翼彦一 隼会六本木地区貸元 翼興業 組長 草彅剛 四方木りこ 隼会池袋地区貸元 四方木連合 組長 黒木メイサ
黒沢五郎 隼会品川地区貸元 伍社組 構成員 五十嵐隼士 老人介護施設「タイヨウ」 ヘルパー 和泉零次 山本裕典
六車雅人 隼会赤坂地区貸元 六車組 組長 夕輝壽太 老人介護施設「タイヨウ」 ヘルパー 美空晴菜 仲里依紗
二本橋賢吾 隼会日暮里地区貸元 二本橋興業 組長 宇梶剛士 「ハートフルバード」代表取締役 羽鳥晶 夏川結衣
鷹山三樹矢 隼会上野地区貸元 鷹山組 構成員 藪宏太 羽鳥涼太 加藤清史郎
老人介護施設「タイヨウ」オーナー 園崎康弘 大杉蓮 鷹山源助 隼会若頭 上野地区貸元 鷹山組 組長 松平健
脚本::古家和尚   演出:西谷弘、石川淳一、葉山浩樹

09/09/17 最終回15分拡大スペシャル『最後の手段』
★隼会会合
全員集合。頭がこの研修もそろそろ終わりってことかと言うけど、りこはイライラ。
幹部を決めるのはまだ先と言われて、いつまで待たせるんですかと怒るりこ。
勝負ついてるんじゃ?と彦一っつぁんを睨むりこ。
そうなのか?

★晶は出ていく
火事の後、てんやわんやのタイヨウ。
晶は入る施設が決まって出て行くことに。涼太もお父さんの所へ行きます。
玄関の外のベンチに座っていた彦一っつぁんに晶の荷物を押しつけるりこ。

彦一っつぁんは涼太の顔を見ていつものセリフ。
ひ「しょぼくれた顔してんじゃねえよ」
涼「アニキ・・・ぼく、やっぱり・・・」
ひ「すぐ泣きいれるようなヤツにアニキなんて呼ばれたくねえな」

晶「写真撮らない?あなたの顔忘れちゃうかもしれないし」
ひ「笑えねえな」
穏やかな晶。車に乗る晶を呼びとめて、口ごもる彦一っつぁん。
ひ「おい、なんだ、あれだよ・・・。がんばれよ」
晶「・・・がんばる」
それだけで泣きそうになるんですけど。
涼太が走り去る車の後部座席からアニキを見つめていました。

りこにまたいろいろ言われる彦一っつぁん。「そのまま行かせてあんたはそれでよかったのか」
ひ「知るか」
そんな話をしていると、改まってりこが「頼みがある」と。
り「幹部・・・」と言いかけたところに、飛び込んでくる晴菜。深刻な雰囲気に「めんなさい!」
二人そろって振りむいて、「「なんだよっ!」」
晴「表に変な人が」

★介護難民の襲来
バスで大挙して押しかけたのは介護難民たり。施設がつぶれて行き場所がないと言う経営者が連れて来たのです。
空いてるベッドがないかと言うけど、タイヨウだって閉鎖が決まってるし、無理です。
手首に拘束の跡を見つける彦一っつぁんとりこ。
うさんくせー経営者。

涼太は優しいお父さんとお母さんのうちで、見かけは元気です。だいじょうぶなのかな。
次の日、難民を連れて来た営者は蒸発。最初から逃げるつもりだったんでしょう。
難民たちの受け入れ先は役所のほうで探してくれるが、数日預からなければなりません。タイヨウ入所者の受け入れ先も決まってないのに。

彦一っつぁんと晴菜は、難民たちがいたとおぼしき施設へ。介護施設とは名ばかりのヒドイ状況。
こういう無届け施設、最低の料金で最低のサービス。それでも入りたいお年寄りはいる・・・。
ふと、ここに老人たちがいる状況が目の前に見える彦一っつぁん。やりきれない気持ちです。
こういうひどい実体があるんでしょう。なんか哀しい世の中。
そこに電話がかかってきて、弁護士事務所と名乗り、息子の事故の示談金を、という話をします。
彦一っつぁんは振り込め詐欺なのだと気づきます。
「どこの弁護士事務所だ?」「日弁連に問い合わせるから事務所の所在地と代表者名を教えてくんないかな。事故ったんなら事故証明書、相手が怪我でもしてんなら診断書も送ってくれよ」
相手は「なめんじゃねえぞ、こら。てめえの施設ぶっつぶしたろか!うぉーーー!!」を捨て台詞に電話を切ってしまいました。
直後、呼吸困難になり吐きそうになるに彦一っつぁん。窓を開け外の空気を吸います。
自分と同じ穴のムジナのやつら。そして自分はどうしてここに・・・。

★彦一っつぁんはイライラ
学校が終わったと、晶のところに行く涼太。でも家に帰りなさいと言う晶。
「しばらくは離れてがんばろうって約束したよね」
涼太が出て行ってから涙ぐむ晶。

食事をふるまってあげると、感謝するお年寄りに、どんどん食べて、と優しく元気づけるメンバーの言葉にイライラしてきた彦一っつぁん。
持ってたおたまをガシャン!と放り出して出ていく。追いかける極道たち。
ひ「分かってんのかおめえら!研修が終わればオレらはよ、また年寄り食いもんにして生きていくんだ。難民だろうがくたばろうが関係ねぇ。骨の髄までしゃぶりつくして、それでおさらばだ。オレら、もどんだぞ。極道に!」
晴「だから何なんですか!」
晴菜は、皆さんにもいろいろあるだろうけど、お年寄りには関係ないこと、謝ってくださいと言うけど、ふんっ、と出て行く彦一っつぁん。
寮に帰ると涼太がひとりで極道映画を見ていました。イライラが加速する彦一っつぁん。
涼太のカバンを放り投げて、「出てけ!」
乱暴に当たるけど、反抗する涼太が噛みついた?
怒り心頭「このやろー!」と彦一っつぁん。でも、涼太は涙を流しながら、いつもアニキにされるように、自分からほっぺを押さえてピヨ口をするのです。
ぎゅーーって。
それを見ていた彦一っつぁんが涼太の手を優しくはずしてやると、涼太は「うわーーーーー!」っと堰を切ったように泣きだして、彦一っつぁんの足にすがるのです。
その頭を押さえてやる彦一っつぁん。
りこはそれを見て、そっと出て行きます。

★理屈じゃないのに
タイヨウでお手伝いしてる涼太はちょっと生き生きしています。
ひ「朝飯くったら帰れよ」
ニコっとする涼太。
ひ「なに笑ってんだよ」
そこに老健局の藤堂たちが視察に来ます。
施設として不十分だと言われ、だったら国がなんとかしてくれよ。
行き場のない高齢者を救うという名目なら何でもまかり通ってしまうと、劣悪な状態に押し込むことになる。それを介護とは呼ばない。ともっともな理論を述べる藤堂。
ひ「じゃあ何なんだよ、介護っていうのは。教えてくれよ。頭悪いからわかんねぇんだよ」
藤堂「介護とは何か、頭のいいオレにも分からないな。たぶん答えはないだろうね」
ひ「あんたら答えもわかんねえで制度作ってんのかよ」
藤堂「それがオレたちの仕事なんだよ」
とにかくここは問題なのでこれから保健所に来てもらい、入所者には移動の準備をしてもらい、受け入れ先は探すと言う藤堂。
それでいいじゃんって思ったのだけど、違うの?晴菜は自分たちで探すと言うのです。
そこに六車がやって来ます。施設ではなく、『高齢者専用賃貸住宅』として申請する、と言う六車。
そうなれば管轄は厚労省ではなく国交省。
なるほど、と引き下がる藤堂。
藤堂「涼太は?いるんだろ?」
ひ「おい!クソガキ!」
隠れる涼太。
ひ「ガキはオレが責任もって返しますよ」
六車さんに抱きついて歓迎する五郎と三樹矢。
そこに、辞めて行ったヘルパーたちが帰ってきた、そんなことあるんかいな。

★幹部の座
りこは彦一っつぁんを屋上に呼び出します。深刻な表情のりこ。
ひ「なんだよ。さっさと言えよ。舐めてんのか、おめえは」
り「頭はあんたを幹部にしようとしてんだよ」
ひ「そんなこと一言も言ってねえだろうが」
り「怖えんだろ。極道に戻んのが。ごまかすんじゃねえよ。あたしだって怖えんだよ。でもあたしは戻んなきゃいいけねぇ。幹部の椅子と一緒に。あんたには守りたいもんがいんだろ、あたしには守んなきゃいけねえもんがあるんだよ!」
ひ「だったら何なんだよ」
肩をいからせて近づく彦一っつぁん。
土下座するりこ。
り「頼む。幹部の座、譲ってくれ。頼む」
ひ「……」

★厳しい現実
彦一っつぁんは歯磨きしながら、ソファで咳をしながら寝てる涼太を無理やり起こします。
歯磨き粉の泡が涼太の口あたりに落ちても全然平気に芝居する涼太ってすごいわ、やっぱり。
施設でいきなり、何らかの菌が蔓延し大騒ぎ。施設内感染で、涼太も感染してることに気付いた彦一っつぁんは、涼太を救急車に乗せるべく走ります。
病院に来た藤堂は、これで高専賃へのくらがえも難しくなった、と言います。
藤堂「答えも分からないで制度を作ってんのかと言ってたよな?確かにそうだ。でも、高齢者を食い物にするおたくらのような人間から高齢者を守るために制度は必要なのだ。批判される筋合いもないし、おたくたちは誰も救えやしないよ」
厳しい現実。

ホームレスがいる公園で、タイヨウに難民を押しつけて逃げたオヤジを発見した彦一っつぁん。
すごい、リアルな乱闘l。飛び蹴り、組みひしがれて殴る!すごい、これってオヤジは怪我したんじゃないの?
そのオヤジは言う。捨てられたヤツラがやって来ただけ。誰が最初に捨てたのか?家族が、国が捨てたのだ、でも誰も捨てたって言わない、施設任せ。助ける義理はオレにはない。捨てたって何が悪いんだ。
こういう人から守るための制度じゃなかったのか?

★タイヨウが終了
所長から全員にを集めて話をします。
利用者の受け入れ先が全て決まりました。
「みなさん、本当に今日までよくがんばってくれました、心から感謝します。タイヨウは終了します。本当にありがとうございました」

和泉が頭からの伝言を伝えに来ます。
和泉「幹部は、翼彦一。明日総会で発表する。準備しとけ」
ひ「ふざけんなよ、それだけかよ。ちゃんと説明しろよ。何のための研修だったんだよ」
和泉「頭から言われたろ。それは自分で考えろ」
五郎「わかんねえよ。どんだけ考えてもよ。なんか半端に終わっちまってよ」ユニフォームを脱ぐ五郎。「結局、何もできなかったじゃねえかよ」
タクシーを呼び、今から帰るから店用意しとけって手下に電話をする彦一っつぁんが、ふと施設の門のほうを見ると、あの爺さんが帰ってきて立ちションしてる。
そして次々に入所者が帰ってくるし。
「あ?なんだ、こいつら?」

★みんな、悩むのです
所長も唖然。私服に着替えて出て行く用意のできていた極道たちもなんだこれって感じ。
でも純真なお年寄りたちの言葉に、「おかえり」と言う所長。
ひ「行くか」
五郎「飯でも作るか」五郎さん、彫り物しょってそのままユニフォームに着替えます。そして「アニキ」と言い深々とお辞儀します。五郎がヘルパーになった瞬間でした。
でも、そんな中彦一っつぁんは出て行きます。

りこと晴菜は一緒にお酒を飲みに行きます。
始めて話す女同士。「ひどいこと言ってごめんなさい」「ヤクザは怖えってあれか。怖くなきゃヤクザじゃねえっつんだ」
日本酒を飲むりこだけど「ポンシュ、きつい」と。
晴「じゃあ飲まなきゃいいじゃないですか」
り「飲めなきゃいけねぇんだよ、組長は」
晴「ふーん」・・・
り「でもさ、本当はグレープフルーツサワーが好きなんだよね」
晴「すいませーん!グループフルーツサワー!」
り「組の連中に会わす顔ねぇよ」
晴「大丈夫ですよ。誰も見てませんから」
り「組長、降りるしかねぇな」
幹部の席を持って帰れないのだから・・・。いいシーンでした。

彦一っつぁんは晶のところに行き、眠ってしまった晶に向かって話しかけます。
誰かと話をしたかったけど、話す相手が晶しかいなかったってことでしょうか。
ガキは親父んとこ戻った。タイヨウはつぶれちまった・・・と独り言のようにつぶやき、晶のベッドの足元に座って大きな深いため息をつく彦一っつぁん。
ひ「えらそうなことばっか言ってよ。結局よ、・・なんも守れなかったんだよ。幹部って言われても嬉しくねえしよ。そんなオレが幹部やって、何ができんだよ・・・」涙ぐむ彦一っつぁん。
晶「あなたらしくない」
ひ「ばかやろ。起きてたのかよ」
晶「起こされたのよ。私もできなかった、涼太に何も」
ひ「そんなことねえよ」
晶「でも、私は私だって言ってくれたのは、あなたじゃない。今日ね、食事の時間に焦げた匂いがしたの。そのとき涼太の弁当作ってる自分を急に思い出した。それまであの子の存在すら忘れてたのに。あなたの言ったことは正しいんだと思う。記憶がなくなっても、私jは私でしかない。あなただって、そうでしょ」
オレはオレ・・・。涙をこらえる彦一っつぁん。

★最後の手段
幹部総会が催されるホテルに到着したりこ
組のバッジをはずして、「お願いにあがりました」と声をかけるけど、誰もいない。頭だけ。
頭「今日の総会は中止だ。バカの気まぐれでな」
り「?」

一方タイヨウ。
五「やる時はやる人だな、アニキは」
三樹「りこちゃんいないのはさびしいけど」
施設にバリケードを作る極道たち。
どうやって職員を説得したのかわからないけど。
感染してる二本橋さん、苦しそう。
和泉「変わってるよ、あんたも。幹部の座を捨ててこんなことするなんて」
ひ「そういうてめえも同じ穴のムジナじゃねえか」
和泉「しかたねえ。任侠知っちまったからな」
ニヤっとする彦一っつぁん。

藤堂から電話がかかり、「何のまねだ?」もうすでに立てこもり事件となっていて取材陣も押し寄せています。
この介護施設で働いていた男ら5人が人質を取って立て籠った、とニュースで生中継。
六車は新しく事務所を立ちあげようとしてる。それって、あまりにもスムーズですけど。
藤堂と彦一っつぁんは話し続けています。「お年寄りを解放しろ」「渡さねぇ。この施設で最後まで面倒をみる」
ひ「渡してもどうせタライ回しにするだけだろ」
藤堂「そんなことは認められない。みんなが目の前の老人だけ救ってたら介護行政は崩壊する」
ひ「目の前にいる人間を見殺しにしなけりゃ成り立たねえような制度だったら、いっそのことつぶしたらどうだ」

頭はりこに、彦一っつぁんが幹部を断ったことを話します。「幹部は辞退するってよ。自分よりよっぽど気合入ってるヤツがいるから」
り「アイツ・・・」バッと立ち上がるりこ。
頭「やめとけ。アイツの気持ちくんでやれ」
それでも、彦一っつぁんのところに向かうりこ。

ひ「こんなことをしたって一部の年寄りしか救えねぇことはわかってる。でも目の前にいる弱えやつらをほっとくことはできねぇ。ましてや少しでも関わった連中を途中で放り出す気にはならねえ。これがおれたちの筋の通し方だ!」

★迫力の大乱闘
「突入!」の号令でなだれ込む警察。
ガラスが割られ機動隊が突入、ものすごい乱闘。
三樹矢は自分が盾になり、五郎は晴菜を助け、二本木さん病気でフラフラながら大迫力。
次から次から侵入してくる警察。
すごい、彦一っつぁん。とにかくリアル。すごい、これって絶対怪我人が何人も出ていそう。
五郎も二本木も和泉もすごい。
所長さんも消火器で対抗して頑張ってるし。
ひとり、また一人と確保されていく。
「和泉ー!和泉ー!なめんじゃねえぞー!てめーら!じいさん!ばあさん!」・・・・
そしてついに彦一っつぁんも確保され、外に連行されて行く。
バスに乗せられていたお年寄りたちからの「彦一さん!彦一さん!」と呼ぶ声。

血だらけの彦一っつぁんが連行されていると、そこに車が。
りこの組がやって来た!
降りた久米が「しょがねぇな。うちお嬢ちゃんは!」
り「うるせーよ」
いい関係築いてるじゃん。やっぱり久米っちはいい部下なんだな。
お年寄りも「りこちゃん!りこちゃん!」と喜んでいます。
りこを見て「バカヤローが!」とニヤっとする彦一っつぁん。
りこも笑い返し、「まだ終わっちゃいねぇぞ!てめーら!」
おぉーー!!
また一暴れ。連行される彦一っつぁんは、ちょっと嬉しそうなのでした。

★それぞれの道
警察の廊下みたいな所で、今日は盛り上がってよかったなーと語りあうお年寄りたち。
そこに六車がやってきた。「翼彦一さんの依頼でまいりました。みなさん、今日から私の施設でお預かりします」
すごいスムーズに施設が出来たもんだ。タダモンじゃないな、六車。

彦一っつぁんの主張は新聞に大きく取り上げられたようで、新聞の一面に載っています。
『日本の介護制度の矛盾に鋭く切り込んだ翼彦一容疑者』
「やられたな」とつぶやく藤堂。
会議で、まずは制度ありきということから、現場ありきへシフトするべきだと主張します。
「自分の身近にいる弱者を守るにはどうしたらいいのか、本気で議論する時が来たんだと思います。介護ってそもそも、弱気を助け、強気をくじくってことじゃなかったでしたっけ?」
それで国の方針が変わっていくとは思えないけども、まだ介護制度は未熟な制度なのだというのがポイントなんでしょうね。

りこは無事に幹部になり、固めの杯を交わす。
五郎は介護の専門学校に通い、晴菜ともうまくいってるようです。もう尻に敷かれてますが。
二本木は娘の彼のチャラ男ぶりにため息。
六車は理想の介護施設を目指してバリバリ仕事。なぜか弥生さんが隣にいます。
三樹矢は巫女さんをナンパしてますが、お父さんと和泉と一緒に行動しています。

★彦一とりこ
りこがタイヨウの近くの海岸に来ると、いつもの所に彦一っつぁんがいました。
り「おい、いつ出てきたんだよ」
ひ「ついさっきだよ」
り「初耳だな」
ひ「わざわざお出迎えなんて古いしな」りこの乗ってきた車列を見て、「さすがだな、幹部は」
り「バカにしてんだろ」
ひ「ふっ、まあな」
笑いあう二人。無言の時が流れ。
ひ「じゃあ行くわ」
り「おい、どうすんだ?これから」
ひ「まだ決めてねえよ」
り「組に戻んねぇのか」
ひ「さあな」
り「ひとつ頼みがあんだけどよ」
ひ「また土下座か?」
彦一っつぁんの腕をガッと掴んで物陰にひっぱっていくりこ。
ひ「何だよ!」
彦一っつぁんを壁に押しつけたと思ったら突然のキス!うわー!素敵!
そしてちょっと俯き、そのまま去って行くりこ。
ひ「おい!」
り「おいじゃねえよ、頭だろ」
これがヤクザの告白かぁ。男性と付き合ったことのない女組長の精一杯の告白?いい関係になるのかどうなのか?

★希望の光
施設のガーデンチェアにいる晶に、涼太の声が。「ママー!」に反応が薄い晶。「アニキが来たよ!」
晶「アニキてボクのお兄さん?」
涼太「今日は忘れちゃってるみたい」彦一っつぁんに明るく言う涼太。
涼太「冷たいもんでもお持ちしましょうか」
ひ「気がきくじゃねえか」涼太のホッペを掴んで久々のぴよ口です。
ひまわりを数本持ってきた彦一っつぁんはそれをそっとテーブルに置いて。
ひ「いい天気だな」
晶「そうですね」
彦一っつぁんのことは分からないみたいだけど、それはしょうがないこと。
タバコをくわえる彦一っつぁん。
それをみた晶が、彦一っつぁんの口からタバコをスッと取り上げて、「ここは全面禁煙よ」
微笑む、彦一っつぁん。
思い出してるわけではないけど、「私は私」ってことですね。

そして何年経っているのか。所長さんが、閉鎖されていたタイヨウを開けに来たのです。理想に燃える所長は再開にこぎつけたんですね。

彦一っつぁんは、やりきれない気持ちを立て籠りという形で表したけど、それはどう整理をつけたのか。
りこにキスされたあと、彦一がガバッとりこを抱きしめて反対にキスするっていうのもありだったかもしれないけど、そうすると、彦一はヤクザに戻ってしまうという方向が強くなってしまうかな。
彦一っつぁんがこれから進む方向は不明のままですが、介護だろうが極道だろうが、任侠道を貫いていくのでしょう。



09/09/10 第10話『正体がバレ、告白・自殺そして火災発生』
★彦一っつぁん、晶を助ける

ハートフルバードの本社にも、タイヨウに送られて来た写真と同じものが届いていて、晶の秘書の裏切り者のほうがやってきました。
フランチャイズ契約打ち切りを宣言されます。
和泉も告白しました。「こいつらはヘルパーとして働いていただけ、自分も同じ」
驚く所長さんや職員たち。

晶は涼太のために、ビデオメッセージを毎日録画しており、涼太は涙目でそれを見ています。「ママは僕のこともう思い出せないの?」
彦一っつぁんがついていますが、そこにりこから電話。「バレた、ここにはいられない、さっさと帰って来い」
帰ろうとスーツ着る姿がカッコイイわー。
帰らなくてはならないけど、晶が着替えを持たずにシャワーに行ったと聞き、様子を見に行く彦一っつぁん。
呼んでも返事がないので、風呂場を開けると、服のまま手首から血を流した晶が!「バカヤロッ!」

彦一っつぁんに助けられて、晶は病院に。自殺を図ったことに自分で気づいて動揺します。
りこも病院に来ていて彦一っつぁんと話します。バレたなら出ていくしかない。
でも、所長は新しいヘルパーが見つかるまで残ってくれと言っている。
ひ「頭は?」
り「自分で決めろって。残るのもやめるのも自由だってよ。その判断も研修のひとつだってよ」
「どうする?」って訊いたのが女の子っぽかったりこ。

所長は晶にタイヨウに来るよう誘います。
いい所長さんです。

★ヤクザは一般人からは嫌われるのです
前と同じように働いているけど、職員のみんなはよそよそしくなってギスギスした雰囲気に。
特に晴菜はとても頑なです。信頼してただけに・・・。

安田美沙子は、晶にあこがれてたから、と一緒に会社を辞めてしまったんですね。イイコだ。

乱闘の写真を送ったのは、鷲津組を破門させられた連中の仕返しらしいとわかり、頭は和泉くんに動くよう指示。
頭「またこの世界に戻るのか?」
和泉「まだ迷ってます、たぶんアイツらも」
この世界って極道の世界?自分が動いてくれるように頼んだのに?なんか意味不明。

若年性アルツハイマー認知症について文献を読む彦一っつぁん。
あの人の担当を任された、とりこは彦一っつぁんに言いに来ます。
「急に暴れることもあるらしいから、気をつけてみてやれよ」なんて彦一っつぁんに言われたくなかったりこ。
「そんなに心配ならてめえで面倒みりゃいいだろ!」
そのとき、言い争いの声が。五郎が怒りまくり。「正体知ったとたんに手のひら返しやがって!」
やめてください、と晴菜に叱られてしょぼんな五郎。寮に戻って頭を冷やせと彦一っつぁんも言います。
変わってしまった晴菜をおいかけるりこだけど、「ヤクザなんて怖いに決まってるじゃないですか!」と言われます。
晴「りこさんも彦一さんも乱暴でぶっきらぼうだけど、優しくていい人だと思ってました。でもやっぱり私たちとは違う。怖いです、一緒にいるのは」
しょうがないことなんでしょうか。
彦一っつぁんに拾ってもらって組に入った五郎。そしてここで働いていい感じでマシになれた気がしてたのに。
「それでも僕らはカタギじゃない。カタギじゃないんだ」と言い放つ六車。

涼太「アニキ。どうしてみんなヤクザが嫌いなの?」
ひ「悪いこといっぱいしてっからだろ」
涼太「アニキも?」
ひ「ああ」と言いながら胸が痛むのでしょうか、彦一っつぁん。

5人の職員が辞めていくタイヨウ。あんな人たちと一緒に仕事できないし、給料安いし。
涼太はタイヨウから元気に通学しています。せっせとビデオメッセージを録画する晶、それを立ち聞きするりこ。立ち聞き何回目かしら。

★彦一っつぁん、涼太の父に会う
厚労省の老健局総務課課長 藤堂慶太郎にハートフルバードの新社長があいさつに行きますが、藤堂は晶が辞めさせられたいきさつも知っていて、タイヨウのことも調査してると言います。
涼太の父親なんだけど、いいもんなのか、悪もんなのか、全然わからない。どうなんでしょう?

和泉はひとりで写真を送ったヤツを探してる。腕立ちさんですね。

晶は夜中にパニックになり、涼太を起こして帰ると叫んで暴れ、涼太を突き飛ばしてしまいます。
涼太は彦一っつぁんたちの寮のリビングに布団を敷いてもらって寝るけど、ぐすんぐすん・・・。そりゃあまだ8歳なんだもん。
彦一っつぁんは自分の部屋からタオルケットをとってきて涼太の頭の上のソファーで寝ます。
「オレの部屋蚊がいんだよ」精一杯です。
涼太は彦一っつぁんのタオルケットのすみっこを握ります。その手を握ってあげる彦一っつぁん。うわーーん、泣きの演技で定評のある涼太くんです。

晶は朝にはすっかり正気だったけど、何も覚えていません。ビデオカメラの使い方がわからなくなって病状は着実に進行しています。
晶「私あの子に何かした?したのね?教えてよ、覚えてないんだから!」
ひ「わざとじゃねぇ」
晶「・・・・。お願いがあるの」

晶の外出届の付き添い者覧に彦一っつぁんの名前があるのを見てるりこ。嫉妬なの?
晶は藤堂に会いに来ました。事情は分かっているから涼太のことは引き受けてくれると言う。家庭もあるのに大丈夫なんでしょうか。本当にいい人なのかな。
陣内さんはいつもひと癖ある役だからねぇ。

藤堂は彦一っつぁんに言います。
「早く施設を離れることを勧めておくよ。君たちのことは我々も把握している。自分たちの世界にさっさと戻れ」
本当に、敵か味方か、どっちなんだ?

★イライラな女たち
タイヨウは暴力団構成員をヘルパーとして雇っているということがテレビで放送されました。マスコミが大挙して押しかけているし、近所の住人からも反発が。
晴菜は一人で極道ヘルパーのフォローをがんばろうとします。
晶は発作が時々出て、その時が近づいて来てると自覚して、ビデオ作りに専念。
てんぱっている晴菜はついに入所者に当たってしまう。五郎が止めに入るけど、「全部あなたたちが悪いんじゃないですか!」
何も言えない五郎。

食事中もずっとついてくれるりこに「身体拘束して」と言う晶。
り「強いよな、あんた、私もあんたぐらい強かったらよかった」

そんな中、出て行く六車。スーツがカッコイイイです。今回のドラマで注目株ですね、この人。
「これ以上いてもタイヨウにとってマイナスにしかなりませんよ」と出て行きました。

晶と話す所長さん。晶のしゃべり方は若干おぼつかなくなっています。
所長は理解できているかどうかわからない晶に向かって介護施設について話します。「絶対身体拘束はしませんから」

彦一っつぁんが一人でタバコを吸ってるリビング。このジャージの上下、なんか高そうな感じです。
部屋から出てきたりこ。
り「何考えてんだよ。ここ出ていくことか?あの女のことかよ」
ひ「・・・」りこの顔を見るだけの彦一っつぁん。
り「惹かれてんだったらなんで何もしようとしねぇんだよ。待ち続けんのか。あの女の病気が進んでわけわかんなくなって、てめえの中でケリつけるしかなくなるのに!」
ひ「うるせぇんだよ、おめぇ!」立ちあがる彦一っつぁんを押し倒すりこ。
きゃぁー!何すんのぉ!彦一っつぁん、ピンチ!
胸ぐらつかんでりこは言います。
り「こっちはいつまで待てばいい?」え?どういう意味?
り「・・・・・極道だったらさっさと決めろ、フラフラしてんじゃねぇよ」と言い捨てて部屋に戻る。
彦一っつぁん、意味わかったの?今の。

★火事、そしてタイヨウはどうなる?
明け方、六車が頭のところに怒鳴りこみ。
何だ?六車はなんかのリストを頭に示します。
六「隼会系列に借金を抱えている者の中でヘルパー資格所有者のリストです。借金と相殺で彼らをタイヨウに送る許可をいただきたい!」
頭「どういう風の吹きまわしだ?」
六「これが頭の思惑でしょう?」
任侠道?はぁ?どういうこと?今日は私はいまいちついていけてない・・・。

明け方、火災発生!火を使いたがる入所者のおばさんが原因です。
彦一っつぁんたちも寮から飛び出して行きます。涼太はまたアニキに吹っ飛ばされてました。何度も何度もたいへんだわ、涼太くん。
晴菜はパニックになり動けなくなるけど、極道ヘルパーたちが入所者たちを避難させるのを見て、ハッとします。
晴菜も入所者のところに行くけど、煙にまかれて倒れる、と、その晴菜を助けたのは五郎でした。
みんなを無事外に避難させ、消防車も来たけど、晴菜が晶がいないことに気づきます。
部屋にビデオを取りに戻ったらしい。
サッと上着を脱ぎ野次馬の目の前に刺青をさらし、そして晶を助けに飛び込む彦一っつぁん。
廊下に倒れてる晶。
あのテープがないと!と叫ぶ晶に向かって怒鳴る彦一っつぁん。
「残したいものがあるなら面とむかって言ってやれよ!ガキにとっちゃこれからもおめえはおめえだろうが!」
そして外に連れ出し、全員無事であることが確認されました。

彦一っつぁんの刺青を見た野次馬たちから、出てけのコール。
晴菜はこらえきれず住民の前に立ちます。「待ってください!この人たちはヘルパーです!この施設の利用者さんたちを支えるヘルパーなんです!」
でもそんな言葉を聴く耳をもたないのが一般人。ワーワーがやがや。
彦一っつぁんがついに爆発。
「てめーらうるせーぞ!こらぁー!極道なめんじゃねえぞ!オレらこっから出てくからな!もう迷惑かけやしねぇからよぉ、ガタガタぬかすんじゃねえよ!」
おぉー!素敵。彦一っつぁん。こんだけ叫べるなんて、役者やのぉ・・・。

そこに1台の車が入って来て降りた男が県庁保健指導課だと名乗ります。
「所長さんですね。こちらの認可取り消し、業務停止命令が出ました」
ライブ中継のニュースにしっかり映るのは睨みつている刺青の彦一っつぁんの姿、そして晶と涼太。
そのニュースを見ている藤堂。



09/09/03 第9話『愛の討ち入り!!任侠おくりびと』
★彦一っつぁんは相手が誰でも容赦ないのだ

鷲頭を襲ってきたりこを阻止する彦一っつぁん。女の腹も蹴っちゃうんです。手加減してたらやられてしまいますからね。
「ただじゃすまねえぞ!」と止める彦一っつぁんに言い放つりこ。「施設に迷惑がかかるとでも言いてえのか!あんた極道でも何でもねえよ」
一瞬ひるんだ時にひざ蹴りを受けうずくまる彦一っつぁん。急所じゃないよね、腹だよね。
駆けつけた和泉が、りこの手からナイフを飛ばし、腹を蹴る。
みんなに腹を蹴られて大変ですなぁ。
りこを追いかける彦一っつぁんに涼太から電話。「ママが帰って来ないんだ。約束したのに」
踏切でりこを見失った彦一っつぁん、しょうがなく涼太のところへ。
しょぼくれる涼太に檄を飛ばします。「泣くんじゃねえよ!行きそうなとことかねぇのかよっ!ちっとは考えろ!」
そして、晶をみつけました。最初に建てた老人ホーム。
「何かあった?」と訊かれても、「いや」と答えるしかない彦一っつぁん。
新しいシステムをめざして作ったホーム。「誰かに言われたことあるけどね、ブタバコみたいだって」
それは彦一っつぁんの言葉だったのだけど。

タイヨウに帰って鷲津のところに行くと、「隼会のもんか。名前きかせな」
ひ「隼会六本木地区貸元。翼彦一」
鷲「どうしてこんなところにいる」
ひ「話すと長げぇ」
鷲頭組長のタマとるチャンスじゃねぇか、とドスを取り出す鷲津。
「未練はねえ。極道として死なせてくれ」
彦一っつぁんは、ガッとドスを鷲頭の首に付きつけて、「みっともねえこと言ってんじゃねぇ」
びびった組長。いやー、さすが彦一っつぁん。

廊下には和泉が。
和泉「ぶっそうな野郎だ」
ひ「お前カタギじゃねえな」
和泉「来い」
と任侠組のところへ行き、正体をバラします。
監視役だった和泉。鷲津がタイヨウに入れられたのは、ここに隼会がいるのが分かっていて、組長を始末させるため。それを仕組んだのはオグニだと言います。
三樹矢は「りこちゃんと連絡がつかない」とイライラ。何で追いかけなかったのかと彦一っつぁんに詰め寄るのです。
そんな時言い訳しないのが彦一っつぁん。
三樹矢はじっとしてられなくて、りこを探しに出ていきます。

翌日。鷲津は入所者みんなに怖がられることに。「堀りもん見せちまったからな」
登板表によれば彦一っつぁんは今日は「休」になってたけど、りこと三樹矢が急きょ休んだので代わりに出てるのでしょう。
入院したナツオさんは持ち直し、家族が看取り介護を希望して施設に戻ってくることに。

★謎の和泉くん
頭に連絡した、と和泉が彦一っつぁんに言いに来ます。「お前らは仕事を続けろと。抗争だけは絶対避けるって話だ」
ひ「おい、お前もうここに5年ぐらいいるんだよな。オレらの研修もそんだけかかるってことかよ」
和泉「オレは自分の意思でここにいる」
ひ「なんでだよ」
和泉「さあな」
ホントに何でだよ。

晶は辞任の会見をすることになります。弥生はキツイけど安田みさこのほうは社長を心配してる風。
昨日のお礼に涼太にコーヒーおごってもらってる彦一っつぁん。
ひ「おめえよ、しょぼくれた顔してんじゃねえよ」
涼太「アニキも一緒に遊園地行かない?」
ひ「何でそうなんだよ」と涼太のホッペをつまんでアヒル顔(笑)。

三樹矢は墓地でりこを見つけ、俺も一緒にやると宣言。三樹矢、たくましくなったわね。
「それに。やるんなら鷲津じゃねぇし」

★最期の時の迎え方
ナツオさんをめぐってみんながしてることを鷲津はじーっと見てます。
晴菜がナツオさんのことを日記に書いたり、音楽かけてと鷲津に頼んだり、相変わらず花を持ってきたり。
鷲「お前も見習え」
ひ「花買って来いってか」
ほわーんとしてなかなかいいシーンでした。

りこと三樹矢がいなくなってからガランとした夕食のテーブル。
「4人じゃキツイな」と言う面々。
「辛気くせーな!」と相変わらずニンジンを取り除いて焼きそばを食べてる彦一っつぁん。

晶の記者会見。原稿を読んでいたけど、途中からそれを捨て、正直な意見を述べる晶。
「介護施設は姥捨て山です。自分が介護施設に入ることを考えたことがありますか。あなたの介護のせいで家族が苦しんで壊れそうになることを想像できますか。介護する人の負担を減らすことが目的でした」

その頃ナツオさんが危ない状況に。
家族には連絡がつかず、仕事中の息子は携帯の電源を切ってしまいます。大事なプレゼンの最中。あなたならどうする?と問いかけられているみたい。
そして施設の仲間や職員のみんなに看取られてナツオさんが逝きました。その瞬間、ナツオさんの目からは一筋の涙が。
身体を拭いてあげてる彦一っつぁんや晴菜。
鷲津は「涙の意味は、大勢に囲まれて嬉しかったのか、家族がいなくて悲しかったのか」
そのとき晴菜が見つけたナツオさんのたどたどしい直筆のメッセージ。
『みなさんありがとう 花ありがとう ワシズさんありがとう』ペンを途中で落として、鷲津が赤色のペンを投げてあげたあの時書いていたのはこれでした。
晴菜「花のこと、気づいていたんですね」
ひ「嬉しかったんじゃねぇか」
鷲「よかったな。みんなに看取られて精一杯生きて」

オグニの立ち寄るところを見つけて、突撃したりこを三樹矢は捕まっていました。
六車がその情報をゲット。
動く4人。

★彦一っつぁん、討ち入りだー!
たちふさがる和泉「頭からの命令だ。動くな」
ひ「聞こえねぇな」
行こうとする彦一っつぁんの胸ぐらを掴んで壁に押し付ける和泉。
和泉「わかってんのか。研修も何もかも全部パーになるんだぞ!頭は手打ちを望んでんだ。下手に暴れたらケジメとることになるんだぞ」
一瞬、うっすら笑みを浮かべる彦一っつぁん。「そのぐれえの覚悟できてねぇと思ってんのか」
ガッと和泉の手首を掴む。「鷲津の内輪もめなんぞ興味ねぇ。頭が手打ちするのも勝手だ。だけどな、仲間やられて動かねぇ極道なんぞはいねえんだよ!」
彦一っつぁんに圧倒されて和泉の負け。
出動していく4人。
でも六車って本心から付いてってる?どうなの?
川か海をバックに夕暮れの道を歩いてくる4人。討ち入りってスーツ着ないといけないんでしょうかね。やっぱり。
こんなシーン見られたら110番されるよ、きっと。

りこ、服に手をかけられ危うし!の瞬間、ヘルパー軍団の殴り込み。
「タイヨウのヘルパーでーす」「仲間を帰してもらいに来ました」カッコイイ!
彦一っつぁんは当然強い、五郎も強い、二本木も頑丈で強い、そして六車。虫?六車って虫(笑)?ちょこまかちょこまかしてる(笑)!
最後はりこがオグニをビール瓶でぶっ叩いて終了。
そこに鷲津組の車列がやってきて、仲間だと思ったオグニ。でもオグニを取り押さえたのは和泉。
鷹山の頭と、鷲津組長が一緒にやってきて、「ここで手打ちだ」と。
4人が出て行ったあと、和泉が頭と鷲津を連れてきたってことよね、和泉くん一瞬で話しをつけさすなんてすごいわ。
鷲津は彦一っつぁんに向かって言います。「仕切れる時には仕切っておかねぇとよ、あの爺さんに笑われちまう。オレが姥捨て山でのんびりするのはまだまだだ。よ、ヘルパーよ」
うっすら笑みの彦一っつぁん。彦一っつぁん、笑い方がいろいろで、難しいねー。さすが剛。

頭は6人に向かって。「やってくれたな、てめぇら研修中によ」
りこが「私が」と前に出るけど、連帯責任だからそうはいきません。「罰は受けてもらわねぇとな」
って、でも罰は、りこと三樹矢が2週間の晩飯当番。他の4人はおとがめなしなのね。なーんだ。
結局研修は継続。ぶつくさ言う、五郎たち。
和泉「バカ息子がはじめて男を見せたから、それに免じてだそうだ。感謝しとけ」
五「するか!」

★ママは涼太のことが分からなくなったの?
ナツオさんの息子が父の話を聞ききに来ました。
こういうことになり、初めて後悔するのでしょう、子どもは。身につまされるな。
どうしてもっと会いに来れなかったんだ・・・無理しないと来れなかった。それは無理すれば来れたってこと・・・。

りこが作るカレーはニンジンは入れません。彦一っつぁんがそれに気付くか?
彦一っつぁんは涼太のために遊園地に行きます。
晶「なんであなたがいるの?」
ひ「通りかかっただけだよ」
涼太はにっこり。
楽しそうな親子を見ながら、照れくさい彦一っつぁん。乗り物から手を振られたりしたら、苦笑い。
一緒に乗らない彦一っつぁんに、アニキ高いところ嫌いなんでしょと言われ、新聞で涼太の頭をはたく感じも楽しそう。
でも、トイレから出てきた晶が様子がおかしいのに気づいた彦一っつぁん、晶のそばに行こうとします。

その頃、タイヨウでは匿名で送られてきた封筒を晴菜が開けていました。中には写真が。
晴菜が手にした写真は、ヘルパーたちとオグニたちとの乱闘シーンの写真。愕然とする晴菜。
いったい誰が?

涼太が飲み物を買ってきます。「ママ?」
晶「どうしたの?迷子?」
涼「!!」
彦一っつぁんもハッとする。
晶「お母さんは?」
涼太は買ってきた飲み物を乗せたお盆を落とすのでした。



09/08/27 第8話『敵対組長の襲来!!そして女の覚悟』
★彦一っつぁん、敵の組長を介護する

新入居者のベッドを用意してる彦一っつぁんのところに、りこが血相変えて飛び込んできた。なんと新しい入所者は鷲津組長。
頭に電話する彦一っつぁん。
事故で下半身麻痺というのは本当だったのか、こっちで調べるからお前らは通常どおり仕事しろ、と言う頭。
「まさか本当に来るとはな」の意味は?
そして、なんと!和泉くんが、隼会の組員だったなんて!頭の特命を受けてるのか!
これまで、怪しい6人に向かって堂々とやりあえるって、なんかあるとは思ってたけども、監視役だったのね。
こうなりゃ、何も驚かないわ。ひょっとして、所長からして組員で、いや、職員は全員組員じゃないの?入所者も全員組員とか組員の親で。
そして彦一っつぁんたちはその組をつぶすための警察の暴力団対策係りだったりして。で、視聴者全員だまされてんの(笑)!
あっはっは、おもしれー!

所長さんに頼まれて鷲津さんの担当にさせられた彦一っつぁん。気難しい鷲津さんの世話は君ぐらい根性が座ってないとできないって褒められてんだかなんだか。
だって所長さん、俄然怪しく見えてきたもんな。
結局担当にさせられた彦一っつぁん。
抱き上げて車いすに乗せるやり方もさまになってきた彦一っつぁん。「肩に手をかけてください」って。
でも敵対する組長の面倒みるなんて、内心イライラです。

★彦一っつぁんはただのヘルパー
鷲津に気が気じゃない任侠組。仕事が上の空。舎弟も誰も来ない、気に気わねぇなーと彦一っつぁん。
鷲津はちあきなおみの喝采をガンガンにかけてます。同室の脳梗塞で話もできないナツオさんの表情が若干動いたような。

晶は秘書と反逆者に陥れられて窮地に立たされる。アルツハイマー型認知症の診断書のコピーを配られてしまいました。
涼太はいろんなことをメモにして家中に貼ってました。「こうすれば忘れないでしょ」
母は息子を抱きしめる。まだ小さいのに、切なすぎ・・・。

鷲津組長は、どうやら組に見限られ、鷲津組はりこの四方木組の若頭を襲撃。でもりこには知らされず。
大きな音で喝采をかける鷲津組長
怒りに行く彦一っつぁんだけど、なんと今まで全然しゃべれなかったナツオさんが明らかな変化を見せ始めます。
鷲津組長とナツオさんの交流が生まれたのです。
花だけ増える鷲津。
一方、鷲津組は、組長に面会に来るのではなく、部下がやられても動かないりこを偵察にやってくるのでした。

鷲津組長は、ただのじいさんにしか見えなくなった、とりこ。
ひ「だよな」
り「あんたもな」
ひ「どういう意味だよ」
り「ただのヘルパーにしか見えなくなってきた」
そこに晶が来て彦一っつぁんを呼び出して行きました。
りこは、イラついてガンを机を蹴った。
くだらないことを言った自分に対してか。晶がまた彦一っつぁんを連れてったからか。
六車にじーっと見られて「何だよ」とすごむりこ。

会社を辞める、あたしがあたしでいられる間に涼太との時間を増やしたい、と言う晶。
晶「あの子が私を受けとめようとしてくれたから」
ひ「そういうことか」
晶「?」
ひ「や、アイツさっぱりここ来ないからよ」
晶「感謝しなきゃね、あなたに」
ひ「オレ関係ねぇよ」ちょっと照れた顔しちゃって。
すごくいい表情で笑う晶。すんごいいいお母さんになってる。
それより彦一っつぁんが気になるのは、晶に刺青を見られたこと。口止めされたことももうご破算だし。
晶「忘れたわ。物忘れ激しいから。だから、他の人には気づかれないようにして。あの子もきっとそれを望んでるから」
と、屋上から下を見ると、りこが戦闘体勢で出て行くのが見えました。

★女組長の苦悩
襲撃されたことを「カチコマレタ」と言うらしいです。それはもう4日も前だと聞く彦一っつぁん。
組長に報告がないってどういうことだ?でも四方木連合ならありうると。女であるため甘く見られてるし、研修ってことで孤立してるらしいりこ。

ナツオさんに送られてくる花は、息子からじゃなくて、晴菜の優しさでした。でもそれを知って怒り心頭の鷲津組長。食堂で暴れます。
帰ると言い張る鷲津に彦一っつぁんがひと言。
ひ「帰る場所なんかあんのかよ」
キレた鷲津は、「オレはな、この辺りを仕切ってる鷲津組の組長だ!てめーらこれでもオレの世話しようっていうのか!」とみんなの前で諸肌脱いで、刺青を見せようとする。
と、さっと電気を消す彦一っつぁん。
そして、和泉はテーブルクロスをサッととって鷲津にかぶせる。すごい連携。
鷲津を部屋に押し込んだ彦一っつぁん。
正体ばれたからここにはもういられないだろう、と言う鷲津。「てめえの言うとおりだ。捨てられたんだよ、あのじいさんと同じだ」
金ならいくらでもやるから組の奴を連れてきてくれよ、と弱気になる鷲津。
その時、ナツオさんの異変に気付いた彦一っつぁん。

りこは、刺された久米に会いに行きます。
り「そんなにいらねえか。お前たちにとって恥ずかしくて、どうしようもない存在なのか私は」
久米「そりゃそうですよ、世間知らずのお嬢ちゃんに振りまわされる苦労を考えてみてくださいよ」正直でいいじゃないですか。
ただでさえ弱い立場だから、本家の鷹山には言えるわけない、組長の研修の邪魔したくなかったんで、と言う久米。
だまって果物の皮をむくりこ。
「あんたそれでも、オレらの組長なんだよ。オレラあんたを盛りたてていく覚悟するしかねえんだよ。だから、幹部の椅子待ってますんで」
本当は久米って義理人情に厚いヤツなんだな。
やったのは、鷲津組の末端らしいと聞くりこ。

★彦一っつぁんがいちいちカッコイイ!
ナツオさんを運び込んだ病院。泣いてる晴菜。
ひ「お前よ、ヘルパーにしちゃいい動きしてんな」
和泉「動けなきゃヘルパーは務まらないからな」
彦一っつぁんは動物的な勘で同業者の匂いを感じたんでしょうか。

ナツオさんの家族が来て、もうこれ以上の処置は逆に危険なので、延命治療するか、自宅や施設に戻るかと言う医者に、ナツオさんの息子は延命を依頼する。
会社に一度戻らなければならないと言う息子、帰っていい?と言う孫の会話。
その会話を聞いていた、鷲津さんは「おい!今度いつ来れんだ?」と聞くのです。口ごもる息子に、怒り心頭の鷲津。
「いつ来られるかわらかないのに、何で延命なんかするんだよっ!」
でも息子だって言い分はあります。施設に入れて面会にも行けないことが後ろめたく、でも、そうするしかないこと。1日でも長く生きて欲しいこと。
そんな言葉は鷲津には通じません。これまでほったらかしにしときながらオレが天国に送ってやる!とチューブを外そうとする鷲津。
これが生きてるっていうのかよっ
その時、彦一っつぁんが静かに言います。
ひ「おい、おっさんよ。これはよ、他人が口出しすることじゃねよ。この家族が決めることなんだ」
鷲「何が家族だ!捨てられたもんはどうなるんだ!」
ひ「てめぇを捨てたのはこいつらじゃねぇだろ!!」
彦一っつぁん、迫力満点。

涙いっぱいの鷲津に向かって。
ひ「帰んぞ」この声!なんて優しい声でしょう。ぐぐぐーって来るわ。

追いかけてきたナツオさんの息子が彦一っつぁんに頭を下げます。
息子「ありがとうございました。父もきっと喜んでくれてると思います」
ひ「なんで分かんだよ。親父さんが喜んでるって」
息子「え・・・」
ひ「てめぇがそう思いたいだけだろ。てめぇらの都合で人の寿命決めんじゃねぇよ」
もう、すごいです。彦一っつぁん。
これが演技力ってことでしょうか。周りの全員が入りこんでるのが分かります。剛の空気に入ってしまってる・・・。

★彦一っつぁんvsりこ?
和泉が先生にあいさつしに行き、晴菜が電話をしに行ったとき、外の風に当たりたいと言う鷲津をエレベーターに乗せる彦一っつぁん。
エレベーターに乗って、方向転換した時、目の前のエレベーターから険しい表情のりこが降りてきた!
え?と思う彦一っつぁん。
り「鷲津!」
ナイフを抜き、エレベーターに乗り込むりこ。
身構える彦一っつぁん。
閉まるエレベーターのドア。ちらっと見かけて走ってくる和泉。
きやぁーー。

本当、おもしれー。あとからあとからネタはつきないです。極道と介護!家族、仲間、義理、人情、病気、死、すんごいネタが豊富なんだもんなー。




09/08/20 第7話『非婚アラフォーのシングル介護』

★過酷な現実、シングル介護
わがままな高齢者孝江の訪問介護に行く晴菜と彦一っつぁん。娘の初美が同窓会に行くため依頼されたのですが、本当にわがままで、彦一っつぁんも堪忍袋の緒が切れるっつうもん。
初美が帰ってきて平謝りの晴菜だけど、彦一っつぁんは怒ってます。
ハートフルバード社長は母親殺しという記事が出て、批判続出。それも悩みだけど、自分の病気は進行してくるので、逐一何があったかどういう会話をしたかをメモしてる晶。

記事のより世間の目が集まると正体がバレるかもしれない、と不安な任侠組。
でもむしろ潮時だと言う六車。頭に決断を迫る時ではないか、と。
そこに涼太が入ってきて、開けていた週刊誌の記事が目に入ってそれを見ようとすると、彦一っつぁんがサッとそれを取り上げる。
大人の話だと、涼太の首根っこを捕まえて引きずって行こうとすると、六車が「話の途中ですよ!」と何かすごい怒ってますが。
「勝手にやってろ。俺は頭の指示を待つだけだ」と出て行きます。
五郎「アニキ、変わったな」
涼太が引きずられながら「アニキぃー、靴ぅー」って言うのがリアル。

玄関の外のベンチで、仲良くジュースを飲む彦一っつぁんと涼太だけど、相変わらずジュースを買いに行かされてるのは舎弟です。
涼太を見る表情が優しくなってる彦一っつぁん。
外でおしっこするおじいさんに、注意する彦一っつぁんを見てると、涼太の目にも彦一っつぁんが変わったように見えるのかも。

弁当屋の万福フーズに勤める初美がタイヨウに配達に来たけど、お母さんのために家に寄ったので20分遅刻。
しょっちゅう家と電話して、いっぱいいっぱいに見える初美。大量の薬とレンタンが初美の部屋にあった理由を彦一っつぁんはひとり察しているのです。

涼太は、晶の手帳、こと細かにあったことを書いている手帳を見てしまいました。夕食のメニューや涼太の反応なども、細かく細かく・・・。
そんな涼太は夏休みの間、タイヨウで働くことにする。
りこ「変わったよな、あの子も」
ひ「“も”って何だよ」
り「別に」

また万福フーズでミスがあって足らなかった分を取りにいく彦一っつぁんと五郎。
初美を見かけた彦一っつぁんは、初美に話します。
「追いつめられてんじゃないのか?できてねぇだろ。一人で介護なんてよ」
だからって、ヘルパーには頼めないし、これからも頼まない、と言い張る初美。
「筋金入りのヘルパー嫌いかよ」
「ご迷惑はかけません、だからこれ以上は・・」
「自殺されちゃ夢見悪いんだよ!レンタンと睡眠薬。いつでも死ねるってとこだろ」
「見たんですか、私の部屋・・・」
「・・・」
「バカなこと言わないでください。母がいるのにそんなことするわけないじゃないですか」
「さあな。ただ、あんた見てっと、介護が必要なのはあんたのほうじゃねぇかと思うぜ」
「失礼します」
勝手にやってろって言うところだけど、見捨てきれない彦一っつぁん。

★ダメな子
涼太はママに聞きます。「ママはおばあちゃんのこと捨てたの?嫌いだったの?」
「大好きだったよ。でも、ママはダメな子だったから」
母親の13回忌に行った晶は親戚に追い返されるのでした。精一杯のつっぱりを見せたけど。

タイヨウでは涼太が大人気。彦一っつぁんなんかよりずっと役に立ってます。気に入らない風の彦一っつぁんだけど、内心嬉しいかも。
晶は涼太が邪魔になってないかを彦一っつぁんに聞きます。
「年寄りはガキのほうがいいみたいだからな」
「そう、よかった。あの子強くなった気がする」
「だったら話していいんじゃねぇか」
「話すわよ、時期が来たらね。でも、私が何も分からなくなったら、あの子どうするかしらね、嫌いになるかしら。私がそうだったみたいに」
「あの記事、どこまで本当なんだ」
「全部よ。認知症の母を捨てて男と逃げた。そのせいで母は死んだ。記事に書いてあるとおりよ。逃げたのよ。そうしないとこっちまで壊れそうだった。何かのきっかけで母を殺してしまいそうだった。だから逃げたのよ。結局いくら逃げても逃げ切れなかった」
辛い介護の現実。字面だけなら事実なんですね、きっと。

初美は介護のせいで勤務状態が悪く、職場で孤立し、今までかばってきてくれた社長にもついに見放されてしまいました。
何もかも嫌になった初美は、誘われるまま同窓会で久しぶりに会った人と食事に行ったけど、何十回もの母からの電話に、ついにごめんなさいと彼を置いて家に帰ります。
仕事終わりに、万福フーズの社長が謝りに来ていて、初美が解雇されたことを聞いた彦一っつぁん。気がかりながらみんなと夜の街に麻雀しにでかけますが。

初美が急いで帰ってみると、母の用事は、テレビのリモコンがないってことでした。
ついに初美はキレました。

★彦一っつぁん、包丁と握手
何かを予感した彦一っつぁんは、街で立ち止まる。
母に向かって包丁を構える初美。そこに飛び込む彦一っつぁん。素人の構える包丁なんかにはひるまない彦一っつぁん、でも素人は恐ろしいと言いますからね。
グっと突きだした包丁が、何かに当たった!え?血がしたたる。
え??包丁の刃が彦一っつぁんの右手にしっかり握られています。痛そうなんですけどぉー!
苦しそうな表情で、首を横に振る彦一っつぁん。やめろ、という意味か。固まる初美、包丁を放し、しゃがみ込む。
彦一っつぁんは無言で包丁を持ち椅子に座る。右手が・・・。
晴菜とりこが来て、親子の面倒と彦一っつぁんの手当て。
こんなことが起こっても、まだ頑なな初美は、これからも母を支えていかなければならないと言い張るのです。
彦一っつぁんは、言います。「明日、ばあさんを連れていくよ」
「え?」
「しばらくうちで預かんだよ」
「何言ってんですか、ダメです。母はあたしが・・・」
そんな初美の胸ぐらをむんずと掴む彦一っつぁん。女だろうとなんだろうと容赦しないんです。
「そんなにいい娘でいてぇのかよ。そのままてめぇの人生棒に振んのかよ!」
まー、またえらいカッコイイんですけどぉ。どうしましょ。
「毎日、毎日辛くて。何度も一緒に死のうと思ってました」と初めて本音をしゃべる初美。

タイヨウに連れてこられた孝江は、そんな娘の本心など分からないまま帰して、と言い続けるのでした。
彦一っつぁんは奥の手で、涼太を孝江につかせる。
「ヘルパーの羽鳥涼太です」
子どもを前にすると、孝江は先生に戻って優しい先生になりました。涼太さまさま。
涼太くんはいい子ね、娘と大違い。私は捨てられたんだと言う孝江。
涼太はママとかぶって泣きそうになりながら聞きます。「孝江先生は嫌いなの?先生の子どもはダメな子なの?」
「え?」

★彦一っつぁんご指名
夕御飯を部屋に持ってきた彦一っつぁん。「またメシくわねえ気かよ。ま、娘の飯が一番うめえんだろうけどな。あんた立派な先生だよな、孝江先生。
あんな一生懸命親の面倒みる生徒いてよぉ。でもいい加減、娘さん卒業させてやったらどうだ。いい年こいてずっと生徒のままじゃたまんねえだろ。先生も生徒もよ」
何か、いいこと言うよな。たまんねぇよ。

まずいと言いながらもちゃんとご飯を食べてる孝江を見る表情が優しい彦一っつぁんとりこ。
レンタンと薬を捨てた初美は、遠くに上がる花火を見ながら一人で泣きじゃくるのでした。

孝江は初美が連れて帰ったけど、訪問介護の正式申し込みをしてくれました。
なんと彦一っつぁんをご指名で。
所長「ずいぶん褒めてたよ。言葉づかいは荒いけど、いいヘルパーさんだって。嬉しいね」
それを聞いてりこは複雑。このままどんどん変わっていくのか、アイツは。涼太と洗濯ものを干してる彦一っつぁんを見ながら「ヘルパーか・・」とつぶやくりこ。

タイヨウではいきなり彦一っつぁんの誕生会が催されてました。
その頃、晶の秘書、弥生が怪しい動き。外部の誰かと連絡を取り「機は熟したかと」。乗っ取りか。
そして、タイヨウを外からうかがう怪しい車の男たち。鷲津組?
彦一っつぁんはなんだよ、これ?って感じで中央に引っ張られてろうそくを吹き消す羽目に。
任侠組はひとり微笑む二本橋以外の面々はなんとも言えない顔で見ておりました。誕生日のお祝いされるなんて。あの翼彦一が。




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