スキーおもしろ事件簿(仮称)

「仮称」のワケは、今はスキーネタだけだけどひょっとしたら今後いろんな分野に
拡大するかもしれないので、暫定タイトルでーす。


File.5

 
私は出張で飛行機に乗っていた。大阪空港に着陸して、乗客がおもむろにベルトをはずしだしたとき、数席後ろに座っていた同僚のY氏が疾風のごとく前にむかって通路を通っていった。ん?なんで?新大阪駅で乗るJRの時間まで1時間しかないので、確かに私たちは急がなくてはならないが、それほど急がなくても・・・と思った。
 そして乗客みんなが立ち上がり通路に出る頃、前を見ると、あれ?さっきのY氏がいない。前から4席目の私は前の端まで見えるので、Y氏がいなくなったのは明らか。なんで?まだドアは開いてないのに!通路を通って行ったと思ったのは、幻だったんだろうか。そうか私、寝ぼけてるんだと自分を納得させて、飛行機を降りて、ターミナルに入って他の連れを待つ。
 後からやてきたI氏らによれば、Y氏はお腹が痛くなって、トイレに行きたくて一番に降りた、と。「でもいなかったよ。」いや、降りたはず。そこのトイレに入ってるだろうから、ここで待とうと言うI氏ら。「でもいなかったのに・・・」と思いつつトイレの外で待つ私たち。
 そこに晴れ晴れした顔でY氏が飛行機から降りてきた。ほら!やっぱり降りてなかった、と言う私。今度はI氏らがきつねにつままれる番。先に降りたはずのY氏があとから降りてきたのだから。
 真相は、一番に降りてトイレに走ろうと前の端に行ったY氏。あまりにあせっていたのでスチュワーデスさんが救ってくれ、前にあったトイレを使わせてくれたのでした。ちゃんちゃん!
P.S.着陸前の座席でのY氏の様子は尋常じゃなかったようだ。


File.4

 某月某日、野沢温泉スキー場からの帰りのスキーバスでの出来事である。
 このバスには、約40名のスキーヤーが乗り込んでおり、ご多分に漏れず、各自がスキーの余韻にひたりながら、アルコールの摂取を行っていた。
 この40名の中には、今回の事件の主人公であるS氏が含まれていた。今回報告のあったH記者は、偶然にもS氏と友人の関係であり、今回のスキーツアーにも一緒に参加しており、スクープをものにしたのである。 

S氏は、記者のすぐ後ろの座席で、同じ職場のK氏の隣りに座っていた。
バスがスキー場を出発して1時間ほど経過したとき、後ろの席から「トイレ休憩まであと何分ですか」というS氏の声が聞こえてきた。これは、K氏がオシッコが近くなっており、S氏が代わりに確認してあげたのだが、バス責任者のA氏から、「あと20分程で着きます」の声に、K氏は、自分のボウコウと相談のうえ(それなら我慢できる)と判断したようであった。
 その後、何事もなく10分程経過した後、また、S氏の「トイレ休憩まであと何分ですか」という声が聞こえてきた。記者は、(さてはK、我慢の限界か)と思い後ろを振り返ると、なんとK氏は窓にもたれてぐっすり眠っており、その隣でS氏が蒼い顔をして、足を小刻みに震わせていた。
 その様子を知ってか知らぬか、A氏は「あと10分ほどで着きます。なんならこれでも使いますか」と携帯トイレを差し出してきた。A氏が、多分、冗談半分で差し出してきたこの携帯トイレを、驚いたことに、S氏は、なんの躊躇もなく受け取ってしまった。
このただ事ならぬ様子に、S氏の本気とする気を感じ取ったA氏は、自分の座っている一番前に来るようS氏を促し、S氏はやっとの思いで一番前の席に移っていった。
 A氏の隣りに座っていたBスキー講師は後ろの席へ移動し、斜め後ろに座っていた女性2人は毛布をかぶり、バスの中全員が固唾をのんで見守るなか、遂にS氏の放尿ショーが始まったのである。
放尿自体は、当然ほんの1分ほどであるが、この間、バスのなかは爆笑の渦に包まれていた。(ちなみに、音は聞こえませんでした)
S氏の放尿も終わり、1件落着と思われたその瞬間、悲しいことに、バス前方に「○×△サービスエリアまであと2キロ」の看板が見えてきたのであった。
 記者は、この看板が見えた瞬間のS氏の悲しげな表情を見逃さなかった。その悲しげな横顔は(あと2キロなら何とか我慢できたのに。しまった。)と語っていた。

 こうして、S伝説がまた一つ誕生したのである。

そのブツはどうしたのかしらー?持って帰ったの?トイレにそのまま捨てていいの?生ゴミ?不燃物?気になるなー。


File.3
 
スキーに行ったら飲む。信州ワインがぶ飲み。その日も宿で大宴会。一升瓶ワインがゴロゴロ転がっている。飲まんかーと一升瓶をたたみの上にドンと置く人(注:女性)、そこら中酒をこぼすヤツ、こぼした酒を拭くのに、その部屋の主の顔を拭く用のタオルでごしごし拭くヤツ。ま、そんなこんなの夜は更けて。
次の日はお腹がちょっと緩い感じだったんだけど・・・・。
混んでるゴンドラ乗り場。ざっと30分待ち?どうしよっかな、トイレ行こうかな、と思案のしどころ。今トイレに行ってもすぐには出そうにないので、時間がかかっちゃうとせっかく列に並んでいるのに連れに迷惑かかるし。さりとて、このままトイレに行かずにゴンドラに乗ってしまって突如トイレに行きたくなったらどうするか。山頂までにはかなりあるし。うーんどうしよう、どうしよう・・・。
そうしているうちに、列は進んでいく。ちょっと行きたくなって来たかなあ。でも山頂まで持つかなあ・・・・。
あと少しだから、もうトイレに行く時間はないなぁ。あと10組目くらい?
しかし・・・うっ、来た!お腹が・・・・、あーダメだー!
「ちょ、ちょっと、トイレ!」と友達に平然を装った口調で言い、ダーッシュ!!
こんな時のスキーウェアーのもどかしさったら!なんでこんなにめんどくさいの!トイレのドアを開ける前から半分脱ぎながら、個室にかけ込んで座った瞬間に、ジャーっと怒濤のウ○コ。てきぱきとすませる早業!その処理速度といったら、CPU12Gくらいかも。そして何事もなかったような顔で、ゴンドラの列に戻る。え?ウ○コして来たの?といぶかしげな友人たち。その日から、彼女のあだ名は「高速ウ○コ」。


File.2

ツアーバスの中で着替えたいこともしばしばありますが、その時は最後部の座席の後ろの荷物置き場にスペースがあれば、そこにもぐり込んで着替えます。彼女はその日もそこで着替えました。そこはカーテンが二重にありました。つまり、窓際に1枚、荷物置き場と座席を隔てるところに1枚。着替えるには好都合、前後がカーテンに隠れるわけなのです。
なので、彼女はふんふんふん、とごく普通に着替えて座席に戻りました。
次の休憩時。後続のバスの人が彼女に言いました。「あんな所で着替えるな。」
よくよく聞いてみると、着替えてる最中に窓際のカーテンがだんだんずれてしまい、後ろの人たちの目には、ブラジャー姿の彼女の背中が見えていたのでした。嫁入り前なのに。ちゃんちゃん。


File.1

南国のスキーヤーはガッツがある。一昔前は飛行機と夜行バスを乗り継いで信州に行ったもんです。今だからこそ高速道路が発達して自家用車で行けるけれど。
この夜行バスというのが大変。一番困るのがトイレ。バスの中ではグビグビ飲んでるのでトイレも近くなる。サービスエリアのトイレは芋洗い状態でいかに休憩時間内に済ませるかが勝負。
あるツアーの時のこと。ものすごい大雪で朝、大渋滞になっていた。7時頃には志賀高原に着くはずが遅々として進まない。当然のごとくトイレに行きたくなります。男の人はいいんだ、渋滞でバスは動かないから、降りてその辺でしてくれば。でも女の子は困るんです。山の中の雪道、トイレはないし、いつ到着するか分からないし。そして、Y子はもう我慢の限界に達したのである。外を見ると、道の左側は林だけど、雪を切り開いているような道だから雪の壁があって、林には入れない。どうすれば・・・。Y子は意を決して友達に頼んだ。「あたし外でするから傘で隠して。」
そして、どこですべきか少しの間考えた。道が右カーブになってその頂点にバスが止まっているとき、つまり、前後のバスから、自分のバスの左側が死角になったときが勝負!ここだ!バスの中の人たちに「左側の人はカーテン閉めて!絶対外を見ないで」と傲慢にも言い放ち、いやがる友達を連れて外に出た。
そして、できるだけバスにひっついて、友達に傘で隠してもらって、大急ぎですませたのでした。あー、よかったぁ〜。ぼうこうパンパンの時の出具合ってすごいよね、なんて思いつつ、終わったあとはきちんと雪をかけて後始末!これ常識!
でも、あとから後ろのバスに乗ってた人にY子は聞かれました。「誰か外でオシッコしてたやろ?」
み、見られてる・・・・。