て、必死で涙をこらえる彦一っつぁん。ちょっと泣きすぎだよ。極道のくせに(笑)。

そして、ハートフルバードの良くないウワサがネット上に広がっていました。



09/08/06 第5話『憎き母との再会』
★いきなり目の前に現れた母

あの女に見られた?バレたら何もかもパーだろ!りこは彦一っつぁんに詰め寄ります。
俺がなんとかすると出て行こうとする彦一っつぁんの腕を掴んで引っ張った拍子に畳の上に転んだ彦一っつぁんを覆いかぶさるようになってしまったりこ。あ、ドキドキ。
その時、戸が開いて晴菜が!「ちょっ??何やってるんですか」
あの女は倒れたからとりあえず誰にも言うなと、釘をさすりこ。
晴菜ちゃん、あわあわです。

晶は夜のうちに家に帰ったと聞き、焦る彦一っつぁんとりこ。
旦那さんの介護に疲れた奥さんが自殺を図り、それは未遂に終わったものの入院し、旦那さんがタイヨウに入ってきました。奥さんに面会に行く和泉に連れて行かれる彦一っつぁんとりこ。
病室に入ってその人を見た彦一っつぁんの顔色が変わりました。その人の腕のやけどの跡、名前がさくら。
28年前に自分を捨てた母親だったのです。
和泉とりこがしゃべってる所から離れたところで、下向いたまま気持ちを抑えられなくなりそうな彦一っつぁん。
その人は施設で介護をお願いしたいと言うが、施設では短期しか受け入れられないので、退院したらがんばって欲しい、と言ってると。

ひ「無理だよ、その女には」ついに口を開いた彦一っつぁん。
り「は?」
ひ「その女に他人の世話なんて無理だってんだ」
和泉「何言ってんだ、お前」
その人をじーっと見る彦一っつぁん。その人も徐々に顔を上げて彦一っつぁんを見る。
ひ「わかんねぇか。わかんねぇよんなそりゃ。28年も経っちゃよ」
さくら「あんた・・・彦一?」
言われた瞬間、バッと出ていく彦一っつぁん。追いかけるりこ。
さくら「まさか・・・」

り「あの人、あんたの?」
ひ「あぁそうだよ!オレと親父を捨ててった母親だよアイツは!くそったれ!」
そう言って廊下を大股でずんずん歩いていく彦一っつぁんのスローモーションがカッコよかったなー。
追いかけるりこがだんだんスピードを上げて走り出さないとついていけないのも、リアルで良かったです。

★母を避ける彦一っつぁん
海にまで彦一っつぁんにちゃんとついてきてるりこ、本当に「意外とおせっかい」(笑)。
晴菜も戻ってきた和泉の話を聞いて、彦一っつぁんを探しに海へ行き、ふたりを見つけます。
「まさか生きてたとはな・・・」7歳の時、離婚届を置いて家を出ていった母。「必ず迎えに来るからね」と言ったのに。
父はそのあとすぐ死んで、親戚中たらい回し。子どもを捨てた母親が欠け落ちして、結局その男の介護が嫌になって死のうとしたなんて。また同じこと繰り返すに決まってる。
オレはあいつに関わるつもりはない・・・。
語るので、彦一っつぁん素直じゃん、って思います。
晴菜は、「親子なのに、そんなのおかしい」と彦一っつぁんに詰め寄るけど、りこに止められます。
り「あんたみたいな子にはアイツの気持ちはわかんないよ」
じゃあ、あんたには分かるのか?と聞きたい気分だったけど、晴菜はそんなことは言いません。
晴菜も意外と複雑な家庭環境だったりするんじゃないのかしらね。

彦一っつぁんは母親を奪ったかもしれない男の部屋に入って行きます。
ひ「あんた、嫁さんが何したかわかってんのか」
男「また死のうとでもしたんだろ。いつものことだ」
ひ「あんたの世話がいやになって死のうとしたんだろ」
男「アイツはわしをおいて死んだりはせん」
ひ「あんた何年連れ添ってんだよ」
男「30年・・・」
こいつが、母親を奪った奴なんだ・・・・と拳を強く握り締め、目を真っ赤にする彦一っつぁん。

そこでドアが開いて、和泉が「おい、何やってんだ!」
その背後には母さくらが。しばし見つめる母。
そして出て行く彦一っつぁん。

さくらは夫の世話をするので、一緒に部屋に寝泊まりすると園長に言います。
その会話を彦一っつぁんは忌々しげに聞いています。晴菜はそれをわかっていて、賛成します。

晶が来て、倒れたときに彦一っつぁんが見つけてくれたことのお礼を言います。
ひ「それだけかよ。見たんだろ!何で何にも言わないんだよ!」
机を蹴っ飛ばす彦一っつぁん。りこに止められてそれ以上は何も言わなかったけど。晶は、何のことだかさっぱり…。

かいがいしく夫の世話するさくら。施設のヘルパーたちが母のことを褒めるので、余計にムカつく彦一っつぁん。

さくらが洗濯場にいると、戸の向こうに息子の姿が。タバコを吸う彦一っつぁん。思わず一歩近づこうとしたさくら。
そこにりこが彦一っつぁんを呼びに来ます。「風呂入れるの手伝えってさ」と。
「ちっ」とタバコを空き缶で消して、それをそのままさっとりこに渡したのが、自然すぎて、えーーー??って思っちゃった。もうそこまで、あ・うんになってていいのー?って。
ドラマ的には、仲間というより、まだライバル関係なのに。

★イライラ爆発の彦一っつぁん
任侠チームは今日はお好み焼き。
暗い雰囲気なので、とテレビをつけたら、母子ライオンが巡り合った話をやってて、りこがバシンとミキオを叩く。彦一っつぁんは知らん顔。
でも、ここにも意外とおせっかいな六車が「あのまま放置してていいのか」と。
介護するほうも共倒れになると言います。
突然「わー焦げた!」と大騒ぎの五郎を、パコーンとナイスヒット!彦一っつぁん!
おせっかいりこは、また彦一っつぁんに「さくらさん、あんたに会いたくてここに来たんじゃないのか。あんたと話がしたくて」
ひ「何話すってんだよ」
その言い方もいちいちカッコイイんですけどぉ。剛さん。

涼太が落ち込んで彦一っつぁんのところにやってきます。
「何だよ。またママとなんかあったってか」
親なんか信用すんな、人間は一人なんだと彦一っつぁんは言うのですが。
涼太はママが心配なんです。今日グラタンを作ってくれた。前の日にもグラタンを作ったのに、全然覚えてないように。「ママ病気なのかな」
「知るかよ」

入所者みんなで歌の練習をしてるところに、さくら夫婦もやってきた。
席をはずそうとした彦一っつぁんを止める晴菜。それをやめろ、と止めるりこ。
この人たち本当におせっかいなんだから。
我慢できなくなった彦一っつぁんはさくらに詰め寄ります。
「オレと話してぇのかよ、え?」
旦那さんは何も知らないので「なんだこいつは?」
「何話すってんだよ、言ってみろよ」
みんなに止められ、抑えられ、羽交い締めされるけど、ものすごい勢いで叫びまくる彦一っつぁん。
「これ見よがしに旦那の世話なんかしやがって!言い訳したって死のうとしたくせに、いい人ぶってんじゃねぇよ!ざまーねえな!結局てめぇはこのジジイから逃げたんじゃねぇかよ!今更なにやったって遅せーんだよ!」
地区交流会のために、作った花の飾りやいろいろなものが、騒動の中でみんなに踏みにじられていく・・・。
「おい、なんとか言ってみろよ!オレを捨てて、どんだけ楽しい人生送ってきたか聞かせろよ!」
さくらの平手が彦一っつぁんの頬をパシン!
ふんっと出ていく彦一っつぁん。
ずっと見てた涼太が彦一っつぁんを追いかけるけど、付いてくんな!と雨の中、振り切るのでした。

★ありがとうございます。母を支えてくれて。
いつもの海辺の休憩所みたいなところでタバコを吸う彦一っつぁん。
通りかかった晶が来ます。
母親が現れた話は聞いていて、「遅れて来た反抗期ってとこ?」と。
ひ「うるせぇ。あんたにに関係ないだろ」
晶「関係ないけど。今度はあんたが捨てるの?捨てられたお返しに。でも断ち切ることなんかできないの」
ひ「おめぇに何が分かるんだ」
晶「捨てる気持ち。私は親を捨てたから。でも今はわかる。子どもに嫌われることがどんなに悲しいことか。どんなにこじれても親子は親子だから」

彦一っつぁんがいない任侠チームの晩御飯はしんみり。親身になりすぎなです、任侠チーム。

彦一っつぁんはさくら夫婦の部屋の前に立ち、ドアの取っ手に手をかけようかどうしようかとしてるとき。
中で音がして「さくら!」と言う声。
桜が倒れた!助けてくれ!さくらを助けてくれ!と憎き男が必死で彦一っつぁんに頼むのです。
「くそぉー!」って母をおぶって走りだす彦一っつぁん。
走って走って、病院へ。
大変そう・・・彦一っつぁん。

過労だから休ませることだと言われてホッと安心。
駆けつけた晴菜に「帰れよ。俺がのこってっから」
晴「ごめんなさい。家族のことに口出ししちゃって」とお辞儀をして帰っていく晴菜。
ちょっと優しい顔になる彦一っつぁん。
気が付いたさくらが、彦一っつぁんに話します。
「あなたにずっと謝りたかった。28年間ずっと。今すぐ許してもらおうと思わないけど。母さん、あんたを迎えに行けなかった。今日迎えに行こう、明日迎えに行こう、と思ってた」
「ふざけんな、ふざけんなよ!」
身体を壊して病院を出たり入ったりする自分をずっと支えてくれたのがあの人だと言う母。
「それで今はいいなりかよ。あれじゃあ死んだ親父のほうがマシだろうがよ」
母は言います。今はあんなだけど、昔は、元気になったら子どもを迎えに行こう、自分はいい父親になるんだって、言ってた。優しい人なのだと。
「・・・あなたに会えてよかった・・・。あなたの顔見て、あの人とまた生きようと思った。ありがとう、彦一」
涙いっぱいの彦一っつぁん。極道なのにそんな顔。

彦一っつぁんはタイヨウに戻り旦那さんのところに行きます。
「さくらは?」
「だいじょぶだ」
「そうか」
そのまま出て行こうとすると、トイレの介護を頼まれる彦一っつぁん。
便器に座らせる時に抱き抱えた状態のとき、彦一っつぁんを離さない旦那さん。そして、彦一っつぁんの耳元で静かに言うのです。
「立派に育たれて、何よりです・・・。お母さんを奪ったこと、申し訳ないと思っております・・・。これからさくらを・・・」
そこで、振り切って出ていきアコーディオンカーテンを閉める彦一っつぁん。
悲しそうな表情の旦那さん。いい人なんだ。

そして・・・

彦一っつぁんの声が。
「ありがとうございます・・・。おふくろ・・・おふくろを支えてくれて」
旦那さんの、安堵した顔。
うわーーー、泣かせる~。
「これからもよろしくお願いします」
旦那さん、泣く。

剛の泣きの演技。もう、こういうシーンは天下一品。
彦一っつぁんにしても涙も鼻水も出ちゃいますとも!
すごいわ。やっぱすごいわ。
立ち聞きばっかしてるりこもうるうる。

★桜吹雪はお母さん?
地域交流会当日。
夫婦で入れる施設がみつかったということで見送りに行ってた晴菜が帰って来た。
ひ「悪いな」
晴「お母さん、手紙書くって言ってましたよ」
へへって感じ。

そして何で『旅立ちの唄』なんかをうたうのかしら?ま、いいけど。SMAPだからってことなら許す(笑)。
涼太も仕事だからダメだと言うママを、歌の輪の中に無理やり引き込みます。どんな親でも、親は親。

ひ「あのやけど、ガキん時、オレのことかばってできたんだよ」
彦一っつぁんは隣にいるりこに語るのでした。

夜、宿舎で刺青を出したまま歩いてきた彦一っつぁんを見て、ふふって笑うりこ。
「何だよ」
「いや、おふくろさんの名前も桜だなって思って」
「関係ねぇよ、んなもん」
照れちゃって、可愛い彦一っつぁんでした。

そして、晶は若年性認知症のサイトを見てるのです・・・。



09/07/30 第4話『詐欺ヘルパー現る』
★いろいろと問題を抱えてる人は多いのです

先週の事件があってから彦一っつぁんはりこが心配で、そんな彦一っつぁんが気になる晴菜。
りこは晴菜に訊きます。
何でこの仕事をやってるのか?・・・「誰かがやらなければならない仕事です。私たちは家族の代わりですから」
「そんなのなれない」

任侠チームの晩御飯タイム。二本橋さんはバツイチであることが判明。
この研修で幹部を選ぶ基準がわからないし、目的がわからない。集まるとそういう話になります。
「所詮エセヘルパーなんだから」とすぐ斜めに構える六車にムカつく彦一っつぁん。
「うるせーな。てめぇがしゃべるとメシがまずくなる。黙ってろ」

しょぼんとした涼太が彦一っつぁんのところに来ます。だんだん迎え方も暖かくなってる彦一っつぁん。
学校で同級生を殴ったらしい。
晶は学校から連絡を受け、タイヨウに息子を迎えに来た。

ひ「ガキのケンカだ。ちゃんと話聞いてやれよ。相手はずーっとアイツのこといじめてたやつだってよ」
晶「そういうことあなたには話すのね、あの子」

今日は涼太の誕生日。ママからのプレゼントに一瞬子どもらしい顔をしたけど、クールな顔に戻って「ありがとう」と言って、部屋から出ていってしまいます。

★美人ヘルパー現る
今日は公園でお散歩。
彦一っつぁんが担当したおばあさん北浦ナツさんが偶然見つけたのはレイコという、昔お世話になったヘルパーさんだと言う。
その日をきっかけにタイヨウに来るようになったレイコ。無認可のボランティアでヘルパーをやってた、と。
ナツさんは、よくしてもらって信頼している様子。
ナツさんの身寄りの話を晴菜に聞き「そんなんばっか」とつぶやくりこ。
ひ「いいんじゃないか、あれはあれで」
り「別になにも言ってないだろ。あんた意外におせっかいだな」
ひ「あ?」
り「死んだ兄貴に似てるよ、そんなとこ」

レイコさんはタイヨウで大評判。よく気がつくいい人で、綺麗だし。
男たちがはしゃいでいるので女性たちは機嫌悪くなってます。

ママにもらったグローブでひとり壁に向かってボールを投げてる涼太を見かける彦一っつぁん。
転がってきたボールを投げ返してやらず、ふんっとそこに落とす彦一っつぁん。いじわるー。
と見せかけて、ちゃんとアイスを買ってあげて一緒に食べながら歩く彦一っつぁん。ケンカした相手に謝ったのか?
ママが・・・と言う涼太。
「遠足は家に帰るまでが遠足って言うだろ。ガキのケンカは仲直りするまでがガキのケンカなんだよ!」
「・・・・帰る」

その時彦一っつぁんは偶然レイコを見かけると、レイコはお年寄りに「アユミ」と呼ばれていました。
タイヨウ和泉くんもちょっとレイコのことを不審に思っています。お金もらってるらしいというウワサもあるし。

そして彦一っつぁんはついにレイコ直接問いただします。
ひ「あんたこないだ街でばあさんの世話してただろ」
レイコ「訪問の仕事をこの街でしてますから」
ひ「何であゆみって呼ばれてたんだよ」
レイコ「認知症のおばあさんが私のこと奥さんだと勘違いしてて」
なるほどね、言いようだわ。

り「どうかしたのか」
ひ「別に」
り「好みなわけ?」
ひ「ドンピシャ」
り「はぁ?」

レイコの笑顔の裏の顔が見える彦一っつぁん。自分がお年寄りを騙してお金をもらってたこととかぶるんです。
レイコは彦一っつぁんに見られたことで、もうこの街での詐欺の仕事を切り上げることに。彦一っつぁんはレイコの後をつけて、別のお年寄りには「ナオコ」と呼ばれてること、そして鷲津組と接触している現場も、目撃します。
タイヨウでは和泉くんも独自に調査中。

★美人ヘルパーの正体は
詐欺ヘルパーがあの女の正体だ、と任侠チームに発表する彦一っつぁん。
驚きの面々。
ひ「鷲津組と関わってんだぞ。カタギのわけねえだろ」
うちの施設の身寄りのないヤツとか家族がいても遠くに住んでるヤツを狙ってる。
六車さんはネットで千葉県警の情報を見て、最近起こった詐欺ヘルパー事件の発生地域からすると、本当に詐欺師かも、と言います。
任侠チーム、さ、どうするか?

クールな六車は、「僕らの研修とは関係ないですから」と知らんふり。
ひ「おい、それどういう意味だよ」
鷲津組とつながってるなら、関わらないほうがいい。鷲津組とのつながりがわからないし。
下手に探るとこっちのことがばれるし、とみんなも六車に同意します。
ひ「気にくわねぇな。女つかって汚い商売しやがって」
六車「勝手な暴走しないでくださいよ。連帯責任なるんですから。前も自分も似たようなことしてたでしょ」
ひ「んだと!こら!」六車につかみかかる彦一っつぁん。
六車「今更正義漢ぶるなって言ってるんですよっ」
ひ「てめーこのやろーもう一遍言ってみろ!」
六車「研修の目的ってこういうこっだろ!」
珍しく激昂した六車。頭はこういう金儲けの方法をやらせようとしてるんなら、あの女と一緒だ!と。
彦一っつぁんはみんなに羽交い締めされて六車からはがされます。
六車「僕らは年寄りのためにやってんじゃない。そのことを忘れないほうがいいですよ」
あくまでクール。
悔し紛れに椅子を蹴飛ばす彦一っつぁん。
みんな複雑な心境です。

★屋上は悩む人間の定位置です
ナツさんにレイコのことを話そうとしてナツさんの部屋の取っ手に手をかける彦一っつぁんだけど、躊躇しています。
り「話す気かよ」
ナツさんはレイコのことを信じ切ってるから言っても無駄だと言うりこ。
ひ「じゃあどうすろって言うんだよ」
り「わかんねぇよ。タダのヘルパーなんだから」

タバコを吸いに屋上に行くと晶がひとりでいました。
ひ「珍しいな」
晶「風に当たってるだけよ」
いつものベンチに座った彦一っつぁんは話しかけます。
ひ「ヘルパーってのは不自由だな、規則のせいで年寄りの頼みもきけねぇこと多いしよ」
晶「お年寄りを喜ばせたいならボランティアになりなさい」
ひ「あんた前に言ってたよな、介護施設は理想から一番遠い場所だって。そういうの変えていこうと思わねぇのかよ」
晶「安い賃金で労働条件は過酷。そのうえに理想まで求めたらヘルパーの数はどんどん減っていくわ。ヘルパー不足で孤立する高齢者が増えるよりマシよ。私はね、あなたみたいに目の前の老人だけ救えればそれでいいとは思えないの」
システマチックで、時代に逆行してるという指摘を本部で受けたばかりの晶も悩んでいるのです。
ひ「あんた案外優しいな。ガキにもそういう話してやれよ。同級生にあんたのことボロクソに言われたんだと。年寄り相手に金儲けしてるとか、テレビ出て生意気だとか。ちゃんと話聞いてやれっつったろ」
何も言わずに行こうとした晶がふらついて倒れそうになって、それを支える彦一っつぁん。
その時缶ジュースを彦一っつぁんに持ってきてくれたりこは、その瞬間を見て、「あ」っと思わず引っ込んじゃった。
何でもないわ、と去って行く晶。
りこは彦一っつぁんにジュースを投げて「邪魔したな」
普通ならめんどくせー展開なんですが、そういうこともないでしょう(笑)。

★詐欺師消える
ナツさんがレイコと連絡がつかなくなったと言う。電話も解約されてる、と訊いた彦一っつぁん。また飛び出して行きます。それについていくりこ。
タイヨウの玄関からこうやって飛び出す映像はこれからも何回も見るのでしょう。毎度毎度全力疾走、お疲れ様です。

レイコの部屋はもぬけの空。今日はさすがに窓ガラスは割りませんでした。
ベランダの箱かなんかを蹴っ飛ばして、お怒りの彦一っつぁん。
施設はレイコさんのウワサで騒然としています。六車は何を企んでる?

タイヨウに戻った彦一っつぁんとりこ。
和泉がナツさんと話しています。タイヨウに来る前に100万円を取られたことを黙ってたナツさん。
ナツさんは言うのです。「とられてもよかったのに」
一人でさびしい時に来てくれたレイコさん。決まった時間だけに来るヘルパーと違ってレイコさんは優しくて、頼みごともきいてくれて。
「詐欺師だっていいじゃないの、優しくしてくれたら。ちゃんとお別れいいたかったんだけどな。無理なら無事に逃げ切って欲しいわ」
それを聞き、やりきれない彦一っつぁん。

りこ「どうしようもねぇって、うちらには。ばあさん納得づくで、逃げてほしいと思ってるんだから」
悔しげな彦一っつぁんは、すくっと立ち上がりどこかに行こうとします。
り「おい」
ひ「鷲津組に行きゃあなんか手掛かりあんだろ」
り「行ってどうすんだよ」彦一っつぁんの腕を掴むけど、ガッツリ払われてしまいます。
ひ「どけよっ」
り「落ち着けって」
彦一っつぁんはりこの襟をグッと掴みますが、悔しそうにバッと離します。その仕草はすごく力が入っていて、りこは痛かったに違いないです。
そこに六車が来て、レイコの素性を語ります。「本名しんどうあや。介護福祉士で、もともとは父親の経営する介護施設で働いていたそうです」
施設がつぶれて父が過労死し、鷲津組から莫大な借金を抱えた、と。
レイコが通っていたお年寄りの家に行き話を聞いてきた任侠組。お金は取られてもみんなレイコに感謝してる事実。

彦一っつぁんは、六車が協力的になったのが腑に落ちませんが。
六車は「あの女を野放しにするとこっちのしのぎがうまくいかなくなるかもしれないから」と。
ひ「ちっ」

レイコの居所は分からないのか、他の手掛かりは?
彦一っつぁんは「今度の日曜ね」とナツさんとレイコが話していたのを思い出しました。

★今日も彦一っつぁんが問題解決
16日の日曜日、ナツさんは亡くなった夫のお墓参りをレイコに頼んであったのでした。
レイコを取り囲む黒いシャツの彦一っつぁんと、グレーのシャツのりこ。カッコイイわー。怖いけど。

レイコの言い分。父親が死んでこのやり方を思いついた。
施設で安い給料で規則に縛られてやるより、自由にやって家族代わりになるほうがいい、当然の報酬をもらうのだと言うレイコ。
家族の介護の問題って根が深いよ・・・。考えさせられますなぁ。

レイコはナツさんの気持ちを聞き、動揺するのでした。「また騙そうとしたのに・・・」
彦一っつぁんはレイコの胸倉をグッと掴むだら、レイコは本当にビクってしたみたい。怖いもん。
ひ「ふざけんなよ、来い!オレはお前を助けようなんて思ってないんだよ」
レイコをタイヨウに引っ張っていきお年寄たちの前に立たせます。
ひ「てめえのこと心配してた爺さんばあさんだよ。騙してたんだろ?てめぇは!だったらちゃんとそう言え!詐欺師が感謝されたまま逃げんじゃねえよ、騙して逃げんなら憎まれろ!許してほしいと思うんだったらきっちり筋通せ!」
こんなに一本気なこと言える人は、カタギにはそうはいませんわ。カッコイイったらありゃしない。

レイコが口を開く前に、ナツさんがレイコにヒドイ!と正直に言い、謝るレイコに、もういい、お金は返してくれるまで待ってる、と言うのでした。
それを見て涼太はそっと出ていき、彦一っつぁんも出て行きます。
二本橋が彦一っつぁんを追いかけ告げます。「彼女自首しても鷲津組からずっと追われますよ」
ひ「そうはさせねぇよ」

涼太はケンカした友だちと仲直り。
テレビのニュースではレイコ逮捕のニュース。

頭から鷲津組に申し入れして、レイコのことから手を引いてもらえたらしいです。そんなに簡単にいくものなのか、それとも頭が出て行くってことはすごいことなのかな。

素晴らしい景色のビルの屋上で話す頭と彦一っつぁん。
ひ「ありがとうございました。頭」
頭「かまわねぇよ。・・・何だ?」
ひ「オレたちがこれで身につけるしのぎってのは、年寄り騙すことなんですかね」
頭「お前はそのつもりなのか?仕事へ戻れ。その答えはてめえで見つけるんだ」

一見落着のタイヨウでは、今日も彦一っつぁんは怒ってばっかり。ちゃんと食べてくれないお年寄り相手に怒鳴っております。こんなに思いっきり怒鳴るのを見るのもお年寄りにとってもストレス発散になったりして。

晶は、廊下をふらふら歩いて今にも倒れそう。
そこに歩いてきた彦一っつぁん「どうした?」
晶はうつろな顔でそのまま彦一っつぁんの胸に倒れこむと、それを支えた彦一っつぁんだけど、その瞬間に胸元の刺青を見られてしまった?!
一瞬の怖い顔!




09/07/23 第3話『阻止せよ老人虐待』
★彦一っつぁんは人参嫌い
幹部の席を施設での働き具合で決めるという頭の真意がわかりかねる面々。
お年寄りに靴をはかせるのが面倒でイライラする彦一っつぁん。
今日はりこが身内の1周忌でお休みで、おじいさんたちにウワサされてるってこともイラつく原因かも。
りこは組に帰っても気は休まりません。手下たちには女だから見くびられてるし。若頭は、たぶん組長の椅子を狙ってるだろうし。
シマで薬を売りさばいている素人がいるとの情報を聞いて、勝手に処理するなとくぎを刺すけど、どうなることやら。

彦一っつぁんは人参が嫌いのようで、これも後々の何かの伏線か。
晶は脳の病気らしいし。

りこが帰ってくると、浜辺で彦一っつぁんが涼太のパンチの練習に付き合ってるのに遭遇。
り「ケンカ仕込んでるのか?舎弟に」
ひ「舎弟じゃねぇよ」
り「案外面倒見がいいんだな」
ひ「うるせーな」
さっさと帰ろうとする彦一っつぁんを「兄貴!」と呼ぶ涼太。
ひ「帰んだよ。あと、兄貴って言うのやめろ」
涼「はいっ!ありがとうございました!」いい子~。

翌日からりこは、俄然張り切って仕事します。幹部にならないと手下に示しがつかないんです。
それを見て自分もやらねば、と言う五郎を見て若干シラケ気味の彦一っつぁん。
デイサービスのお年寄りがやってきて、近所のお年寄りの家で虐待があるらしいことを訴えてきました。

剛の鼻、つまみたくなるのわかります。
「何触ってんだよっ!」(笑)

★老人虐待?
虐待があるかもしれない家は、最近孫が一緒に住みだして、デイサービスを休止中。様子を見に行くと言う晴菜、「彦一さんも一緒に」と誘いますけど、「めんどくせー」と一蹴。
それに起用は晴菜は夜勤だし。
それなら、とりこが立候補。
結局彦一っつぁんも一緒に行きます。
り「帰れよ、あんたは」
ひ「最初に相談されたのオレだろうが」
り「めんどくせーって言ってじゃねぇか」

孫・タカシは愛想のいい若い男の子。おばあちゃんはもう寝たと言う。認知症だけど世話してあげたいと言う孫。
おばあちゃんが台所に出てきて音がしたので、しかたなくおばあちゃんに会わせてくれるタカシ。りこと彦一っつぁんはおびえたようなおばあちゃんの手首に縛られたような跡を発見するのです。

タイヨウに帰って仲間で話すけど、本人が何も言わないとどうしようもできないし、虐待かどうかもはっきりはわからない、ということなのです。
六車「虐待は判断が難しいからへたに関わらないほうがいいですよ。ポイント稼ぎたいのはわかるけど」
り「うっせーんだよ」
ひ「・・・」

りこは毎日のように、節子さんの家に行きます。迷惑がるおばあちゃんだけど、友だちとしてだったらいいだろ?と言うりこ。まだ家には入れてもらってないけど。
タカシがハートフルバード本社に苦情を言ったらしく、お叱りを受けたタイヨウ。オーナーは大弱り。
虐待の可能性がないとも言えないが、フランチャイズ契約を切られるかも、とぐだぐだ言う職員の言葉に、バンっ!と机を叩いて出て行くりこ。

ひ「何焦ってんだよ。大人しくしてたほうがいいんじゃねぇか。下手をすると手柄もクソもねえぞ」
り「私が何しようとアンタには関係ねぇだろ。それに、あのばあさんのこと放っておけるかよ」
そこに現れた晶が、おせっかいは利用者にとって迷惑なだけ、と言います。
り「虐待されてるのに無視しろと言うのか。仕事以外は何しようと私の勝手だよな、そういうことだよ」
でも晶は言います。虐待は簡単じゃない、そのおばあさん自身が助けを求めないと何もできない。「他人のあなたにはね」
それでも毎日訪ねて行くりこは、だんだんおばあちゃんに接近していきます。家にも上げてもらい、一緒に時をすごせるようになります。

★晴菜は彦一っつぁんが気になりはじめています
晴菜も一緒に行くと言い、彦一っつぁんも誘うけど、「いいんだよ、そいつは。下手うちたくなくて大人しくしてるだけだから」と言うりこ。
ひ「手柄立ててぇなら慎重にやれってんだよ」
り「ちっちぇえ男」
ひ「この野郎!」と持ってたゴムボールを、りこの近くめがけてバン!でも、ビクともしないりこ。
そんな二人のやりとりを、複雑な表情で見る晴菜でした。

りこと晴菜はおばあちゃんちに行く途中。
晴「あのー、聞いてもいいですか?彦一さんと仲いいみたいですけど」
り「どこがだよ」
晴「昔からお知り合いなんですか?」
り「名前と顔は知ってたぐらいだな。ほら、同じ会社でも働いてた場所が違うからさ」
晴「そうなんですか」
り「なんだよ」
晴「あ、いや、彦一さんってどんな人なのかなーって思って」
り「見たままだろ。ちっちぇえ男、最悪」
晴「でも、今まで何だかんだ言っておじいちゃんおばあちゃんのこと助けてくれてたし。言い方キツイですけど、本当は優しい人なんじゃないかなって思って」
りこ、ははぁーん、と晴菜の肩を抱いて。
り「あんたさ、男の趣味悪いね」と肩をポンポンと叩きました。
晴「え・・・」
いやー、いいシーンでした。晴菜ちゃん可愛いし、りこちゃんカッコイイし。

彦一っつぁんは雀荘。三樹矢の情報によれば、四方木組でのりこの立場は悪く、若頭が幅を利かせてると。
りこを心配する三樹矢。彼女は毎日ばあちゃんのところに通ってるのがグッとくる。「彦一さんは雀荘通いだっていうのに」
パコン!と樹矢の頭を思いっきりはたく彦一っつぁん。
ひ「仕事以外でオレが何しようと勝手だよ」
と、捨てた牌を「ロン!」と当てられてしまい、怒って点棒を投げつける彦一っつぁん。
でもその視線の先には、節子おばあちゃんを介護しているはずのタカシがいたのでした。彦一っつぁんは毎日通ってタカシを張ってたのでしょうか。
そんなことをするなんて、根っからの悪党でないことがバレバレ。

★彦一っつぁんのヒーローぶり!
最近は節子おばあちゃんの手首の跡も消え、落ち着いているのでほっと安心のりこ。
りこと晴菜が一緒に洗濯ものを干しながら仲良く話してるのがなんか可愛いくて、見てる五郎が「なんか楽しそうですね」って言っちゃうぐらい。
五郎は晴菜目当てなのかしら。六車に「リスク高いぞ」と言われ「アイツちっちぇえ男ですよね」
「ちっちぇえ」に反応して、彦一っつぁんは五郎の頭をバコン!
ご「何で?」意味わかんねー。

涼太は塾をさぼってタイヨウに行ってるのがママにバレてます。「友だちがいない」と言う涼太。
どうして?とママが聞くけど、言わない涼太。
「言いたいことはちゃんと言って。涼太とママは二人だけの家族なんだから。」
「どうして?どうして二人だけなの?」

ある日おばちゃんの家を訪ねたら、台所がめちゃめちゃ。
「あんたらが来るからまた。堪忍して」と泣くおばあちゃん。孫がやったんだろ?と訊いても自分がやったと言い張るおばあちゃん。「私にはあの子しかいないから」
ヘルパーさんはずっとそばには居てくれない。あの子はそばに来てくれた。あの子は悪くない・・・。
悩むりこと晴菜は、一芝居打つことにしました。

りこの組のシマで薬を売ってるのはタカシでした。

夜、晴菜がおばちゃんと台所にいて、タカシが帰ってきたら帰る。それからタカシが暴れ出す。りこは押し入れに隠れていて、暴力をふるうタカシの前に現れる、というところまで計画どおり。
包丁を取り出すタカシ。しかし正体を現したタカシにやられ倒れたりこはボコボコに蹴られ、そしてりこに向かってポットを振り上げるタカシ。
そこに、あらわれたヒーロー!ポットを取り上げ一発殴る!土足で登場だ!
ひ「鼻っ面に腰入れて打つんだな!」いやーん、カッコイイよすぎ。
り「あんた、なんでだよ」
ひ「研修メンバーが欠けたら連帯責任だろ。それよりどうすんだよ、コイツ」

タイヨウで事情聴取。両親に勘当されたタカシはおばあちゃんのところに転がりこんだ。おばあちゃんと両親が折り合いが悪いっていうのがとても悲しいです。
節子さんはあなたのことを黙ってたんですよ。ひと声かけてくだされば私たちプロがお手伝いしますから、と言うオーナー。
利用を再開するとは言わなかったけど、反省したタカシ。本当はイイ子らしいです。
結果オーライだけどこういうことはしないように、と晴菜、りこ、彦一に言うオーナーはあったかい人です。

今日も浜辺で涼太のパンチ練習に付き合う彦一っつぁん。
涼「兄貴、兄貴のママってどんな人?」
ひ「覚えてねぇよ。ずっと一人だよ」
涼「・・・・」いい表情するね。

★奥の深い問題なのです
りこと晴菜が、しばらく節子おばあちゃんから連絡がないね、と言っていると電話がかかってきてそれを聞いてるりこの表情を見た彦一っつぁん
「どうした?」・・・いいねぇ。「どうした?」っていう表情、いいねー。
「ばあちゃん」とつぶやいて血相変えて飛び出していくりこを追いかける彦一っつぁん。「かったるいなー!」と怒りながら走っていきます。
組の若頭からの連絡は、薬を売ってた素人が見つかり、後は任せてくれという電話でした。
おばあちゃんちは、鍵がかかって中に入れず、石で窓を割る彦一っつぁん。
おばあちゃんは手足を縛られて、意識がもうろうとしていました。

救急車を呼び運ばれるおばあちゃん。ついて救急車に乗り込もうとしたりこの腕をつかんで降ろす彦一っつぁん「向こう、どうすんだよ!」
り「知るかよ!うちの連中が勝手に始末つけんだろ!」
ひ「てめぇのしょってる組だろうが!」右肩をむんずと掴まれていることで、過去がフラッシュバックするりこ。
ひ「てめえできっちりケジメつけろよ!」
睨む彦一っつぁんがまたカッコイイんですよ。普段の剛と別人で。
彦一っつぁんはそのまま救急車に乗っておばあちゃんの付き添いに。

タカシはりこの組のヤツラに痛めつけられ、始末される寸前。
あ、この場所は四つ葉ノムコウでの決戦場ですかね?
りことタカシの対決、そして部下との対決。「メンツなんぞ幹部になって取り戻してやらぁ!」と部下に啖呵を切り、りこの目力に部下も力抜けたって感じで、タカシを自首させることに。
「次やったら殺すぞ」すごいカッコイイわー。

退院した節子おばあちゃんはタイヨウに入所したけど、夜中にタカシ、タカシと叫び、りこを目の敵にして、毎日暴れ、どうしようもありません。
身体拘束の指示が出て、やるせない彦一っつぁんとりこ。
これが限界だと言う晶。「ヘルパーは家族にはなれないの」

夜、一人で飲んでいたりこは、部屋から出てきた彦一っつぁんに向かって弱音を吐いてしまうのでした。
兄貴がいて死ぬ前に言われた、お前は跡を継がなくていいって。「普通に結婚して、普通に幸せになれって。もう遅せぇっつうんだよ」
無言で聞いてた彦一っつぁん、ひとこと「明日も早いぞ」と言い、部屋に入っていきました。

もうヒーロー以外の何者でもない彦一っつぁん。すっげーカッコイイぞぉー。




09/07/16 第2話『頑固ジジイの涙』

★桜吹雪を見られちゃった

一人でも正体がバレたりバックれたりしたら全員の連帯責任だと鷹山組長からのお達し。
ハートフルバードの方針は、ビジネスである以上利益を優先するということで、自社のおむつの着用率を上げることを指示してきました。
問題のある利用者は契約解除も辞さないと。
おむつを穿けなんて理不尽な。「やってらんね」っと放りだす彦一っつぁん。
そんな彦一っつぁんを「兄貴!」と呼んでくる涼太くん。
涼太にバレったってことが極道仲間にバレてしまいます。ヤクザに囲まれてるのに、臆さないって涼太っていうか、この人たち全然怖くないもんね。
とにかく顧問とカシラに知られないようにしないと。
涼「弟子にしてくれる?」
彦「弟子じゃねぇよ、舎弟っつんだよ」

涼太を見つけて、あの子には近づかないでと羽鳥顧問は彦一っつぁんに言います。
「うるせー、ガキのほうからまとわりついてきたんだよ」
おむつを穿かせて効率化、完璧な介護施設を目指すという羽鳥顧問には、何を言われても気に食わない彦一っつぁんです。

おむつについては晴菜も納得できません。自分が苦手なおじいさん・本村さんのところに彦一っつぁんに付いてきてもらいます。
晴菜が別の用事で呼ばれたあと、彦一っつぁんは「じいさんだからわがまま言わないでおむつぐらい穿け」と言いますが、「腕づくで穿かせてみせるか。お前が穿いてろ」と、杖で足をひっかけられ転ばされて、大事な部分にお茶をかけられてしまいました。
怒った彦一っつぁんがおじいさんに掴みかかり、胸倉を掴み合った拍子に桜吹雪を見られた!
おじいさんは何も言わず。

厄介なおじいさん、本村さんにおむつを穿かせたら、手柄になってポイントアップじゃないかとあれこれとがんばるのは、りこ、二本橋、黒沢。
彦一っつぁんのことを桜吹雪って呼ぶおじいさん。弱みを握られた感あり。

涼太は学校でいじめられているようです。

★頑固ジジィの落ち込みに失望するのです
「桜吹雪!」と言って脅して彦一っつぁんを外出につきあわす本村さん。
クソジジイ呼ばわりしてるけど、頑固ジジイと極道なんて、なかなかいいコンビに見えます。
知り合いがうろついてるから、と車いすを駅に預けさす本村さん、プライドが異常に高いです。バスでも席を譲ってもらわないで、「年寄り扱いするな」と言いますが「年寄りのくせに」。
柔道の道場に着くと、昔からのライバルを探しますが、去年から病気になり道場に出てきてないと聞き自宅に会いに行きます。

そのライバルは、もう何もわからず、寝たきりになっておむつをつけていました。ショックの本村じいさん。
声をかけることもない彦一っつぁん、駅に帰ってきて車いすを持ってきて、「乗れよ」って言うだけ。
「来るんじゃなかった。あんな姿見せたくなかったろうに」
「世話になって快適そうだったじゃねぇか」
「好きで!・・・人の世話になってるヤツはおらん!」
タイヨウに戻って一人、部屋で泣いている本村さんの声を聞く彦一っつぁんでした。

落ち込んでいる本村さんが車椅子から転倒しておもらしをしてるのを発見した晴菜とりこ。
私たちはお手伝いをするためにいるんです、こんなこと恥ずかしいことじゃないですよって優しく言う晴菜だけど。
「こんなことは、こんなことは、恥ずかしくない・・・」本村さんの心はもう風前のともしびなのでしょうか。
それを静かに見守る彦一っつぁん。
羽鳥顧問は本村さんは暴力的な行為により締約解除の対象となると言います。
「そうやって追い出すのか」といつものように歯向かう彦一っつぁん。
料金が安いなら、当然サービスには限界が。その中で介護する方法は二つだけ。ヘルパーがボランティア精神で働くか、利用者がその料金に見合った介助を受け入れるかしかない。
宣告する羽鳥顧問。
晴菜はりこに、「バカですよね私、恥ずかしいに決まってますよね」と反省するのでした。

結局本村さんは出て行くことになり、彦一っつぁんが部屋を覗くと、昔とったトロフィーや試合の写真などを箱につめこんでいました。「これ捨てて来てくれんか」と彦一っつぁんに頼みます。
おむつもすると言う本村さん。
イライラの彦一っつぁん。おむつを手にするも、「あんたいいのかよこれで!何でだよっ!」おむつを床にたたきつけ、出て行き、廊下に出してあったさっきの箱を蹴っ飛ばす。
それを見てたりこは箱を片づけて、持ってきます。「頼まれたんだろ、あんたが捨てろよ」と押しつけるりこ。
彦一っつぁんはムカムカしたまま買い物に。

★子どもにも老人にも容赦しないんですから
コンビニに行った帰り、いじめられてる涼太を目撃。水たまりに転ばされている涼太のところにズカズカ進んでいくと、怯えて散るいじめっ子たちなど目もくれず、涼太の頭をパコンっとひっぱたきます。
「何でやり返えさねぇんだよ!強くなりてーんじゃねぇのかよ。プライドねぇのかよっ!」
「えーん・・・(泣)」
「泣くんじゃねぇよ!」そのまま置き去りにしてさっさと去っていく彦一っつぁん。

イライラは最上級になり、作ってる焼きそばはめちゃまずそう。夕食は当番制なんですね。
すぐケンカする若者たちの声にもイライラする彦一っつぁんは、フライパンを放りだして部屋にこもってしまいました。

本村さんが出て行く日。
本村さんのところに来た彦一っつぁんは「ちょっとツラ貸せ!」と車いすをずんずん押していきます。
りこは昨日の段ボール箱がないことに気づき探すと、ゴミ置き場に放ってありました。あいつはどこ行った?探すりこ。
本村じいさんを押して海岸に行った彦一っつぁん。
「あんなもん人に捨てさせやがって!」と本村さんをガッと掴んで投げ飛ばす。足腰の立たないじいさん相手でも容赦はしません。

晴菜が通りかかり、二人を見つけ「止めないと!」と行こうとするのをりこが止め、ふたりで見守ります。
「がっかりだよ!あんたには」と彦一っつぁんは行こうとすると「待てー!!」と本村さん。
振り返る厳しい眼。でも彦一っつぁんは期待してた感じ。
ゆるゆると立ち上がる本村さん。「今のはへたくそ投げだ。もう1ぺんやってみろ!」
それを聞きたかったのか彦一っつぁんは、「うわーーー!」っと突進していき、そして、見事に本村さんの一本背負いの餌食に。
「なめるんじゃねー!桜吹雪」
そして満足そうな笑いがこぼれる本村さん。
「こんなもんかよ。柔道4段、イテっ」
「はっはっはっ!お前なんかへたくそ、相手にならん」
「ふざけんなジジイ」
でも満足そうな彦一っつぁん。タバコを出して吸いながら、なんか優しい空気になる二人の間。
見てたりこと晴菜にも伝わってきました。「本村さん・・・」
「そんな元気ならいらねぇだろ、おむつ」と言う彦一っつぁんの言葉にほっこりする本村さんでした。

★女に殴られても手は出さないのが極道?
本村さんが出て行った部屋には次に入る人がすぐ決まっていきます。そんだけ需要が多いってことなんです。
本村さんから来たハガキを優しい顔で読んでる彦一っつぁん。
それを取り上げるりこ。
それには、『来年の大会は優勝狙ってリハビリがんばる』『慣れるとおむつも悪くないな 桜吹雪へ』と書いてありました。

今日は涼太にも優しくて、自販で何飲む?って聞く彦一っつぁん。
「小銭出せよ」
「え?」
「舎弟だろうが」容赦ないです。

園崎オーナーは、おむつを無理やり穿かせるのはどうかなと思うとやっとのことで羽鳥顧問に言います。
羽鳥顧問は意外にあっさりと引き下がり、「ボランティア精神でがんばってください」と。二つある方法の、ボランティア精神のほうで行くなら行きなさい、ってことなんですね。

屋上で彦一っつぁんと涼太が話しています。
「刺青入れたら強く見えるかな」
「見えねぇよ。ケンカぐらい親父に教えてもらえよ」
「パパいないし」
そしたら、また涼太の口をアヒルにして、「今度教えてやるよ」って。

「バイバイまた明日ね!」って言って元気に帰っていく涼太を見た母は彦一っつぁんに言います。
「言ったはずよ。涼太に近づかないでって」
「前も言っただろ、向こうから来んだよ」
「問題だらけねここは。施設も職員も」
「あんた、利用者の理解と協力を求めるって、前に言っただろ。じゃ無理やりおむつ穿かせるのは違うだろ」
「老人には老人であることを受け入れてもらいたいの」
「ジジババはプライドを持っちゃいけねぇのかよ。ああ、あんたがおむつ穿きゃぁどうだ。ちっとは丸い性格になるかもしんねぇし。年くったら息子に穿かせられるかもしんねぇから、今のうちから・・」
バシン!強烈なビンタ!結構な衝撃でした。
「最低ね、あなた」と去る羽鳥顧問。
ふんっって感じに歩いていく彦一っつぁんをりこが見ていました。




09/07/09 第1話『極道から老人介護への華麗なる転身!!』
★任侠なのにヘルパーなんて
隼会、翼組組長 彦一っつぁん、カッコイイ。
いきなりの乱闘で、得意技は頭突きっすか。オヤジのカタキと相手を刺したけど、それは妄想のようでした。
本物の極道になりたかった彦一っつぁんだけど、世の中は甘くなく、振り込め詐欺をして食いつないでいる現状。桜吹雪の彫り物が泣いております。
会長が死んで、若頭の鷹山が会長に上がった後釜は誰か?ってことがもっぱらの関心事である若手たち。
会長の葬式のあと、鷹山につれて行かれたのは、老人介護施設。ここでヘルパーとして働けという命令で、そこでの働きを見て幹部を決めるってことでした。

冗談でしょ?と思いながらもカシラの言うことに従うしかない極道たち。建設会社の各支店長だという触れ込みで、慣れない手つきで仕事にとりかかります。
彦一っつぁんも、ヘルパーの晴菜に言われてしょうがなくおじいさんたちに靴をはかせますが「コイツらみんなボケてんのか?」なんて言うから晴菜に怒られます。
晴「誰だって歳をとるんです。あなたも」
フッと笑う彦一っつぁん。「オレはな、その前にくたばってみせるよ」
なんて気取って言ってても、背中からおしっこかけられちゃったらカッコ悪ぅ!大暴れ!りこに羽交い締めされて大騒ぎ。

★一転、真面目なヘルパーに
昼寝中の彦一っつぁんのお腹が見てるのがかわいらしー。
彦一っつぁんをトシユキという息子だと勘違いした倉田さんというおばあさん。息子が腹減ったとつぶやいたのを聞き、美味しいものでも食べなさいとお金をくれました。
こりゃラッキー!な彦一っつぁん。
「いいのかよ」って顔がなかなか素敵。

息子になりすまして話を合わせる彦一っつぁん。借金があって生活が苦しいなんて言うと、お金をくれるんですもの。悪いヤツだ(笑)。
息子の写真が飾ってあるのを見たけど「似てねぇし」。
入所者たちに積極的に話しかけたり談笑したりして、おじいちゃんやおばあちゃんの子供たちのデータ集めに勤しみます。
そんな怪しげな動きに気がつくりこ。
高い腕時計も買って、舎弟にも待ってろと言い、今日も仕事はさっさと切り上げ飲みに行こうとしたら、財布の中が空っぽ。
なので、また倉田さんの所に行くけど持ち合わせがないので、明日おろしてくると言うおばあさん。
それじゃ困る彦一っつぁんは、コンビニのATMにおばあさんを連れて行きます。
ここのコンビニで、「そっと きゅっと」が流れてたのを後から見て気付きました。ここが最初の登場だったのかぁ。

おばあさんは残高が足りなくてお金が出て来ず、ATMの前で泣いていました。
なんだよ、と思ったとこで外を鷲津組のやつらが大勢通っていくのを発見。ここは敵対する鷲津組のシマのど真ん中なんです。
鷲津組に走って行った彦一っつぁんが、急に止まって滑って転んだのは不可抗力なのかな。
怪しい荷物を持って事務所に集合する鷲津組を見て鷹山組長に電話をしますが、今日は鷲津組長の誕生日で毎年盛大にお祝いするのだと聞きがっくり。
「極道が誕生会やってんじゃねぇよ」
その間に倉田おばあさんが行方不明になってしまいました。彦一っつぁんにすごまれて、ビビったコンビニのお兄ちゃんのしょぼくれた感じがリアルでした。

★悩む彦一っつぁん
タイヨウに戻ると怒られまくる彦一っつぁん。
ヘルパーの和泉くんってちょっとわけありかも。何か強そうだし。
倉田さんは偶然ハートフルバードの羽鳥社長の車に保護されていました。暴れる倉田さんを身体拘束するハートフルバード。このまま連れていくと事故の可能性があるので今夜はこのま
ま預かりますと。

羽鳥社長が気に食わない彦一っつぁん。
「高級老人ホームか。ブタバコみたいだな。高齢者の救世主が聞いて呆れるな。あんたいったい何を救いたいんだ」
誰かを救えるなんてできないと言う羽鳥社長。「理想から一番遠い場所、それが介護施設よ」
彦一っつぁんは、理想主義ではないけど、本人が言うほど現実主義とも言えないのですけどね。

翌日、晴菜に連れられて倉田さんの息子に謝りに行く彦一っつぁん。
施設に任せてあるからと淡々とした息子にムカっ腹が立ちます。でも入居費についての行き違いを聞き、その入居費は自分の高級時計になったと認識したのでした。

倉田おばあさんは、まだ彦一っつぁんのことを息子だと思って、桜を見に行こうとか、いろいろ言ってきます。でも彦一っつぁんは、息子と会ってきてやりきれない気持ちになっているのです

「オレはてめぇの息子なんかじゃねぇよ。手間かけさせんな」とつっぱねる彦一っつぁん。
途方にくれるおばあさん。

りこはそんな彦一っつぁんに意見します。「ばあさん相手にムキになっておとなげねぇな」
でも息子に捨てられたようなおばあさんのことを思ってしまうと、息子になりすましてはいられなくなったようです。
自分は親なんて知らないという彦一っつぁん。どんな生い立ちなんだろう。
りこに、おばあさんにまとわりついて高い時計を買ったことを指摘されます。「翼彦一ってどれほどのもんかと思ってたけど、案外ショボイんだな」
なんだとぉ?ガッとりこを掴んで引き寄せ、何すんの?でもケンカじゃなくて、ちょっとラブシーンっぽいんですけど。
そこにおばあさんがいなくなったと。

★本物の極道って?
おばあさんは、お金をおろせなかったコンビニに行って、コンビニの店員がお金を取ったと言います。
包丁を持ってコンビニに行くけど、こないだの店員は非番でいなかったのが幸い。包丁をレジに置いて帰って行くおばあさん。
とぼとぼ歩いてると鷲津組の前で入ってきた車といざこざになって、いちゃもんつけられてるところに駆けつける彦一っつぁんとりこ。
助けに行こうとする彦一っつぁんだけど、りこに止められます。「もめたら正体バレんだろ!?」
でも我慢できなくなって鷲津組の連中の前に出て行く彦一っつぁん。
「すいません。このばあさんを介護してる施設のヘルパーです」と低姿勢だけど、我慢しながら言う感じ、やっぱりうまいなー剛。
息子をかばおうとして必死になってるおばあさん。彦一っつぁんがおばあさんをサッと片手で抱いて自分の後に下げたのがカッコよくて素敵!
「ボケじゃないんですよ、認知症って言うんですよ」と言い張りそのうちどこかに連れて行かれそうに。
りこも、こらえきれず黄色いユニフォームを脱いで、石をシャツにくるんでズカズカと出て行ったら、彦一っつぁんが「ばあさん頼む!ばあさん頼む!頼む!」とりこに叫んで、組員をガッと突き
飛ばして逃げた!
誰もいない海岸に逃げてって、そこで殴られ、蹴られ、ぼろぼろに。
「弱気を助け強気をくじく、命を捨ててまでも義理人情を貫く、そんな本物の極道になりたかった」砂に咲く花を見つめながら思うけども。
りこが必死で止めるのを振り切り、おばあさんが来て息子をいじめる男を傘で叩くと、怒った男がおばあさんを突き飛ばし意識を失うおばあさん。
ヤベっと組員たちは逃げていく。
早く連絡しろ!やってんだろ!って大騒ぎの彦一っつぁんとりこだけど、うるさいなーと目を開けるおばあさん。
「死ぬわけないだろ。私は女優よ」本当に女優だったのか。
「偉かったね、トシユキ。よく我慢した」

★やっぱり本当はいいヤツなんだな
散歩してから帰るとタイヨウに連絡して、桜を見に行きたいと言ってたおばあさんのために桜の名所であっただろう場所に行きます。
さすがに桜がないことを知って、息子に桜を見せてやりたかったな、と言うおばあさん。
「桜ならあんだろ。ここに」とシャツをめくり上げて見せる背中を見せる彦一っつぁん。
暗いから見えないので、りこが花火をしてる子どもたちから花火を1本もらってきたのでしょう、火をつけて照らしてみせるのでした。
「アチっ」「我慢しろ」っていいコンビです。
その一部始終を見てたのは、羽鳥の息子の涼太でした。

おばあさんは、息子夫妻が工場をたたんで引っ越すことになり連れて行かれることになりました。一緒に住むんですか?と喜ぶ晴菜だけど、また施設に入るそうで。悲しいね。
おばあさんは、絆創膏だらけの彦一っつぁんを見て、すっかり忘れてしまったらしく、「あら、新人さん?どしたの?顔。ダメよケンカは。お仕事大変だろうけどがんばってね」と。
その言葉に「はい」と小さく答える彦一っつぁんでした。

極道仲間はみんな彦一っつぁんにお金を貸してしまってました。
そして時計は150円で三樹矢に売ったのでしょう。Hey!Say!Jumpの子、チャラ男加減がなかなかいいです。
息子の運転する車の中で、「さっきの新人さんにもらったお餞別」とおばあさんが出してきたお金は数百万?

タイヨウはハートフルバードのフランチャイズに入るらしく、羽鳥社長が乗り込んできます。
彦一と羽鳥社長の対決が、これからどういう形に変わっていくのかも予想はつくけど、おもしろい。
涼太が彦一っつぁんのシャツをグイって引っ張ります「おじさんってヤクザ?」
涼太の口をぐにゅーっと抑えてアヒルにしちゃう彦一っつぁん。
「こないだ刺青見たんだけど」
「おまえー」
「大丈夫、誰にも言わないから。だから僕を弟子にしてください」
「オレはションベンくせーヤツが大っ嫌いなんだ」ふんっ。
でも、これもなかなか良い関係になりそうです。



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